デジモンアドベンチャー(DIGIMON ADVENTURE)のネタバレ解説・考察まとめ

『デジモンアドベンチャー』とは、東映アニメーションが制作したデジモンアニメシリーズの第1作目で、ジャンルはSFや冒険といった、少年向けアニメ。本作を皮切りに、多数のデジモンアニメシリーズが生まれた。現実と異なる世界に迷い込んだ子供たちが、仲間やデジモンと関わり合う中で、出会いや別れを経て自分らしさを見つけて成長していく物語。主人公1人だけではなく、子供たち全員に等しく活躍のスポットが当たる群像劇でもある。子供たちの成長を、デジモンたちの進化という形で分かりやすく見ることができるのが魅力。

『デジモンアドべンチャー』の概要

『デジモンアドベンチャー』とは、東映アニメーション制作のフジテレビ系列で1999年3月7日から2000年3月26日まで放送された、デジモンシリーズのテレビアニメ第1作で、SFや冒険といった少年向けのテレビアニメ。全54話。通称は、「初代」「無印」など。少年向けではあるが、家庭問題や環境などの題材を盛り込み、物語が進むにつれて明かされていく謎と、大人でも楽しめるような作品になっている。本作以降、『デジモンアドベンチャー02』『デジモンテイマーズ』『デジモンフロンティア』などのデジモンシリーズが生まれ、『フロンティア』までは1年ごとにフジテレビ系列で放送されていた為「デジモン四部作」とも呼ばれる。

ストーリーは、劇場版第1作『デジモンアドベンチャー』の舞台から4年後の世界を描いている。突如、デジタルワールドに迷い込んだ子供たちが、パートナーデジモンと一緒に数々の困難に立ち向かい、自分らしさを見つけて成長していく物語を描いた作品。事実上の主人公は八神太一だが、均等に見せ場があり、各々にスポットが当たるようになっている。
夏休みの子供キャンプに訪れていた子供たちだったが、飛来していたデジヴァイス(子供たちが所有し、パートナーデジモンの進化に必要な小型のデバイス)によってデジタルワールドへ飛ばされてしまう。そこはデジモンが生息している世界、デジタルワールドだった。子供たちを待ってたというデジモンと共に、ここから現実世界に帰る為に行動を開始する。子供たちを狙う者たちと戦っていく中で、自分たちが選ばれし子供たちとしてこの世界に呼ばれたことを知る。なぜ子供たちは選ばれたのか、この世界で何を成さないといけないのか、デジタルワールドと現実世界との関係性が明らかになる。

子供たちとパートナーデジモンたちの、長くて短いひと夏の冒険が始まった。

『デジモンアドべンチャー』のあらすじ・ストーリー

冒険のはじまり デジモンワールドへ(第1話 - 第7話)

デジタルワールルドへ飛ばされ、初めてデジモンと出会う太一

1999年8月1日、夏休みの子供キャンプに参加していた、太一、ヤマト、空、光子郎、ミミ、丈、タケル。突然吹雪に見舞われ、7人は一緒に避難していた。吹雪が止んで外に出てみると、今度は空から何かが降ってきた。機械のように見えるそれは7個あり、子供たちはそれぞれに手に取ってみた。直後、波のようなものが現れ、子供たちはそれに巻き込まれてしまった。

太一が目を覚ますと、そこは見慣れぬ森の中だった。そして自分に話しかけてくる存在がいた。それはコロモンといい、太一を待っていたと言う。みんなと合流した太一だが、それぞれに自分と同じようにデジモン(デジタルな生命体、デジタルモンスターの通称。デジモンはすべて「◯◯モン」という名が付く)と一緒にいた。ここはデジタルワールドと呼ばれており、デジモンしか存在しないと言われても信じられない子供たち。状況が飲み込めていない子供たちに、突然クワガーモン(クワガタのようなハサミを持った昆虫型デジモン)が姿を現し襲ってきたのだった。子供たちを守る為に戦うコロモンたちだったが、クワガーモンにまったく歯が立たなかった。ついに崖に追い詰められた子供たちだったが、デジヴァイスが光りコロモンたちは成長期というアグモンたちに進化。クワガーモンを撃退することに成功した。

