血界戦線(漫画・アニメ)のネタバレ解説まとめ

『血界戦線』は、内藤泰弘の読み切り漫画を基に生まれた、SF伝奇アクション漫画である。2010年から『ジャンプSQ』で連載を開始。その後、幾度もの連載先の移動を繰り返しながらも連載を続けている。舞台は異界と人界が入り混じった元NYの「ヘルサレムズ・ロッド」。そこで世界の均衡を守る為に暗躍する秘密結社「ライブラ」の日々を描く物語となっている。「技名を叫んでから殴る漫画」というコンセプトに加え、無法地帯なんでもアリな突飛な世界観と色濃い性別年齢人種豊かなキャラクター達に、多くの反響が寄せられている。

神々の義眼を通してレオナルドが見た異界車両。

高度な幻術でもってその姿を隠していた異界車両。すると、向こうの異界人が、レオナルドのことに気づく。慌てて逃げ出すレオナルドとザップ。しかし後を追ってきた異界人に攻撃されてしまう。なすすべもなく異界人に攫われるレオナルド。ザップも見えない状態の敵から攻撃をくらったことにより、瀕死の状態となってしまう。
連れ去られた先でレオナルドは、この異界車両が人を食う異界人達用の「食糧」を運ぶ車であることを知る。食人行為は禁じられている行為。つまり彼らは、違法行為を商売としている異界人達であったのだ。それを知ったレオナルドはどうにかしてクラウス達にこのことを知らせられないかと考える。が、他人の力に頼るしかできない己の考えを恥じ、自分の力でどうにかできないものかと考えを改めだす。

病院のベッドで眠りにつくザップ。

一方その頃、ザップの方は病院に運ばれていた。怪我による出血の為に輸血を行っていた。しかし輸血する側から血がどこかへ行ってしまう、と医師からライブラに連絡がくる。そこでライブラは、ザップが斗流血法・カグツチの技を使って、レオナルドの追跡を行っていることに気がつく。ザップの技の後を追って、レオナルドと異界車両の捜索に入るライブラの面々。

神々の力を使って、その場に居る全員の視界交換を行うレオナルド。

その頃、レオナルドの方も動きを見せていた。神々の義眼が持つ力を使い、異界車両の運転手の視界と己の視界を交換させ、車を停止させるレオナルド。それに気づいた異界人達がレオナルドを止めにやってくるも、レオナルドの視界交換により、自分達の視界を盛大にシャッフルさせられる。それに耐えられなかった異界人達。車を操っている異界人も耐えきれなかったようで、異界車両は横転する。
そうして動きを止めた異界車両のもとへ、ライブラの面々が集う。

見つけた異界車両と異界人達に、技を繰りだそうとするクラウス。

やってきた彼らの技により、異界人達は車ごと大破。レオナルドも巻き込まれて大怪我を負うことになる。
結果としてはこれまで誰にも気づかれなかった違法行為を止めることができた為、レオナルドはライブラの副官スティーブンに称賛される。さらには、実はザップのあの嫌がらせが、クラウスからレオナルドの護衛を頼まれた結果のものであることを知る。今回の件も、ザップのお手柄で助かったこともあり、ザップに対して少しばかりの感謝の念を抱くレオナルド。
だが、やはりどう考えてもひどい目にあった割合の方が大きいことから、レオナルドの怒りの叫び声が狭い病室内に響くのであった。

なお、アニメでは「幽霊列車」の箇所は「ゴーストワゴン」とカタカナ表記に直され放送された。

世界と世界のゲーム(原作『血界戦線』2巻、アニメ第3話)

ヘルサレムズ・ロッドに蔓延する合成麻薬「エンジェルスケイル」の効能。

堕落王フェムトによる事件以降、ライブラで様々な事件に巻き込まれる毎日を過ごす羽目になるレオナルド。
そんなある日、ヘルサレムズ・ロッドである合成麻薬出回っている話がライブラに舞い込む。常人を超人に変えてしまう合成麻薬「エンジェルスケイル」。ヘルサレムズ・ロッド内だけではなく、外の世界へも蔓延し、被害を出しつつあるその麻薬を阻止する為、ライブラは流通経路を探り始める。しかし奮闘の甲斐なく、何も見つからないまま日々が過ぎていく。
どうやら人界の範囲ではなく、異界側に近しいところで活動が行われている、という結論にたどり着いたライブラ。しかしいくら超人の集まりであるライブラも、人間である以上は異界側での捜索を行うのは難しい。そこで、異界の顔役とも言うべき、異界の存在「ドン・アルルエル」のもとへ向かうことにする。

