龍が如く3(ゲーム)のネタバレ解説まとめ

『龍が如く3』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズの第3作目に相当する作品である。キャッチコピーは「伝説の龍が帰ってきた」。本作は前作「龍が如く2」にて近江連合との戦いを終えた桐生一馬が、生まれ育った沖縄へと帰ってからの物語を描いており、その物語の舞台として東京と沖縄のふたつが選ばれているのが特徴となっている。

琉道一家の組長・名嘉原ともアサガオを巡る話し合いも物別れに終わってしまい、名嘉原から日本刀を向けられることになっても、遥らアサガオの子供たちのためにも桐生は決して怯まない。

関西一円を束ねる極道組織・近江連合と、韓国系マフィア・真拳派との戦いから数日が経った後、桐生は自分が生まれ育った養護施設「アサガオ」に引き取られた子供たちの世話をするべく、遥と共に沖縄へ向かう。そして桐生はアサガオの経営者となり、遥と、さまざまな境遇を持った8人の子供たちと共に穏やかな日々を過ごしていた。しかし1年後のある日、桐生にアサガオからの立ち退きを一方的に迫る手紙が届いた。その差出人は、アサガオ一帯の土地の所有者である沖縄の極道組織・琉道一家だった。一方的なその立ち退き勧告を前に、子供たちとの平穏な暮らしを守るため、桐生は事情を探るべく琉道一家の縄張りである琉球街へと足を運ぶ。するとその道中、派手なアロハシャツを着た精悍な男と、ジャージ姿の小太りの金髪の男と出会す。その二人は琉道一家の若頭・島袋力也と、若衆の新垣幹夫だった。「ちゃんと賃貸料払っているカタギにいきなりこんなもん(立ち退きの通知書)チラつかせて、どういう了見だ」と、桐生は尋ねるが、「俺らはなぁ……内地からシャシャリ出てきた奴が大嫌いなんだよ。とっとと沖縄から出て行け」と、力也は幹夫と共に一方的な敵意を桐生へ向けてくる。話にならないと諦めた桐生は、力也と幹夫を無視して琉道一家の事務所へ向かおうとする。すると力也はアロハシャツを脱ぎ捨てて、背中のハブの刺青をさらけ出した後、「どうして行きてえってんなら俺を倒してからにしな」と、桐生に勝負を挑んできた。
勝負の末、力也を下した桐生は、直接琉道一家の事務所へと乗り込んでいく。そこで出会ったのは、スケッチブックを手にして絵を描く一人の白いワンピースの少女・咲と、両腕にハイビスカスとシーサーの刺青を彫った気風のある小柄な老人で、琉道一家の組長である名嘉原茂だった。「あんたが桐生さんか…ウチの力也が可愛がってもらったようだな?」と、桐生を出迎えた名嘉原は、桐生にアサガオ一帯の土地が、沖縄で計画されている「大規模リゾート計画」の候補地となっていることを明かす。そして、自分と琉道一家は沖縄を愛し、仁義と地元民の気持ちと関係を重んじているからこそ、アサガオの立ち退きはやむを得ないことだと言った。しかし桐生は名嘉原のその言い分を「極道の勝手な都合」と一蹴した。そこで桐生は自分も昔は極道で、他人の生活に土足で踏み込んでは何かと理由をつけていいように事を運ばせてきたことを明かした。そして「そんな俺たちの事情で振り回されてきた子供たちはどうなるんだ? 俺はな、ここで施設をやっているうちは、あいつらをそういう目に遭わせたくねぇ」と、締めくくって立ち去ろうとする桐生だが、名嘉原は桐生を呼び止め、そばに立てかけてあった刀を引き抜いた。「沖縄で生まれて六十年……内地から来たガキに説教されるほど、老いぼれちゃいねえ!」と、威勢良く言い放って刀を突きつけてくる名嘉原だが、桐生は怯まずにこう言い返した。「沖縄のことを愛しているなら、俺たちを立ち退かせることよりも、もっと他に考えることがあるんじゃないのか」名嘉原がそれに返す言葉もなく立ち尽くすのを一瞥した後、桐生はそのまま琉道一家を後にする。