今自分たちがいる世界はどういった世界なのか。頓珍漢なことを話す電話ボックスや、湖の小島にある電車、製造と分解を繰り返す工場など、現実世界とどこか繋がりのあるものを見つけ、いまだにここは、デジタルワールドではなく現実世界ではないかと疑う子供たち。それを確かめる為に一番高い山、ムゲンマウンテンに登ることにした。その道中で、黒い歯車を埋め込まれたデジモンたちに襲われてしまうが、さらに進化した存在である成熟期に進化できるようになったデジモンたちの活躍で危機を乗り越えることができた。そして、レオモンをはじめ、この地に住むデジモンたちと交流し情報を集めていく。ついにムゲンマウンテンの頂上へ登った一行だったが、どこを見渡しても見えるのは海であり、自分たちのいるところは孤島だということが判明した。危険を冒して辿り着いた先に待っていたものは、新たな絶望だった。

第一の敵 闇の使者デビモン(第8話 - 第13話)

デビモンと対峙するエンジェモン

失意の子供たちに脅威が迫ろうとしていた。その名はデビモン。悪魔のような風貌のデジモンは、黒い歯車で世界を覆い、支配しようとしていた。その為に邪魔になるであろう選ばれし子供たちを抹殺しようとしていた。

ムゲンマウンテンの頂上でオーガモン(緑色の皮膚を持つ鬼人型のデジモン)とレオモン(獅子の頭を持つ獣人型のデジモン)が戦っていた。オーガモンは、レオモンを倒すことを生きがいとしており、事あるごとにレオモンに勝負を挑んでいたのだった。そんな2人の前に、デビモンが現れる。デビモンは、デジタルワールドに来た選ばれし子供たちを抹殺する為に自分の配下になるように迫った。レオモンはそれに抵抗し攻撃を仕掛ける。デビモンは攻撃を躱し、逆にレオモンに闇の力を浴びせ、支配下に置いてしまった。

ムゲンマウンテンを降り疲労困憊な子供たちは、森の中に洋館を発見した。疑いもせずに洋館に入り、なぜか用意されていた食事をしてベッドに入った。しかし、それはデビモンの罠だった。デビモンが幻術を解くと、洋館だったものは廃墟で、食事も幻だった。なぜこんなことをするのかと問う太一に、お前たちは選ばれし子供たちであり、計画の邪魔だと言う。
その計画とは、黒い歯車で世界を覆うことだった。デビモンは、すでにファイル島全体に歯車を仕込んでいた。そして、歯車の力が働き、ファイル島は中央の無限マウンテンを残してバラバラに分解し移動していった。唖然とする子供たちの前に、操られたレオモンが襲いかかる。しかし、偶然転がって来たデジヴァイスが光り輝き、その光を受けたレオモンは正気を取り戻すことができた。レオモンは、自らが殿となって子供たちを逃がすが、子供たちとそのデジモンたちは、バラバラになったファイル島の各地に飛ばされ、レオモンは再びデビモンに支配下に置かれてしまった。

別々の場所に飛ばされてしまった子供たちは、黒い歯車に操られたデジモンと戦って正気を取り戻させ、黒い歯車の力を反転させてムゲンマウンテンへ逆戻りしていった。そして、次々と散らばっていた子供たちは合流することができた。そして、ついにデビモンとの最終決戦が始まった。デビモンは黒い歯車を集結させ、自分に取り込んだ。巨大化し、圧倒的な力を得たデビモンの前に、子供たちもデジモンたちも成す術がなかった。そして、まだ成熟期に進化できないパタモンとタケルにその凶刃を向けた。デビモンは、握り潰そうとするが、突如その手の中から光が溢れてきた。ついに、パタモンは天使型デジモン、エンジェモンに進化した。エンジェモンは闇の力を増大させたデビモンに対し、自分の全身全霊をかけて攻撃した。デビモンは、自分よりもさらに強大な闇の力を持ったデジモンがいることを示唆し、力を使い果たしたエンジェモンを嘲笑しながら消滅していった。そして、エンジェモンもタケルにまた会えると言い残し、デジタマ(デジモンが孵化する卵)に還った。タケルは、またエンジェモンにまた会うべく、デジタマを大事に育てていくと誓った。

