斉木楠雄のΨ難(斉Ψ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『斉木楠雄のΨ難』は、「麻生周一」の漫画作品。「週刊少年ジャンプ」2018年13号で最終回を迎えた。2016年にアニメ第一期を放送。朝番組「おはスタ」の中と、深夜枠二つで放送。2017年には実写映画化。2018年に第二期が放送。主人公「斉木楠雄(さいきくすお)」は超能力者であった。楠雄はごく普通の平凡な日常を望むが、楠雄の周りには「燃堂力」や「照橋心美」などの個性豊かなキャラクター達が集まり、普通とは程遠い日常を過ごすことになる。

『斉木楠雄のΨ難』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

パロディ

本作はギャグという作風からパロディネタが多々登場する。
特に本作が連載している週刊少年ジャンプのネタは多く、エンディングで楠雄がジャンプを持っていたり、こち亀連載終了時にはこち亀のパロディをした。
二期放送前に同じ時間帯で放送していた銀魂ともコラボパロディをした。
麻生作品の『勇者学』『新世紀アイドル伝説 彼方セブンチェンジ』などのパロディも多い。
麻生先生曰く、本作は『勇者学』の五年後の世界ということになっている。

作品背景

原作が掲載時期に合わせて製作されているため、体育祭・夏休み・お正月などの季節感と連載時期が一致している。
本作の時間軸は現代日本(作品が掲載されアニメ化された2010年代)で、基本的な構造はリアルの世界と同じである。
しかし楠雄が超能力で髪の色の多色化させたり、怪我の治癒速度などギャグ時空として必要な要素を弄っている。
さらに楠雄は毎年年度末に日本最大の火山噴火を食い止めようとするが失敗し、世界復元能力で一年前に戻しているため誰も歳を取らず進級もしない。
登場人物たちはマインドコントロールされ、自分達が成長しない事に疑問を抱かないようになっている。
また、楠雄が過去改変を行うと本来起こった事が起こらず、本来の楠雄が居た世界とは違う平行世界が生まれ、違う未来を作り出してしまう。
そのため楠雄は細心の注意を払って過去改変を行う。
あまり登場しないが霊界も存在し、霊界では超能力を使える楠雄は有名人で、楠雄の部屋には多数の霊が集まっている。
しかし楠雄は霊能力者ではないため、自力で霊を見る事は出来ない。

読切版

本作は連載版の元になった作品が二つ存在する。
NEXT読切版『超能力者 斉木楠雄のΨ難』は、楠雄のみの登場で連載版との関連性は薄い。
WJ読切版『超能力者 斉木楠雄のΨ難』は、ジャンプで不定期連載され、連載版との関連性が濃い。時系列は楠雄が高校一年の頃となっている。

単行本併録作品

麻生作品の
「三上少年探偵ファイル」
「ぼくのわたしの勇者学(番外編)」
「解説フルパワー高校野球!!〜今年のポメ高は一味違う!?〜」
「お前んち、お化け屋敷」「劇団!インプロビゼーション」
「LEGEND TOWER(レジェンド タワー)」
「TERRACE HOUSE DUST(テラスハウスダスト)」
「照橋心美のΨ難」
「青少年有害環境規制法」
が、本作の単行本に併録。

「照橋心美のΨ難」には心美、「お前んち、お化け屋敷」には鳥束が登場する。

実写映画『斉木楠雄のΨ難』

2017年10月に実写映画が公開。
斉木楠雄を山崎賢人、照橋心美を橋本環奈が演じ話題になった。
主題歌は「ゆず」の「恋、弾けました。」。

監督は、『勇者ヨシヒコシリーズ』で有名な、「ムロツヨシ」や「佐藤二朗」などの個性は俳優をよく起用する「福田雄一」。
音楽は、同じく『勇者ヨシヒコシリーズ』の「瀬川英史」。

実写映画化に対し作者「麻生周一」は、当初は楠雄の髪の毛のピンク色をどうするかなどの不安を感じていた。
しかし楠雄や海藤の髪の色や燃堂のケツアゴなど、色味や髪型容姿など原作とほぼ代わりの無いビジュアルになり、不安要素は消えたとコメント。
敬語で話す灰呂がタメ口になっている点や、心美がハイヒールを履いている点、松崎が3組の担任になり島の存在は消えているなどの原作との違いもある。

キャスト

斉木楠雄:山﨑賢人
照橋心美:橋本環奈
燃堂力:新井浩文
海藤瞬:吉沢亮
灰呂杵志:笠原秀幸
窪谷須亜蓮:賀来賢人
蝶野雨緑:ムロツヨシ
神田品助:佐藤二朗
斉木久留美:内田有紀
斉木國春:田辺誠一

『斉木楠雄のΨ難』の企画展開

「超能力エクサΨズ(ちょうのうりょくエクササイズ)」

連載時に掲載された解説ページ。
同名のゲームブックが発売。

「俺とお前と麻生君」

単行本のコーナー。
編集者「服部雄二郎」が制作背景を語る。

「ニューパワージェネレーション(New Power Generation)」

2012年にジャンプで連載された精鋭作品をプッシュする企画。
『黒子のバスケ』『ニセコイ』『ハイキュー!!』『暗殺教室』などの作品と共に、本作も名前を連ねた。
2013年には全国のジャンプショップにて、「ニューパワージェネレーションフェア」が開催。

「第1χキャラクター人気投票」

2013年に行われた人気キャラ投票。
1位は斉木楠雄、2位は海藤瞬、3位は燃堂力となった。

2gakituki
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@2gakituki

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