龍が如く3(ゲーム)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く3』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの第3作目に相当する作品である。キャッチコピーは「伝説の龍が帰ってきた」。本作は前作「龍が如く2」にて近江連合との戦いを終えた桐生一馬が、生まれ育った沖縄へと帰ってからの物語を描いており、その物語の舞台として東京と沖縄のふたつが選ばれているのが特徴となっている。

戦いが終わった後、譲二と遥を乗せたCIAのヘリが、桐生と大吾を迎えにやってきた。

大決戦の末、ついに桐生は峯に勝利する。「負けた……のか。俺が……?」と、満身創痍になった峯はその場に倒れこみ、自分の敗北が信じられないと言いたげな顔になる。その直後、峯のポケットに入っていた携帯が鳴り出した。峯が電話に出てみると、「片瀬です……会長、私、どうしたら良いか……」と、弱々しく縋ってくる女性の声が聞こえてきた。その女性は峯の秘書である片瀬で、峯も自分の率直な判断を受け入れ、それを実行するなど自分を中心に考えてくれることから、彼女のことを厚く信頼していた。自分の身を案じて連絡してきたと僅かながらに期待した峯だが、片瀬が口にしたのは、峯が仕事として扱う株取引における数千億規模の案件における決定だった。自分を心配しての連絡ではないことに失望した峯は、片瀬の言葉を最後まで聞き終わらないうちに携帯を放り捨てた。「金か……結局、金しか、残らなかった……」と、峯は溜め息をついた。自分は、自分の力と金だけを信じてここまでのし上がってきたが、自分が心から求めた人との繋がりは結局手に入らなかった。自分も含めた人間は結局誰かを信じたい、または誰かから信じてもらいたいだけだったのかもしれない、と、峯は自嘲する。しかしその自嘲の後、何か吹っ切れたみたいに穏やかな気分だと峯は言った。「すべてが終わる時って……こんな気分なのかな……?」と、語りかけてくる峯に、「人間生きてりゃ、終わりなんてない。いつだってやり直せるんだ」と、桐生は手を差し伸べる。それに縋るように峯が桐生の手を取り、ゆっくりと立ち上がった瞬間、金髪のコートの男が部下たちを引き連れて現れた。峯によると、あの金髪のコートの男こそがアンドレ・リチャードソンであり、彼と一緒に居る部下たちはブラックマンデーの構成員で、彼と共にCIAに潜り込んだスパイだという。さらにリチャードソンから得た情報で、峯は桐生がここに来ることも知っており、さらにCIAや譲二の動きもリチャードソンには全て筒抜けだったと峯は言った。「お前の役目は終わったようだ」と、英語で言いながら、リチャードソンは峯に向けてゆっくりと銃を向ける。リチャードソンは桐生に負けた以上峯はもう利用価値がないと判断し、桐生共々ここで始末してから基地拡大法案を実現できる人間を探すつもりなのだ。「お前の代わりはいくらでもいる。