PとJK(ピーとジェイケー)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2013年1月から別冊フレンドにて現在も連載中の漫画で、高校生と警察官との恋愛模様を描いたラブコメ作品である。タイトルのPはPolice officer(警察官)の頭文字、JKは女子高生を表す略語である。全国書店員が選んだおすすめコミック2014にて14位にランクインし、累計発行部数は2016年5月現在で210万部を突破。また、2017年春には実写化映画が公開予定だ。

『PとJK』のあらすじ・ストーリー

高校1年生の本谷歌子(もとやかこ)は、親友の三門に誘われ22歳と年齢を偽って社会人との合コンに参加。その際、23歳の佐賀野功太(さがのこうた)と出会う。合コンの帰り道に歌子と二人きりで話し、お互いに好印象で恋のはじまりを予感させたが、歌子が年齢を偽っていたことがあることをきっかけにバレてしまう。高校生だと知った功太は途端に態度が変わり、その場を去っていった。その後、歌子は功太と再会するが、実は功太は警察官だったことが判明。再会しても冷たい態度のままの功太に歌子は傷つき、三門に心を慰めてもらった。三門と遊んでいて帰りが遅くなった歌子は変質者に襲われそうになる。そんな時、仕事中の功太が駆けつけ、変質者を確保し歌子を助けることに。功太に完全に恋に落ちてしまった歌子は、積極的にアタックし続け、思い切って告白するが「君の彼氏にはなれない」と言われてしまう。功太の仕事柄、未成年との交際には問題が生じるためだ。「だから結婚しよう」と、歌子にプロポーズ!その後、功太の気持ちを受け止め、歌子と功太は結婚することになる。高校生と警察官との障害に結婚してからも悩まされるが、それでもお互いの気持ちを信じ続ける歌子と功太の胸キュンラブストーリー。

『PとJK』の登場人物・キャラクター

本谷 歌子(もとや かこ)

音尾高校の普通科に通う高校1年生(2巻から高校2年生に進級)。年齢を偽って参加した合コンで知り合った功太を好きになり、思い切って告白する。一度は功太に振られるが、彼の本当の気持ちを聞き、結婚することになる。父親は当初反対していたが、功太の真っ直ぐな思いを受け入れ、高校卒業までは旧姓のまま、実家で暮らすこと、妊娠しないことなどを条件に結婚を許可された。功太のことが大好きで、同じ学校のヤンキーが功太に襲撃した際、身を投じて庇った。結婚当初は功太のことを何も知らない自分に不安になることも多かったが、基本的にプラス思考なタイプ。不安になっても功太のことをもっと知るために、積極的に自ら行動しようとする。素直でまっすぐな性格なので、嘘をつくことが苦手。自分の感じた気持ちは率直に相手に伝えるタイプ。また、功太を襲ったヤンキーのうち、大神くんとは同じクラスになり、最初は恐怖を感じていたが、彼が誠心誠意込めて謝ってきたことをキッカケに仲良くなる。

佐賀野 功太(さがの こうた)

音尾警察署地域課所属・音尾交番勤務の巡査長。23歳。合コンで歌子を好きになるが、職業柄未成年との交際は出来ない。その為、最初は冷たい態度で歌子と距離を置くように仕向けた。だが、歌子への思いを諦めることが出来ず、歌子にプロポーズして結婚する。眠いと目つきが悪くなる為、機嫌が悪いと勘違いされることもある。歌子のことになると心配性で、ヤキモチ焼きな可愛らしい部分もある。仕事中はクールだが、仮眠前に歌子から送られてくる写真つきのメールを見て癒されている。歌子のお願いにも弱い。学生の頃は不良で、父親と顔を合わす度に喧嘩をしていた。ある日目の前で自分を庇った父親がナイフで刺され、死んでしまったことをキッカケに将来警察官になる道を選ぶ。団子が好物で、当直明けの仕事帰りには必ずといって良いほど団子を買ってから帰るのが習慣。カラオケが苦手という意外な一面もある。

