デジモンアドベンチャー02(DIGIMON ADVENTURE 02)のネタバレ解説・考察まとめ

『デジモンアドベンチャー02』とは、フジテレビ系列で放送された前作『デジモンアドベンチャー』と世界観が同じ続編であり、冒険、バトルアクションが詰め込まれた少年向けアニメ。全50話。原作は本郷あきよし。デジタルワールドに現れた、新たな敵デジモンカイザーに、新旧の選ばれし子供たちとそのデジモンたちが挑んでいく。今作は前作と比べて進化方法の多彩さなどが魅力。さらに、前作からの登場人物たちの成長した姿を見ることができる。

『デジモンアドベンチャー02』の概要

『デジモンアドベンチャー02』とは、フジテレビ系列で放送された前作『デジモンアドベンチャー』と世界観が同じ続編であり、冒険、バトルアクションが詰め込まれた少年向けアニメ。原作は本郷あきよし。第1作『デジモンアドベンチャー』に続く2作目であり、世界観を受け継いだ続編。2000年4月2日から2001年3月25日まで約1年間放送された。全50話。前作で主役等で登場した人物や、「デジタルワールド」と呼ばれるコンピュータネットワーク上の擬似電脳空間に生息する人工知能を持った架空の生命体であるデジモンも数多く出演している。今作では、さらに新しく4人の選ばれし子供たち、すなわちデジタルワールドに生じた不具合に対応するために選ばれた子供たちが登場し、前作で選ばれし子供として冒険した2人を加えた6人が主軸となる。前作の選ばれし子供たちは、今作の子供たちの補佐的な役割を担う。

物語の前半は前作同様、主人公たちに、戦闘する回数や進化する回数など、なるべく均等にスポットを当てるというスタンス。しかし後半は、選ばれし子供のうち、大輔と賢を戦闘や物語のメインとしたストーリー展開になっていく。
また、前作のラストは選ばれし子供たちがデジタルワールドから現実世界に帰る場面を描き、その後の展開は視聴者の想像に任せるような余韻を残すような演出だったが、今作のラストでは、大人に成長した子供たちの、結婚、仕事の様子を見せ、大人になった主人公たちの子供も登場させるなど、明確に描いている。

デジモン人気がピークの時の作品であり、アーマー進化、ジョグレス進化といった複数の進化方法が存在する。また、デジモンシリーズの中でもメディアミックス展開が色濃い作品となっている。最高視聴率・12.7%、最低視聴率・6.2%、平均視聴率・11.0%、バンダイ総玩具売上144億円。デジモン人気がピークの最中の作品で、玩具・関連グッズ売り上げ、映画興行などでは高い数字を出した。

ストーリーは、前作から3年後の世界を描いている。前作で選ばれし子供たちとして戦ったヒカリとタケルは今作でも続投し、新たな選ばれし子供たちである、大輔、京、伊織、賢と共にデジタルワールド(現実世界からなんらかの作用によって流れ込んだ情報やデータが、物体として実体化する異世界である。)に迫る新たな脅威と戦っていく。
11歳になった高石タケルは母親の仕事の都合でお台場に引っ越してきた。転校先の小学校で、前作の主人公、八神太一に似た少年、本宮大輔と出会う。教室に行くと、八神太一の妹で同じく選ばれし子供たちだった八神ヒカリがいた。旧交を深めていたタケルとヒカリだったが、同じクラスであり、ヒカリに気がある大輔は面白くなかった。ヒカリと親しげに話すタケルに突っかかる大輔だったが、そこへ1年先輩の京がヒカリを訪ねてやってくる。それは、太一からのSOSだった。
デジタルワールドに迫る脅威を退け、何気ない日常を謳歌していた子供たち。しかし、その裏ではデジタルワールドに再び脅威が迫っていた。その脅威の名は「デジモンカイザー」。デジモンカイザーと名乗る少年は、暗黒の力を持ったイービルリングを使ってデジモンたちを支配し、デジタルワールドの各地を次々と手中に納めていた。デジタルワールドで起こっている異変に対し、新しい選ばれし子供たちとして、本宮大輔、井ノ上京、火田伊織が選ばれる。さらに、前作から引き続き高石タケルと八神ヒカリも加わって、デジタルワールドの危機に立ち向かっていく。

