甘々と稲妻(Sweetness and Lightning)のネタバレ解説まとめ

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『甘々と稲妻』とは雨隠ギドによる漫画作品。2013年に『good!アフタヌーン』にて連載を開始。2016年にはアニメ化もされた。主人公「犬塚公平」は妻を亡くし、高校教師と子育てを両立する毎日。そんなある日、一人娘の「犬塚つむぎ」と二人でお花見に行くと、泣きながら一人でお弁当を食べている女子高生「飯田小鳥」と出会う。この出会いが縁となり、公平と小鳥は小鳥の実家で料理店「恵」で一緒に料理を作って食べることになった。

『甘々と稲妻』の概要

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「甘々と稲妻」とは、作者「雨隠ギド」による漫画作品。
2013年に『good!アフタヌーン』で連載開始。
2014年に『このマンガがすごい!2014』オトコ編で8位を獲得。
2016年に「TMS/3xCube」製作でアニメ化。全12話。
同年にレシピ本『甘々と稲妻 つむぎと作るおうちごはん』を発売。

本作は「アスミック・エース」「トムス・エンタテインメント」「シンエイ動画」「ジェイアール東日本企画」「住友商事」の五社が共同で立ち上げたアニメプロジェクト「あにめのめ」枠の第1弾となった。

本作に出てくる商店街「すきっぷ通り」は、実際に東京武蔵境にある商店街である。
2016年には「JR東日本」とタイアップし、JR東日本が配布するフリーペーパー『中央線が好きだ。』2016年夏号の裏表紙に本作の書き下ろしイラストが起用された。
さらに、E233系車内のトレインチャンネル内限定で本作関連のミニ番組を配信。
「nonowa武蔵境EAST」とのコラボでは、武蔵境駅高架下の商業施設nonowa武蔵境EASTに等身大つむぎのフィギュアが一日支配人に抜擢。
『中央線が好きだ。』で使われたイラストのクリアファイルが配布された。
他にも「農林水産省」食育促進運動のポスター、「ばくだん焼本舗」「道とん堀」とのコラボが実施された。

妻を亡くした高校教師「犬塚公平」は、娘「犬塚つむぎ」を男手一つで育てる事になる。
料理が苦手な公平は毎日買って来たお弁当をつむぎに食べさせていたが、お花見で出会った少女「飯田小鳥」によって料理を覚えていく。
素朴な家庭料理を料理初心者の公平と小鳥が協力して作り、つむぎに色々な料理を振舞う。
つむぎの成長や、公平の父親としての成長が描かれていく。

『甘々と稲妻』のあらすじ・ストーリー

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二人暮らしをしている公平とその娘のつむぎ。

高校の数学教師「犬塚公平」は半年前に妻を亡くし、一人娘の五歳児「犬塚つむぎ」と二人暮らしをしていた。
公平は教師という仕事と、一人で全ての家事をする忙しさなどから、食事は買って来たお弁当や出来合いの物、外食などを頼っていた。
ある日、公平とつむぎはお花見に行くことなり、そこで桜の木下で一人泣きながらおにぎりを食べている少女「飯田小鳥」と出会う。
心配したつむぎが小鳥に声を掛けると、小鳥は母と花見に来る約束であったが、仕事でドタキャンされてしまったという。
しかし悲しくて泣いているのではなく、忙しい母が作ってくれたお弁当に感謝し、その美味しさに感動し泣いていたのであった。
泣く程美味しいと聞いてつむぎは思わずよだれを垂らすが、既にお弁当は食べ終わってしまっていた。
小鳥の家は料理屋「恵」という飲食店で、良かったら食べに来て欲しいと公平に名刺を渡した。
帰り道、公平は夕飯のお弁当を買おうとするが、つむぎはお弁当ではなく手料理が食べたいようで、買ったお弁当もあまり美味しく無かったようであった。

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犬塚親子はお花見にて、泣きながらおにぎりを食べている少女・小鳥と出会った。

後日、仕事が長引いてしまった公平がお弁当を買って家に帰ると、つむぎは料理番組に夢中になっており「おとさん!ママにこれ作ってってお手紙して!」と公平に言う。
その姿を見た公平はいたたまれなくなり、今日は美味しいご飯を食べようと言ってつむぎを連れて先日貰った名刺のお店「恵」へ向かった。
連絡を受けた小鳥はお店に立っていたが、その日は店主である小鳥の母が別の仕事で留守にしており、お店は休みであった。
しかし小鳥は自分にだってご飯くらい炊けると言って土鍋でご飯を炊き始めた。
実は小鳥は料理初心者で、母が作るのを見ていた知識と見よう見真似での調理であった。
小鳥の着ている制服を見て公平はうちの学校の生徒かと訪ねると、小鳥は公平が副担任をしている1年A組の生徒であった。
小鳥のほうは公平の顔を覚えており最初から先生と呼んでいたが、妻が亡くなり忙しい生活に追われ余裕の無かった公平は小鳥の顔も名前も覚えていなかった。
ご飯は無事炊きあがり、白米のみであるが三人は食事にあり付く事ができた。
つむぎは土鍋で炊いたご飯を食べると買って来たお弁当の時とは違い「美味しい」と目を輝かせた。その姿を見て公平は涙ぐみ、これからは料理を作るとつむぎに約束した。
二人の様子を見ていた小鳥は、突如公平に「私とご飯を作って食べませんか?」と提案した。