数日後、アサガオにまた力也が現れるが、勝負の中で見た桐生の強さと男気に惚れたことで、数日前とは打って変わって畏まった態度になっていた。

力也に案内されて再び訪れた琉道一家の事務所では、咲が突然消えたことで名嘉原がヤケ酒に溺れてくだをまいていた。

琉球街で力也と共に咲を探していると、琉道一家の敵対組織である玉城組の構成員たちが現れる。

乗り込んだ先の玉城組の事務所の奥でついに咲を発見する桐生だが、同時にそこで玉城組の組長・玉城鉄夫と対峙した。

それから数日後、力也がアサガオをひとりで訪れてきた。桐生は再び琉道一家が自分たちを立ち退かせに来たと思い、力也を追い返そうとする。すると力也は「今日は…そういうんじゃねえんです。兄貴に、どうしても頼みたいことがあって…」と、この前とは打って変わって畏まった態度になりながら、桐生にこう話した。一昨日の夜、突然咲が琉道一家からいなくなってしまったらしく、琉道一家は組員総出で街中を探したが未だ行方が掴めていない。咲は今から3年前、琉道一家が借金の取り立てをかけた家に住んでいた娘であり、その実父がギャンブルと酒に溺れて借金を抱え、さらに母も男癖がひどく娘のことなど毎日のように放ったらかしにしていたという。そしてその父は、琉道一家の取り立てに追い詰められ、幼い咲の目の前で首吊り自殺してしまい、咲はそれがショックで失声症を患ってしまった。それを不憫に思った名嘉原は、咲を引き取って育ての親となり、今では娘同然の存在として彼女を大切にしていた。しかし最近になり、夫の自殺を経てどこかへ行方をくらましていた母が咲を探し回っているということを名嘉原と力也たちが知った。大方家事を娘に任せて自分はさらに男遊びに耽ろうとする魂胆だろうと踏んだ名嘉原は、咲を事務所から出さないようにしていたが、その咲が事務所から突然いなくなってしまった。そして今では、名嘉原は自棄酒に走って手がつけられない状態となってしまったという。そこで力也は、数日前の一件で名嘉原は桐生に一目置いている様子を見せていたことから、もう頼れるのは桐生しかいないと思ってここへ来たのだと語った。そうして力也が協力の理由を話し終えた後、桐生が「……さっきから聞いていると俺のこと“兄貴、兄貴”ってなに言ってるんだ? お前は琉道一家の若頭だろ。俺はお前の兄貴分でもなんでもない」と、思い出したように言った。それに力也は一瞬言葉につまり、その自分と桐生の立場上の関係の話はいいと誤魔化そうとするが、桐生は「お前みたいなヤツに兄貴と呼ばれたらウチの子供たちに悪影響だ」と、にべもなく言った。だがそれでも力也は、「俺は兄貴の強さと男気に惚れたんです! 俺にとっては、兄貴は兄貴なんです!」と、真摯な表情になって一歩も譲らず、強引に琉道一家の事務所へと桐生を案内するのだった。
桐生が事務所の奥へ向かうと、名嘉原は泡盛を何本も空けて酔い潰れていた。「おお〜、これはこれは桐生さんじゃないですかぁ……今日はまた、何の用だぁ?」と、泡盛で赤くなった顔で桐生を出迎える名嘉原。早速桐生が咲のことを尋ね、どうして自分で探しに行こうとしないのかと問うと、「それができたら苦労しねぇよ……咲は、俺と一緒にいるのが嫌で出てったんだ」と、名嘉原は言った。その理由に極道である自分と一緒にいるよりも、実の母親と一緒にいた方がいいだろうと不貞腐れる名嘉原に、桐生は自分も元々は咲と同じように当てのない子供で、自分も極道に育てられたことを明かした。驚きを隠せない名嘉原。そして桐生は、実の親の顔を知らない自分にとってはその極道が親で、極道だろうとなんだろうと感謝の気持ちを忘れたことは一度もないともさらに続けた後、「きっと咲もあんたに感謝している。ただ、あの子はまだ子供だ。実の親のことが恋しくなることもあるだろう。だから、あんたは安心して咲を迎えに行けばいい」と諭すようにして締めくくった。だが名嘉原は、咲が母親の顔を一目見たいだけだったとしても、いざ母親に再会したらまた前みたいに一緒に暮らしたいと思うかもしれないと力なく項垂れる。「俺みたいな極道と実の母親……並べて見比べりゃすぐに分かるこった。もうここには戻っちゃこねえよ……」と、口と腰を重くする名嘉腹を見て、桐生はならば自分が咲を探し出して話を聞くと申し出た。さらに驚きを隠せない名嘉原に「俺もあんたと同じで、目の前で困ってるガキがいると放っておけない性質(タチ)なんだ」とだけ言い残すと、力也と共に琉球街へ咲を探しに向かうのだった。
それから琉球街で咲を探し続けていると、琉道一家とは敵対関係にある沖縄の極道組織・玉城組の組員たちが現れて桐生と力也に襲いかかってくる。これを叩き伏せた桐生と力也は、咲が玉城組の事務所にいることを玉城組の組員たちから聞き出した。さらに玉城組の組員の話によると、咲の母親が玉城組の組長の遊びの女のひとりであり、彼女が咲を玉城組の事務所へと連れてきたのだという。そこで早速向かった玉城組の事務所の前で咲のスケッチブックを発見した桐生は、力也に名嘉原へ知らせに行くよう言った後、玉城組の事務所へと単身乗り込んだ。