『デジモンアドベンチャー02』のあらすじ・ストーリー

デジタルワールドの新たなる危機 デジモンカイザー(第1話)

洞窟内に安置していある勇気のデジメンタル

平和だったデジタルワールドに、新たな危機が迫っていた。デジモンカイザーと名乗る少年が現れ、自身の持つ暗黒の力で生み出したイービルリング(デジモンカイザーが作ったデジモンを意のままに操る黒いリング)を使い、デジモンたちを次々と洗脳していった。前作でパートナーデジモンとして戦ったアグモン(オレンジ色の爬虫類型デジモン)たちも、為す術なく逃げるしかなかった。

そんなアグモンの危機を、デジヴァイス(選ばれし子供たちが持つ、パートナーデジモンを進化させたりできる小型端末)によって知った太一(前作の主人公。14歳)は、一人デジタルワールドに向かう。アグモンたちと合流した太一だったが、なぜかアグモンを進化させることができなかった。太一とアグモンは、テイルモン(猫のような聖獣型デジモン)とパタモン(大きな耳を持つ哺乳類型デジモン)と洞窟に逃げ込むことに成功し、ディーターミナル(無線メール端末)で助けを呼ぶ。助けを待っている間、太一たちは、洞窟の奥で勇気の紋章(前作の選ばれし子供たちの心の特性を模して作られた。完全体への進化を補助できる)が描かれたオブジェクトを発見する。太一が触れると3つの光が現れ、彼方へ飛んでいった。

時間は少し遡り、お台場小学校へ一人の転校生が登校してくる。彼の名は高石タケル(前作の選ばれし子供)。タケルが教室に行くと、同じく前作の選ばれし子供の一人で太一の妹であるヒカリ、太一と似た雰囲気を持つ大輔(頭がツンツンヘアの男の子。5年生)と出会う。タケルは、久しぶりに会ったヒカリと会話が弾むが、その様子を大輔はイライラしながら見ていた。

放課後、パソコン部でパソコンを操作していた京(メガネをかけた女の子。6年生)は、もう卒業している光子郎(前作の選ばれし子供)に宛てた、八神太一という人からのメッセージを発見する。学校に同じ八神姓の女の子がいると思い出した京は、丁度下駄箱にいたヒカリ、そしてタケルと大輔を見つけてメールの内容を伝える。そこへ、ディーターミナルでメッセージを受け取った光子郎が現れる。光子郎はディーターミナルのバッテリーが切れ、距離の近い小学校へ来たのだった。光子郎はパソコンから太一へ返信していると、伊織(おかっぱの少年。3年生)が京へ依頼していたパソコンの修理について訪ねてくる。京は伊織を伴って部室から出ていった。光子郎がパソコンを見ると、いつの間にかデジタルワールドへのゲートが開いていた。ヒカリとタケルは、ゲートをくぐり太一のピンチに駆けつけようとする。大輔もサッカー部の先輩だった太一の為に行こうとするが、「デジヴァイスを持っていない大輔はデジタルワールドへ行くことができない」と言われる。その時、パソコンから3つの光が溢れ出て、大輔、京、伊織の元へ飛んでいった。その光の正体は、後にD-3(ディースリー。デジタル、ディテクト、ディスカバーの3つの頭文字をとって名付けられる。デジヴァイスより機能が追加、強化されている)と呼ばれる、デジヴァイスに似た小型の端末だった。

