龍が如く4 伝説を継ぐもの(Yakuza 4)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」のシリーズの第4作目に相当する作品である。キャッチコピーは「それは熱き男達の、奇跡の記録」。主人公の桐生一馬が東城会で起きた内乱を収めた後からの物語を描いており、従来の主人公である桐生一馬に加え、秋山駿、冴島大河、谷村正義と3人の主人公とその物語が追加されているのが特徴となっている。

花の退社の後、感傷に浸る間もなく副業で経営しているキャバクラの店長からの助けを求める報せを受け、秋山がキャバクラに駆けつけると、真島組の若衆・南が下手の横好きのカラオケを楽しみながら居座っていた。

戦いの末、緑川を打ち倒した秋山。緑川がやられたのを見て初芝は顧客名簿を抱えて逃げようとするが、秋山に呼び止められる形で捕まってしまう。そして秋山に恐れをなした初芝は、城戸と顧客名簿を彼に返すと共に、自分は柴田に「リリという女を捜してほしい」と頼まれて、緑川たち構成員をスカイファイナンスへ送り込んだと白状する。そして初芝はすでにリリがスカイファイナンスへ行った情報も掴んでいて、新井を誘き出す餌として城戸をさらうついでに、リリの居場所を探るために顧客名簿を奪ったのだとも語った。また、初芝によると柴田は何が何でもリリを捜し出してやるとすごい剣幕を見せていたらしく、秋山と城戸はなぜ柴田がそこまでリリにこだわるのかと尋ねたが、初芝にもわからずじまいだったという。その後、城戸と別れ、顧客名簿を持って事務所へ戻ると、エリーゼの店長から電話がかかってきた。店長は、リリの3日間にわたる売り上げは300万円越えというトップクラスの成績を叩き出したと報告し、さらに彼女のおかげでエリーゼもだいぶ稼ぎができたとも喜んだ。この成果に満足した秋山は、リリをミレニアムタワーの屋上に呼び出して、テストは合格だと伝え、約束の1億円を現金で手渡したのだった。その後、秋山がスカイファイナンスへ戻ると、病院から戻ってきた花が待っていた。花が秋山にリリに1億円を貸したかどうか尋ねると、秋山は貸したとあっさり答えた。それに驚く花に、秋山は多分あの1億は返ってこないだろうと言うと、花は納得できずに秋山に食ってかかり、ついにその感情を爆発させるかのように「もう、いいです!! 私、会社辞めさせていただきます!!」と、叫んで事務所を飛び出してしまう。思わぬ展開に驚きながらも、秋山は急いで花の後を追った。
そして、街の一角にある公園で花に追いつくと、花は秋山になぜリリにそこまで肩入れをするのかと問うてきた。それにキョトンとなる秋山に、「いくら社長とはいえ、1億なんて大金見ず知らずの人に貸すなんておかしいです! 社長は、あのリリさんって人が『絵里さん』に似ているから貸したんです!」と、花は叫んだ。その言葉に驚く秋山だが、「花ちゃん……それは違うよ」と、静かに首を横に振った。「絵里」というのは秋山の初恋の相手で、かつて彼が東都銀行の銀行員として仕事をしていた時の同僚だった。そして花も、秋山と同じく東都銀行の銀行員で、銀行員時代からずっと彼に憧れ、スカイファイナンスの秘書となることを選んだ。しかし秋山は、当時の先輩であった矢守に身に覚えのない横領の罪を着せられて退職に追い込まれ、挙句にホームレスになってしまい、一方で絵里は秋山を見捨てて矢守の恋人になってしまったのだ。そこでリリがスカイファイナンスを初めて訪れた時、リリが絵里によく似ていたことに秋山は驚いたが、自分はそれで金を貸したわけじゃないときっぱりと言い切った。しかし花は秋山がまだ絵里のことを引き摺っていると言い張り、そんな秋山のことが許せないとさらに叫ぶ。その花の叫びを秋山は認めるように頷きながらも、あくまでリリに1億を融資したのは過去や下心が理由ではないと言うが、花はそれでも自分の考えを変えず、むしろ今までの自分の在り方を見つめ直すためにスカイファイナンスを今日限りで辞めると言い残し、去っていってしまった。そんな花にかけてやる言葉が見つからず、ただその場に秋山がひとり立ち尽くしていると、エリーゼの店長から電話がかかってくる。なんでもエリーゼに極道たちが客として現れ、しかも「リリを出せ」と騒いで居座っているらしいのだ。これは只事ではないと悟った秋山がエリーゼに向かうと、モヒカンで派手な入れ墨を上半身に彫った、真島組の若衆である南大作がカラオケで熱唱していた。その近くのボックス席には、南の部下と思しき真島組の組員たちが居座っているが、南のあまりにも酷すぎるカラオケに揃って顔をしかめていた。そして、一曲歌い終えた後、いきなり現れた秋山に南は怪訝な顔になるが、彼に素性を尋ねられると自分は真島組の若衆だと名乗る。それに驚く秋山は、なぜここにいるのか南に尋ねようとするが、直後にまた新たな曲が流れてきたと共に、南はカラオケを再開しようとする。それを見た秋山が曲を止めると、楽しみに水を差された南は逆上して秋山にマイクを投げつける。秋山は至極冷静に、改めてなぜここにいるのかを尋ねると、「この店に、リリって女がおるって聞いてな。そんでちょっと指名したらなアカン思うてな……」と、南は言った。秋山はリリはエリーゼを退店したと言い、南にリリに何か用があるのかとさらに尋ねると、南は自分は組長である真島からリリを連れてこいと言われただけで、リリの居場所を教えてもらわないと困ると一点張りになる。それに秋山は「そういった御用件でしたら、お引き取りください。私はね、一度自分の店で働いたキャストを、理由もなく売るような真似はできないんですよ」と、毅然とした面持ちで対応すると、「おもろい兄ちゃんやなぁ……ほんなら、こっちも力ずくでも教えてもらうでぇ!?」と、南はついに拳を構えて秋山に向かってきた。

