三つ目がとおる(The Three-Eyed One)のネタバレ解説まとめ

『三つ目がとおる』とは、手塚治虫による漫画及び、それを原作とするアニメ作品である。無邪気な性格の中学生、写楽保介は古代種族三つ目族最後の生き残り。額の絆創膏を剥がすと第三の目と共に超知能、超能力を操る冷酷な人格が現れ悪魔のプリンスと化す。写楽は世界征服を目論む一方で、時にクラスメイトの和登さんらと共に古代遺跡絡みの陰謀に巻き込まれる。オカルトブームの中、人気を博し第1回講談社漫画賞を受賞。漫画の神と呼ばれた作者の没後初のアニメ化作品でもある。

余りにできの悪い写楽に、教師たちは遂に匙を投げる。和登さんだけが校内での味方であった。教師たちが写楽の担任であることに耐えられなくなった頃、全ピキ連(全女性ピンカラキリマデ連盟の略)なる組織から上底(あげぞこ)という女教師が派遣されてくる。上底は徹底して、写楽に体罰を与えてきた。

上底は写楽の能力を狙っていた。スパルタを通り越した体罰で写楽を苛め抜くことで和登さんを挑発した上底は、写楽の絆創膏を剥がさせることに成功(一度は上底により絆創膏を剥がされることを拒んだ写楽が、和登さんの家を訪れて自分から剥がしてもらった)。三つ目となった写楽は、一晩中トーテムポールのような奇妙な浮遊物体を作っていた。
翌日、写楽は上底に「先生のお望みだから絆創膏を取った」などと挑発する。誰も逆らえなかった上底に対する挑発は、他の生徒から「写楽と上底先生の対決」とまで言われる。放課後、写楽は和登さんと共に裏門の車に呼び出されて米軍基地に連れ去られる。写楽は成り行きに任せ、何の抵抗もしなかった。3人はアメリカへと向かう。

米軍に着くと、写楽は浮遊物体には核弾頭が積んであると上底の仲間である長官を脅す。迎撃用の爆弾も空中停止させてしまう力を見せつけた写楽は、和登さんと三つ目族の力に恐れをなした上底を連れて脱出。ところが、和登さんと写楽はナバホ・インディアンに捕まった上、写楽は絆創膏を貼られてしまう。上底の夫はナバホ・インディアンの考古学者・ブラックホーン博士であった。

上底らの目的は、インディアンの聖地であるグリーブでの実験だという。コロラド川、グランドキャニオンを越え、ナバホ山へとたどり着く。インディアンたちはグリーブを神聖視しており、その封印が解かれることを望んでいた。

グリーブは頂上が平らになったピラミッド型をしており、平らな部分には三つ目の図形が見られる。1万年以上前からあるインディアンたちの遺跡で、10年ほど前白人の調査団が発見したものだった。調査団は何度もこの地を訪れてグリーブにてキャンプを行ったが、その度にテントもろとも消滅したとされる。遺体が人の原形をとどめていない形で見つかったとも言う。インディアンの祟りではないか、とまで言われていた。
その晩、CIAのポーク・ストロガノフがインディアンのキャンプ地に降り立った。タカ派、インディアン嫌いの白人というポークもまたグリーブの真相究明、そして写楽を狙っており、武力を用いて写楽を連れて行こうとするが、インディアンたちの数に多さに一旦引き上げる。

実験当日。写楽は絆創膏を剥がされてピラミッドの頂上で実験を行う。そこで小石や砂が、風もないのに舞うといった怪現象が発生。写楽はグリーブでは重力の異常が起きていると見る。グリーブはインディアンではなく三つ目族の遺物であった。その晩は満月だった。満月の夜は地球に及ぼされる重力の影響が強い。何かが起きることが推測された。
夜になるとグリーブの中に通ずる入り口が開いた。中には重力制御装置などの超科学の結晶が点在していた。しかも、機能はまだ生きている。マヤのパレンケ遺跡に見られる宇宙船の操縦士と同じ絵もあった。重力制御装置や宇宙飛行士を思わせる絵などから、グリーブの正体はロケットの発射装置だったかもしれないと思われた。
突如重力制御装置が作動し、グリーブの内部で重力が滅茶苦茶になる。写楽と和登さんは重力制御装置を破壊すると地下に避難した。外部ではグリーブの暴走に伴う重力異常で岩が浮き上がり、インディアンの上に落下するなどの惨事が起きていた。