ヒカリ、タケル、大輔は、ゲートをくぐりデジタルワールドへ行くことができた。その際、なぜか大輔の服装が変わっていた。そして、太一たちと合流することができたヒカリたち。しかし、その様子をモニターしていたデジモンカイザーは、手下のモノクロモン(サイのような角を持つ鎧竜型デジモン)を差し向ける。ヒカリたちは、勇気の紋章が描かれたオブジェクトを持ち上げようとするが持ち上がらなかった。しかし、大輔はいとも簡単に持ち上げてしまった。そして、そのオブジェクトのあったところから、ブイモン(頭にVの字がかかれた小竜型デジモン)が現れ、勇気のデジメンタルを持ち上げられる人間をずっと待っていたと話す。太一は、勇気の紋章が書かれたオブジェクトのことをデジメンタルを言い、そして、それを持ち上げられた大輔が次代の選ばれし子供なのではないかと推測する。
起きたことに呆然としている大輔だったが、突如、モノクロモンが襲いかかる。ブイモンは、大輔に勇気を出して「デジメンタルアップ」と言ってくれと言う。言ってくれれば進化することができると。言われるがままに叫ぶ大輔。勇気のデジメンタルがひかり、ブイモンがアーマー進化(通常進化とは違い、デジメンタルの力で進化すること)。炎の力を持つ竜人型デジモンのフレイドラモンというアーマー体(デジメンタルによって進化した個体)になった。フレイドラモンは、モノクロモンを圧倒し、体につけられたイービルリングを破壊することに成功した。フレイドラモンはブイモンに戻り、勇気のデジメンタルは、大輔の持つディーターミナルにデータとして保存された。

モノクロモンとの戦闘で、大輔は自分のゴーグルを破損してしまう。太一は、そんな大輔に、新しい選ばれし子供への餞別として自分が使っていたゴーグルを渡した。

集結する次代の選ばれし子供たち(第2話 - 第9話)

初めてデジタルワールドにきた京(左)と伊織(左から2番目)

太一は、自分と同じ選ばれし子供であるヤマト、空、光子郎、丈、そしてタケルとヒカリと集まった。デジモンカイザーのことを話し、予定のあるヤマトと丈以外のみんなでデジタルワールドへ行くことを決める。また、新たなデジヴァイスを受け取った京や伊織も、同じくデジタルワールドへ行くことを決意していた。後日、小学校のパソコン教室から再びデジタルワールドへ渡った大輔たちと光子郎たち。京と伊織も、デジタルワールドに着くと服が変わっていた。空はピヨモン(ピンク色の体をした雛鳥型デジモン)と、光子郎はテントモン(てんとう虫のような昆虫型デジモン)と再会した。再会に喜んでいたが、そこへデジモンカイザーとイービルリングに操られたスナイモン(カマキリのような昆虫型デジモン)、ドリモゲモン(鼻にドリルのついた獣型デジモン)、モジャモン(全身毛むくじゃらの珍獣型デジモン)が襲いかかり、大輔とブイモンが攫われてしまった。なんとか逃げることに成功した京たち。すると、京と伊織のD-3が何かに反応していた。反応の方向へ行くと、そこは神殿のような場所だった。その中には、洞窟の中にあったように、知識と愛情のデジメンタルが置いてあったのだ。そして、知識のデジメンタルを伊織が、愛情のデジメンタルを京が持ち上げると、置いてあった跡からデジモンが現れた。知識のデジメンタルの跡からはアルマジモン(アルマジロのような哺乳類型デジモン)、愛情のデジメンタルの跡からはホークモン(鷹のような嘴を持つ鳥型デジモン)が現れ、ブイモンと同じく、デジメンタルを持ち上げられる人間を待っていたという。デジメンタルの力で、ホークモンはホルスモン(風の力を持つ獣型デジモン)、アルマジモンはディグモン(土の力を持つ昆虫型デジモン)にアーマー進化し、大輔の救出に向かった。そして、デジモンカイザーの不意をついて大輔とブイモンの救出に成功した子供たちは、イービルリングに操られていたデジモンを解放した。しかし、いつの間にかデイモンカイザーはいなくなっていた。