矢口 三門(やぐち みかど)

音尾高校普通科に通う高校1年生(2巻から高校2年生に進級)。歌子の親友。三姉妹の末っ子。婚活に励む姉が企画した合コンにカコを誘い、功太と出会うきっかけとなった。歌子が結婚したことを最初に話した大の仲良しである。歌子と功太の関係に怪しむ友人達にも言葉巧みに話して、二人の関係がバレないようにフォローしている。いつも周りを元気づけるような明るい笑顔が絶えない女の子で、楽しいことが大好き。幼馴染のジローに恋心を抱いているが、気持ちを伝えられずにいる。

大神 平助(おおがみ へいすけ)

音尾高校普通科2年生の18歳。功太に補導され、留年となった。ヤンキーの仲間と功太に復讐しようとするが、その計画を知った歌子が現場に駆けつけてモスキート音で邪魔をした。最後に功太を殴ろうと襲いかかった瞬間、庇った歌子に危害を加えてしまい、再び補導。保護観察処分を下され、無期停学処分を受けた。その後、歌子が2年生に進級した際、クラスメイトになる。歌子の顔に傷をつけてしまったと深く反省し、その後何度も歌子の両親に謝罪に行っていたが、歌子本人には知らされていなかった。歌子と隣の席同士となるが、恐怖を感じている歌子が避ける為、ジローからウサギの着ぐるみを借りて歌子に近づき謝罪した。その後、仲間とも決別し、歌子とは友達となるが、恋心も抱いている。歌子への思いを知った功太が、結婚している事を話しても、功太に歌子を奪うと宣言するほど男気に溢れている。また、母親の彼氏のDVがひどく長年悩まされていた悲しい一面もある。子供の頃通報しても助けてくれなかった警察官のことが脳裏に焼き付いて、誰にも相談出来ずにいたが、功太はそれに気づきその男を逮捕した。その後は大神も功太の交番を訪れたり、メールをしたりと功太と打ち解けていく。家事が得意で、勉強もできる。趣味は読書と根は真面目な男の子だが、水が怖く、お風呂が苦手。自身の八重歯にコンプレックスを抱いている。

永倉 二郎(ながくら じろう)

歌子のクラスメイトで三門の幼馴染。長男だが、お父さんが一郎なので二郎と名付けられた。着ぐるみのバイトをしていて、特にウサギの着ぐるみが大好きで学校でも着ていることがある。三門とは昔から仲が良く、いつも一緒にいたが三門の気持ちには気づいていない鈍感さがある。困っている人を放っておけない人情深い人間。妹と猫の三郎を溺愛していて、三郎がいなくなった時は学校に行かず朝から晩まで必死に探していた。その際、警察に捜索願いをしたが受け取ってもらえず、普段のふわっとした雰囲気とは真逆のダークな一面を見せた。足が速いのに運動は嫌い。釣りが好きと見た目からのギャップが激しい男の子。

山本 修一(やまもと しゅういち)

音尾警察署地域課所属。音尾交番勤務の功太の上司。妻子と離れ、単身赴任中。歌子が功太に片思いしていた時から、歌子を応援していた。
勤務中に話しかけてくる歌子に功太はそっけない態度だが、それを見て功太と歌子に「アツいね~!新婚さん♡」とからかっている。
以前不良時代の功太を補導した警察官でもあり、今ではその話題も笑って話してくれるほど優しい人。功太の喜怒哀楽が読めてしまうほど、功太をよく見ている良い上司でもある。歌子とはLINE友達。

小森 ふみ(こもり ふみ)

音尾警察署地域課所属。音尾交番勤務の巡査長。23歳。功太とは同い年だが、高卒のため功太よりも先輩。普段は真面目でハキハキとした印象だが、休みの日は家でゴロゴロしたいと願う、仕事と私生活のオンオフが激しい人間でもある。ぬいぐるみが大好き。

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