血界戦線(漫画・アニメ)のネタバレ解説まとめ

『血界戦線』は、内藤泰弘の読み切り漫画を基に生まれた、SF伝奇アクション漫画である。2010年から『ジャンプSQ』で連載を開始。その後、幾度もの連載先の移動を繰り返しながらも連載を続けている。舞台は異界と人界が入り混じった元NYの「ヘルサレムズ・ロッド」。そこで世界の均衡を守る為に暗躍する秘密結社「ライブラ」の日々を描く物語となっている。「技名を叫んでから殴る漫画」というコンセプトに加え、無法地帯なんでもアリな突飛な世界観と色濃い性別年齢人種豊かなキャラクター達に、多くの反響が寄せられている。

血界の眷属の専門家「豪運のエイブラムス」

後日、ヘルサレズム・ロッドにやってきたのは吸血鬼こと「血界の眷属」の専門家であるブリッツ・T・エイブラムス。ザップ曰くクラウスの師匠にもあたる人物であるらしく、そこでレオナルドはライブラが世界の均衡を守ることとは別に、血界の眷属を倒す役割をもった組織であることを知る。
血界の眷属の専門家であるエイブラムスは吸血鬼達にとっては憎むべき相手であり、故に様々な呪いを彼らからかけられていた。しかし持ち前の豪運さを発揮して、その全てを寸前で回避するというとんでも体質でもあったのだ。しかし回避すると言っても、呪いが完全になくなるわけではない。彼に避けられた呪いは全て周囲にいる者達が被ることとなる。ザップ達ライブラ構成員達が顔をしかめたのはそのことが理由だった。
ライブラ事務所で、レオナルドが神々の義眼の持ち主であることを知った彼は、レオナルドに己が持ってきた血界の眷属の手を見せる。そうして、その手が握って離さないメモの中を読むように頼みこんでくる。それは、不死身に等しい存在である血界の眷属の唯一の弱点である「諱名」が書かれたメモであり、なかでも高位に値する「創製されし13長老」と呼ばれる13人の血界の眷属の名が書かれているのだという。頼まれたレオはそれを読み解こうとするも、事前にエイブラムスの豪運による巻き込み事故でその目を怪我していた為に力が暴走。結果として「見えすぎる」状態となってしまう。
いろいろなものが見えるようになったレオナルドは、その目まぐるしい光景にやられてか倒れてしまう。しかし、それを好機と捉えたエイブラムスは、レオナルドをヘルサレズム・ロッドの中心地にある大穴「永遠の虚」へ連れていくことに。そこは人界と異界が繋がる場所であり、今のレオナルドならば大穴の奥、つまりは異界の奥を見渡し、向こう側にいる長老級の血界の眷属達を見つけることができるであろう、という算段だった。

ヘルサレムズ・ロッド中央に存在する、異界と繋がる穴「永遠の虚」の近くを走る電車。

自分一人では動けないレオナルドに加え、クラウス、ザップの2人も付き添う形で永遠の虚へ向かったエイブラムス達。しかしそこでレオナルドが見たものは、途方もないほどに大きく真っ赤に染まる世界。永遠の虚の向こうは、13という数字では表しきれないほどの大勢の血界の眷属達がいたのだ。
そのとき、クラウスのもとにギルベルトから電話がかかってくる。なんとヘルサレズム・ロッドに長老級の血界の眷属が出たとのことだった。ライブラには連邦捜査局からの出動要請が出され、現場へはスティーブンとK・Kが向かったことが告げられる。それを知ったクラウス達は彼らに応戦する為、急ぎ現場へと向かう。

ギリカ達との戦闘中のスティーブン達のもとへ辿り着いたクラウス。

クラウス達が駆けつけてくるまでの間、血界の眷属のギリカとその眷属であるトーニオと交戦するスティーブンとK・K。しかしその圧倒的力を前に、瀕死の状態となってしまう。しかしそれでも戦い続ける2人。怪我をしても体を失ってもすぐに再生してしまう血界の眷属を前に危機一髪かと思われたその時、クラウス達が現場に到着する。
トーニオはクラウスに殴られ身体を破壊される。それに驚くギリカがすぐさま戦闘の態勢を取ろうとするも、それよりも先にクラウスが彼女の諱名を口にする。それは事前にレオナルドが義眼を使って読み解いた彼女の名前だった。驚愕するギリカを前にブレングリード流血闘術を用いてクラウスは彼女を封印する。そうして事態を収束させ、怪我をしたスティーブンとK・Kを救出する。
そんな彼らのすざましい戦闘光景は、「見えすぎる」状態のレオナルドの目にはとんでもないオーラをまとった光景として映る。圧倒的な敵を前にしても、それでも諦めることなく進むライブラ。ほどなくしてレオナルドの目は元に戻るも、彼はこの日見た光景を一生忘れないことを心に誓うのであった。

Day In Day Out(原作3巻、アニメ『血界戦線 & BEYOND』第3話)

ヘルサレムズ・ロッド一巨大生物、ギガ・ギガフトマシフ伯爵に踏まれそうになったレオナルド。

血界の眷属が現れてからも、何事もないように混沌の毎日が続くヘルサレムズ・ロッド。
レオナルドの毎日も、世界最大級の「個人」でありヘルサレムズ・ロッド一の巨大生物であるギガ・ギガフトマシス伯爵に踏まれそうになったり、その先でぶつかったガラの悪い観光客に金をせびられたり、さらには通りかかったチェイン・皇には見捨てられたりと、忙しなく最悪に続いていく。