後日、再びデジタルワールドへ行くことにした大輔たち。しかし、再びデジモンカイザーがティラノモンを従えて襲いかかってきた。アーマー進化し応戦するブイモンたちだったが、ティラノモンは全部で5体いたのだった。力の弱いパタモンとテイルモンでは戦いに参加することはできず、タケルとヒカリは逃げるしかなかった。洞窟を見つけ身を隠していると、奥に何かがあるのを見つける。それは、希望と光の紋章が描かれたデジメンタルだった。デジメンタルへタケルとヒカリが近づくと、2人のデジヴァイスは形を変え、大輔たちが持つものと同じ形になった。そして、タケルが希望のデジメンタルを、ヒカリが光のデジメンタルを持ち上げると光が溢れ、パタモンはペガスモン(神聖の力を持つ聖獣型デジモン)へ、テイルモンはネフェルティモン(光の力を持つ聖獣型デジモン)へアーマー進化するのだった。そして、5体のティラノモンを圧倒し、イービルリングを破壊することができた。

イービルスパイラルの脅威 敵はメタルグレイモン(第10話 - 第12話)

イービルリングに操られるメタルグレイモン(左)と対峙する大輔(右)

その後も、デジタルワールドへ行き活動する大輔たち。そんな中、ダークタワー(オベリスクような黒い塔)を破壊すれば、タワーがあったエリアでは通常進化ができることに気づく。これからの目標を、ダークタワーを破壊することにした子供たちは、太一たちと協力してことにあたっていった。

ある日、大輔はサッカーの試合に挑む。対戦相手は、テレビでも特集されたことのある天才少年、一乗寺賢(冷たい目をした男の子)だった。試合には負けてしまった大輔だったが、賢がフォーメーションを指示していることを見破り、賢を止めることに成功した。その翌日、新たなダークタワーが立ち、子供たちはその場所へ向かった。しかし、デジモンカイザーの罠にハマり、大輔とブイモン以外のみんなは囚われてしまった。デジモンカイザーは、ロープで吊るされた仲間の命を助けることを条件に、大輔に屈辱を味合わせようとするのだった。仲間の命を盾に取られ、為す術のない大輔。しかし、そこへディグモンをはじめパートナーデジモンや伊織たちが現れる。ロープで吊るされていたのは、変身したバケモン(幽霊のようなゴースト型デジモン)たちだった。デジモンカイザーの指示でフォーメーションを変えながら攻撃してくるバケモンたち。大輔は司令塔になっているデジモンカイザーの隙をついてタックルをしかける。デジモンカイザーの指示が無くなったバケモンは行動不能になり、その隙にバケモンにつけられたイービルリングとダークタワーを破壊することに成功した。計画が失敗したデジモンカイザーは、大輔に対し、2度も自分のフォーメーションを崩したことを褒める。大輔は、デジモンカイザーが一乗寺賢であることに気づく。賢は、次からは本気で戦うと言い、エアドラモン(巨大な翼を持つ幻獣型デジモン)に乗って去っていった。

次の日から、賢は現実世界に見切りをつけ、デジタルワールドに籠るようになった。そして、デジタルワールドの征服のために強力な力を得ようとしていた。その為に選ばれたのが、太一のパートナーデジモンであるアグモンだった。アグモンを完全体に進化させて操ろうとする。しかし、イービルリングでは、完全に力を制御することはできず、理性の無いスカルグレイモンに進化してしまった。イービルリングのままでは情報処理能力が足ないことに気づいたデジモンカイザーは、イービルリングをつなぎ合わせて、イービルスパイラルを完成させる。そして、イービルスパイラルをつけられたアグモンは、デジモンカイザーに制御されたまま、メタルグレイモンへ進化させられてしまった。

アグモンがデジモンカイザーの手に落ちたことを知った大輔たちは、アグモン救出に向かう。その途中、友情のデジメンタルを見つける。誰も持ち上げることができない中、突如メタルグレイモンが襲いかかる。敵とはいえ攻撃できない大輔に対し、タケルは「取り返す為には戦わなければならない」と言う。最初はその言葉の意味が分からずに反発していた大輔だったが、デジモンとの絆の深さや、戦うと口にするタケルの覚悟を感じた。タケルの思いに、自分の不甲斐のなさを嘆いた大輔は、「俺って情けねえ!」と叫ぶ。大輔の思いに反応し、友情のデジメンタルが大輔のもとへ飛んでくる。そして、友情のデジメンタルにより、ブイモンはライドラモン(雷の力を持つ獣型デジモン)へアーマー進化した。そして、メタルグレイモンにつけられたイービルスパイラルを破壊することに成功し、アグモンは無事解放された。