惨状が収まり、写楽たちが外に出るとグリーブは完全に自己破壊していた。ブラックホーンはグリーブの解明を済ませており、白人たちとの対決に当たり、グリーブを武器として使おうとしていた。

その場にCIAのヘリコプターが現れて、ポークがブラックホーンを射殺。写楽たちを甘言でアメリカに拉致し、残りのインディアンも殺害した。ポークやアメリカは写楽からグリーブのことを聞き出し、ソ連や中国にも勝る兵器、重力制御装置を作らせようというのだ。アメリカの国防予算(500億ドル)と引き換えに、写楽はグリーブの製造を快諾。許可が下りるや、ワシントン州からゴミを集め、ガラクタの寄せ集めにしか見えない機械を作る。
機械が完成すると、国防長官も参加しての兵器の試運転が式典として行われた。機械は大西洋の水がなくなるまで吸い続けるというもので、初めから写楽は重力制御装置を作る気などなかったのだ。二人乗りの潜水艇を作っていた写楽は「もう僕たちには関係がない」とし、和登さんと二人アメリカを後にするのだった。

このエピソードはアニメ化されていない。

三つ目族の謎編

出典: tezukaosamu.net

荷物の中身が爆弾かもしれない可能性を考慮し、警官を呼んだ。

犬持の家に、奇妙な郵送物が届いた。それは青銅製の球体だった。爆発物の可能性を考えた犬持は警察を呼ぶ。
須武田博士は、球体に殷、周、マヤ文明に似た紋章が刻まれていることに気付く。放射能測定をすると、マヤ文明よりも古い時期に作られたものだとの推測が立った。

翌日、幼稚園児に交じって遊んでいた写楽は写楽の叔父を名乗るゴブリン伯爵の下に拉致される。三つ目族ではあるが能力が使えないゴブリン伯爵は球体の謎を解かせるべく、犬持家に送り付けたのだった。しかし、絆創膏をしていることまでは知らず、このままではらちが明かないとして誘拐したのである。伯爵は写楽の絆創膏を剥がそうとするが絆創膏は剥がれず、ペンチなどを使ったせいもあって写楽は額から血を流して帰宅した(ゴブリン伯爵が写楽を解放したのは、泳がせる意味もあった)。

写楽は、ゴブリン伯爵からの手紙を託されていた。そこには「球体は写楽への贈り物」と書かれていた。自宅で絆創膏を剥がされた写楽は青銅に描かれた文字を解読し、興奮。球体はとてつもないもののありかを記した地図であった。
しかしそのとてつもないものの正体等は教えない。犬持たちは絆創膏を貼る為に和登さんを呼ぼうとするが、写楽の呪文で球体を持ち上げられて電話機を潰された。球体からは、鳥のようなものが姿を現す。犬持や須武田博士、犬持の知人で時々写楽を預かるラーメン屋の主人ヒゲオヤジらを眠らせると球体内部にいた鳥のような生物、天人鳥を飛ばして和登さんを呼ぶ。
写楽は和登さんに、球体の正体が三つ目族の財宝を示す地図であり、しもべである天人鳥を入れたものだと告げる。球体には三つ目族の財宝は琵琶湖の底あるとされており、それを和登さんと共に取り出そうと持ち掛けた写楽は、「いずれ結婚する仲」として強引にキスまでする。和登さんは隙を見て絆創膏を貼ろうとするが、避けられる。写楽は天人鳥をよぼうとしたものの、ヒゲオヤジ(電話で和登さんが呼んでいた)により絆創膏を貼られて大人しくなった。

和登さんは三つ目族の財宝に興味を示し、絆創膏を貼ったままの写楽に「その財宝は、君とボクにだけ使えるんだって。君はボクに財宝をくれる。ボクは君の力になったげる。助け合うってこと」と言葉巧みに写楽を誘い、琵琶湖へ向かうのだった。
球体からは、写楽の三つ目が封印されたことで天人鳥が出てくる途中で止まっていた。球体をそのままの状態にしながら、二人はヒッチハイクでの旅行を開始。ゴブリン伯爵と部下のマクベスが付けているのも知らずに。

