時をかける少女(時かけ)のネタバレ解説まとめ

Img 01

筒井康隆の小説を原作とし、細井守を監督に迎えて制作されたアニメ映画。2007年〈夏〉に角川ヘラルドから公開されると共に、数々の映画賞を受賞。平凡な女子高校生が、ある夏、タイムリープ(時間旅行)できてしまう能力を手に入れたら…?SF要素を織り交ぜ、青春たっぷりの恋愛模様を描いている。

概要

筒井康隆の原作『時をかける少女』は、これまで実写映画・実写ドラマ・コミカライズ…など様々な形で映像化・リメイクをされてきた。
このアニメ版作品は、1983年に実写映画化された主人公の姪(めい)を主役にして展開される。設定は、初代実写映画から約20年後の世界。
キャラクターの性格なども現代風に設定され、原作・初代映画版を知らない"若い世代"でも楽しめる内容に仕上がっている。
アニメ映画『時をかける少女』がヒットした理由には、「親と子、二世代が共に楽しみ、語り合えること」も大きく影響したのではないかと考えられる。

あらすじ

高校2年生、ボーイッシュな性格の少女・紺野真琴(こんのまこと)は、いつものように親友の男子同級生・津田功介(つだこうすけ)、間宮千昭(まみやちあき)と校庭でキャッチボールをして交流を深めていた。この2人とはあくまで"遊び友達"。だんだん進路のことを考えなくてはいけなくなってきた中、真琴は未だに将来の道を決められずにいた。そして、できることなら、2人とくだらない会話をしながらいつまでも笑いあえる、平和な日常がこれからも続くことを願っていた。
そんな真琴が、ある日理科室へ向かったとき、不審な人影を目撃する。足元に落ちていた謎の木の実を手にして、人影を追おうと思った瞬間、真琴は不思議な空間に吸い込まれるような体験をする。ふと気が付いたときには人影は見当たらず、自分の手首には謎の数字が刻み込まれていた…。

その後、真琴は自転車に乗り下校する際中、ブレーキが壊れてしまい、電車に突っ込みそうになる。
「まずい!助けて!!」と強く念じた瞬間、目の前には何事もなかったかのように電車が通り過ぎていく光景が広がっていた。それをキッカケに、真琴は自分がタイムリープできる能力を手に入れたことに気付く。

その日から、くだらないことにタイムリープ能力を使い始めた真琴。しかし、同時に周りの人間には不幸がふりかかるようになり…。

登場人物

紺野真琴(こんのまこと) 声:仲里依紗

A2f0cfe2

この物語の主人公。高校2年生という多感な年頃の女の子だが、恋愛経験は無し。サバサバとした性格で、ボーイッシュ。スポーツやカラオケが好きな、ごく平凡な少女である。寝起きが非常に悪いというだらしなさを持ち合わせ、授業中にも寝てしまうため成績は不良。進路が決められず、悩んでいる。
タイムリープ能力を自由に使っているうち、男友達の1人・間宮千昭に不思議な感情を抱き始めていく…。

間宮千昭(まみやちあき) 声:石田卓也

201 640x362

高校2年生の春、突如として真琴の通う倉野瀬高校にやってきた転校生。
元々は一匹狼的な性格。喧嘩っ早く、クラスメイトと馴染めずにいた千昭だが、真琴と出会ったことで柔らかい性格へ変わっていく。
しだいに真琴と過ごす日々を愛しく感じ、その思いを伝えることになる。しかし、今までの友情関係が壊れてしまうことを恐れた真琴は、タイムリープで告白を無かったことにしていき…。
そんな千昭は、自分が未来からやってきた人間であること、自分が現代にやってきた意味を、真琴に伝える決心をする。

津田功介(つだこうすけ) 声:板倉光隆

Normal

中学生時代から真琴と付き合いのある男友達。スポーツ万能で成績も優秀。
将来は医者を目指し、時たまだらしない真琴に対して苦言を述べることもある。
ボランティア部に所属しており、同じボランティア部に所属する藤谷果穂(ふじたにかほ)から好意を伝えられることになり…。

芳山和子(よしやま かずこ) 声:原沙知絵

Vlcsnap 6077860

真琴の叔母。
自身も若い頃にタイムリープを経験しているため、真琴にいろいろと助言を与えるが、基本的に深く関与はしない。
美術館で絵画を修復する仕事をしている。

用語

タイムリープ

真琴が手に入れた"時間旅行"の能力。正確には、時間を少し巻き戻すことができる。
元々は千昭が未来から持ってきた技術であるが、その装置を理科室で無くしてしまい、それをたまたま真琴が拾うことになる。
真琴はあまり気にとめていなかったようだが、木の実型の装置に触れてチャージすることで能力が使え、回数には限りがある。
この能力を真琴から相談された叔母の和子は、「若い頃にはよくあること」と返す。

千昭のルール

未来からタイムリープを使いやってきた千昭。
現代で過ごすためにはいくつかのルールがあり、そのうちの一つが『タイムリープ能力を過去の人間に知られてはいけない』ということだった。
しかし、最終的には事故を防ぐため、その能力を真琴の目の前で使ってしまう。

名言

24271828 20557

「未来で待ってる」

ラストシーン、未来で課せられたルールを破り、真琴の側から姿を消さなくてはいけなくなった千昭が放った言葉。
この言葉をキッカケに、真琴は自分が進むべき将来の道を見つけることになる。

「うん、すぐ行く、走って行く」

上の千昭に言葉に対した、真琴の返事である。真琴らしい真っ直ぐな言葉が心にくる。

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

おおかみこどもの雨と雪(Wolf Children)のネタバレ解説まとめ

『おおかみこどもの雨と雪』は2012年7月21日に公開されたアニメーション作品である。 アニメ映画版「時をかける少女」や「サマーウォーズ」を世に出した細田守監督の長編オリジナルアニメーションであり、監督が立ち上げたアニメーションスタジオ「スタジオ地図」名義での記念すべき1作目である。主題歌はアン・サリーが歌う「おかあさんの唄」。

Read Article

パプリカ(Paprika)のネタバレ解説まとめ

パプリカとは今敏監督によるアニメ映画である。原作は筒井康隆作の小説「パプリカ」。2006年11月25日に劇場公開された。 千葉敦子は夢を共有できる装置DCミニの中で別人格「パプリカ」となって活躍するサイコセラピスト。ある日、研究所からDCミニが奪われてしまい悪用される事件が起こる。なんとか解決策を模索する敦子と研究所の仲間たちだが、事件の影響により夢が現実世界にも影響を及ぼし始める。

Read Article

サマーウォーズ(SUMMER WARS)のネタバレ解説まとめ

サマーウォーズ(SUMMER WARS)とは2009年8月1日から公開された日本のアニメ映画である。監督はアニメ映画版『時をかける少女』や『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守であり、今作品は監督初の長編オリジナルアニメーション作品となっている。 仮想世界が発達した世界を舞台に主人公である小磯健二が先輩の篠原夏希とその家族らとともに仮想世界と現実世界の危機に立ち向かう物語である。

Read Article

ハウルの動く城(Howl's Moving Castle)のネタバレ解説まとめ

「ハウルの動く城」とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。

Read Article

Contents