「娘と3人で暮らす」という咲の母との約束を平気で反故にし、さらにナイフまで振るって用済みだと誇示した玉城。そして咲の母の愕然とした顔を見て楽しんでいる始末である。

女子供まで自分の道具として利用し、用済みになったら容赦なく切り捨てる玉城の卑劣漢ぶりに桐生も嫌悪感を抱かずにはいられなく、玉城を「外道」と大声で罵った。

玉城に裏切られたことの腹いせと、その男癖の悪さから娘が生まれたことで自由を奪われた憤りで、娘を邪魔者と一方的に罵る咲の母。それに激怒した力也になじられ、掴みかかられても最後までその態度を変えようとしなかった。

桐生に見せられたスケッチブックの似顔絵に込められた咲の本当の思いを知って、名嘉原は感涙して咲を抱きしめた。

玉城組の組員たちを蹴散らしながら、事務所の奥へと進んでいく桐生。奥の組長室に辿り着くと、咲と、その母親と思しき痩せ身の中年女、そしてサングラスと派手な赤いスーツを身にまとった悪賢そうな顔つきの男がいた。その赤いスーツの男こと玉城組の組長・玉城鉄夫は「琉道一家の新入りか……? 一人で飛び込んでくるとは、いい度胸だ」と、どす黒い笑いを浮かべて桐生を出迎える。桐生は自分は咲を取り返しに来ただけだと言うが、玉城は咲に用があるのは名嘉原で、彼女は名嘉原と取引をするためのただの材料だと言い捨てる。そして咲を見て「しかし、可哀そうな娘もいたもんだねぇ〜。父親は目の前で首吊り。母ちゃんは男のために実の娘まで誘拐しちまうとは……こりゃ、世も末だぁ」と、玉城は皮肉をこれでもかとばかりに浴びせる。その玉城の皮肉に驚いた咲の母が「ちょっとアンタ、何を言ってんの……? アンタこの前、咲と一緒に3人で暮らそうって!」と、縋り付くと、玉城は「俺が本気で、お前みたいな年増の女……相手にすると思ったのかぁ!?」と、容赦のない平手打ちをお見舞いする。そしてお前はもう用済みだと吐き捨ててくる玉城に愕然となりながら、咲の母は彼にさらに縋り付こうとするが、逆にナイフで顔を斬りつけられてしまう。さらに愕然となり、こちらを見据えてくる咲の母を嘲った後、玉城はナイフを手にしたまま桐生のほうへと向き直った。こうした目の前の一幕を目の当たりにして、桐生は舌打ちした後、「……気乗りしねぇな。殴る価値がねえヤツと喧嘩するのは好きじゃねえが、てめぇみてぇなヤツをのさばらせておくのはもっと好きじゃねえ」と、吐き捨てた。それに玉城が気色ばんだ瞬間、桐生は玉城を睨みつけてこう吠えた。「来やがれ、この外道っ!!」