すまないが……私の素性を知ってしまった以上、ここで2人とも殺すしかない」と、英語で吐き捨てながら、リチャードソンは桐生たちに向けて引き金を引こうとした。すると当然、ストレッチャーから大吾が転げ落ちた。それにリチャードソンが驚いて振り返ると、先ほどの桐生と峯の一騎討ちの間に意識を取り戻していたらしい大吾は、身を起こしながら隠し持っていた拳銃をリチャードソンの部下たちに向けて連射する。意外な事態にさらに驚くリチャードソンに向かって、「まだ、死ぬ訳にはいかないんだよ……俺はっ!!」と、大吾はリチャードソンの胸めがけて銃弾を浴びせた。胸を撃ち抜かれ、その場に倒れたリチャードソンは、大吾に短い罵声を浴びせた後、そのまま動かなくなった。
そして大吾も、力尽きて再び倒れこんだ。桐生が駆け寄って抱き起こし、大丈夫かと問うと、大吾は頷きながら何があったのかと桐生に問おうとした。その時、峯ががくりと両膝をついた。傷だらけの峯を見て大吾は驚き、大丈夫かと聞こうとした瞬間、リチャードソンの高笑いが聞こえてきた。桐生たちがそちらを向くと、口から血を溢れさせ、表情を苦悶と赫怒に歪めながら、リチャードソンが起き上がってきた。大吾の銃撃で致命傷を受けたが、まだしぶとく生き残っていたのだ。「お、お前ら……皆殺しだぁ……!!」と、激しい英語の罵声を浴びせながら、リチャードソンは再び拳銃を手に取り、桐生と大吾に銃口を向けて迫る。その瞬間、峯が雄叫びをあげ、渾身の力を持ってリチャードソンに向かって突進した。リチャードソンが気付いて銃撃をこれでもかとばかりに浴びせてくるが、峯はそれでも足を止めず、リチャードソンの手から拳銃を叩き落とし、羽交い締めにして屋上の縁まで引きずった。それでもまだ足掻こうとするリチャードソンを押さえつけながら、峯は大吾の方を向いて「会長……すみませんでした」と、まず一言詫びた。大吾が「何を言っているんだ!? 何をしている! こっちに来いっ!!」と叫ぶが、峯は今の自分に大吾のそばにいる資格はないと言った。そして峯は桐生に「もう少し早くあんたに会って、教えてもらいたかった……」と名残惜しみながら、自分も極道として最後まで自分なりの筋を通させてもらうと言った。この峯の言葉から、桐生と大吾は、峯がリチャードソンを道連れにすることでけじめをつけようとしていると知り、さらに制止を叫んだ。しかし峯は二人の制止を無視し、リチャードソンを引きずりながら屋上の縁へと立った。最後に桐生と大吾を見て「生まれ変わったら……俺もそっちにいれるかな……?」と、笑いかけた後、峯はそのままゆっくりと身を躍らせた。桐生と大吾の絶叫、そしてリチャードソンの断末魔の叫びが響き渡る中、峯はリチャードソンと共に転落していった。最後にその場に残された桐生と大吾が峯の最期に呆然としていると、そこへ譲二と遥の乗った救助のヘリが迎えにやってきた。そんな中。大吾が思い出したように「桐生さん……まさか、東城会を裏切ったのは……峯、だったんですか」と、桐生に尋ねた。これに桐生は首を横に振り「あいつは……峯は、裏切り者なんかじゃない」とだけ言った。こうして、戦いの幕は閉じたのだった。

