ヤッターマン(タツノコプロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『タイムボカンシリーズ』の人気を不動のものとした『ヤッターマン』。「主役」であるヤッターマン1号・2号と、「影の主役」ドロンボー一味とのドクロストンを巡っての数々の戦いは、自ら「マンネリ」と称しながらも高い人気を得て、多くの派生作品を生み出した。
「全国の女子高生の皆さん!」「おしおきだべぇ~」「ブタもおだてりゃ木に登る」など、この番組をきっかけとして広まったギャグも数えきれない。

リメイク版では「メガパー(パーセントの略)」「ギガパー」が口癖の、現代っ子として登場。
オリジナル版にあったクールさはなく、面倒見のいい面が強調されている。
オリジナル版がガンちゃんと終始ラブラブだったのに対して、想いを寄せているのになかなか気づいてくれない彼の鈍感さにやきもきしている。私服やコスプレを披露する機会も増え、エンディングテーマのアニメでメインになったりなど、オリジナル版に比べて格段に出番が増している。

実写版では福田沙紀が演じており、ドロンジョから好意を受けるヤッターマン1号に嫉妬し、仲をギクシャクさせる一方、最終的には彼女をライバルとして救う格好よさも見られた。

オモッチャマ<CV:桂玲子、リメイク版:たかはし智秋>

ガンちゃんのパパが作ったサイコロ状のロボットで、ヤッターメカたちが逆転手段として用いる「ビックリドッキリメカ」を生み出す「メカの素」を内蔵している。

オリジナル版では、「ただの機械」としてガンちゃんからやや冷たい扱いを受けていたが、リメイク版では「ヤッターマンの一員」として認識されている。
実写版ではオリジナル版・リメイク版と同じポジションで登場し、たかはしが声優を務めた。

派生作品である『夜ノヤッターマン』にも、ガリナが作ったメカとして登場し、新生ドロンボーたちが敵の本拠地「ヤッター・メトロポリス」から脱出する機会を作った。

ドロンジョ<CV:小原乃梨子>

オリジナル版

リメイク版

設定年齢24歳。ドロンボーの女ボスで、出動時は常に大きなマスクをかぶっている。メカの制作資金として、高額商品でお客を騙すインチキ商売の際には、様々なコスプレを披露していた。人を騙すことや利用することは辞さない非情さがある一方で、部下に対して優しい面を見せたり、人の優しさに感動して涙を流したりするなどの面もある。

ビックリドッキリメカの攻撃を受けたり、メカが爆発したりしたときにコスチュームが弾け飛んでセクシーシーンを披露するのは番組の名物となっている。そのあとで視聴者に「後でお電話頂戴ね」などと呼びかけることもある。

名台詞として、前作『タイムボカン』のマージョから受け継がれている「やっておしまい!」「スカポンタン!」や、部下をほめるときに使う「流れ石だね、りゅうせきだね、流石だね」などがある。

実写版では設定年齢通り、当時24歳だった深田恭子が演じている。助けられたことからヤッターマン1号に恋心を抱いたり、夢が普通の家庭を築くことだったりなど、純情な一面が描写された。

『平成タイムボカン』ではドロンボー解散後にバーを経営し、『王道復古』では子供5人を育てる主婦になったことが語られている。

ボヤッキー<CV:八奈見乗児>

オリジナル版

リメイク版

設定年齢25歳。ドロンボーのメカニック担当で、「全国○○協会推薦」などと自称する様々なメカを設計・作成している。一人称はオリジナル版では主に「アタシ」、リメイク版では「ボクちゃん」が多い。

「全国の女子高生の皆さん」と何度も視聴者に呼びかける一方で、郷里の会津若松に「おハナちゃん」という恋人がいる。その割にドロンジョを口説くこともあり、かなりの女好きである。

ドロンボーメカに搭載された兵器のボタンを押すときのセリフは「ポチっとな」(『逆転イッパツマン』のコスイネンは「コスっとな」、『オタスケマン』のセコビッチは「セコっとな」など、キャラクターによって異なっている)。

『王道復古』以降は、コスイネンによって蕎麦打ちを指導され、蕎麦屋「会津家」を経営し、おハナちゃんと所帯を持っている。『平成タイムボカン』では夜逃げし、その後ラスベガスで一攫千金を得て、世直しドロンボーになることを提案する張本人である。

実写版では生瀬勝久が演じている。女子高生好きは相変わらずであるが、ドロンジョの心を弄ぶこととなったヤッターマン1号に激しい怒りを見せる、一途さも持ち合わせている。

トンズラー<CV:たてかべ和也>

オリジナル版

リメイク版

設定年齢30歳。ドロンボーの怪力担当で、インチキ商売の際にお客を脅したり、メカ戦の前のボディアクションで、ボヤッキーとともにアイディア武装を駆使してヤッターマンと戦ったりするのが役目。大食漢でもある。
ボヤッキーとともにドロンジョの指令に答えるときの掛け声は「アラホラサッサー!!」(もしくはボヤッキーが「アラサッサ」、トンズラーが「ホラサッサ」)。
『タイムボカン』のワルサーから引き継がれている「まんねん」を多用した関西弁が特徴。

リメイク版ではアイちゃんに恋心を抱いており、彼女を狙うことも多かった。東芝とのコラボアニメでは恋煩いから食事が喉を通らず、その影響で6頭身ほどの精悍な外見になった。しかし、ビックリドッキリメカのピザ窯型メカの焼きたてピザの前に食欲が勝り、そこで恋に破れてからはアイちゃんへの好意は描かれなくなっている。
また、『ドラえもん』で小原がのび太、たてかべがジャイアンの役をそれぞれ後進に譲ったこともあり、同作のパロディが何度か見られた。

『王道復古』ではドロンボー解散後にマネージャー業を営み、『平成タイムボカン』ではプロレス団体の会長になっている。

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@yuta19gt5

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