リリを探すという命令に従ってキャバクラに居座り続けていた南は、リリの居場所を聞き出すために秋山へと襲いかかってくる。

南にリリを探すよう命令した真島組の組長・真島は、秋山にリリの本名と、彼女を探す理由を語った。

激闘の末、秋山は南を下した。南は負けたことを認めず、再び立ち上がって秋山に挑みかかろうとするが、「やめや。お前の歌は宴会の時だけで十分や」という声が割り込んできたと共に、ひとりの眼帯をはめたスーツの男がその場に現れた。それに南とその部下たちが顔色を変えて、口々に「親父」と眼帯の男を呼んだのを見て、秋山は目を疑った。その眼帯の男こそが上野誠和会の要求にあった東城会の幹部組員にして、真島組の組長である真島吾朗だった。真島は南に代わってリリはこの店にはいないのかと尋ねると、秋山はリリはもう店を辞めた身だと答えた。その答えを聞いて真島は「そっか……遅かったっちゅうことか」と、溜め息をついた。それに訝しげになった秋山が、リリを探す理由は何かと真島に尋ねると、真島は一呼吸おいてこう言った。「アイツは……靖子ちゃんは、俺が守らなあかんねや。それが俺の『償い』やからや。25年前の、あの日のな……」

冴島大河編(第二部)

25年前の神室町のとあるラーメン屋で、上野誠和会の幹部組員18人を相手に拳銃で大立ち回りを演じては次々と仕留めていく冴島。本作の中でも名シーンと取り上げられるこの壮絶な修羅場は、本作のストーリーの核心に大きく関わるものとなっていく。

25年後、移送された先の沖縄第弐刑務所で、「ハマの帝王」の異名を持つ東城会の元大幹部・浜崎と出会う冴島。そしてこの冴島との出会いが、浜崎の心も大きく動かしていくことになる。

