血界戦線(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『血界戦線』は、内藤泰弘の読み切り漫画を基に生まれた、SF伝奇アクション漫画である。2010年から『ジャンプSQ』で連載を開始。その後、幾度もの連載先の移動を繰り返しながらも連載を続けている。舞台は異界と人界が入り混じった元NYの「ヘルサレムズ・ロッド」。そこで世界の均衡を守る為に暗躍する秘密結社「ライブラ」の日々を描く物語となっている。「技名を叫んでから殴る漫画」というコンセプトに加え、無法地帯なんでもアリな突飛な世界観と色濃い性別年齢人種豊かなキャラクター達に、多くの反響が寄せられている。

ライブラ構成員、アニラに迫る怪しい生物。

相変わらず騒がしい日常を送るライブラのメンバー。しかし、その最中、ライブラ事務所のすぐそばで大事件が発生する。出動するライブラのメンバー。残った2人のライブラのメンバーも、1人は仕事の休憩がてらコンビニまで買い物に行く。もう1人のアニラは残って仕事を続けるが、室内の異変に気づく。その原因に気づき、原因先を探ると、見つかったのは羽虫の群れ。その光景に彼女が戦慄した瞬間、背後から巨大な羽虫が姿を現す。
一方、現場に出たライブラのメンバーは無事に事態を収束させ、事務所に戻ってくる。が、事務所の入り口になっている筈の場所が全く違う場所へと通じるドアになっていた。

事務所に戻ろうとしたライブラ構成員(手前)の前に現れた、別の空間。

実はライブラの事務所は、その秘密性の高さから高度な術式で守られており、その入り口も特殊な作りとなってヘルサレムズ・ロッド内に散りばめられていた。というわけで他の入り口から入ろうとクラウスが提案する。しかしどの入り口からも中に入れない。しかも中にいる筈のメンバーとも連絡は取れないと、事態は最悪な方向へ。
そこへライブラから招集されたユリアンがやってくる。ユリアンはライブラのカギを作った人物の息子であり、彼の跡を継ぐ人物であった。

ライブラに呼ばれやってきた、鍵屋のユリアン。

しかしそんな彼によって発覚したのは、内側から鍵をかけられているという衝撃の事実。防衛機能も乗っ取られ、外からのアクセスは物理的にも魔術的にも不可能だと判明してしまう。
その頃、何も知らないチェインが事務所に近づこうとしていた。慌てたライブラメンバーが止めに入るも、一足遅く、ライブラの防犯システムに引っ掛かってしまう。爆撃されたチェインだったが、ザップとツェッドの血法により、なんとか事なきを得る。しかしその際、チェインは窓越しにライブラの中を見ていた。「虫まみれだった」という顔所の情報をもとに、犯人の正体を考察するライブラと、鍵開けに挑むユリアン。と、その時、ヘルサレムズ・ロッド内で大事件が起こり始めているのを、レオナルドが神々の義眼でキャッチ。その上、ライブラの中で驚異的なスピードで知力をつけた虫がクラウスのもとに連絡をいれてくる。「己が神に進化するまで、この場所を借りていたい」という虫の話をクラウスは断る。すると虫はハッキングした防衛機能を使い、誰も中に入れないようにしてしまう。その間にもヘルサレムズ・ロッド内で発生した事件は、どんどんと大事になっていき、一刻の猶予もない状態に。
そこでクラウスは強行突破することを決める。

強行突破の為、レオナルドの神々の義眼がもつ力を確かめるクラウス。

自分の血法とレオナルドの神々の義眼を使って、外からライブラの二階まで登り侵入することに。K・Kからの援護射撃、ユリアンの作った小さなシステムの隙間を使って、中に入ったクラウスは虫を血法の技を使って倒す。
一方、チェインとスティーブンは、ヘルサレムズ・ロッド内で起きてる事件の収束に向かっていた。つきとめた犯人たちのアジトに乗り込み、スティーブンの血法でもって彼らを氷漬けにすることで事件を終わらせた。
こうして、史上最大のライブラ締め出し事件は終了したのであった。

深夜大戦 Dead of night warfare(Back 2 Backからの新要素『終焉の書』に関わるストーリー)

深夜のヘルサレムズ・ロッド、バス停。やってきたバスから大量の血が溢れ出てくる事件が発生する。

ある晩、「超重要世界崩壊幇助器具」の一つ「ナクトヴァの微笑み」が突如ヘルサレズム・ロッドに降臨する。「終焉の書」と呼ばれる古文書に書かれた、世界を崩壊する器具の一つであるナクトヴァの微笑みはその晩、ヘルサレズム・ロッドのバスの中を血の海にした。その結果ダニエル・ロウ率いるヘルサレズム・ロッドの警察達が動くが、事件を目撃していたレオナルドをきっかけにライブラ達も警察と共に動きだすことに。そうしてヘルサレズム・ロッドから外へと運び出すというナクトヴァの微笑みの護衛を行うことになる。しかしその時、次元怪盗ヴェネーノからナクトヴァの微笑みを盗む予告メッセージが送られてきてしまう。
しかし「ナクトヴァの微笑み」の運搬は予定通り開始。むろん、ヴェネーノも予告通りに現れる。あらゆるものを切り裂くというヴェネーノの力、さらにはどこかでヴェネーノとは別の術者によ空間編成の術式も行われているせいで、苦戦を強いられるライブラメンバー。しかしそれでもツェッド、チェイン、レオナルドの3人によりなんとか術者を見つけることに成功する。しかし3人が捕らえたのは偽物であり、本物により最後の術式が発動、だがそれに反応したクラウスが決闘術を用いり術式を回避。だが、ナクトヴァの微笑みを詰んだトラックをバラバラにしたヴェネーノにより、ナクトヴァの微笑みは彼の手の中に落ちてしまう。
しかしそのとき、キュリアスと名乗る男が現れ、ヴェネーノを殺してしまう。

