仮面ライダー(Kamen Rider、Masked Rider)のネタバレ解説まとめ

『仮面ライダー』は石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ。45年以上の長きにわたって、日本の等身大ヒーローの代表格であり続けるシリーズの1作目となる番組である。ショッカーによる改造手術を受けて、自らが望まぬ圧倒的な力を得てしまった本郷猛と一文字隼人は、仲間の力を借りつつ、仮面ライダーとして明日も知れぬ戦いに身を投じていく。「人類の自由と平和」のために。

第92話~94話で登場した、ダブルライダーと同等の能力を持つ6体の改造人間。ライダーキックは1号と同じ威力をもつほか、新サイクロンと同じ外見のマシンも乗りこなす。
指からの小型ミサイル、ブーツに収納されたナイフなど、ダブルライダーにはない武装も備えている。設定上はショッカーライダーNo.1に火炎放射など、固有能力も備わっていた(『仮面ライダーSPIRITS』では使用している)。
数でダブルライダーを圧倒するものの、2人が藤兵衛との特訓で生み出した、円軌道の高速移動のあと、絶妙のタイミングですれ違うことで、後を追ってきた敵を追突させて撃破するという「ライダー車輪」を食らい、一掃された。

ゲルショッカー首領(声:納谷悟朗)

ショッカーの親玉として君臨し、その後もゲルショッカーの頂点として存在した悪の巨魁。
普段は組織のエンブレムを模った通信機から怪人や大幹部とやり取りする。
第98話で、日本における本拠地に侵入したダブルライダーと対峙する。正体を隠していた覆面の中には、蛇がからみついたその下に巨大な眼球を顔にもつ姿だった。
正体が露見するとともに、アジト共々ダブルライダーを抹殺せんとして自爆する。しかし、『仮面ライダーV3』では新組織「デストロン」の首領がショッカー及びゲルショッカー首領と同一のものとして描かれ、『仮面ライダーストロンガー』では、ゲルショッカー首領は「デルザー軍団」大首領の化身として描かれている。

エピソード・逸話

仮面ライダーのモチーフは当初はドクロ

仮面ライダー1号、2号のモチーフはバッタであり、それ以降、仮面ライダーV3がトンボ、仮面ライダーストロンガーがカブトムシなど、仮面ライダーのデザインは生物をモチーフとしたものが多い。
しかし、最初からバッタと決まったわけではなかった。

もともと『十字仮面――クロスファイヤー――』で決まりかけていた企画だったが、デザインを担当した石ノ森は「心に響くものがない」という旨を平山に伝え、そして「自信作」として提示したのが、骸骨をモチーフとした「スカルマン」であった。

しかし石ノ森の熱望虚しく、毎日放送側から「ドクロは縁起が悪い」として却下されてしまう。
石ノ森はそのことを相当惜しんでいたが、平山ら番組スタッフの説得で新しいデザインを考えることとなった。その中で新たなモチーフとなったのが、骸骨に似た形状を持っているバッタの顔の正面写真だった。

ヒーローの新たなデザインがバッタであることに、毎日放送側は多少の難色を示したものの、平山が「バッタの跳躍力をもった改造人間の力」を力説することによって、ゴーサインが出ることとなった。

なお、『スカルマン』は石ノ森が漫画化し、彼の没後に設定を変えてアニメ化されている。
また、「原点回帰」を目指すことになった『仮面ライダーW』では、主人公の左翔太郎とフィリップにとって師といえる、鳴海荘吉(演:吉川晃司)が骸骨をモチーフにした「仮面ライダースカル」に変身している。

仮面ライダーの変身シーンが存在しない回

『仮面ライダー』の見どころの一つといえば変身シーンであるが、それが存在しない回が存在している。

それが第66話「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち」、第67話「ショッカー首領出現!!ライダー危し」の2話である。
この時期に、藤岡がNHKドラマ『赤ひげ』の出演オーディションに合格し、そのことについて東映・毎日放送側に結果的に事後報告で伝えたところ、トラブルになり一時期、姿を晦ませてしまったのだった。
この2話では声優の市川治がライダーの吹き替えを行い、藤岡は68話収録から復帰したものの、そのことによっていくつか番組に影響が出ている。

映画『仮面ライダー対じごく大使』のメイン怪人だった「カミキリキッド」が、第66話に先行登場することとなったほか、もともと死神博士の正体としてデザインされていた怪人「ギリザメス」が通常の怪人として登場することとなり、死神博士の正体は新規にデザインされたイカデビルとなったのだった。

石ノ森章太郎監督回「危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠」

第84話「危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠」では、原作者である石ノ森章太郎自身が監督・脚本(脚本は脚本家と共著)を務めている。
石ノ森が大の映画好きということもあり、ヘリコプターを多用した空撮、地雷原を走り回る新サイクロン号など、派手な演出が為されている。この演出は『仮面ライダーV3』にも多大な影響を与えた。
石ノ森は怪人「イソギンジャガー」の犠牲になる釣り人としても出演した。

第84話の予告では、ブラック将軍役の丹羽が、「原作者の石ノ森章太郎が初の監督、スピーディな展開とかっこいい強い仮面ライダーを見せてくれる。我がゲルショッカーにとってはちとシャクだが、面白いぞ!」とアナウンスしていた。

石ノ森章太郎が仮面ライダーにこめた想い

石ノ森は仮面ライダーという作品を通じて、次のようなコメントをしていた。

「戦争があり、罪のない人々がたくさん死んでいく。戦争のための道具・兵器をつくって大儲けしている会社がある。その会社から知らん顔をしてお金をもらい、悪いことばかりをしている政治家がいる。仮面ライダーは物語の中の“悪”と戦って現実の皆さんに見ていただいているが、戦う姿の中にある勇気や強さを現実の“悪”に向けてほしい」

「ショッカーとは歪んだ技術文明の象徴である。その技術の付加によって誕生した仮面ライダーは、言うなれば“技術文明の申し子”あるいは鬼っ子のモンスターである。したがって、バッタに象徴される自然が、文明の象徴の人類に反旗を翻すのではなく、バッタと人間のハーフである仮面ライダー、すなわち自然と人間が協力して“悪”に立ち向かう。自然と上手に共生することが人間の叡智」

現実に存在する悪を感じること、そして自然と人間との共生に目を向けること。それこそが、石ノ森が『仮面ライダー』という作品に込めた思いである。

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