琵琶湖付近の食堂で腹ごしらえをし、琵琶湖の底に沈むものの伝承がないかと店員に尋ねると、昔琵琶湖から引き揚げられたものが、余呉明神なる祠に祀られているとの情報を得た。和登さんたちは、早速その祠に向かう。
御神体の盃の裏には、あの青銅の球に刻まれた文字と同じ物があった。神主から詳しい話を聞こうとしたが神主は何者かに殺されていた。写楽と和登さんは警察への通報は後にして、神社の中にあるはずの財宝のヒントを探す。「つづら尾崎から引き揚げた」との記録が見つかった。早速つづら尾崎に向かうと、前方からブルドーザーが迫ってきた(ゴブリン伯爵の命令によるもの)。どこにも逃げ場はない。二人は一緒に崖の下へと落ちて行った。

かすり傷程度で済んだ二人の前に謎の老人が現れ「何をしている」と聞いてきたが、写楽たちは老人を振り切りテントで野宿を始めた。そこに、先の老人が額に札を貼った少年と共に現れる。少年の名は公卿。琵琶湖の北岸にて、世間と交わらずに生きてきた一族の末裔だという。
二人がいなくなった後、和登さんはアクアラングをつけて琵琶湖に潜り、琵琶湖の底を調査。200mほどの沖合い(の底)で鉄製の輪を発見した。これが財宝に通じる場所への蓋だとしても開けられそうもない。
浮き上がると公卿が笛を吹き、和登さんを財宝を狙う悪者と思い込んで「二度と琵琶湖に潜るな」と警告してきた。無視をすると笛を吹き矢にしてまで止めようとする。和登さんに投げ飛ばされて公卿は逃げ去る。テントに戻ると、公卿を連れてきた老人も殺されゴブリン男爵が手下を連れて現れた。写楽は薬により眠らされている。脅されるまま、和登さんは眠ったままの写楽の絆創膏を剥がし、琵琶湖の底にあった蓋のことを言わされたあげく、琵琶湖に沈められる。

目を覚ますと、和登さんは公卿の家にいた。和登さんは公卿に助けられていたのだった。公卿は真に琵琶湖を荒らそうとする悪者が分かったとし、家に代々伝わる古文書を見せた。琵琶湖の底には巨大なピラミッドがあり、鉄の輪の付いた蓋は頂上に当たる。公卿の一族は毎日琵琶湖の底に潜って異常がないかを確かめることになっていた。そして、何故か短命。公卿は自分が白血病を患っていることを話す。

ゴブリン伯爵たちは琵琶湖に乗り出して和登さんの言った蓋を探す。見つけたとしても、水圧に逆らい持ち運ぶのは不可能であった。ガイガーカウンターが強く反応していた。ずっと車の中で眠っていた写楽が目を覚まし、天人鳥を呼んでボートと自分が乗っていた車を破壊して逃げる。写楽は和登さんたちと合流し、地上からもピラミッドに入る方法はあると和登さん、公卿に告げた。古文書にそれらしき場所があり、3人は天人鳥の案内で琵琶湖と違う方向に向かう。

着いたところは湖畔の脇の温泉だった。120度もの熱湯の中に天人鳥が飛び込むと、見る見るうちに熱湯の水位が下がっていき、壁面と入り口が現れた。天人鳥が一声あげると扉が開く。天人鳥の声が鍵の代わりであった。
行きついた部屋には護衛の人形がおり、生物の発する微弱なオーラで自動的に攻撃を仕掛けて来たが、これも天人鳥の声で動かなくなる。室内には、動物の死骸が転がっていた。その場にあった餌箱から、写楽はこれらの動物が生きたまま不老不死の実験に使われて、失敗したのだろうと推測する(成功していれば不死身になった三つ目族がうようよしているとして「失敗」と称した)。

財宝の部屋は最下層にあった。「この財宝に手をかけた者は途端に命を失い、財宝は永久に埋まる」との警告を無視し、写楽は石棺を開ける。そこには、小さな金の板があるだけだった。財宝がないことに気を取られていた隙に、写楽は公卿により絆創膏を貼られる。急に落盤が起こり、公卿は下半身が下敷きになる。
突如水が流れ込んでくる。遺跡の蓋が開いたのだ。公卿は自分はもう助からないとし、置いて逃げるように言った。和登さんは泣く泣く公卿を置き去りにし、金の板と共に脱出を図る。湖上のゴブリン伯爵たちも湖に飲まれて沈んでしまった。

