【村山由佳】甘くて切ない味がするオススメ恋愛小説まとめ【おいしいコーヒーの入れ方シリーズ】
人生には出会いと別れが付き物。その中には、いつも心がときめくような甘いものだったり、胸が痛くなるほどに切ないものがたくさんあります。そんな恋愛を題材にした映画や漫画はいっぱいあるけど、たまには小説で体感してみるのはいかがですか。この記事では、オススメの恋愛小説をまとめました。作家が紡ぎ出す言葉だけで想像する世界には、それはそれでまた違った良さがありますよ。
おいしいコーヒーの入れ方/村山由佳
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年上の美術教師と生徒という関係とか、どちも両親がいない家庭だとか、酔った彼女を介抱したら寝ちゃったけどそのままやさしく寝かしつけたとか、絵に描いたような純愛ストーリーです。
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自然の表現、描写がとても新鮮というか…繊細。主人公の「勝利」の姿がだんだん大人っぽく見えてきて、本を読んでいるというより映画を見ているみたいな気分になる、そんなお話です。
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次第に勝利が「かれん」という一人の女性に惹かれていく…(かれんは女性からもモテるタイプの可愛い人。)先が読めるようで読めない、すべての疑問が最終的にひとつにつながる第一巻。あくまでも「キスまでの」一巻。読み出したら恋がしたくなる、そんな一冊ですね。
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吉祥寺の朝比奈君/中田永一
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すごいアクロバチックなことしてるのに、それを感じさせない軽妙な文章、うまいなあ。
気持ちよ~く読めて、楽しい青春ラブコメ短編集。ちょっとしたミステリー仕立てだったり、恥ずかしい思い出だったりするシチュエーションの豊富さ、高校生やニートな登場人物が楽天的でキュート。
甘じょっぱいのが4つとほろ苦いのが1つの、5つのラブストーリー。青春はメンドクサさに満ちているけど、そのメンドクサさを回避していたら、素敵なことはおこらない。
手を握る泥棒の物語/乙一
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「手を握る泥棒の物語」が抜群によかった。「手を握る~」はこの作者はセンスの塊か!と思った。あと、あとがきもおもしろかった。
主な読者層は10代~20代前半くらいだと思うんだけど、そのあたりの年齢に、すっと入ってくるような、せつなさ、さみしさ、やるせなさがあると思う。「手を握る泥棒の物語」が良かった。
全編…とても切なくってウルウルしながら読みました…読み終わって改めて『さみしさの周波数』って…素敵なククリだなあってキュンとなりました…さみしいって…せつないんだな…
冷静と情熱のあいだ/江國香織・辻仁成
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読後はなんというか、感動と温かさ、自分自身も映画を見た当初より人生経験を積んだあとというのもあって、いろんな感情に包まれました。
江國さんの方がクールって言うか非情で、「えーそうなっちゃうの?」ってちょっとショックを受けるんだけど、それを辻さんがうまーくいいほうへ持っていくって感じです。
あおいはタイトルを借りるなら、冷静な表面の中に、順正への情熱を隠して生きる女性です。そういう、自分の中の感情を押し殺して淡々と日常生活を送るあおいが描かれている、なにも起こらない赤の前半が好きです。
肩ごしの恋人/唯川恵
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恋愛小説なのにすっと爽やかで、しゃりしゃりしている。どんなに辛い話や悲しいエピソードがあったとしても、最後には晴れやかな心で前向きになる。
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女の幸せってなに、家族ってなにという深いところへ行くかと思えば、肩すかしで、平和が訪れる。なんか、著者にやりたい放題やられているって感じ。
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