怒りの激闘の末、桐生は玉城を叩き伏せた。玉城は自分の敗北を信じられないまま、その場に崩れ落ちて気絶した。そこへ名嘉原と力也が駆けつけてきたのを見て、桐生は咲に名嘉原が心配してここまでやってきたと伝え、名嘉原と母親のどちらと一緒にいたいのかと尋ねる。すると咲の母がいきなり立ち上がって、「なにが娘よ……なにが母親よ……! バッカじゃないの、アンタたち!! 私はね、この子のせいで人生メチャクチャになったのよ!!」と、咲を指差して喚き散らした。咲の母は夫がいるにも関わらずに他の男の家に転がり込んでは浮気ばかり繰り返しており、それ故に咲が産まれた時点で邪魔者としか見なしていなかった。そして「咲と3人で暮らす」という条件で玉城による咲の誘拐に協力したが、玉城は自分を利用していただけだということに気づかされた今、咲の母は自暴自棄になってその絶望心を娘に転嫁したのだ。その身勝手極まりない振る舞いに激怒した力也に掴みかかられるが、咲の母は自暴自棄の勢いで力也を投げ飛ばすように振りはらい、最後に名嘉原に向かって「そんなにその子が欲しいんなら、アンタにくれてやるわ!!」と吐き捨てると、憤然とした面持ちのまま去っていってしまった。そんな咲の母の醜さをこれ見よがしに見せ付けられ、「くそ……なんて母親だ。これじゃ咲があんまりにも……」と舌打ちと共に溜め息をつく名嘉原。すると桐生が、名嘉原が拾ってきたらしい咲のスケッチブックを指差し、中を見てみろと言った。名嘉原がスケッチブックを開くと、そこには名嘉原の似顔絵と一緒に「いつもみまもってくれてありがとう」というメッセージが描かれていた。これに驚く名嘉原に「もう答えは出ていたんだ。咲は……あんたの本当の娘なんだ」と、桐生は言い、咲も名嘉原に向かって微笑みかけた。名嘉原は感涙し、「咲……ありがとうな……ありがとうな……!」と、咲を優しく抱きしめた。

神室町前編(第四章〜第六章)

咲が描いた、名嘉原を撃った犯人とされる人物の似顔絵。どこからどう見ても桐生の育ての親・風間慎太郎にそっくりである。

突然の事態の急変についていけずにいる桐生に、柏木から「六代目(大吾)が撃たれた」という驚きの知らせが届けられる。

戻った先に神室町で、一輝とユウヤを助けにスターダストで三代目錦山組の若頭・長谷部を叩き伏せた桐生。だが、長谷部は気絶する間際に「柏木が殺される」という不穏な知らせを残した。

柏木の元へ向かう桐生の前に、黒いコートとスーツを着た外国人の男たちが現れ、突然無言で襲いかかってくる。ちなみに画像左の男は、物語の終盤で本作のキーパーソン兼強敵として再び桐生の前に立ち塞がってくる。