浜崎の協力を得て、25年前の自分が起こした襲撃事件の真実を確かめるべく、冴島は脱獄に挑む。

脱獄間際、冴島を助けるために自ら手傷を負いながらも、浜崎は斉藤を道連れに海へと身を躍らせた。

時は遡ること25年前の4月、東城会直系の極道組織・笹井組の若衆だった冴島大河は、兄弟分である真島と共に、組長の笹井の出世のため、当時東城会とは敵対関係にあった上野誠和会の総長・上野吉春の襲撃計画を企てていた。その計画の内容は、上野が葛城も含めた幹部組員18人が都内のラーメン屋にて会食するところを、真島と共に拳銃で襲撃するというものだった。そこで計画決行の日、現場のラーメン屋へと先に向かった冴島は、真島の到着を待っていた。しかし、上野たちがラーメン屋に到着するという決行の時間を過ぎても、なぜか真島は現れず、このままだと上野たちが会食を終えて去ってしまうと焦った冴島は仕方なしに拳銃を手に単身で上野たちを襲撃。そして白昼のラーメン屋を舞台に壮絶な修羅場を繰り広げた末に、冴島は葛城も含めた18人の幹部組員たちを銃殺し、さらに上野も銃撃した後に自ら警察に出頭した。こうして冴島は殺人容疑で逮捕され、「18人殺し」という悪名の死刑囚として、25年もの間、東京刑務所で過ごした。そして25年後、死刑執行まであと数日と迫っていた中、突如「沖縄第弐刑務所」と呼ばれる施設に移送されることになった。そんな見知らぬ刑務所への突然の移送に訝しげになる冴島に、第弐刑務所の刑務官のひとりである斎藤は「ここは普通の刑務所とはワケが違う。死刑が執行されるまで少しでも長く生きたいなら……精々目立たないようにするんだな?」と、不穏な言葉を投げつけ、冴島を第弐刑務所の独房へと入れた。そこで冴島は第弐刑務所で改めて死刑執行の日を待つことになったが、入所当日の食事の時刻に、元上野誠和会の構成員だった死刑囚たちが襲撃事件の復讐として冴島に襲いかかってきた。これをまとめて返り討ちにした冴島だったが、駆けつけてきた斎藤に騒動を起こした張本人として目をつけられ、懲罰房で執拗な暴行を受けることになる。その時、別の刑務官が懲罰房に現れ、斎藤を止めた。「どうしてだ? 別にいいだろうが! こんなクズひとり殺したところで……!!」と、その刑務官に鼻息を荒くして食ってかかる斎藤だが、「先月もそうやって二人殺しただろ。ちょっとやりすぎだ」と、刑務官は斎藤を諭した。そして斎藤は舌打ちと共に懲罰房を出ていき、冴島が解放されると、ひとりの丸坊主頭の囚人が現れる。その囚人は、元東城会の直系団体・浜崎組の組長である浜崎豪だった。斎藤を止めた刑務官が浜崎に「この礼は高くつくぞ……あまり長居すんなよ」と言うと、浜崎は刑務所の外にいる知り合いに指示を出して口座に報酬の100万円を振り込ませると言った。それにほくそ笑んだ後、斎藤を止めた刑務官も去っていき、懲罰房には冴島と浜崎の二人だけとなった。