三つ目がとおる(The Three-Eyed One)のネタバレ解説まとめ

『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。

出典: kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp

CIAの部長。インディアンを嫌っている差別主義者。ポーク曰くナバホ・インディアンは過激分子とのこと。インディアンたちからは鬼として恐れられていた。実際、写楽たちには表向き友好的に接したものの、グリーブの重力異常から逃れた生き残りのインディアンを、赤ん坊に至るまで徹底的に殺させている。
写楽たちを拉致し、グリーブ(重力制御装置)を作らせようとした。拉致の際和登さんと写楽に食事を出すが、それには睡眠薬を仕込んでいた。
写楽はインディアン虐殺を行うようなポークが単なる親切で食事を出すわけがなく、自分たちの行き先を知らせまいと睡眠薬を仕込んだポークの目論見を見抜いており、手をつけていない。

モア

出典: video.unext.jp

声:大谷育江/安達忍

トルテカ人の忘れ形見の巨鳥。写楽は親鳥から卵を託された。尻を膨らませ、尻袋に空いた穴から出るガスで空を飛ぶ。モアという名前は種名だが、写楽たちは雛鳥の方を「モア」と呼ぶ。写楽は卵から孵ったモアの子と友情を育んでいく。
一時犬持家で飼われており、ひと月で急激な成長を遂げてからは別荘に移された。貨幣やビール瓶のふたなどを飲み込むことがある。
行佐により、メキシコで調査をするよう説得された写楽は、モアや犬持らと共にメキシコに行く。金属を嗅ぎ付け飲み込むのは、かつてトルテカ人にそうしつけられた名残りで本能化しており、生きた金属探知機ともいえる。
ナチの生き残りであったヘパトームとその息子アドルフにより抹殺指令が出ていた。他者にトルテカ人の財宝を渡さない為である。
写楽が死んだと思い込み、ヘパトーム親子を殺すが逆にケツアルに殺されてしまい、写楽はモアの仇を討つ意味もあってケツアルと戦う。決戦の前、写楽はモアの心臓を焼いて食べたが、これは古代マヤ人が行っていた弔いの儀式である。結局モアの心臓が「うまかった」為全身平らげられたが、三つ目の写楽が泣いて弔うほど強い友情を持っていたことが分かる。

テレビ東京版では絶滅した種を復活させようとして失敗し、結果生まれた突然変異種とされる。原作同様にメキシコの地で死ぬが、三つ目ではなく絆創膏の写楽に墓を建てられて弔われた。モアの死で、写楽は日本に帰るとの気も起きないほど落ち込み、日本がスーパーボルボックの襲撃を受けていることを知っても墓の前から離れられずにいた。
この時写楽は、モアの幻を見、日本に帰るように言われていると感じている。

ペペ

声:辻村真人

メキシコ人で、セリーナの父(養父)。酒におぼれる日々を送っており、懸賞金目当てに写楽とモアをケツアルに売ろうとしたが、写楽たちに優しくされて考えを改めた。ケツアルの凶弾に倒れ、命を落とす寸前写楽に「セリーナを頼む」と言っている。
養女であるセリーナは三つ目族の子孫で、小さい頃にできた第三の目を「結婚に差し支える」として除去した。

ケツアル

出典: www.ebookjapan.jp

声:谷口節

殺し屋。モアの抹殺を依頼されていたが、それとは別にかつて三つ目族を大量虐殺したトルテカ人の血を引く者として写楽との直接対決を行う。トルテカ人の遺跡で致命傷を負い、死なばもろともと遺跡に火を放った。

テレビ東京版では悪の組織デビルコンツェルンの一員。メキシコの遺跡で死ぬことはなく、日本へ向かう潜水艦の中でスーパーボルボックに痛めつけられている。日本へ上陸し、モエギの第三の目を狙撃して殺害した直後に力尽きる。

ヘパトーム / ブラッドリー

声:島香裕

『怪鳥モア編』に登場。第二次大戦時、SSと呼ばれるヒトラーの親衛隊に所属していた。ケツアルを雇い、モアの暗殺を依頼した。ケツアルからは将軍と呼ばれている。目的はトルテカ人の財宝を資金に、ナチスを復活させることである。原作では、息子のアドルフと共に行動していた。
アラブとの強いつながりがある為「政治問題」としてインターポールでさえ手出しできない。トルテカ人の遺産を持ってヘリコプターで高跳びを試みるが、写楽が死んだと思い込んだモアにより殺される。

テレビ東京版ではブラッドリーという名前で登場。悪の組織、デビルコンツェルンのボス。スーパーボルボックの名付け親でもある。完成したスーパーボルボックの威力を知る為、手始めに日本を襲わせた。
しかしスーパーボルボックやモエギは人類を憎んでいた為デビルコンツェルンの言いなりにはならず、ブラッドリーはスーパーボルボックの反乱にあい死亡。

ガンケット、アロンゾ、ブッチャー

声:金尾哲夫(ガンケット)/森利也(アロンゾ)/安西正弘・桜井敏治(ブッチャー)

アニメオリジナルキャラクター。ブラッドリーの部下で、デビルコンツェルンの工作員。ガンケットはマシンガン、アロンゾは毒針の吹き矢、ブッチャーはブーメランと両端に重りの付いたロープをそれぞれ武器とする。
ブラッドリーの命令で、モアを狙って日本へ来た。

青玉(あおだま)

『怪植物ボルボック編』に登場。吾平の兄を名乗る古美術商。普段は東京におり、三途ヶ浜の実家の留守を吾平に任せているという。職業柄、三つ目の像などを目にする機会が多く興味を持っており、三つ目族のことをある程度知っていると話す。吾平がどこからか持ってきたエメラルド入りの土偶を目当てにしていたが、ナマズ(ボルボック)の球根ばかり持って来るので折檻していた。
吾平がいつも出入りする場所を探り当て、中に入るがボルボックにより温泉に引きずり込まれて白骨化する。吾平と似てはいるが青玉には第三の目がなく、吾平との正確な関係は不明。
テレビ東京版には登場せず、草井が青玉の役割りを受け継いでいる。

マクベス

声:大友龍三郎

『三つ目族の謎編』に登場。写楽の叔父だというゴブリン伯爵の部下。大柄だが少々間抜けな面もある。写楽を眠らせる為に睡眠薬を飲ませるが、通常の三倍飲ませすぎてなかなか目を覚まさない事態に陥っていた。ゴブリン伯爵もろとも琵琶湖の水に飲まれる。

写楽以外の三つ目族

写楽の母(しゃらくのはは)

出典: threeeyes.seesaa.net

声:高島雅羅

赤ん坊の写楽を犬持に託した。誰かに狙われているようなそぶりを見せ、落雷により頭部を失い死亡する。遺留品はその時着ていた服や靴のみで、写楽にとっては母との繋がりを示す唯一の品。

24時間テレビ版では実母ではなく乳母が写楽を犬持に託した。片言で写楽の名(「写楽保介」ではなく「写楽」とだけ言った)を告げ、パンドラたちに狙撃された後落雷を受け焼死している。

ゴブリン伯爵(媒体によっては男爵)

出典: tezukaosamu.net

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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