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初めて土鍋ご飯を食べたつむぎは美味しいと目を輝かせた。

小鳥は母が別の仕事で忙しくお店が休みがちで、このままではお店がなくなるのでは無いかと心配していた。
毎日ではなくたまにで良いから、お店に明かりを付け、一緒にご飯を作って食べて欲しいと公平に言う。
公平は戸惑い返事を保留にしており、1年A組の担任・保坂に事情を話し生徒と個人的な付き合いをしても良いものなのかと相談する。
保坂は公平にやりたい気持ちがあるのではないか、一度小鳥の母に会って話をしてみたらどうかと言う。
つむぎは「恵」の雰囲気が好きであるようで、小鳥の提案にも賛成しており、公平は小鳥の母と会って話すためにその日の夜つむぎを連れて「恵」へ行く事になった。
しかし小鳥の母は急な仕事が入り対面できず、小鳥は謝りながら母の書いたお店を使っても良いという主旨の書置きを公平に見せた。
小鳥がこれからハンバーグと豚汁を作るから食べて言って欲しいと話し、公平と小鳥の二人は一緒に料理をする事になった。
だが小鳥は過去に包丁で怪我した事から包丁に対してトラウマがあるようで怖がって使えなかった。
小鳥はお店を開けて料理はしたいが包丁が使えないため、自分の代わりに包丁を使う役を公平に求めていたのであった。
利用したような形になったと小鳥は謝るが、公平は自分もつむぎに美味しい物を食べさせてあげたいという気持ちがあり、利害の一致だと言った。
公平が食材を切り、小鳥が味付けをし、豚汁が完成した。
時間が掛かったため二品目のハンバーグまでは辿り着けなかった。
豚汁と白米の晩御飯となり、つむぎは美味しいと喜んだ。
公平はつむぎが美味しいと言った事が嬉しいと喜び、当初の小鳥の提案通り時々「恵」で一緒にご飯を造って食べる料理会をすることになった。

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小鳥は公平に一緒にご飯を作って食べる料理会をしないかと提案する。

その後、公平と小鳥は二回目の料理会でハンバーグを作り、幼稚園でいざこざがあり落ち込んでいたつむぎを元気付けた。
さらにつむぎが大の苦手とするピーマンを使ってグラタンを作り、少しであるがつむぎにピーマンを食べさせる事に成功する。

ある日、小鳥は友人の「小鹿しのぶ」と出かけた帰り道、つむぎが見知らぬ金髪で強面な男性と手を繋いで歩いているのを目撃する。
誘拐ではないかと心配した小鳥は二人を尾行するが、その男性は公平の友人の「八木祐介」であった。
公平が忙しくてつむぎの面倒を見れず、雇っているシッターさんの予定が合わない時などに裕介につむぎの面倒を見て貰っているという。

しのぶの実家は青果店で、しのぶがお裾分けを小鳥の家に持って行くとそこには小鳥と犬塚親子がいた。
小鳥はしのぶに事情を話しておらず、しのぶに事情を聞かれこれまでの経緯を話した。
しのぶは料理が得意であり、小鳥たちが料理が作りたいなら手伝うと言い出し、今度はしのぶも交えて4人で料理会をする事になった。
メンバーが増えると聞いてつむぎは喜び、公平はしのぶの両親の許可があるなら構わないと言うが、小鳥は何処となく戸惑っているようであった。
つむぎの提案で皆で餃子を作ることになり、当日つむぎに餃子パーティの招待状を貰った裕介も「恵」に現れた。
裕介はカフェバーを経営するプロの料理人であり、料理上手の裕介・しのぶと、料理下手の公平・小鳥という図になった。
裕介としのぶがテキパキ下ごしらえをしてしまうが、しのぶは途中で小鳥が犬塚親子との料理の時間をとても大事にしている事に気づく。
そして裕介が二人に介入しないように止め、小鳥と公平にはゆっくり丁寧に二人のペースで作業をさせた。
そうして完成した小鳥と公平の作った焼き餃子、しのぶの作った水餃子、裕介が持参したテバサキなどを皆で食べるのであった。

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餃子パーティにて、新しく裕介(左)しのぶ(左から二番目)が参加。