ヴェネーノを殺し、ナクトヴァの微笑みを奪い取った謎の男、キュリアス。

実は彼の正体は、同時刻米国内にある極秘物の研究を行う施設から逃げ出してきた世界崩壊幇助器具「終天圧縮時計」が再生させた、幇助器具の「適合者」だった。「あらゆる滅び滅びを手にする男」だという彼は、ナクトヴァの微笑みは自分の物だという。ナクトヴァの微笑みを取られるわけにはいかない警察達が交戦するも歯は立たず、逆にやられかけたその時、クラウスがその攻撃を受け止める。己の攻撃を受け止めたクラウスに驚愕しつつ、ライブラのメンバーが駆けつけてきたことに気づいたキュリアスはナクトヴァの微笑みを手に逃げ出す。
しかし逃げた先で堕落王フェムトに捕まえられる。

ライブラから逃げたキュリアスの後ろに現れた、堕落王フェムト。

彼自身に興味があるというフェムトは、人々のいる往来でキュリアスに向けて化け物たちを放す。それに終天圧縮時計の力を用いて交戦するキュリアス。結果、終天圧縮時計により周囲の時間の流れだけが急速度で回り始める。しかしそのことに気づいたスティーブンとクラウスが地下にいたザップの力を使い、フェムトとキュリアスの交戦を止める。そうして隙をついてキュリアスからナクトヴァの微笑みを取り戻す。それに激怒したキュリアスが2人に向けて技を繰り出すが、クラウスがナクトヴァの微笑みでそれを受け止める。結果、ナクトヴァの微笑みは破壊されてしまう。そのことがさらなるキュリアスの逆鱗に触れ、最大級の大技がクラウスに向けられようとしたその時、ヴェネーノの姿が突如消える。それはヴェネーノの相方であった術者の力だった。
実はその頃、ヴェネーノの相方を改めて捕えていたレオナルド達。ヴェネーノの死をレオナルド達を通じて知った彼は飄々とした口ぶりながら、彼の死への悲しみを含んだ言葉を口にする。それを聞いていたチェイン。そこでヴェネーノへの敵討ちとして、彼の力を使ってキュリアスの空間転移を行わせたのである。事態はなんとか収束。しかし、超重要器具であると同時に、世界遺産級の歴史遺産でもあったナクトヴァの微笑みは破壊されたことで、ダニエルは立ったまま気絶。一件落着とは言い切れない状態で事件は終止したのであった。

災蠱競売篇(『終焉の書』に関わるストーリー2)

突然ヘルサレムズ・ロッド内に現れた、オークション会場「ズールディーズ」

突如、街中に現れたオークション会場「ズールディーズ」。必要な時にしか姿を現さないという、ゼロ敷地不動産であるこの会場で行われるオークションに、世界崩壊幇助器具の「カロプス人蠱」が出店されることとなった。百匹の虫を壺の中にいれて食わせ合い、生き残った一匹を使って毒や呪いを作る「蟲毒」をモチーフに作られた幇助器具であり、これはその人間版となっていた。

オークションに出店されることになった、世界崩壊幇助器具のカロプス人蠱。

それを知った多くの裏組織がオークションに参加しようと名乗りをあげ始める。ヘルサレムズ・ロッド内・外関係なしに集まろうとする彼らを国が力を決して止めようとするも、それでもヘルサレムズ・ロッド内にはその目を掻い潜って多くの参加者が集まってしまう。
ライブラとしては当然黙って見て居られない惨状だ。しかし国はライブラが関与することで、さらに事態がややこしいことになると睨み、ライブラの排除を目論む。その結果、ライブラメンバーは事務所を追われ、リーダーであるクラウスはパンドラム超異常犯罪者保護拘束施設へ囚われることとなってしまう。警察側の唯一の協力者とも言うべきダニエル・ロウも、前回のナクトヴァの微笑み破壊の件をむし返されてしまい、謹慎処分を受けてしまう。

地下の監獄へ収容されるクラウス。

しかしそんなライブラの危機をも傍目に、事態はどんどんと進んでいく。不穏な気配をかもしだすオークション参加者達はもちろんのこと、キュリアスもその仲間達「強欲の狂人達」を連れて会場へやってくる。さらにズールディーズには、会場を守る鉄壁の警護とも言うべき2人の血界の眷属タイクーンブラザーズもいた。国家から派遣された特殊部隊「Ex-G.I.」も動きを見せる中、ライブラもスティーブンが中心となって水面下で動き始める。そうしてやってきたオークション開会当日。始まるオークション、動き出すそれぞれの組織。そこに加わる形で次元怪盗の跡継ぎである少女ヴェネランダも現れ、事態はまたさらに大きく変動していくこととなる。

再登場したキュリアス(真ん中)と、その仲間の強欲の狂人達。

ライブラが何があってもすぐさま対応できるように、会場周囲で身を固める反面、キュリアス達と特殊部隊、それからタイクーンブラザーズは会場裏で衝突を開始する。カロプス人蠱を手にしたいキュリアス達とEx-G.I.、それぞれと個々で遭遇し戦うタイクーンブラザーズ。均等する戦闘ではあったが、血界の眷属であるタイクーンブラザーズの力の方が上手であり、キュリアス達とEx-G.I.はそれぞれに強大な被害を出すこととなる。
一方その頃、オークションの方ではカロプス人蠱が競り落とされていた。だがその時、次元怪盗の娘であり彼の跡を継いだヴェネランダが現れ、無銘を使って壺を切り割ってしまう。

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