第二の敵 エテモン悪の花道(第14話 - 第18話)

子供たちの前に現れた次なる強敵 完全体エテモン

デビモンを倒し、ファイル島(子供たちが現実世界から飛ばされた島の名称)の脅威を取り除くことができたが、デビモンの言い残した、さらに強大な力を持ったデジモンの存在に不安になる子供たち。そんな彼らの前に、ゲンナイと名乗る謎の老人の立体映像が現れた。ゲンナイは、海を出た先にあるサーバ大陸へきて暗黒デジモンを倒して欲しいと言う。そして、タグと紋章を手に入れれば、デジモンたちをさらに進化できると教える。一抹の不安を覚える子供たちだったが、新大陸に向けて出ていくことを決めるのだった。

イカダで航海中、ホエーモン(クジラのような巨大な体躯を持つ水棲哺乳類型のデジモン)と出会った子供たち。ホエーモンは、デビモンが隠したというタグの場所を知っており、ホエーモンの案内で海底洞窟にあるタグを入手することができた。そして、サーバ大陸に上陸した子供たち。ホエーモンにコロモンの村が近くにあることを知った子供たちはコロモンの村を目指す。コロモンの村に到着した子供たちだったが、なぜかそこにいたのはパグモン(大きな耳を持ったレッサー型デジモン)だった。村を乗っ取っていたパグモンを追い出し、囚われていたコロモンを救出することに成功した。コロモンに歓迎され休息していた子供たち。しかし、子供たちにさらなる脅威が迫っていた。
その名はエテモン。サングラスをかけた猿のような完全体デジモンである。エテモンは、突如立体映像で子供たちの前に現れた。そして、破壊的な歌声を響かせてきた。その歌声はデジモンたちの戦う力を抜けさせ、パートナーデジモンの進化を差し戻してしまった。エテモンの力を目の当たりにした子供たちは、危機が迫った時にここから逃げろとコロモンの村に伝わる場所に行った。そこには太一の勇気の紋章があり、入手することができた。そして、紋章を得たことで道が開き、子供たちはエテモンから逃れることに成功したのだった。

子供たちはデジヴァイスに導かれてコロシアムに到着した。しかし、そこでもエテモンの魔の手が迫っていた。コロシアムに現れたのは黒いケーブルを巻かれたグレイモンだった。太一とグレイモンが応戦するが、直前に食べすぎたグレイモンは満足に動くことができず追い詰められていく。焦った太一はなんとか完全体に進化させようとグレイモンを叱咤する。その時、デジヴァイスが反応しグレイモンが完全体スカルグレイモンに進化した。それは本来の進化からはずれた暗黒進化であり、戦う本能を暴走させ、目に映るもの全てに攻撃をしていった。他のデジモンもスカルグレイモンを止めようとするが力及ばず、やがてエネルギーを使い果たしたスカルグレイモンは幼年期のコロモンに退化した。自分の育て方が間違っていたと責任を感じ落ち込む太一。
敵のグレイモンと戦闘中、自分の紋章を発見した丈。2番目の紋章発見者として気合を入れていた。そんな中、子供たちは砂漠を横断していた。暑さにやられていた子供たちだったが、砂漠の上を走る豪華客船が通りかかる。その船はコカトリモンが船長をしており、疲れた子供たちを優しく接待した。しかし、このコカトリモンはエテモンの部下であり、無警戒の子供たちとデジモンたちを次々と石に変えられていった。残った空とミミは、なんとかコカトリモンを倒し、みんなの石化を解くことができた。船を降り逃げる子供たちを瀕死のコカトリモンは船で追跡する。子供たちは超巨大なサボテンの影に隠れ、突っ込んできた船は吹っ飛ばされていった。そして、そのサボテンの頂点にはミミの紋章があり、見事手に入れることができた。