写楽と和登さんはどうにか脱出に成功し、犬持医院に戻る。写楽の絆創膏が剥がされて、金の板の解読が始まる。写楽は和登さんだけに話すとし、犬持と須武田博士を外に出した。金の板の内容は、数千年後、琵琶湖の底に来る三つ目族の子孫に宛てた古代三つ目族の遺言だった。
この金の板の文字が記された時、三つ目族は既に滅亡しかかっていた。戦争や公害、人々の心の荒廃などが原因であった。自分たちは、自らの産んだ文明によって滅ぼされるだろう。三つ目族が滅んでも、新たな種族が同じ過ちを繰り返すだろう。三つ目族の末裔がその時に生きていたら、その文明を壊滅させよう。「邪悪なる人を殺し去るべし」まとめると、新たな種族、つまり現代人を滅ぼせとのメッセージだった。

写楽は遺言に従い、以前手に入れた三つ目族の槍状の遺物、赤いコンドルで室内を破壊し始める。和登さんは写楽にウイスキーを飲ませて酔い潰し、絆創膏を貼った。須武田博士には「三つ目族は自分の文明に滅ぼされるだろう」との部分だけ話した。写楽が、先祖の業を背負って現代人を破滅させる唯一の三つ目族であることは隠して。

怪植物ボルボック編

出典: video.unext.jp

ボルボックの苗は人間などに取り憑き養分を奪う。

和登さんの伯父が住職を務める寺の本堂裏の地中から、突如巨大な柱が突き出した。和登さんは父共々、この柱を掘り出す為に呼び出される。伯父が言うには、近所の工事による震動で、半年ほど前から少しずつ顔を出していたらしい。
柱の周囲の土を掘り進めると、やがて底にたどり着いた。柱を中心に、放射状に石柱が並んでおり、ひょうたんに似た土器が無数に出てきた。和登さんは、このことを東京の須武田博士に知らせる。博士はそれらの柱を環状列石と呼ばれる遺跡の類だと言った。付近の工事現場にも、同じような柱が6本現れたという。寺の柱も含め、柱は円形に並んでいた。

突如土器がチリーンチリーンと鈴のような音を出して鳴り始め、大きな地震が発生。寺、工事現場、そしてすべての柱が倒壊し、多数の死者が出た。ひょうたん型の土器、鈴も倒れた柱ですべて破壊される。
東京に戻った和登さんの報告を受けた須武田博士と犬持は、7本の柱から見て中心に当たる箇所が個人の私有地たる山林であることを突き止める。その内部には納骨堂があり、ちょうど7本の石柱が作る円の中心に納骨堂が来ることも分かった。
意味ありげな配置から何かあると考えた須武田博士は山林の主である死面堂を呼び、案内を頼む(写楽は死面堂をドラキュラのようだと称した)。死面堂は「納骨堂には嫌な言い伝えがある」「もう100年も使われていない」と納骨堂への案内を渋ったが結局写楽、和登さん、犬持、須武田博士を案内することとなる。

100年間閉ざされていた為山林は草が生い茂っていた。扉を開け、納骨堂に入る一行。死面堂は納骨堂に収められているのは先祖の骨で、納骨されている者の名前も壁に彫られていると言う。中には遺骨だけではなく死蝋(死体が石鹸のようなものになった物)もあった。
死面堂は床の仕掛けに潰されて死んでしまう(この仕掛けが嫌な言い伝えらしい)。また扉が閉まり、一行は閉じ込められてしまった。納骨堂には無数の死体があったが、納骨堂に入るたびに仕掛けが作動するとも考えにくい。
一行は、棚に横たわる死蝋を調べた。100年使われていないはずなのに、この死蝋は2、30年ほど前のものと推測される。死蝋は手記を持っていた。それによると死蝋は寺島博士という学者で、こっそり納骨堂の鍵を作って中に入り日本の過去に関わる驚くべき秘密を見つけたが、閉じ込められてしまった旨が書かれていた。

納骨堂の床は水はけの為斜めになっており、写楽が洞窟の底へと転がり落ちていく。液体を垂らし、液が斜めに滑り落ちていく方角を探すと、古代の彫刻が現れ、写楽は彫刻群の真下で泣いていた。イースター島、或いは飛鳥地方にある猿石などを思わせる奇妙な彫刻群の謎を解くべく、一行は写楽の絆創膏を剥がす。
写楽は寺島博士の遺体に火をつけ松明代わりにし、壁の文字を解明。死面堂が潰された床の穴が出口だと知り、正しい手順で壁の石に触れば仕掛けが作動しない(というか、開いた穴が元に戻って潰されることはない。死面堂はうっかり触ってしまい潰された)ことを突き止める。須武田博士は、ちゃっかりと彫刻群の中から土器を一抱え持ってきていた。