突然の助け舟を出してきた浜崎に、冴島が訝しげになっていると、浜崎はこの懲罰房を通して沖縄第弐刑務所についてこう話し始めた。この沖縄第弐刑務所は存在自体が日本中の誰にも知られていない刑務所で、冴島と同じく極道上がりで、その上で冴島に匹敵するほどの罪状を持つ凶悪犯罪者たちが収監されている。さらに斎藤はこれまでにもこの懲罰房で、冴島の時と同じように数人の囚人を揉め事を起こしたという理由で懲罰紛いの暴行を加えて殺害していた。そしてそれらの囚人の死体は翌日「病死」として処理され、斎藤の暴行の事実は隠蔽されることから、「極道の墓場」と呼ばれるようになったというのだ。しかし、そうして誰が死んでも文句は言われない刑務所だからこそ、囚人に賄賂でなびいて要求を受け入れてくれる刑務官もいるため、自分にとってはある意味やりやすい場所でもあると浜崎は締めくくった。そんな沖縄第弐刑務所の実態に冴島が閉口していると、浜崎は「アンタに手伝って欲しいことがあるんだ」と切り出し、次にこのようなことを話し始めた。
25年前、冴島が襲撃し、18人の幹部組員たちと共に殺したはずの上野が実は生き延びていた。そして上野誠和会は襲撃事件の後、大勢の幹部組員たちを失ったことで一度は壊滅の危機に追いやられたが、東城会によって持ちかけられた五分の盃を受け入れて親戚関係となったことで息を吹き返し、勢力を拡大している。さらに笹井が襲撃事件の責任を取らされる形で急遽引退したことで笹井組も解散してしまい、入れ替わるように東城会の中で出世したのが、笹井組と出世を巡る形で敵対関係にあった柴田組だという。そして一方、襲撃に参加しなかった真島もあの事件からしばらくした後に自分の組を持ち、さらに東城会の大幹部という大出世で神室町でのうのうと優雅な暮らしをしているというのだ。つまり25年前の襲撃事件は、笹井と冴島から全てを奪い去る結果に終わってしまっただけの出来事となったのだ。その事実に愕然となる冴島に、浜崎は25年前の真実を知ることを協力するのと引き換えに、脱獄を手伝ってもらうことを提案してきた。冴島は最初のうちは半信半疑だったが、浜崎の提案に乗り、彼と共に脱獄することを決意する。そして脱獄決行の日の夜、冴島は浜崎から密かに渡された合い鍵で独房の扉を開け、ベッドを独房の外へ投げつけて叩き壊す。その音を聞いて斎藤たち刑務官が駆けつけてきて、冴島に気を取られている隙に、盗んできた刑務官の服で変装した浜崎が独房の外へ先に抜け出した。そして、斎藤を倒した冴島は浜崎と合流し、次々と襲い来る刑務官たちを蹴散らして彼と共に刑務所内のグラウンドの塀からの脱出を図るが、執拗に追いかけてきた斎藤の銃撃によって浜崎が負傷してしまう。そして浜崎は、「ここから出たら、桐生って男のとこへ行け……! そいつは沖縄にいる……その男を、頼れ……!」と、冴島に言い残した後、斎藤を道連れに海へ飛び降りた。それを見た冴島も後を追って海へと飛び降り、浜崎を探すが、途中で力尽きてどこかへ流されてしまう。