8/1計画(第13話 - 第17話)

テイルモンたちの前に現れるウィザーモン

ヒカリは、何者かに呼ばれているような気がしていた。授業中、ヒカリの周りに霧が立ち込め、足元が水に浸かっている幻覚を見る。そして、廊下を歩いている時も水の音が聞こえ、何か得体の知れないものがこちらを見ていた。ヒカリの様子がどこかおかしいと感じたタケルはヒカリと話すが要領を得ず、兄の太一ばかりに助けを求めるヒカリに思わず声を荒げてしまう。その放課後、ヒカリはテイルモンの前から忽然と姿を消してしまう。それを知った大輔は、デジタルワールドへ探しに行こうとする。しかし、なぜかデジタルワールドへのゲートが開かなかった。タケルは、ヒカリはデジタルワールドではなく海にいると感じる。タケルは、パタモンとテイルモンと一緒に海へ行きヒカリの名を呼ぶ。
同じ頃、暗い海辺にいたヒカリは、怖いという思いと裏腹に、砂浜の近くの洞窟を目指し歩いていた。洞窟の中には、たくさんのハンギョモン(ウェットスーツを着た水棲獣人型デジモン)がおり、その腕にはイービルスパイラルがはめられていた。ハンギョモンはこの世界の神に仕えていたが、この世界を支配しようとする者に強制的に従わされようとしていること、そして、イービルリングを外してもらう為に特別な力を持つヒカリをこの世界に呼んだことを話す。洞窟が揺れ、今にも崩れてきそうになった為、ヒカリはハンギョモンを連れて外へ出る。そこへ、イービルリングをつけたエアドラモンが現れ、ハンギョモンたちを攻撃してきた。ヒカリは、その光景に、仲間に助けを求める。そして、ヒカリの思いとタケルたちの思いが重なり、ヒカリのいる海と現実世界とのゲートが開いた。タケルたちはゲートを潜くぐり、ヒカリがいる海へ到着する。そして、この世界にもあったダークタワーを破壊。進化ができるようになったテイルモンは、エンジェウーモン(美しい女性の姿をした大天使型デジモン)へ超進化し、エアドラモンを倒すことに成功したのだった。エンジェウーモンがハンギョモンのイービルスパイラルを外すと、ハンギョモンだったものは黒い影を纏った何かに姿を変えた。そして、本当の目的は、「この世界に侵攻してきたものに対抗する為、ヒカリを花嫁とし子孫を増やすことだった」と話す。しかし、エンジェウーモンに妨害されると、諦めて海へと帰っていった。

子供たちは、勢力を伸ばしているがこれといって動きのないデジモンカイザーに疑問を持ちながらも、イービルリングに操られたデジモンを解放しながらダークタワーの破壊をしていった。その過程で、京は純真のデジメンタルを、伊織は誠実のデジメンタルをそれぞれ発見し手に入れた。次の日もデジタルワールドに行こうと誘う京だったが、タケルとヒカリは、「次の日は用事がありデジタルワールドへは行けない」と話す。8月1日。この日は、前作で選ばれし子供たちがデジタルワールドへ初めて行った日である。その為、この日を記念日としてみんなで集まり、当時のゆかりの地を訪ねる計画を立てたと言う。その集まりに、大輔たちも参加することにした。
そして当日集まった子供たち。大輔たちは、太一たちから3年前に何が起こり、どんな冒険をしていたのかを聞く。8月2日は、各々が思い出の地を周っていった。そして8月3日、お台場にあるテレビ局へ訪れた子供たち。しかし、テレビ局では幽霊騒動が起きていた。テイルモンは、何かに気づき展望台へ走る。大輔たちもそれに続き展望台へ行くと、一つの影が壁や天井を這っていた。テイルモンが呼びかけると、その影はテイルモンの名を呼び幻影となって姿を現した。それは、3年前のこの日、ヒカリとテイルモンをヴァンデモンの攻撃から守り死んでしまったウィザーモン(魔法使いのような魔人型デジモン)だった。ウィザーモンは、テイルモンたちに「優しさが黄金の輝きを放つ」というヒントと、さらに強大な力を持つ敵がいることを伝え去っていった。