出口付近で、一行は妙なものを見つける。寺島博士の服や靴だった。博士はどうやら文字を解読し、ここまで来たのにもかかわらず戻ったらしい。その理由はすぐに分かった。嫌な予感がするからすぐここを出よう、ここにあるものは置いていけとする写楽だが、須武田博士は貴重な資料を置いていくわけにはいかないと写楽の三つ目を封じる。
突如地震が起き、一行がいた辺りは地滑りが起き、周辺に亀裂が走って孤島に取り残されたようになった。倒れた木を橋代わりに亀裂を渡ろうとするが、巨大な手のようなものが橋を破壊してしまう。手の主は不定形の生物で、脱出の手段を奪ってしまった。仕方なく野宿する一行だが、夜に再び不定形の生物が襲ってきた。しかし、写楽、並びに須武田に襲い掛かりながら殺すことはせず、須武田博士が持ち出した遺物を持ち去っていく。亀裂の向こう側に和登さんの伯父が現れ手助けしてくれたことで一行は無事に戻ることができた。出土した例のひょうたん型の鈴は、一つを除き皆壊れたという。

東京に戻り、須武田博士はひょうたん型の鈴を研究していた。研究所にいた和登さんは、うっかり写楽の絆創膏を剥がしてしまう。写楽はそのひょうたんは三つ目族の遺産だから自分がもらうと言い、赤いコンドルを呼び寄せ部屋から出て行った。カップルの車やタクシーを乗り継いで、写楽は北へと向かう。和登さんはヒゲオヤジと共に写楽の後を追った。

着いた場所は三途ヶ浜。岩だらけの断崖を降りていき、ある岩の塊に光線を浴びせると、環状列石が姿を現した。三つ目族の遺産の鍵だと写楽は喜ぶ。和登さんとヒゲオヤジが追い付き、説明を求める。初めは脅していた写楽だったが、「ボクのパンティをあげる」との言葉に折れて環状列石の説明をする。
この環状列石は、日本上陸を果たしたという三つ目族の証であった。柱に刻まれた文字によると、上陸したのは2、3万年ほど前。自分たちの領土の証として建てたのがこの環状列石だと写楽は語る。死面堂家の周辺に似たものがあったのは、三つ目族の末裔がその周囲に散らばったためだという。
三つ目族たちは付近の洞穴に住んでいたはずだが、その入り口は長い年月によりふさがっていた。近場の海女たちに手伝わせ、洞窟に通ずる穴を確保し、写楽、和登さん、ヒゲオヤジが降りていく。

洞窟の深層部分に、三つ目族の使用していた文字、通称三つ目文字があった。この洞窟は三つ目族の住居ではなく、近辺を調べていた時のキャンプ跡地である。洞窟の中にある石筍(せきじゅん)を崩すとナマズのような不気味な球根が現れる。写楽の目的はこの球根であった。これは知性ある植物であり、三つ目族が見つけて進化させた、植物を支配する植物だった。

洞窟の奥に人の声がした。何者かが縄梯子を使い、上へと去っていった。写楽たちはこっそりとその人物を追う。寒々とした地上、山中へと出た。砕けた石の柱や、巨大な石の遺跡もある。そこがどこなのか、写楽にも分からなかった。

額にコブを持った、妙に臭い男が現れる。男は写楽たちに「犬か猿か。何にしても俺のナマズが地震を起こしたらみんな死ぬ」と言って去っていく。地元の住民に話しかけると、皆同じく「犬か猿か」と尋ねてくる。
この村では、古くから犬の神を祀る犬の家、猿の神を祭る猿の家とに分かれて長いこと争ってきたことが分かる。先ほどのコブを持つ男、通称ナマズ男は犬でも猿でもないため誰からも相手にされない、と住民の一人は言った。

写楽たちは疲れ切って、ある家を訪ねる。その家には犬の神の像があった。写楽がある確信を持ってその像を破壊すると、中からは例のひょうたん型の土器が現れた。「神像の形がおかしい、中に何かが入っている」というのが破壊した理由だった。全ての家の神像に、この土器があると写楽は断言する。泥棒に盗まれないよう、神像に隠したと写楽は推測した。
神像を破壊したことで、写楽たちは追われに追われて村の外れまで来た。そこに、コブの男と似た青玉なる人物が現れる。古美術商だという青玉は写楽の名前を知っていた。それは商売柄三つ目の像を目にすることが多く、興味を持ってある程度三つ目族のことを調べていたからであった。
青玉は自宅に写楽たちを案内する。コブの男は青玉の弟で、名を吾平という。帰ってくるなり吾平は「そいつらは俺のナマズを取っちまう」と言った。