脱獄に成功するも、浜崎とはぐれてしまい、アサガオの海岸へと流れ着いてしまった冴島。

冴島を助けたのが、「堂島の龍」という異名にして生きる伝説で知られる、東城会の元四代目会長・桐生だった。

真実を知るために神室町へ向かう協力を求める冴島と、彼が脱獄囚であることから今から刑務所に戻って罪を償うことを勧める桐生。そんな二人の考えは食い合わず、ついに海岸での一騎討ちに発展してしまう。

最後は冴島の覚悟を認めた桐生が、密かに金と衣服など準備を整えてくれたことで、冴島は神室町へと向かうことができた。

気がついた時、冴島は沖縄の養護施設「アサガオ」の部屋の布団の上に寝かされていた。そこで冴島は、アサガオの管理人である桐生一馬と、その娘代わりの存在である澤村遥と出会った。桐生の話によると、冴島は海岸に流れ着いていたらしく、そこを犬の散歩に出かけていた遥が見つけたそうだった。桐生は冴島に何があったのかを尋ねようとするが、脱獄犯である身の上を明かせない冴島は口を重くするばかりで応えることはできない。そして冴島は、桐生が浜崎の言っていた男だということに気づくと、桐生に神室町へ行くための協力をしてほしいと頼むが、桐生はこの沖縄から神室町へ行くには時間と金がいくらあっても足りないと断った。そして桐生は、冴島が刑務所から脱獄してきた身の上だと気づいており、世間も騒いでいない今のうちに出頭すれば事は丸く収まると冴島を諭す。だが冴島は自分にはもう後がなく、ここで戻ったらすぐ死刑執行が待っていると反駁する。「俺はどないなことしても、今神室町に戻らなアカンねや! 捕まる前に、俺はこの目で全てを確かめたいんじゃ……!」と、冴島がついに拳を握ったのを見て、「答えはNOか……アンタがどこまで本気なのか、確かめさせてもらうぜ」と、桐生も静かに拳を握り、一騎討ちに応じた。
海岸で互角の勝負を繰り広げる桐生と冴島。しかしその途中で、買い物から戻ってきた遥が割って入ったところで勝負は止められ、さらに冴島も戦いと漂流のツケが体に回って倒れてしまう。「クソ……これでは……浜崎に、顔向けできん……!」と、力尽きてその場に倒れこむ前に冴島が口にしたその一言に、桐生と遥は顔色を変えた。そして桐生と遥の脳裏に、1年前に起きた東城会の跡目争いで桐生たちに敗れ、さらに自身の組も含めた全てを失うことになった浜崎が、その腹いせに神室町の通りで自分たちにナイフで闇討ちをかけてきた姿が思い浮かんだ。その後、再び倒れた冴島を桐生と共に介抱する遥だが、浜崎が桐生をナイフで刺したことを思い出してしまった。もしも冴島が浜崎の知り合いだとするならこのままにはしておけない、と敵意の感情を芽生えさせる遥に、桐生はその気持ちはわかると言いながらも「だからといってこの男が悪い人間と決まったわけじゃない。それに、浜崎も今は変わっているかもしれない」と諭す。その理由として桐生は、1年前の浜崎は確かに敵で悪い人間だったが、戦いに負けて全てを失った怒りの矛先を自分にしか向けられなかったからだろうと述べ、もし浜崎が人を信じる心を持って、自分を頼ってやってきたら今度は力を貸してやるつもりだと言った。それに遥は、1年前の神室町での光景と浜崎への憎しみを思い出してしまったあまり、複雑な気持ちに捕らわれて、何も言うことができなかった。しかし遥は、何となくだが冴島は悪い人間じゃないと認識することができた。その後桐生は買い出しに行くと言ってアサガオを出て行き、冴島に神室町への旅費と手紙も含めた荷物を残していった。その後に目覚めた冴島は遥に感謝を述べ、桐生にも礼を言っておいてくれと伝え、荷物を手にアサガオを後にしていった。

城戸、そしてサイの花屋の協力でついに自身の極道としての育ての親・笹井と再会する冴島だが、変わり果てた笹井の姿に冴島は心から号泣した。

冴島に元初芝会の事務所を隠れ家として提供し、伝説の情報屋「サイの花屋」の情報を教える城戸。城戸は最初は冴島が25年前の襲撃事件で名を轟かせた「18人殺し」であることに驚き困惑していたが、次第に冴島に協力的になっていった。