朝から突然電話してきた友人と話すスティーブン。

一方その頃、ライブラの副官であるスティーブンは、今晩自宅で行われるパーティーの準備に勤しんでいた。普段は「腹黒」「何を考えているのかわからない」とライブラメンバーから言われているスティーブンだったが、家政婦である異界の女性デヴィッドに「楽しそうでよかった」と言われ驚く羽目になる。
さらにまた一方では、娼婦の家に泊まったザップが大変な目にあっていた。

女の部屋で麻薬によるトリップを起こしているザップ。

娼婦シャローンの部屋で麻薬トリップをしていたザップ。そこへ飼い猫が行方不明になったと、娼婦のトレイシーが飛び込んでくる。「今頃もう魔獣にでも食べられているんじゃないの」と返してきたシャローンに怒ったトレイシーは、彼女の胸を呪術を使って爆発させる。そうして、それと同じ呪術を時間制限つきでザップにもかけ、自分の飼い猫を探してくるように命令する。
突然ヘルサレムズ・ロッドへ放り出されたザップは、混沌とした街中から猫一匹を探し出すといった難題に絶望しつつ、自分の身を守る為に街へ繰り出すことになる。

パーティーにやってきた友人(右)を出迎えるスティーブンと、その家政婦であるヴェデッド(左)

夜、スティーブン宅。
パーティー開始の時間になり、友人達がスティーブンの家に訪れる。ヴェデッドと共に友人らを迎えるスティーブン。そうして仕事時間を終えたヴェデッドを帰宅し、参加メンバーが全員が揃ったところでパーティーが始まる。
しかし平穏な時間は、そう長くは続かなかった。実は友人らは全員、ライブラの構成員であるスティーブンの命を狙っていた者達であり、スティーブンもそのことを承知し、一掃する為にパーティーを開いていたのである。

友人ら全員から武器を向けられるスティーブン。

己の用いる血法「エスメラルダ式血凍道」の技を使い、全員を氷漬けにしたスティーブン。友人達だった敵の後始末を私設部隊に頼み、己は外へと頭を冷やしに出る。
そこで彼は自分が思った以上に、友人達から裏切られた事実に落ち込んでいることに気づく。思ったよりも自分がはしゃいでいたらしいことにスティーブンが気づいたその時、車に乗ったヴェデットが通りかかる。車の中には彼女の子供たちもおり、途中で拾った猫を腕に抱えながら車から降りてくる。それが実はザップの探し求めている猫であったのだが、それを知る者はこの場にはいなかった。
彼女達と話している内に元気を取り戻したスティーブン。思わず「ありがとう」と彼女にお礼を述べたその時、今度はそこをレオナルドとザップが通りかかる。
財布を取られたレオナルドは、そのあと、ライブラの武器商人であるパトリックから警棒を借りて自分から財布を取り上げた男達に挑みに行っていた。が、あえなく敗北。ザップは猫探しを続けていたが、自分一人では手に負えなくなり、レオナルドの義眼の力を借りようと彼を探して街中をさまよっていた。そうしてザップと合流したレオナルドは、ボロボロの姿のまま彼と共に猫を探すことに。一方レオナルドから財布を取り上げた男達は、飲み屋でチェインと酒飲み対決をしていた。が、酒豪のチェインに負けてしまう。さらにはチェインの能力「希釈」により、己の財布とレオナルドの財布を取りあげられてしまう。
そんなことなど露も知らないレオナルドは、夜の街の中をバイクに乗ってザップと猫探し。そうしてスティーブン達とはち会う。そんな現状に「今日は夜遊びする知り合いの多い日だな」とスティーブンはこぼすのだった。

震撃の血槌(原作第3巻、アニメ『血界戦線』第5話)

突如現れた超巨大なモンスタートラックに追いかけられる羽目になる、ザップとレオナルド。

そんな夜の出来事からしばらくしたある日。レオナルドは、ザップと共にバイクに乗ってライブラへ向かっていた。仕事をサボりたがるザップの視界をレオナルドが神々の義眼を用いて奪い、無理やりライブラへ出勤させようとしていたその時、突如後ろからとんでもないものがやってくる。それは人や乗り物、皆関係なく食い散らかしながら進む超巨大なモンスタートラックだった。

レオナルドの前に現れた13王の1人、偏執王アリギュラ。

追いかける最中、ザップのバイクから落っこち吹き飛んでしまうレオナルド。しかしなんの奇跡か因果か、モンスタートラックの一部に服がひっかかったことで命だけは助かる。代わりにモンスタートラックの主であった13王の1人、偏執王アリギュラに捕えられてしまう。

アリギュラとレオナルドが乗る、巨大トラックを見つめるドグ&ハマー。

一方の秘密結社ライブラでは、この事件の犯人がアリギュラであることをすでに突き止めていた。そしてその原因がデルドロとハマーにあると結論づけ、事の解決に助力してもらう為に彼らが収容されているパンドラム超異常犯罪者保護拘束施設へと向かう。「特例」ということでライブラに引き渡された2人は、事件解決、そして自分達をこのような姿にしたアリギュラと対峙する為にライブラの面々と共にヘルサレムズ・ロッドへと繰り出す。

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