写楽たちが眠ると、青玉は吾平を鞭打っていた。「下らん球根ばかり取ってくるな!」というのが青玉の言い分であった。青玉の言う「下らん球根」とは、写楽が言う三つ目族の遺産、知性ある植物であった。吾平は、兄に言われるまま、無数の球根を穴に埋める。

吾平の出す物音で写楽と和登さんが目覚める。吾平は球根を埋めている、というより枯れた球根を捨てていた。写楽は何故球根が枯れた(というか死んだ)のか考えを巡らせ、和登さんを催眠術で眠らせて吾平に自分が見つけた球根を見せる。吾平は球根を「ナマズの子」と呼び、慌てふためく。写楽は「親ナマズに会わせろ。でないと親ナマズを取り上げるぞ」と脅して案内させる。青玉はその様子を伺い、吾平が球根ことナマズの子を取ってくる場所を割り出せたとして深追いはしなかった。

一方、吾平と写楽は生温かい地底へと着いた。地下には熱湯の滝があった。吾平が灯りをつけると、親ナマズ(見た目にはヒゲとコブから成る)が全貌を現した。これは元々蟹に捕まっていた小さなナマズだったのを、吾平が可哀そうに思って助け、育てたものだという。湯につけて、果物などを与えるうちにここまで大きくなったと吾平は語る。
土の中にナマズのヒゲ(というか球根の根)が地中に張り巡らされて、触覚のごとく物に触り、何に触ったかも分かる、神経の役目も持っていた。この根が震えると地震が起こるというので、写楽は石をナマズにぶつける。途端に地下が震え、落盤が起きる。吾平の額のコブに落石が直撃し、コブが割れた。吾平のコブの下には第三の目があった。

吾平が三つ目族の末裔だと知った写楽は気絶した吾平を叩き起こし、ナマズについて知っていることを話させた。吾平曰く、ナマズは植物の球根で、地中にヒゲやコブを神経のように張り巡らせて、他の植物に寄生し、養分を吸い取るのだという。植物の養分を吸い取って枯らすこともあれば、逆に栽培もでき、この「親ナマズ」はキノコを養分にしていた。
先祖の使っていた「植物を支配する植物」の謎を知った写楽は、この植物を手なずけようとする。しかし吾平が疑問を呈する。「三つ目族が自在にこの植物を操れていたなら、滅ぶこともなかったのではないか」と。
一旦穴から出ると、二人の背中にはナマズの子が張り付いていた。慌てて剥がすと、周辺の草が伸び、写楽たちを捕らえようとする。写楽は三つ目族がこの超生物を使いこなせなかったこと、この生物が思った以上に悪魔であることを悟る。

翌朝、写楽と吾平は額にコブを作った状態で発見された。和登さんたちは二人を介抱する。青玉は、ナマズの洞窟の出入り口たる縄梯子を折りていく。目的は、土偶であった。かつて、吾平がエメラルドの入った土偶を持ってきたことがあるのだ。ところが目論見は失敗し、青玉はナマズによって温泉に引きずり込まれて死亡する。ここで、ヒゲとコブを手足代わりにし、ナマズの本体が湯から這い出て来た。

主を失った青玉の家では、神像を破壊したとして写楽たちが取り調べを受けていた。この最中に神像(内部のひょうたん型の鈴)が鳴り出し、地震が起きた。写楽たちは村人たちと共に神社に避難する。地中からヒゲとコブが現れて警官並びに村長を地中に引きずり込んだ。
吾平が「育てた恩を忘れたか」と叱ると、ヒゲやコブは地中へと戻った。ヒゲオヤジに植物のことを教えろと迫られる吾平だったが、和登さんに優しくされたことで和登さんに惚れてしまい、「アンタをナマズの餌にしたくない」として文字盤を渡して村から逃げるよう促して逃げ去った。文字盤には古代文字が刻まれている。
吾平が去るや再びナマズが暴れ出し、写楽はその騒動の中額のコブが割れて三つ目が復活する。力を取り戻した写楽は和登さんとヒゲオヤジを連れて海岸に向かった。そこには環状列石があり、ナマズも手が出せないと言う。