料理会は小鳥と犬塚親子、たまにしのぶや裕介を交えて行われ、五平餅・煮物・ドライカレー・アジ・クレープなどを作っていく。
公平の妻が無くなって一周忌の日、公平は疲れてしまいお好み焼き屋へ夕飯を食べに行く。
混ぜたり焼いたりが自分でできると思っていたつむぎであったが、店員が作った完成品が出てきてしまい、機嫌を損ねてしまう。
不機嫌なつむぎは青海苔を必要以上にかけようとして公平に注意され、挙句ケースをお好み焼きの上に落としてしまい、公平に怒られて大泣きしてしまう。
翌日もつむぎはその事を根に持ち不機嫌なままであった。
そんな出来事から、料理会は皆でお好み焼きを作る事になるが、その席でつむぎは故意ではないがキャベツを散らかしてしまう。
公平はつむぎと向かい合って座り、つむぎは怒られるのが嫌いだが、自分も怒るのが嫌いだと語る。
しかしつむぎが良くない事をしたら頑張って叱ると話し、お好み焼き屋では自分が上手く叱ってあげられなくてごめんと謝った。
話を聞いたつむぎは不貞腐れるのを止め、自分も謝り公平と仲直りした。
そして小鳥の母・恵が登場し、公平は初めて小鳥の母と対面しお互いに挨拶を交わした。
出来上がったお好み焼きはお店で食べた物より美味しく、その理由を恵は愛情が込められているからだと話した。
つむぎは公平からの愛情を沢山食べているのだと理解し、美味しいねと公平に笑いかけた。

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愛情を食べてすくすくと育っていくつむぎ。

『甘々と稲妻』の登場人物・キャラクター

犬塚家

犬塚 公平(いぬづか こうへい)

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CV:中村悠一

主人公。
高校の数学教師で、1年A組の副担任をしている。
物語開始半年前に妻・多恵を亡くし、一人娘の「つむぎ」と一緒に二人で暮らしている。
全ての家事を一人でこなしているが、料理は全くできず、食事をお弁当や外食などで済ましていた。
自身が食が細く食べ物への関心が薄かったのもあり、つむぎとまともな食事をして居ない事に気づかなかったが、つむぎの買って来たお弁当に飽き手料理を食べたそうな素振りを見て、手料理を食べられる「恵」へ行った。
その事がきっかけとなり、小鳥と一緒に「恵」でご飯を作って食べる料理会をすることになり、徐々に料理を作る楽しさや食べる楽しさに目覚める。
初めて「恵」に行った時に食べた土鍋で炊いたご飯をつむぎがとても美味しそうに食べた事から、家でも出来る限り料理をする事をつむぎと約束した。
つむぎを溺愛し何よりも大事にしているが、つむぎが良くない事をした時はキチンと叱る。
しかし叱り方にも技術が必要であり、自身の余裕の無さで上手く叱れないこともあり、子育てに奮闘し父として成長して行く。
教師であるため多忙であるが、時間がある時は幼稚園に迎えに行き、学校を休んで授業参観などにも参加し、ママ友とも仲良くしている。
時間が無い時はシッターさんを雇い、シッターさんの予定も付かない時は友人の裕介につむぎを頼んでいる。
教師の仕事と家事をしているため寝る時間は短く、疲労から一度風邪を引いて寝込んでしまったことがある。
小鳥に対しては教え子という事もあり遠慮がちであるが、学校でも会話しつむぎの事を相談したりもする。
車はダイハツ・ムーヴ カスタム(3代目)。

犬塚 つむぎ(いぬづか つむぎ)

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CV:遠藤璃菜

公平の娘。
ほしやま幼稚園に通う5才の女の子。
絵画教室にも通っており、趣味は絵を描く事。
父・公平を「おとさん」、母・多恵を「ママ」と呼ぶ。
好物は肉で、ハンバーグが好き。
野菜はプチトマトなどは好きであるが、苦いピーマンが大の苦手。
天真爛漫な性格で、人懐っこく、よく笑いよく泣く。
母にはもう会えない事を何となく悟っており、食事が買って来たお弁当や外食でも文句を言わなかった。
しかし本心では手料理を欲しており、公平が料理をするようになった事を喜び、いつも小鳥との料理会を非常に楽しみにしている。
物語序盤では始めは聞きわけが良かったが、次第に我侭を言ったり甘えんぼな面、親への反抗などもする姿が描かれていく。
アニメ「マジガル」が好き。
幼稚園の友達には「ゆうか」「ハナ」など。
小鳥やしのぶ、裕介などにも良く懐いている。
料理会では歌ったり踊ったりなどの応援で参加したり、包んだり混ぜたりなどの手伝える物は一緒に作業する事もある。
魚を捌くのを見て生き物を食べる事を学んだり、グラタンに入った嫌いなピーマンを食べたり、少しずつ成長して行く。

犬塚 多恵(いぬづか たえ)

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