あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。（あの花）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

超平和バスターズのみんなで遊んでいたゲーム。「のけぞりモンスター」略して「のけもん」である。
昔、めんまがのけもんのレアモンスターが欲しいと言っていたことを思い出す。そのレアモンスターは通信交換でしか手に入らないモンスターだったため、じんたんとぽっぽとあなるが協力してレアモンスターをゲットするが、めんまのお願いではなかったため、めんまは成仏しなかった。

めんまの手紙

めんまの本当の「お願い」が叶ってしまい、体が消えかけてじんたんにも見えなくなったとき、秘密基地でみんな宛に書いた手紙。この手紙を読むとじんたん以外にもめんまの姿が見えるようになった。

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

本間芽衣子／めんま「めんま、自分が死んじゃったことぐらい、知ってるよ」

めんまの母イレーヌは、めんまの死を引きずっており、めんまの好きなものを作っては仏壇に供えていた。
カレーを仏壇に供えながら、イレーヌが「お姉ちゃん…抜けたとこあるから。自分が死んだこと……気付いてないかもしれないじゃない」と言うと、めんまが涙を流しながら答える。

めんま「めんま、自分が死んじゃったことぐらい、知ってるよ」

めんまは自分が死んだことを自覚しており、自分の死のせいで家族がバラバラになってしまっていたことを知ったのであった。

松雪集／ゆきあつ「めんま、出てこいよ。あいつにお前のことみせてやろうぜ」

ゆきあつはじんたんの元にめんまが現れたことを頑なに信じなかった。ゆきあつはめんまのことが好きで、めんまが好きなじんたんに昔から嫉妬していた。自分より勉強も運動もでき、めんまにも好かれてもいたじんたんに、どうしようもない劣等感を抱えていた。そんなじんたんが今では引きこもりになり、死んだはずのめんまが見えると言っていたことが許せず、じんたんを見下し、強く当たるゆきあつであった。
ゆきあつは放課後、つるこを連れて手芸屋や服屋を回っていたが、その理由はつるこにも明かさなかった。
クローゼットの前で「めんま、出てこいよ。あいつにお前のことみせてやろうぜ」とゆきあつはまるで、自分のところにいるめんま話しかけるように言うのであった。

鶴見知利子／つるこ「そんなでかいガタイして、すね毛剃っても相当無理があるわよ！ゆきあつ！」

ゆきあつ以外のメンバーが秘密基地に集まったとき、ぽっぽがめんまを見たと言い出した。急いで追いかけると、白いワンピースを着た誰かが見えた。
すると、つるこが「あーあ！そんなでかいガタイして、すね毛剃っても相当無理があるわよ！ゆきあつ！」と叫ぶ。その声に動揺した人物は走って逃げようとするが、木に引っかかり脱げてしまったカツラを取ろうとし、足を滑らせて転んでしまった。その人物に懐中電灯を当てると、白ワンピースを着たゆきあつがいた。

つるこはゆきあつがめんまの格好をしていることに気づいていた。過去に囚われたゆきあつをどうにかしてあげたいと思い、じんたん達を使い、ゆきあつを誘導していた。

本間芽衣子／めんま「成仏しますよ」

めんまが死んだあの日の出来事を再現しようとしたゆきあつは、あなるをけしかけて「じんたんってさ、めんまのこと、好き、なんでしょ」と言わせた。じんたんはあの日とは違い、小さな声で「好きだ」と言って逃げ出そうとしたが、ぽっぽに止められる。あの日は困ったように笑っためんまはポロポロと涙をこぼしていた。
じんたんの言葉がうれしかっためんまは「めんまもじんたん好きー」と楽しそうに言う。じんたんは「す、好きだって.…友達の好きって、それだけじゃないからな」と言うと、めんまは「わかってるよ。お嫁さんにしたいの好きでしょ？」と言う。その言葉にじんたんは、本当はめんまに成仏してほしくなくて、このままここにいればいいと思っていた本心を打ち明けてしまった。そんなじんたんにめんまは以外にも「成仏しますよ」と言った。
めんまは生まれ変わりを信じており、成仏してまた「みんな」とちゃんと話したりしたいと思っていたのであった。

メンバーが本音を語ったシーン

花火が打ち上がったにも関わらず、めんまは成仏しなかった。めんま以外の「超平和バスターズ」のメンバーは神社に集まり、それぞれが抱えていた想いと苦悩を語る。

本間芽衣子／めんま「めんまのお願いね、もう、叶っちゃってたみたい」

最終回でめんまの願いがわかるシーンでの一言が、「めんま、思い出したの。じんたんのおばさんと約束したこと」「めんまのお願いね、もう、叶っちゃってたみたい」である。
じんたんの亡くなった母親とめんまは、彼を泣かせることを約束をしており、めんまは既にこの約束を果たしていたことに気付く。
「ずっと、ずっとここにいろよ…」と別れるのが嫌だと本音を打ち明けられ、嬉しいような困ったようなめんまの表情にグッとくる名シーンでもある。

本間芽衣子／めんま「じんたんだいすきです。じんたんへのだいすきは、じんたんのおよめさんになりたいっていうそういうだいすきです」