子供たちは紋章を探していた。そんな中、クワガーモンが襲いかかってきた。クワガーモンはファイル島にいる個体よりも強かった。さらに、太一は正しく進化させることに臆病になっていた。そんな状況の中でクワガーモンに対処できずに子供たちは追い詰められてしまった。そんな彼らの前に、ピッコロモンと名乗る完全体デジモンが現れ、子供たちの危機を救う。ピッコロモンは、精神的にも肉体的にも未熟な子供たちとそのデジモンたちに修行をつけると言い、自分の隠れ家に案内する。太一とアグモンは特別メニューを言い渡されて別の場所に行かされる。そんな中、ヤマトと光子郎はデジヴァイスが反応しているのに気づく。紋章がある場所へは結界を抜けないといけなかった。結界を抜けて紋章を手に入れた二人だが、そこを敵に見つかり、エテモンの配下のティラノモンがヤマトと光子郎を襲う。結界に逃げる二人だったが、ティラノモンは結界を破壊して迫る。二人の危機にピッコロモンは気づき、二人を結界を張って守る。そんな時、臆病になっていた自分を克服した太一とアグモンが現れ、グレイモンに進化しティラノモンを倒すことができた。

ついに到達した完全体進化 エテモンとの決着(第19話 - 第20話)

ダークネットワークを吸収し、空間を歪ませるほどの力を得たエテモン

修行を終え、旅を続ける子供たち。光子郎のパソコンに一通のメッセージが届く。それは、紋章の在処を教える代わりに自分を助けてくれというものだった。メッセージ通りに、タケルの希望の紋章を入手した子供たちは、送り主を信用し、助けに行くことを決意。指定された砂漠の中にある上下が逆さまのピラミッドに到着した。
しかし、エテモンもまた自分が支配するダークネットワークの誤作動を不審に思い、ホストコンピューターが設置されているピラミッドへ来ていたのだった。送り主のメッセージにあった裏の抜け道を通りなんとか指定された場所に入ることができた太一たち。そこで待っていたのはマサイボーグ型の完全体デジモン、ナノモンだった。彼は、昔エテモンと交戦したが敗れ、思考能力を奪われホストコンピューターの管理という役目を与えれていた。時間の経過と共に自我を取り戻すことができたが、記憶の大部分は失われたままだった。ナノモンは、管理しているホストコンピューターをハッキングし、子供たちがサーバ大陸に上陸したことを知り、自分を助けてもらうように行動を開始した。エテモンが気づいたネットワークの誤作動は、実はナノモンが引き起こしていたのだった。そこへエテモンが現れる。エテモンは、ナノモンと子供たち両方を始末しようとしていた。入り乱れて戦闘する中、ナノモンは空とピヨモン(ピンク色の身体をした鳥型デジモン)を人質に逃亡していった。驚愕する子供たちだったが、撤退せざるをなかった。