こうした玉城組による誘拐騒動を経て、桐生が名嘉原の信頼を得たことで、琉道一家もアサガオの立ち退きを強制することを取りやめた。そして沖縄を訪れていた桐生の舎弟にして東城会6代目会長・堂島大吾の立会いの元、桐生は名嘉原との兄弟の盃を結ぶようになった。そうしてアサガオで過ごせる平穏な日々を取り戻してから1年の月日が経ち、桐生たちの元に力也がやってくる。血相を変えた力也は、桐生たちに「親父が、撃たれた……」という衝撃の報せを告げた。桐生と遥は、名嘉原が搬送された病院に駆けつけると、名嘉原の手術室の前で幹夫と咲と出会う。そして咲は銃撃の現場に居合わせていたらしく、その銃撃犯の似顔絵をスケッチブックに描いていたというのだ。さらにそのスケッチブックに描かれていたのは、桐生の育ての親・風間新太郎と瓜二つの容姿をした男だった。そんな目の前の衝撃の急展開に拍車をかけるように、桐生の恩師であり東城会の若頭を務める直系二代目風間組組長・柏木修から電話が入る。「桐生…俺だ、柏木だ。六代目が撃たれた」その柏木の言葉に驚きを隠せない桐生。なんと今度は、東京の神室町に戻った大吾が銃撃され、しかもその犯人は名嘉原を撃ったのと同じ、風間によく似た男だというのだ。こうした事態の急展開から、この風間によく似た男の正体を突き止めるべく、桐生は再び神室町に戻ることを決意。咲をアサガオに預け、遥と子供たちに別れを告げた後、桐生は飛行機に乗って沖縄を発ったのだった。
桐生は神室町に着いて早々、戦友にして兄弟分の一輝とユウヤが経営しているホストクラブ「スターダスト」から聞こえてくる怒声を耳にする。早速行ってみると、三代目錦山組の若頭・長谷部と、彼に率いられた三代目錦山組組員たちがスターダストで騒動を起こしているところだった。「せやから何が不満なんやねん、ああ!? 金やったら払う言うとるやろうが!!」と、札束を片手に一輝とユウヤに向かって声を荒げる長谷部。そして一輝とユウヤの目の前には、札束の山が積まれていた。長谷部は神田の命令で、スターダストを三代目錦山組の拠点とするべく、その経営権を一輝から奪い取ろうとしていた。さらに一輝とユウヤは、三代目錦山組はこのスターダストを拠点にして神室町で勢力を広げようとしていることを指摘し、その障害となる存在として風間組を挙げる。桐生がそれに驚くと、長谷部は獰猛な笑いを浮かべて、金を受け取らないなら力ずくで奪うだけだと一輝とユウヤに言い放つ。それから長谷部は桐生に向かって、自分たちの邪魔をせず大人しく帰ってくれと丁寧かつ穏便に済ませようとするが、風間組の名前が出たことに黙っていられない桐生は、首を横に振った。すると長谷部は突然嬉々とした態度になって「そういうことやぁ! お前ら、手加減は要らん!! ここにいる全員、殺したれやぁ!!」と、組員たちを桐生たちにけしかけた。大乱闘の末、桐生たちは長谷部を組員たち共々叩き伏せた。桐生は長谷部に三代目錦山組の目的は何だと問い質そうとするが、「も、もう遅いわ……柏木のおっさん、殺されるでぇ……。せ、戦争は……始まったんじゃぁ……!!」と、不穏な一言を残し、長谷部は気絶してしまった。
スターダストを後にした桐生は、柏木からすぐにでも会って話をしたいという連絡を受けて、ミレニアムタワーの風間組の事務所へと向かう。しかしその途中の路地で、サングラスと黒いコートを着た金髪の外国人の男と、その部下と思しきスーツ姿の外国人の男たちが現れ、無言で桐生の行く手を阻んできた。桐生が何者だと誰何しても、その外国人の男たちは答えることなく、桐生に襲いかかってきた。桐生はこれを撃退した後にさらに誰何するが、外国人の男たちは答えることなくどこかへ逃げ去っていった。不可解な気持ちになりながらも、桐生は風間組の事務所へと向かい、柏木と再会する。「よく来たな、桐生。あまり時間がない……お前とは色々と話しておかなければならないことがある」と、桐生を出迎えた柏木は、桐生が神室町に着いたのと同じ頃、東城会本部で開かれた緊急の幹部会のことを話し始めた。