ライブラの面々を出迎える、ドン・アルルエル。

ドン・アルルエルは、本来ならばフェムトのように、決して簡単に会うことのできない異界の存在。
だが、フェムトと違うのは、彼には人間に会う理由が存在していること。その理由というのが、「プロスフェアー」。異界生まれの盤上ゲームであり、仕様は人界のチェスに似ているが、複雑怪異なルールがいくつも存在する非常に難解なゲームとなっている。
ドン・アルルエルは時折、プロスフェアーを得意とする者を招き、相手の望みを叶える事を報酬にして対戦をしているのだという。プロスフェアー愛好家の1人であるクラウスもこれまでに4度、彼との対戦を経験している。

ドン・アルルエルのもとに居た、チェス選手最高位の称号を持つウルツェンコ。

ライブラメンバーの1人であるK・Kと共に、ドン・アルルエルのもとへと向かうクラウス。
しかし、そこには先客がいた。チェスの最高位選手グランドマスターであるコルシコフ・ウルツェンコ。彼は、己の国に核兵器を保有させる、という願いを叶える為にドン・アルルエルのもとに訪れていた。
ドン・アルルエルの強さを知るクラウスは、彼に「投了を忘れて戦って欲しい」と乞うが、己の実力を絶対としているらしいウルツェンコは忠告を無視する。それどころか、この密会を絶対に外に漏れないようにする為に、プロスフェアーの時間を延長してまで、ドン・アルルエルにクラウス達の死を望むのであった。

ドン・アルルエルとのプロスフェアー負けた者の末路。

9時間と長丁場の試合が開始。結果として、ウルツェンコは残り2分のところでドン・アルルエルに負けてしまう。
実はドン・アルルエルは1200年という長い時間をプロスフェアーに費やしてきたという、驚きの時間を保持するプロスフェアー愛好家だったのだ。さらにこれまで自身に負けた者の脳みそを、己のプロスフェアーをやる為の脳みそとして取り込んで来た為、通常の生物の力を越えた集中量を持つ存在となっていた。
負けたウェルツェンコが彼の脳の一つになりかけたその時、クラウスが彼らの間に入る。そうしてウェルツェンコを守る為、彼の命を賭けた勝負をドン・アルルエルに望む。

異界の顔役ドン・アルルエルとの命を懸けたプロスフェアーに挑むクラウス。

熟考の後、クラウスとのこれまでの縁もあることを含め、ドン・アルルエルはクラウスからの要望を受けることに。さらには、クラウスの本来の目的であったエンジェルスケイルに関する情報も与えると約束する。しかしその勝負時間は99時間。人間の限界を大いに超えた戦いであったが、クラウスは迷うことなくそれを受け入れ、ドン・アルルエルとのプロスフェアーを開始する。

佳境に入る、ドン・アルルエルとクラウスのプロスフェアー。

99時間という驚異的な試合時間に、時間が経てば経つほど複雑になっていくプロスフェアーに、次第に追い詰められていくクラウス。実は今回の出来事は、全てドン・アルルエルがクラウスの脳みそを手に入れる為に用意した罠だったのだ。クラウスの人間性を逆手に取った作戦であったのだが、自分を殺そうとする人間を救う為にここまでするクラウスの様子を非合理的に感じたドン・アルルエルは、なぜそこまでするのかという問いをする。
すると、クラウスはプロスフェアーの試合を続けながらもこう答えを返す。
「人は弱い その弱さ故に時に矜持を捨てた行動をとる事もあるだろう だがそれがなんだと言うのだご老体 例え千の挫折を突きつけられようとも私が生き方を曲げる理由にはならない」
クラウスという人間が持つ信念が強く込められた台詞。
結果として、クラウスは最終的に99時間の試合を「逃げ切る」といった形で勝利する。こうして、彼は一人の人類の命、そして全世界の均衡といった2つを守りきることに成功したのだった。

BLOOD LINE FEVER(原作『血界戦線』3巻、アニメ『血界戦線』第4話)

レオナルドが血界の眷属に出会った事が発覚し、ライブラの空気が一変する。

合成麻薬事件からしばらくしたある日。ライブラ事務所では主要構成員に加え、普段はどこにいるのかもわからないような様々なライブラの構成員達までもが集まり、大所帯での飲み会が開かれていた。
レオナルドも当然参加しており、みんなと和気あいあいとした時間を過ごす。しかしクラウスとの会話の途中、ここに来る途中の駅で見かけた「真っ赤なオーラを羽みたいに広げた人」について話を始めた途端、周囲の空気が一変する。そこでレオナルドは、そのオーラを持った存在の正体が「吸血鬼」であることを知る。さらにレオナルドが見た吸血鬼は、吸血鬼の中でも高位に位置する相手であり、放置するわけにはいかないと吸血鬼のスペシャリストが呼ばれることが決定する。しかし、そのことが決定した瞬間、周囲の空気がまた一変する。レオナルドの近くにいたザップも顔を盛大に歪めており、いったいどのような人物がくるのかとレオナルドは恐ろしくなる。

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