空とピヨモンを探す子供たちだったが、光子郎はピラミッドの中に隠された場所があることを発見した。逃げたと思われていたナノモンは実はそこに逃げ込んでいたのだった。準備を整えた子供たちは、救出班と陽動班に別れて行動を開始した。太一は、光子郎と共に空の救出に向かう。そして、部屋に到着してた二人が見たものは空と瓜二つの人形だった。ナノモンは、エテモンに対抗する為に空の人形を作り、その空に紋章とデジヴァイスを使わせてピヨモンを完全体に進化させようとしていたのだった。太一と光子郎、アグモンと光子郎のパートナーであるテントモンはナノモンと交戦する。そして、見事空を救出することに成功した太一たちだったが、そこへエテモンが姿を現した。隙をつき逃げ出すことに成功した太一たち。子供たちを逃してしまったエテモンは、ナノモンだけでも抹殺しようとする。ナノモンは、空の人形を消し、自分たちがいる床も消し去ってしまった。ナノモンは、ダークネットワークの中心部に引きづり込んでエテモン毎消滅しようとするのだった。ネットワークに飲み込まれそうになるエテモンだったが、逆に吸収し、一体化する。そして、逃げて外に出てきた子供たちの前に現れる。その禍々しい力は、存在するだけで全てのものを飲み込もうとする。しかし太一は、この絶体絶命の困難の中、勇気を持ってエテモンに向かっていく。太一の体は聖なる光を纏っていた。そして、デジヴァイスと紋章が呼応し、ついにグレイモンは、完全体メタルグレイモンに進化することができた。しかし、2体の激突で空間が歪み、太一とメタルグレイモンは、その歪みに引きづり込まれていってしまった。

二人が辿り着いた場所、そこは現実世界の東京だった。そして、自分たちがデジタルワールドに飛ばされた日にちと同じであることに驚愕する。太一が自分の家に帰ると、そこには病み上がりのヒカリ(太一の妹)がいた。ヒカリは、なぜかコロモンの名前を知っており、世界各地で起こっている異常気象はデジモンが関係し、テレビに映るデジモンの影がずっと前から見えていたと告げる。太一は、デジタルワールドの歪みが現実世界にも影響していると確信する。そして、現実世界を元に戻すにはデジタルワールドの歪みを正すしかないと考える。しかし、現実世界に戻ってきたことに安堵していた為、なかなか決心ができずにいた。そんな中、デジヴァイスの力によってデジタルワールドへの扉が開く。アグモンは、たとえ自分だけでもデジタルワールドに戻ろうとする。太一も、ついに戻ることを決意し、ヒカリに伝える。ヒカリは、太一に行って欲しくないと告げるが、太一はまだ本調子ではないヒカリに、「早く風邪を治せよ」と言い残し、再びデジタルワールドに帰還するのだった。

第三の敵 ヴァンデモンの策略(第21話 - 第27話)

デジタルワールドはおろか、現実世界にも侵攻しようと企む第三の敵 ヴァンデモン

太一が消えた後、他の子供たちは太一を探がす為に歩き続けていた。しかし、強いリーダーシップを発揮していた太一がいない為、少しずつみんなの和が乱れはじめていた。そして、一人、また一人と消えていき、子供たちはバラバラになってしまった。太一がデジタルワールドに戻ると、すでに何ヶ月も経過していた。そして、太一がいない数ヶ月の間に、子供たちに敵の魔の手が伸びていた。

タケルは、ヤマトと一緒にいたが、ピコデビモン(コウモリのような見た目をした小悪魔型デジモン)の策略で他の子供たちの様子を見に行ったまま戻らないヤマトに不信感が募っていた。丈は、レストランで食事代が払えずタダ働きをさせられていた。ヤマトは、そんな丈を見かね手伝っていたが、ピコデビモンの策略で丈が粗相をしてしまい働く期間がどんどん伸びてくことに苛立っていた。光子郎は、ピコデビモンに穴に落とされ、そこにいたベーダモン(光線銃を持った宇宙人型デジモン)に自身の探究心を捨てさせられていた。ミミは、自分の歌声に惚れ必要とされることに舞い上がり、ワガママなお姫様になっていた。空は、太一が消えた後のみんなをまとめることができずにバラバラにしてしまった責任を感じ、他の子供たちのフォローをしつつも、自分の苦しさを閉じ込め闇に囚われていた。