桐生が神室町に到着したのと同じ頃、東城会本部では柏木によって緊急の幹部会が開かれていた。

東城会の跡目狙いという野望と、初代組長と先代組長がやられたことへの因縁に託けて、神田が桐生打倒を大声で叫ぶ。

神田の桐生打倒宣言によって収拾がつかなくなりかけたのを機に、真島は「アホくさ」との一言だけでさっさとその場を離脱してしまった。

幹部会の一件を桐生に伝えた後、突然現れた謎のヘリの強襲を受けた柏木。桐生に似顔絵の男と繋がっていて、沖縄のリゾート開発の利権を狙っているとされる人物を探せと伝えた後、柏木は事切れた。

その緊急の幹部会では、会長である大吾が不在となった今後の組の方針について話し合いが行われていた。その場に集まったのは柏木と、直系白峯会会長・峯義孝、直系三代目錦山組組長・神田強、直系浜崎組組長・浜崎豪、そして桐生の親友にしてライバルである直系真島組組長・真島吾朗ら4人の現幹部だった。倒れた大吾の代わりに桐生を呼び戻し、急ぎ東城会をまとめることを提案する柏木と峯に対し、神田と浜崎は大吾を撃った犯人だという風間によく似た男を探すのが先決だと主張する。そして神田は、初代組長・錦山彰と、先代組長・新藤浩二が桐生にやられたことを持ち出し、自らの手で桐生の首を取って東城会のトップに立ってやると鼻息荒くして宣言する。そうして収拾がつかなくなりかけた中、浜崎が思い出したように真島にも意見を出せと求めるが、真島は「アホくさ」と一蹴して席を立ち上がる。一瞬、愕然となるその場の4人に、真島は桐生を殺すなり風間によく似た男を追うなり好きにすればいいと言い、そしてもし真島組に敵として向かってくるなら容赦はしないと言い残した後、去っていってしまったという。そうして物別れに終わる形となった幹部会の話を聞いて桐生は閉口する。柏木は既に三代目錦山組や浜崎組、そして白峯会もそれぞれの思惑で動き出しており、自分は神田と三代目錦山組の動きを抑え、風間の偽者を突き止めるつもりだと言った。そこで桐生は、咲から借りてきた風間の偽者の似顔絵を柏木に見せ、自分がいた沖縄でも名嘉原が風間の偽者に撃たれたことを話した。それに驚きながらも、柏木は「これで少し見えたきたな」と、意味ありげな言葉を口にした。
柏木によると、沖縄で進められているリゾート計画の土地買収には東城会も絡んでおり、玉城組の誘拐騒動の後は一度は大吾がその話を白紙に戻したが、最近になって東城会のほうでまた急激に土地買収が進み出したらしく、大吾はその土地買収の件に巻き込まれて撃たれることになったのだろうと柏木は言った。そして、もし名嘉原と大吾を撃った犯人が本当に風間によく似た男だとしたら、どうやって名嘉原のいる沖縄と大吾のいる東京を移動してきたのかという謎に、柏木と桐生が揃って頭を抱えると、突然、部屋の電気が落ちた。その直後、軍用ヘリと思しき一台のヘリコプターがどこからともなく飛来してきて、突然桐生と柏木に向かってガトリングガンの掃射を浴びせてきた。桐生はその掃射を辛うじて回避したが、柏木は避ける間もなくその掃射を浴びて倒れてしまう。そして、ヘリコプターがどこかへ飛び去っていった後、桐生は倒れている柏木に駆け寄った。柏木は自分の血に染まった似顔絵を桐生に差し出し、この風間の偽者と繋がっている人間が東城会の中にいて、その人間が沖縄のリゾート開発の裏で利権を狙っていると言った。そして最後の力を振り絞って「この男と繋がってるヤツを、探し出せ……いいな……」と、桐生に伝えた後、柏木は事切れてしまった。

警察に追われていた桐生を助けに現れた、桐生の戦友で協力者のひとりである元刑事・伊達。新聞記者という現職を活かして掴んできた情報で、本作も桐生をサポートする。

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