環状列石にたどり着いた写楽は吾平の文字盤を読み、ナマズと先祖の関係を知る。二つ目族―人類がまだ未開の種族だった頃、三つ目族は既にあらゆる生物を支配していた。ナマズことボルボックは最大級の成果で、ボルボックは三つ目族の為に他の植物を自在に操り、果物や野菜を作っていた。しかし知恵をつけたボルボックは野菜作りをやめてしまい、食料の全てをボルボックに頼っていた三つ目族は飢え、遂に両者は戦争となる。その攻防は熾烈を極めるもので、遂に三つ目族は土地を捨て、ボルボックは自ら起こした地震が元で海中に没して死んだ。
三つ目族の生き残りは南米、アフリカ、インド、日本へと逃れ結果として遺跡が各地に残ることとなった(写楽が言うには日本人は三つ目族の子孫ではなく、先住民とのこと)。尚、この旅路にはボルボックも同行していた。三つ目族を乗っ取ったのではなく、三つ目族が既にボルボックなしでは食料を得られなくなっていたからだ。ボルボックが反乱を起こしたのは、自分が頼られているからであり、三つ目族はなめられていたのだ。

写楽はボルボック、先祖の両方に怒りを覚え、ボルボック打倒を誓う。海水が弱点だということが分かっているので、海水をかける為のメカを作り始めた。ボルボック本体のいる所まで掘り進んでチューブで海水をかける作戦だったが、故障したのか真水になっていた。原因を調べようとした写楽の額に、ボルボックにより葉が貼られて原因の究明が出来なくなった。洞窟内にいた蟹により末梢神経であるヒゲを食い荒らされたボルボックは怒り狂って落盤を起こしていた。つまり、写楽、和登さん、ヒゲオヤジは閉じ込められた形になる。

写楽が使い物にならない状態の中、閉じ込められた和登さんとヒゲオヤジの下に、三つ目状態の吾平が現れる。頭に寄生虫を入れて馬鹿になれば助けてやるという。和登さんたちが当然その条件は飲めないと言うと、吾平は「ナマズの言い分」として、ボルボックが野菜作りをやめた理由を語り出した。

かつて三つ目族は有毒物質をばらまいて自然を破壊し、公害を起こし、植物も動物も、人間さえも生きていけない世界を作った。だからボルボックが怒り、三つ目族(というか人間)と戦うことにしたのだという。海水が真水に変わったのは機械の故障ではなくボルボックの能力であった。
それだけ伝えると吾平は去り、和登さんたちは吾平の話がそのまま、現代人にも当てはまると痛感するのだった。
閉じ込められている箇所はそう深くなく、3人は草をすりつぶした汁を全身に塗り付ける。植物のふりをしてボルボックの目をくらませる為だった。

どうにか抜け出すとそこには環状列石があった。地震で地中から飛び出したものだった。7本目の柱が倒れ粉砕されていたが、確かに環状列石だと分かる。額に貼られた葉が破れた写楽が謎解きをする。
この環状列石はボルボックを閉じ込めておくためのものだという。ボルボックが暴れると地震が起きる。例のひょうたん型の鈴は一種の避難警報装置で、地震を予知すると鳴る鈴を作り、鈴が鳴ると避難するシステムを作ったというのだ。環状列石は暴れ出したボルボックを閉じ込めるために作られたとも言い、和登さんとヒゲオヤジは写楽の指示で環状列石の修繕に取り掛かる。

完全に修復が終わった時、落雷が起き、環状列石が光ると同時に海水の雨が降り出した。これが環状列石の真の使い道であった。ボルボックはしぼみ枯れていく。これでボルボックとの戦いは終結したかに見られたが、吾平が「ナマズに託された」と球根を持ち逃走。
写楽は吾平を捕らえようと環状列石を操作するが、ノミやシラミ、パチンコ玉といった妙なものまで降ってくる。雪が降り始めたところで和登さんが混乱する事態を収めるべく、雪で写楽の三つ目を塞ぐ。環状列石も和登さんらによって解体された。
結局吾平を逃がしたことで、どこかでボルボックが育っているかもしれないことが示唆されてこの章は終わる。

『三つ目がとおる』に登場する主な古代遺跡(現実に存在するもの)

猿石(『イースター島航海編』)