決戦 デジモンカイザー(第18話 - 第21話)

デジモンカイザーの基地に侵入したタケル(右)

ウィザーモンから助言を受けた後、子供たちはデジタルワールドを偵察していた。そして、光子郎と伊織はデジモンカイザーの基地らしきものを発見した。基地の発見の報を受けた子供たちは、デジモンカイザーと直接対決すべく、その基地へ乗り込む計画を立てる。しかし、日帰りでは困難であると考え、泊まり込みでデジタルワールドへ行くことを決めた。みんなの親に隠れていくことはできないと考え、太一たちは、みんなでキャンプへ行くことでアリバイ作りをすることを思いつく。

当日、大輔たちはパソコンからデジタルワールドへ向かい、太一、ヤマト、光子郎は、ヤマトの父親とキャンプへ出掛けた。大輔たちは、光子郎と伊織が基地を見たと言う場所へ行く。しかし、その場所には何もなく大きな穴が空いているだけだった。大輔たちは、基地はどこかに移動したのだと推測し、捜索することにした。並んで立っているダークタワーを目印に進んでいくと海へ続いていた。そして、海の中を進む要塞を発見する。デジモンカイザーはある目的の為に海を移動していたのだった。その目的とは、暗黒デジモンのデータを回収すること。デジモンカイザーは、いつも連れているワームモン(青虫のような幼虫型デジモン)ではなく、強い力を持つオリジナルのデジモンを作ろうとしていた。そして、海の渦の中にあるデビモン(悪魔のような堕天使型デジモン)のデータを回収し、多数のデジモンのパーツを合成したキメラモンを作り出した。そして、そのキメラモンを子供たちに差し向けた。圧倒的な攻撃力と防御力の前に為す術のない子供たち。しかし、キメラモンがペガスモンの攻撃でなぜか動きを止めた為、その隙をついて逃げることに成功した。そして態勢を整え、再度、デジモンカイザーの基地を目指すのだった。

デジモンカイザーは、キメラモンを作り出してから幻聴が聞こえていた。「闇の力を甘く見るな。もうお前は引き返せない。」と。幻聴に苛まれながらも、デジモンカイザーはキメラモンを操り無差別に攻撃を繰り返していた。
そんな中、大輔たちは基地への侵入に成功した。基地の中を進み、動力炉を見つけた子供たち。しかし、その行手にキメラモンが立ち塞がった。フレイドラモンたちは立ち向かっていくが、キメラモンにデジモンたちの攻撃はまったく通じず、逆に、攻撃の余波だけで吹き飛ばされてしまうほどだった。エネルギーが切れ、アーマー進化が解けてしまったブイモンたち。しかし、なぜかキメラモンは行動を停止してしまった。タケルは、これ以上の戦闘はできないとして撤退を勧める。京たちも撤退することに賛同するが、大輔は「ここで撤退すればもうこんなチャンスはない」と言う。そんな大輔にチビモン(ブイモンの進化前。幼年期)は「自分もついていく」と言い、2人は動力炉へ向けて走り出した。そんな大輔たちを見て、京たちは苦笑しながらも自分たちも大輔の後を追おうとした。そこへデジモンカイザーが現れ、キメラモンは再び行動を開始する。しかし、キメラモンは、デジモンカイザーの指示に従わず、先程の攻撃で空いた穴から外へ飛んでいった。