デジタルワールドに戻った太一は、仲間を探しはじめた。太一は、デジヴァイスが示す方向へ歩いていくと、タケルを発見した。完全体に進化した子供が持つデジヴァイスは、ある程度の距離ならば他のデジヴァイスがある位置がわかるようになっていた。太一は、ピコデビモンに吹き込まれてヤマトへ不信感を抱いていたタケルを励まし勇気づけた。そして、ピコデビモンを追い払うと、消えたヤマトを探す為に2人で歩いていくのだった。2人がレストランに着くと、ヤマトと丈がいた。合流を果たした4人はレストランを出て行こうとする。そこへ、それを良しとしない店長のデジタマモンと従業員のベジーモンが現れ、戦闘になってしまう。戦闘中、タケルを庇い敵に捕まってしまう丈。ヤマトは、今までひどい言葉をかけてきたのに弟のタケルを守ってくれた丈の思いに感動し、失いかけていた自分の特性である友情を取り戻した。そして、それに応えるように紋章が光り、パートナーのガルルモンは完全体であるワーガルルモンに進化し、デジタマモンとベジーモンを撃退することに成功した。その後、太一とヤマトのデジヴァイスがそれぞれ別の所を示していることに気づき、二手に別れて仲間の捜索を開始するのだった。

ヤマトはタケルと一緒にデジヴァイスが示す所へやってきた。するとそこには光子郎とテントモンが退化したモチモンがいた。光子郎とモチモンは、ベーダモンに捨てさせられた探究心と、自分の特性である知識を取り戻し、テントモンの進化であるカブテリモンをさらに完全体のアトラーカブテリモンへ進化させ、ベーダモンを撃退した直後だったのだ。
時を同じくして、太一と丈はミミと再会していた。しかしミミは、自分を敬い世話を焼くゲコモン(カエルのような両生類型デジモン)とオタマモン(おたまじゃくしのような両生類型デジモン)に気を大きくし、横柄な態度を取るようになっていた。そして、連れて行こうとする太一たちと自分の態度を注意したパートナーのパルモンを牢屋に閉じ込めてしまう。ミミはその夜、太一たちに置き去りにされてしまう夢を見てうなされていた。そこに空の声が響く。ミミが目を開けると、そばに空が立っていた。空は、ミミがしてしまった過ちと、それに対してどうすれば良いかもう分かっているはずとミミを諭す。涙ながらにミミがうなずくと、紋章が光り、今までワガママに振る舞い失っていた、自分の特性である純真を取り戻すことができたのだった。しかし、空はいつの間にか居なくなっていた。ミミは、太一たちを牢屋から出して今までのことを謝り、パルモンとも和解することができた。

そして、6人が合流するが、空だけが未だに見つかっていなかった。ミミは、自分を諭してくれた空は夢だと思っていたが、もしかしたら本物の空だったかもしれないと話す。なぜ空がみんなの前に姿を見せないのかを本人に聞く為、デジヴァイスが反応する方向へ向かうのだった。そんな中、紋章を光らせないように暗躍していたピコデビモンが現れ子供たちを襲う。逃げる子供たちの前にピヨモンが進化したバードラモンが現れてピンチを救う。バードラモンが飛び去った方向に走ると、そこに空がいた。逃げようとする空を引き留める太一たち。空は、ピコデビモンが誰かと連絡をとり子供たちの邪魔をするように言われているところを目撃したこと、ピコデビモンに自分が親に愛情を注がれずに育った為愛情を知らないと言われたことを吐露する。そして、そんな自分がみんなの前に顔を出すことができないと考えるが、知らないふりをすることもできずに陰ながらサポートをしていたと言う。泣き出す空をなんとかなだめ、みんなが合流できたことに揃い安堵していた最中、ついにこれまで暗躍していた黒幕が正体を現す。その名はヴァンデモン。吸血鬼のような完全体デジモンだった。ヴァンデモンは、ピコデビモンを操り子供たちが持つ紋章の力を封じようと動いてた。

