有頂天家族(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2013年に放映されたアニメ。
原作は『四畳半神話大系』、『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」である。キャラクターデザインは『さよなら絶望先生』の久米田康治。
2013年には漫画化、2014年には舞台化された。
豪華なキャストと丁寧な描写で根強いファンがついており、2017年4月9日より第2期である『有頂天家族2』が放送開始する。

下鴨家と並ぶ名門で、偽電気ブランの卸元。下鴨家とはライバル関係にある。

夷川早雲(えびすがわそううん)

出典: uchoten2-anime.com

CV:飛田展男
夷川家の頭領。総一郎の実弟で矢三郎たちの叔父にあたり、下鴨家から夷川家に婿入りしている。
兄の総一郎とは数年前から仲たがいしており、以来下鴨家とは犬猿の仲である。
総一郎をまんまと騙し狸鍋にして、金曜倶楽部の面々に食べさせた。
次期「偽右衛門」選挙に出馬しており、矢一郎を邪魔に思っている。
偽電気ブランの卸元という立場を利用して狸界で幅をきかせているが、性格が悪い上に悪趣味なため、評判は余り良くない。

金閣・銀閣(きんかく・ぎんかく)

出典: uchoten2-anime.com

CV:西地修哉(金閣)、畠山航輔(銀閣)
早雲の双子の息子で、本名は呉二郎・呉三郎。金閣が兄で銀閣が弟。銀閣は兄を非常に慕っている。
親同様に意地の悪い性格で、金閣は四文字熟語を多用する。(誤用も多い)それがかっこいいと思っているようだ。
あまり頭のいい方ではなく、矢一郎や矢三郎にやり込められることもしばしば。

海星(かいせい)

出典: uchoten2-anime.com

CV:佐倉綾音
早雲の娘で金閣・銀閣の妹。
矢三郎の元許嫁であり、四兄弟の母からも気に入られていた。しかし総一郎の死後、早雲によって縁談は一方的に破棄。
弁天が大嫌いで、「あんな生天狗の言うことを聞くくらいなら死んだほうがマシだ」とまで言っている。
矢三郎の前だけには絶対に姿を現さず、木の上や橋の影から話しかけてくる。
非常に口が悪いが、他の夷川家の狸と違って性格はよく、なんだかんだ矢三郎たちに力を貸すことが多い。
そのせいか下鴨兄弟の母も、過去のことはおいておいて、彼女のことは今もお気に入りである。
アニメでは化け猫姿で登場した。

呉一郎(ごいちろう)

出典: uchoten2-anime.com

CV:中村悠一
早雲の長男。繊細でおとなしい性格だったため、父親と折り合いが悪く出奔していた。
早雲の死後、僧侶姿で夷川家に戻り、これまでの非礼を詫びて下鴨家と和解するが、これにはあるたくらみがあった。

『有頂天家族』の登場人物・キャラクター(天狗)

この世界では天狗は実在することになっている。
ここでは第1期の1話から登場する「赤玉先生」をとりあげる。

赤玉先生(あかだませんせい/如意ヶ嶽薬師坊)

出典: uchoten2-anime.com

CV:梅津秀行
大天狗の一(いち)。
如意ヶ嶽を治めていた絶大な力を持つ大天狗だったが、「魔王杉の事件」がきっかけで飛べなくなってしまう。
その後、鞍馬天狗達に如意ヶ嶽を追われ、現在では商店街裏のアパートで一人ひっそりと暮らしている。
かつては狸たち相手に教鞭をとっていた。
下鴨家の四兄弟やその父や母、夷川の面々もその教え子のひとりで、特に総一郎とは共に行動する盟友であった。
性格は非常に傲慢。常に周りを見下している。
しかし人間の弁天に恋をしてしまい、蜜月が忘れられず、彼女の帰りをずっと待ち続けている。
また、持っていた天狗道具はことごとく弁天に貢いでしまっており、周囲からもあきれられている。
矢三郎は彼の家に足繁く通い、食事の手配やゴミ捨てなどをして世話をしている。
冷たい言葉を浴びせるものの、本心では矢三郎を気に入っているようだ。
赤玉という名は「赤玉ポートワイン」を好んで飲んでいることに由来する。

『有頂天家族』の登場人物・キャラクター(人間)

狸と人間が共存している世界観のため、様々な人間も登場する。
ここではキーとなる「弁天」と「二代目」を取り上げる。

弁天(べんてん/鈴木聡美)

出典: uchoten2-anime.com

CV:能登麻美子
本名は鈴木聡美という。
赤玉先生に一目惚れされ、琵琶湖湖畔から攫われて天狗の術を教え込まれた。
そのため人間でありながら空を飛んだり天候を操ったりすることができる。
純粋な少女だったが、だんだんと自由奔放になり、ついには矢三郎をけしかけて「魔王杉事件」を引き起こした。
そうして赤玉先生から天狗の力を奪うと、先生の下から離れていった。
現在は天狗よりも天狗らしいと言われ、かつての面影は感じられない。
矢三郎の事を「食べちゃいたいほど好きなんだもの」と口にすることがある。
振る舞いからは本心が見えず、彼女と同席しなければならなくなった狸は一様に逃げ出す。
二代目のことを激しく嫌っている。

二代目

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