大輔たちは動力炉へと急いでいた。そこへワームモンが立ち塞がる。しかし、ワームモンには敵対する気はなく、それどころか動力炉へと案内するという。疑いの目をむける大輔だったが、「キメラモンを作り出してから手の届かないところへいってしまった賢を救いたい」と、大輔たちの手助けをすると言うワームモン。その気持ちを察した大輔はワームモンと一緒に行動することにした。動力炉へ着くと、大輔は大きな力を感じた。中央に黒いオブジェクトが置いてあり、ワームモンは、それは以前に賢が発見し基地の動力として使っていたと言う。大輔が近づくと、そのオブジェクトは光り輝いて黄金の色へと変わった。それは奇跡のデジメンタルと言い、その光を浴びたデジモンたちの力が湧き上がってきた。そして、ブイモンはマグナモン(メタルの力を持つ聖騎士型デジモン)へとアーマー進化した。

そこへキメラモンが襲来。マグナモンはキメラモンとの最終決戦に挑むのだった。キメラモンは、デジモンカイザーの制御を離れており、基地をも破壊していった。そして、動力炉を破壊した為、空中を浮かんでいた基地は落下をはじめた。崩落前になんとか脱出した子供たち。デジモンカイザーも、デビドラモン(複眼の邪竜型デジモン)に乗り脱出する。マグナモンとキメラモンも基地から外に出て戦いを繰り広げていた。しかし、次第にエネルギーがなくなていったマグナモンは、隙をつかれてキメラモンの腕に捕まってしまう。その様子に愉悦を感じるデジモンカイザーだったが、ワームモンがマグナモンの応援をしていた為、ワームモンに鞭をふるい咎める。その様子にワームモンは、前と変わり果ててしまった賢を憂い、「以前の優しい賢に戻ることをずっと待っていた」と、初めて自分の気持ちを打ち明ける。そして、ワームモンは、賢をデビドラモンから落とし、デビドラモンを操ってキメラモンへと特攻していった。ワームモンは、マグナモンを解放することに成功したが、キメラモンの攻撃で致命傷を受けてしまう。ワームモンは、残った最後の力をマグナモンへ自分の力を渡した。力を受け取ったマグナモンは、キメラモンを消滅させることができたのだった。大輔の手元には、奇跡のデジメンタルに変化していた紋章が残った。

デジモンカイザーは、キメラモンを失ったことで取り乱していた。そして、「家に帰ってパソコンの電源を切ってデジタルワールドをリセットしてもう一度最初からやり直さないと…」と呟く。それを聞いた大輔たちは、デジタルワールドは夢やゲームのような存在ではなく、デジモンたちにも命があることを伝える。それを聞いたデジモンカイザーは、今まで自分がしてきたことを思い返し、取り返しのつかないことをしていたことに気づく。そして、デジモンカイザーではなく、賢としての姿に戻った。賢は、横たわるワームモンを抱き上げ、ワームモンと久しぶりに向き合う。大輔が握っていた紋章が、賢の手に飛んできた。ワームモンは、それを優しさの紋章だと言い、本来の持ち主は賢であることを伝える。それは、ウィザーモンが伝えた、「優しさが黄金の輝きを放つ」という言葉通りだった。ワームモンは、賢にさよならと言うと、消えていった。驚愕している賢に、タケルはワームモンが死んだことを伝えると、賢は兄が死んだ時の気持ちを思い出し、おぼつかない足取りで歩き出した。そんな賢の悲痛な面持ちに、痛々しさを感じた子供たちだった。

新たな進化と新たな敵(第22話 - 第27話)

ジョグレス進化体 パイルドラモン

デジモンカイザーの事件が集結した後、子供たちはデジタルワールドの復旧作業のボランティアをしていた。しかし、デジタルワールドへ行くことができるのは、選ばれし子供たちを必要としている時だけのはず。タケルとヒカリは、まだデジタルワールドの脅威は去っていないと感じていた。
大輔は、ダークタワーが機能を失ったことで、ブイモンを進化させようとしていた。ヌメモン(ナメクジのような軟体型デジモン)やレッドべジーモン(ベジーモンの強化版の植物型デジモン)にわざと襲わせたり、自分がピンチになれば進化できるのではないかと考えるが、成果は上がらなかった。しかし、ひょんなことからトータモン(亀のような爬虫類型デジモン)に襲われてしまい、図らずもピンチに陥ったことでブイモンはエクスブイモン(胸にエックスの字がある幻竜型デジモン)へと進化することができた。また、他の2体も、アルマジモンはアンキロモン(アンキロサウルスのような鎧竜型デジモン)に、ホークモンはアクィラモン(2本の角が生えた巨鳥型デジモン)に同じく進化することができたのだった。

