攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX、S.A.C. 2nd GIG、Solid State Society(神山版攻殻機動隊)のネタバレ解説・考察まとめ

『攻殻機動隊S.A.C.』は2002年放送のTVアニメ及びそのシリーズ。AD2030年、内務省直轄独立攻性部隊・公安9課が「笑い男事件」を追うストーリー。
続編の『S.A.C. 2nd GIG』ではテロリスト「個別の11人」を追う事件、『Solid State Society』は主人公・草薙素子が失踪後に謎のハッカー「傀儡廻し」に関わる事件となっている。
神山健治監督版『攻殻機動隊』シリーズ。

クゼ・ヒデオ

CV:小山力也
元・陸上自衛軍の軍人で、物語中盤まで「個別の11人」として革命活動に身を費やしていた全身義体のテロリスト。あえて表情筋がほとんど動かない義顔にしている。出島の難民に復讐と救済として“300万人の難民の記憶とゴーストをネット上に運び去り、ネットで融合させて進化させる”という目的からテロ行為を行っている。

合田一人(ごうだかずんど)

CV:西田健
内閣情報庁(内庁)戦略影響調査会議代表補佐官。顔の半分が醜く歪んでいて大きな傷がある。国を救う英雄に憧れるが自身にその資質はないと悟り、その英雄をプロデュースする側になろうと、「個別の11人」ウィルスを作った。日本を“第三者を消費することによってのみ成立しうる桃源郷”つまり冷戦下の日本と同じ状況に作り替えることを目的としている。

『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』の用語解説

個別の11人

合田一人が作成した「個別の11人」ウィルスに感染し、特定の条件を満たすことによって現れる、難民嫌悪の世論を体現するテロリスト。第一話で中国大使館を襲撃した者や、第11話でクゼを含む12人で集団自決を行なった者達が代表的な存在(なおクゼは自決を免れている)

その目的は「難民を攻撃することによって難民の自立を促す」ことにあり、テロを実行した際には自決する様ウィルスに定められている。「個別の11人」となる条件とは、「初期革命評論集」という論文を電脳内に保持していること、義体化率が高いこと、生身の時に童貞であったこと、となっている。(童貞が条件となっているのは、ウィルスを作成した合田自身が童貞であることと関係しており、童貞であることが英雄の条件であると考えた為)なお条件を満たしていたボーマは危うく発症しかかった。

招尉難民

大戦によりアジア各地で発生した難民を、日本政府が安価な労働力として招き入れたもの。日本に帰化することを頑なに拒み民族としてのアイデンティティを維持したまま、日本政府の難民対策事業に依存している。戦後復興以降に労働力過剰となって冷遇されている関係で世間では難民の不満が蓄積しているほか、「税金を無駄に喰らっている」「日本に帰化することすらしない難民のために増税を強いられた」として、彼らへの反感や憎悪が増している。

出島

招慰難民の、長崎市稲佐山北西方、相川集落沖の人工島に設置されている居住区。正式には「九州招慰難民居住区出島キャンプ」。全国五か所に設置されている難民居住区のひとつで、その最大規模のもの。

『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』の魅力とは

更に複雑化する社会問題

前作の『SAC』同様、社会問題を絡めた話になっており、今回は戦争と戦争により発生した難民問題が取り上げられている。またオリジナルなき模倣者、スタンドアローンコンプレックスの概念も「個別の11人」に引き継がれている。

ついに少佐の過去が明かされる

また、さらに深まる9課メンバーの掘り下げも魅力のひとつで、前作では掘り下げがなかったサイトー、パズのエピソードもある。何より第10話『草迷宮』にて、今まで過去が語られることのなかった少佐の過去を示唆する話が出てくる。
2011年、羽田沖でミサイルが旅客機に直撃し、6歳児の男女2名を除く乗客乗員236名が死亡する大惨事が起きる。この時に奇跡的に救出された男女2名の6歳児が一時共に生活して、左手だけで鶴を折るエピソードが語られるが、その二人が少佐とクゼであると示唆されている。終盤、敵対する関係ながら、少佐とクゼはお互いにその時の相手だと気付く描写があり、『GIG』では社会問題も深化しているが、ドラマ性も強調され、より一層ストーリーに深みを与えている。

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『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』とは

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