これまでピコデビモンが子供たちにしてきたことは、全てヴァンデモンが仕組んでいたことだった。成熟期の攻撃ではまったく歯が立たず、劣勢に追い込まれる。空は、ダメージを追いながらも戦おうとするピヨモンを止めようとする。しかし、ピヨモンはなぜ自分の思いを理解してくれなんだと叫ぶ。奇しくも、それは自分が怪我をおしてまでサッカーの大会に出ようとしたことを母に止められた場面と同じだった。空は、自分が母に十分に愛情を受けていたことを認識することができた。そして、空の愛情の紋章が光り、完全体のガルダモンに進化させることができたのだった。ガルダモンに乗り窮地を脱することができた子供たちだったが、ヴァンデモンの声が響き、子供たちが7人だけでは闇の力の拡大を止めることはできないと言う。愕然とする子供たちの前に、再びゲンナイが立体映像で姿を見せる。ゲンナイは、選ばれし子供は全部で8人いること。最後の一人は東京にいること。そして、これはヴァンデモンも知っており、現実世界に侵攻して8人目を倒そうと兵隊を集め準備をしていることを告げるのだった。

ヴァンデモンを追い日本へ 8人目の子供との邂逅(第28話 - 第33話)

テイルモン(右)の持つデジヴァイスに触れるヒカリ(左)

ヴァンデモンの城へ侵入することに成功した子供たち。そこは時空が歪む不思議な城だった。最深部に到達した子供たちだったが、ヴァンデモンの部下であるテイルモンに行く手を阻まれ、既のところでヴァンデモンが現実世界に侵攻することを許してしまう。子供たちはゲンナイのもとを訪れ、ヴァンデモンが異界へのゲートを開けるのに使ったカードを受け取る。そして、城の最深部に再び行き、カードを使って現実世界へのゲートを開くことに成功した。

現実世界に戻った子供たちは一先ず自分たちの家を目指す。しかし、その道中でヴァンデモンの配下のデジモンたちと交戦する。彼らは、8番目のタグと紋章のコピーを持ち、最後の選ばれし子供を探していたのだった。襲いかかってくるデジモンをなんとか退けた子供たち。家に着き、ひとときのやすらぎを得る中、8人目の物語もまたひっそりと始まっていたのだった。

テイルモンは、ある少女のことが気になっていた。8人目の子供を探していたテイルモンが、道ですれ違った時に、自分のことをアグモンの仲間だと言った少女。8人目の子供ではないかと疑い、ひと思いにやってしまおおうかとも思ったが、なぜかできなかった。その少女のことが気になっていた。その少女の名はヒカリ。彼女にもまた大きな運命が待ち構えていた。

ヒカリのことが気になり監視をするテイルモンのもとに、デジヴァイスを見つけてきたウィザーモンがやってきた。彼は、以前テイルモンに命を救われ、それ以来彼女の為に動いてきた。そんなウィザーモンは、テイルモンの今の状況を憂い、本当の彼女を取り戻させようと心に語りかける。以前、テイルモンは誰かを待っていた。しかし、その誰かは分からなかった。ウィザーモンは、テイルモンが気になっているヒカリのもとへ訪れる。そして、ヒカリとテイルモンがデジヴァイスに触れると反応した。テイルモンは、ヒカリを長い間待っていたことを思い出した。そして、ヒカリも自分が8人目の子供だということを認識した。その場に合流した太一にデジヴァイスを渡したウィザーモンとテイルモンは、ヴァンデモンが持つ本物のタグと紋章が必要だと言い、飛び去って行った。

究極体×究極体 ヴァンデモンとの最終決戦(第34話 - 第39話)

予言に従い、ついに究極体となったメタルガルルモン(左)とウォーグレイモン(右)

テイルモンとウィザーモンは、ヴァンデモンの住処に行き、ヒカリのタグと紋章を入手する。しかし、そこへヴァンデモンが現れる。圧倒的な力の前にウィザーモンはタグと紋章とともに海に消え、テイルモンは捕らわれ8番目のデジモンであると知られてしまう。ヴァンデモンは、誰も逃げることができないようにお台場を霧の結界で囲み、配下のバケモン、ファントモンは結界内の人間を集め始める。