出典: ameblo.jp

猿をかたどった石。奈良県飛鳥地方だけでなく、パンドラ所有の島にも似たものがある。実はこの島の猿石が元祖であった。正体は酒船石に混ぜる薬の容器であり、口から粉末状の薬の元を出す。調合によって異なる成分の薬が完成する。
酒船石の原型も島にあり、オリジナルの猿石には目元に記号が彫りつけてある。これは酒船石の溝を表しており、彫りつけられているものと同じ形状の溝に液体を流し込み混ぜ合わせて薬を作り出す。どんな薬ができるかは、写楽にも分からなかった。『イースター島航海編』では飲んだ者を奴隷にする薬が完成している。

酒船石(『イースター島航海編』)

出典: bqspot.com

船のような形状をした遺物。表面に窪みがある。窪みは細い溝で繋がっており、長らく酒の調合に使われたものと思われていたが、作中では薬品を調合する為の道具であった。『イースター島航海編』では、試しで作った薬を飲んだ者が、飲ませた者(ポゴ)の奴隷になっていた。
短編でも同じ物が登場しており、飛鳥地方(実際の酒船石は飛鳥地方にある)に修学旅行に行った際、三つ目の写楽がテストと称して今まで自分を馬鹿にしてきたクラスメイトに報復するために使おうとした(和登さんが絆創膏を貼ったため、薬の使用は未遂に終わった)。

モアイ像(『イースター島航海編』)

出典: www.tabinodaiziten.com

人間の頭部から上半身をかたどった石像。何を意味する物か、研究者の間でも意見の割れる遺物。ラノ・ララクの井戸にある薬を飲んだ子供の泣き声に反応して飛び跳ねる。現地には「魔女がモアイを動かした」との伝承が残っていた。
作中では写楽の泣き声で動いたが、元々は子供の持つ超能力が原動力であり、三つ目族である写楽(絆創膏状態)の発する強すぎるエネルギーにより制御不能状態となった。パンドラの弟のパン・ドン並びにポゴを踏みつぶして結果的に殺している。写楽の悲しみの号泣によって動きが止まった。

テレビ東京版ではポキ族の遺跡であり、写楽でも解読不能なロンゴロンゴ文字が彫りつけられていた。原作とは違って泣き声で飛び跳ねることはなく、ポキ族の遺産ということになっている。

龍安寺の石庭(『古代王子ゴダル編』)

出典: pbs.twimg.com

石庭で知られる寺院で、天狗が作ったとの伝承がある。古代レムリヤ王国の王子、ゴダル(三つ目族)は石庭を見てレムリヤの海図に似ていると言う。写楽は京都や龍安寺に伝わる歴史と伝説を辿り、レムリヤ王国の生き残りの三つ目族が日本に渡来し、いつか故郷に帰る日を夢見て石庭を作ったとの仮説を立てた。天狗は額を覆っている絵が多く、龍安寺の天狗像には三つ目のものもある。
天狗が山奥に追われた三つ目族である可能性は高かった。また写楽は、レムリヤの生き残りが帰郷を望んでいたなら、その為の手段も考えていたはずと推測。地下には三つ目族の古代兵器、ゴモラが眠っていた。

パレンケ・パカル王の石棺の蓋(『グリーブの秘密編』など)

出典: www.abaxjp.com

マヤの古代都市、パレンケで発見されたパカル王の石棺の蓋に刻み込まれたものである。石棺の蓋には、宇宙船のような機械式の乗り物を操る人物と思われるものが彫られている。
パカル王は615年に即位した人物であり、この時代には宇宙船はおろか飛行機すらないというのが常識であった。そんな中発掘されたこの石棺と蓋の絵は、オカルトブームも相まってオーパーツの一つともてはやされ有名になった。

その後の研究で、この絵は縦に見るのが正しく、蓋に刻まれた人物、即ちパカル王は宇宙船を操っているのではないとされた。下部でロケットの一部もしくは炎とされてきたものは怪物(地獄)を表しており、パカル王は地獄へ堕ちまいと抗い、上部に描かれたケツアルコトル(マヤの聖鳥。石棺においては天国のシンボル)に向かおうとしているとの解釈がとられるようになった。

『三つ目がとおる』の連載時にはこうした考察がなく、オーパーツとしての性格が強かった為、古代遺跡として扱われた。『グリーブの秘密編』にて、ナバホ山の聖地グリーブ内に、この石棺の絵と似たものやロケット、UFOとしか思えない絵があり、短編でも写楽が学校の屋上にこの絵と似た種類の模様を描き出すシーンが存在する。須武田博士が学校の屋上に残された写楽による設計図を見て、マヤ文明の絵と似た種類だと証言した。

『三つ目がとおる』の登場人物・キャラクター

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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