うらぶれた姿で桐生の前に現れた浜崎。すべてを失った恨みを込めて、桐生にナイフを突き刺す。

浜崎は一輝とユウヤによって取り押さえられるが、同時に桐生もその場に倒れてしまう。

泣き叫ぶ遥に縋りつかれながら、桐生は意識を失った。この後にスタッフロールが入ったので、これで桐生は死んだと思ったプレイヤーは多かったかもしれない。

スタッフロールの後、再建されたアサガオの庭から遥と共に空を見上げる桐生。そこには復活した幹夫と咲の姿もある。

次の日、桐生は遥と共に飛行機に乗って沖縄に帰ることになった。見送りに来た一輝とユウヤに別れを告げた後、空港へ向かうためにタクシーを探そうとする桐生。すると彼の背後に「おう……桐生……」と、ひどく沈んだ男の声が投げかけられた。振り返ると、暗い色のコートと帽子に身を包み、うらぶれた雰囲気となった浜崎が立っていた。「全て失っちまったよ……お前のせいでな」と、桐生を睨めつけながら、浜崎は深く嘆息し、捕まるくらいならもう首でも括るしかないと吐き捨てる。それに桐生が「死ぬくらいなら、生きて罪を償えよ。死ぬ覚悟があれば、なんでも出来るはずだ。お前に信じる物があってやり直すつもりがあるなら……力を貸すぜ」と言うと、浜崎は懐に隠し持っていたナイフを桐生に突き刺した。これに周りの通行人が次々と気づき、悲鳴をあげ、どよめき出す中、浜崎は桐生に向かって怒りと恨みの言葉を爆発させた。「死ぬ気になりゃ、なんでも出来るってか!? 人間死んじまったら、信じるどころじゃねえんだよぉ……!! お前は甘ぇんだよお!! 死んじまう時は、信じるとかどうとかどうでもいいってよお……!!!」そんな、憤りとやり切れなさが綯い交ぜになった顔で叫び続ける浜崎だが、桐生は弱々しいがはっきりとした声と表情で「俺は……信じる……」とだけ答えた。するとそこへ、「おいっ!! テメェなにしてんだよぉー!!!」と、絶叫しながらユウヤが一輝と共に浜崎に突進し、浜崎を取り押さえるが、同時に桐生も力尽きてその場に倒れこんだ。悲鳴をあげて駆け寄ってくる遥。「おじさん……おじさんっ!! そんな……嫌だよ……! ねぇ、おじさんっ!!!」と、泣きそうな顔と声で縋り付いてくる遥を見て、桐生は最後にこう言った。「俺は……峯に、教わったんだ……。信じる心ってのは……人間、死ぬ間際でも、持てるんだってことを……」その言葉の後、桐生は意識を失った。
それからしばらくした後、一命を取り留めた桐生は、再建したアサガオにてまた以前のような穏やかな日々を過ごしていた。同じく一命を取り留め、退院した幹夫、咲や他の子供たちが元気良く駆け回る中、桐生は遥と共に、晴れ晴れとした青空を見上げていた。

『龍が如く3』の登場人物・キャラクター

本作の主要人物

桐生一馬(きりゅう かずま)

CV:黒田崇矢

本作の主人公で、「堂島の龍」の異名を持つ元東城会四代目会長。
前作での近江連合と真拳派との戦いの後に沖縄へ渡り、そこで生まれ育った養護施設「アサガオ」の経営者となって、遥と、彼女と同じ親のいない子供たちと共に静かな日々を過ごしている。
しかしある時、琉道一家との対立を機にアサガオの土地を巡る大きな事件に巻き込まれ、再び戦いの中に身を投じることになる。

澤村遥(さわむら はるか)

CV:釘宮理恵

桐生の最愛の女性・澤村由美の娘である12歳の少女。
前作も含めて極道をはじめとした様々な裏社会の人間から狙われ、命の危機を晒され続けていたところを桐生に何度も助けられ、守られてきた。そのため、彼を「おじさん」と呼んで慕っている。
本作では桐生と共に沖縄へ渡り、親のいない子供たちと一緒にアサガオで静かに暮らしているが、アサガオの土地を巡る事件に巻き込まれていく。

琉道一家

名嘉原茂(なかはら しげる)

CV:泉谷しげる

沖縄の極道組織・琉道一家の組長で、桐生たちの住む土地の所有者。
昔気質の極道で義理人情にあつい男で、沖縄を誰よりも愛している。
アサガオの土地売買に絡んで桐生と敵対したが、同じくアサガオの土地買収を目論む敵対する極道組織・玉城組との一件を機に桐生の男気に惚れて和解し、兄弟盃を結ぶようになる。

島袋力也(しまぶくろ りきや)

CV:藤原竜也

沖縄の極道組織・琉道一家の若頭。
名嘉原と同じく沖縄を愛する男で、さらに仁義を強く尊ぶ一面もあり、女性に寄ってたかる極道たちにたった一人で立ち向かう漢気も見せる。
アサガオの土地を巡る争いで桐生や遥と知り合い、内地からやってきた桐生をよそ者と呼んで敵視するが、次第に桐生の男気に惚れ込み行動を共にしようとする。

新垣幹夫(あらがき みきお)

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