一方、賢は現実世界に帰ってきた。しかし、賢は自分の心が空っぽであると感じていた。両親を見ても、自分にとってどういう存在なのか分からず、自分がどういう存在かも分からなかった。ふとパソコンを見ると、優しさの紋章とD-3が目に入り、気付けばデジタルワールドに来ていた。歩いていくと、開けた場所が見えてきた。そこは、たくさんのデジタマがあるはじまりの街だった。全てのデジモンは死んでデジタマに還ると知り、ワームモンのデジタマを探す賢。そして、ひとつのデジタマに触れると、デジタマからリーフモン(ワームモンに進化する。幼年期。)が孵った。再びワームモンに出会えた賢は、涙を流しながら再会を喜ぶ。そして、両親が自分を心配し大事に思っていることに気づき、普通の子供として接することができるようになったのだった。その夜、ふと目を覚ますと、パソコンの前に、赤い服を着てサングラスをかけた女が立っていた。「誰だ!?」と問う賢にその女は、「もうお前は必要ない」と言い残し姿を消してしまった。

大輔たちがデジタルワールドでボランティアを続けている時、デジモンが襲いかかってきた。デジモンカイザーはいなくなり、イービルリングもイービルスパイラルもつけていないのに襲いかかるデジモン。そして、ダークタワーの機能が停止しているはずなのに進化ができなかった。不可解なことが起きる中、デジモンに襲われているところをなぞのデジモンが子供たちのピンチを救う。それは、ワームモンが進化したスティングモン(人型の昆虫型デジモン)だった。賢は、あれから赤い服の女を追っていた。その女は、自分の髪をダークタワーに入れることでデジモンを作り出すことができることと、女がダークタワーに近づくとなぜかダークタワーの機能が復活するという情報を、賢は掴んでいた。賢は、大輔たちに自分の過ちを謝ったが、「一緒に行動はできない」と言い去っていった。

光子郎は、闇のエネルギーがある場所で増大していることを突き止める。そこは、デジモンカイザーの基地だった。動力炉の制御の役割をしていた優しさの紋章がなくなった為、力が暴走し大爆発を起こそうとしていた。現場に急行した大輔たちは、優しさの紋章を再び動力炉に設置しようと、賢に紋章を持って来させる。しかし、賢は自分のしたことにケリをつけ、誰も巻き込まない為に大輔たちを下がらせ、一人だけで基地の内部に侵入しようとしていた。スティングモンも、「犠牲になるのは自分たちだけで良い」と言う。しかし、大輔とエクスブイモンは、賢たちの自己犠牲的な考えを否定し、生きろと叫ぶ。賢も自分が居なくなると悲しむ人がいると思い、考え直す。そして、そんな二人の心と気持ちが一致したことで、ブイドラモンとスティングモンが合体。パイルドラモン(ドラゴンをベースに、昆虫の装甲を備えた竜人型デジモン)にジョグレス進化(2体のデジモンが合体し進化すること)した。大輔たちは、パイルドラモンと一緒に、基地の大爆発を防ぐことに成功した。大輔は、ジョグレス進化時の賢との一体感に感動し、賢に、「ジョグレス進化できたのは自分たちが仲間だからだ」と言う。しかし、賢は自分の中でまだ答えが出ず、大輔たちの仲間になるかを保留し、去っていった。

ダークタワーから生まれた究極体 ブラックウォーグレイモン(第28話 - 第37話)

ブラックウォーグレイモン(左)と対話をするアグモン(右)

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