真島に会いにミレニアムタワーへと向かった冴島。しかしミレニアムタワーに着いた彼の前に、真島の命令で大勢の真島組組員たちを引き連れた南が立ち塞がる。

大激闘の末に南と組員たちを打ち倒した冴島の前に、ついに真島が姿を現す。

神室町に辿り着いた冴島は、まずは笹井に会うべく笹井組の事務所へと向かうが、事務所は跡形も無くなっていた。そして次に、昔住んでいたアパートへと向かおうとしたが、その途中で柴田組の組員たちと争っている城戸の姿を発見する。冴島は城戸に笹井の居場所を探すよう協力を求めるが、城戸は自分に協力は無理だと固辞する。その代わり城戸は、笹井の居場所を知っている人間として「サイの花屋」と呼ばれる神室町一の情報屋がいることを伝えた。そこで冴島は神室町の各所を回ってサイの花屋に関する情報を集め、ついに神室町の地下にある巨大歓楽街「賽の河原」の奥にアジトを構えるサイの花屋の元に辿り着いたのだった。そして、サイの花屋が協力の条件として提示してきた地下闘技場の試合に冴島は勝ち、彼の協力を得ることに成功したのだった。サイの花屋はまず、笹井は25年前の襲撃事件の後、引退すると共に上野誠和会に報復として命を狙われるようになり、行方をくらまさざるを得なくなったと語り始めた。そしてその数ヶ月後、上野誠和会に襲われたのか半死状態になった笹井を、真島が賽の河原へ連れてきたことでサイの花屋の保護を受け、ホームレスとして身分を隠して今も生き続けているという。真島が関わっていることに驚く冴島に、サイの花屋は自分の推測として、冴島に上野の襲撃へひとりで向かわせる代わりに、真島は上野誠和会が笹井に冴島の報復をすることを予想して彼を守ろうとしたのではないかと語った。そこでサイの花屋が部下に笹井を連れて来させたことで、冴島はついに彼と再会を果たした。しかし笹井は意識がはっきりとしていなく朦朧としている様子で、冴島のこともわからない状態だった。そんな笹井の痛々しい姿に愕然となりながらも、「親父……笹井の親父! 冴島です……今、帰ってきました……!」と、冴島が駆け寄って呼びかけた時、笹井はゆっくりと冴島を見て「さ……え……じ……ま……」と、掠れた声で名前を呼んできた。それに驚きに目を見開いた冴島は、涙を流して笹井を抱き寄せ、「親父……何でこないなことに……? 何でや……何でやぁぁぁぁっ!!」と、悲しみに満ちた叫びを挙げた。その後、笹井を賽の河原に置いた後、冴島は真島に会う決意を固めたが、サイの花屋は現在神室町に冴島がいることを警察がつかみ、厳戒態勢で捜索していることを伝えた。そこで冴島は、城戸がアジトとして提供してくれた初芝会の元事務所にしばらく身を隠すことにし、地下道を使ってその元事務所へと戻る。すると、元事務所に南が居座っていて、「ウチの親父が、アンタに一度会いたいそうや。明日の夜、事務所に来いって」と言って、真島組の事務所はミレニアムタワーの一番上のフロアにあることを伝えた。「ウチの親父のこっちゃ。何や危ない遊びでも考えとるかもしれん……精々、準備万端で来ることやな」と、去り際に不敵な台詞を残していく南に対し、冴島はこう返した。「真島に言うとけ……中途半端な『答え』用意しとったら……そん時ゃ容赦なくテメェのタマ、殺(と)るってなぁ」
次の日の夜、冴島は城戸が教えてくれたルートを使って警官の捜索を掻い潜り、真島のいるミレニアムタワーへと向かった。冴島がミレニアムタワーに入ると、大勢の真島組の組員達と共に南が1階で待ち受けていた。「ホンマに来たんやなぁ! 冴島さんよ!!」と、大声で冴島を出迎えた南は、もしも冴島が自分の兄弟分である冴島なら、自分たちが束になってかかっても敵わないだろうと真島が言っていたと伝える。その南の言葉から、冴島は真島が自分を試そうとしていると理解した。「俺もあの真島が、どの程度の組作ったのか確かめたかったんや……さっさと来いや!!」と、冴島が闘志を滾らせて叫ぶと、「ウチの親父が認めた男や! 遠慮はいらん! 殺すつもりでやったれや! いけぇええええ!!」と、南も闘志を滾らせて組員たちに号令を下した。そして、大乱闘の末に南と組員たちを全員叩き伏せた冴島の前に、ついに真島が現れた。「待たせたなぁ、兄弟。お前には色々言い訳せなアカンねや……ちょっと、面貸せや」そう言って、真島はミレニアムタワーの外へと出ていった。冴島も後を追って外に出ると、ミレニアムタワーの外にも大勢の真島組の組員たちが集まっていた。これなら警察も邪魔はできないだろうと得意げになり、真島はさらにどこかへ歩いていく。後を追いながら冴島がどこへ行くのかと尋ね、「俺とお前の遊び場や」と真島が答えて足を止めた時、一つの建物が冴島と真島の前に現れた。その建物の看板に書かれた名前は「吉田バッティングセンター」だった。

冴島の問いを誤魔化すかのようにバッティングにかまける真島。それに業を煮やした冴島が、飛んできたボールを真島の目の前で素手で受け止め、自分の問いに答えろとさらに迫る。

冴島の問いに答える代わりに、自分を勝負で打ち負かしてみろと真島は上着を脱いで挑発してきた。それに応えるように冴島も上着を脱ぎ、真島に向かってゆっくりと進んでいく。

激闘の後、ついに真島は25年前に自分に何があったのかを、冴島に語り始めた。

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