ヴァンデモンの魔の手は、子供たちの周囲にも伸び始めていた。ミミは、家族を連れて必死に逃げるが、彼女の目に、人々を力づくで連行していく敵の姿が映る。そして、それはミミの両親にも向かおうとしていた。その光景に憤りを感じたミミの紋章が光り、パルモンの成熟期であるトゲモンは完全体のリリモンに進化し、その場の窮地を脱することができた。そんな中、丈とタケルも必死になっていた。二人はお台場にいなかった為、結界の外にいた。なんとか結界に入ろうと海からの侵入を試みる。しかし、そんな二人の行手にもヴァンデモンの配下が迫る。丈は、タケルを守るべく奮起し、ゴマモンが進化したイッカクモンも奮闘する。そして、丈のタケルを守ろうとする誠実さに応えるように、誠実の紋章が光り、イッカクモンは完全体のズドモンに進化した。二人は、脅威を退け、そのまま霧の結界に突入していく。その途中、海で漂流しているウィザーモンを発見する。

奔走する子供たちだったが、ヒカリは、自分の為に誰かが傷ついていくのを見ていられなかった。そしてついに、ヴァンデモンに自分が8人目の子供であると打ち明けてしまう。ヒカリを連行し、テイルモンとともに始末しようとするヴァンデモン。そこへ子供たちが駆けつける。パートナーデジモンたちは完全体に進化し、ヴァンデモンへ立ち向かっていくが、ヴァンデモンの力は、それを上回っていた。次々とやらていくデジモンたち。そしてついにヒカリとテイルモンへその矛先が向いた。しかし、それを庇ったのはウィザーモンだった。彼は、最後までテイルモンの身を案じ、安らかな顔で消えていった。ヒカリは自分たちの為に消えていったウィザーモンに感情を発露させる。そして、それに呼応して彼女のデジヴァイスと紋章が反応。ついに、テイルモンは完全体エンジェウーモンへと進化した。すんでのところで進化を許したヴァンデモンは、すぐさま反撃に出ようとするが、聖なる光に動きを止められ、ついにエンジェウーモンによって倒されるのだった。

しかし、なぜか霧は晴れず、捕らえられて眠らされていた人たちは目が覚めなかった。困惑する子供たちへ、ゲンナイからメッセージが届く。そこには、古代遺跡で見つかった予言の詩が書かれていた。
「はじめにコウモリの群れが空をおおった 続いてアンデッドデジモンの王の名を唱えた そして、時が獣の数字を刻んだ時 アンデッドデジモンの王は獣の正体を現した 天使たちがその守るべき人の最も愛する人へ光と希望の矢を放った時奇跡が起きた」
霧が晴れる方法が分からなかった子供たちは、一先ずその場を離れる。ヤマトとタケルそしてヤマトたちの父は、霧を突破するべく車で移動する。その道中、コウモリの大群が空を飛んでいるのを見た。そして、眠らされている人たちの様子を見に行っていた空や太一だったが、突然、人々が起き上がり、ヴァンデモンの名を呼び始めた。次々と予言の通りになっていく。そして3番目の予言である獣の数字、ヨハネの黙示録に出てくる666、6時6分6秒にヴァンデモンは復活した。巨大な姿と理性を失ったがさらに強大な力を得た究極体デジモン、ヴェノムヴァンデモンに進化したのだった。その圧倒的な力の前になす術のない太一とヤマトたちは、最後の予言に望みを託す。そして、エンジェウーモンの光の矢とエンジェモンの希望の矢を受けた太一とヤマト。ついに、アグモンとガブモンに奇跡が起こり、2体は究極体に進化した。1体は竜人型のウォーグレイモン、もう1体はサイボーグ型のメタルガルルモン。究極体となり力を増大させた2体は、死闘の末ヴェノムヴァンデモンを倒すことに成功した。人々が目覚め、霧が晴れていくが、子供たちが目にしたのは、空に映るデジタルワールドだった。デジタルワールドの歪みを正さずに現実世界にきてしまった為、その影響が出てきていたのだ。その歪みを正す為、子供たちは再びデジタルワールドに行くのだった。

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