コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは、2006年10月~2007年3月にかけて全25話が放送されたサンライズ制作のSFロボットアニメ作品。コードギアスシリーズの第1期作品である。舞台は現実と異なる世界線を辿った架空の世界。神聖ブリタニア帝国領土下の日本に住むブリタニア人のごく普通の学生ルルーシュ・ランペルージがある日、他人に自分の命令を強制出来る超能力「ギアス」の力を手に入れたことをきっかけに、死んだ母親の仇と妹のナナリーのため「ゼロ」と名乗ってブリタニアへの復讐を始めていく。

マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア

CV:百々麻子
皇暦1980年11月22日生まれ(享年30)。神聖ブリタニア帝国皇妃の1人で、ルルーシュとナナリーの実母。庶民出身だが、ガニメデのテストパイロットとしてアッシュフォード家のKMF開発計画で重要な働きを示し、この功績により騎士候に叙せられた後シャルルに嫁いた。コーネリアやジェレミアを筆頭に軍部には彼女を慕う者も多かったが、逆に皇族や貴族などは快く思わない者が多くいた。ルルーシュが10歳の時(以下は『R2』参照)V.V.によって銃撃を受け、肉体が死亡した時に「他者の心を渡るギアス」が目覚め、そこに居合せてしまった行儀見習のアーニャ(『R2』で登場)へと意識を転送していた。その死は公式にはテロリストによる犯行として片付けられる。

シャルル・ジ・ブリタニア

CV:若本規夫
皇暦1955年8月4日生まれ(62~63歳)。神聖ブリタニア帝国第98代皇帝で、帝国の象徴といえる存在。ルルーシュとナナリーの父でもある。他者の記憶を書き換えるギアスを持ち、普段は「黄昏の間」と呼ばれる空間に存在する、思考エレベーター「アーカーシャの剣」にその身を置いている。弱肉強食を唱える実力主義者でその考えはブリタニアの統治においても影響した。

ジェレミア・ゴットバルト

CV:成田剣
皇暦1989年8月2日生まれ(28~29歳)。ブリタニアの名門であるゴットバルト家出身で、辺境伯の爵位を持つ男性。KMF操縦技量は高くブリタニア軍では指揮官を任されるほどの地位だったが、好戦的な性格ゆえ戦闘時には自らKMFを駆って出陣する。皇族への忠誠心は非常に高く、コーネリアに負けないほどにマリアンヌのことを敬愛していた。初任務がマリアンヌの住むアリエス宮の護衛であったことを何よりも誇りにしていたが、彼女を守り切れなかった過去を持つ。その後悔から皇族を守り抜くという決意を固め、純血派を結成しそれを率いている。またブリタニアの不穏分子になり兼ねないとみて、只イレヴンを差別するだけの他のブリタニア人とは異なりイレヴンに対しての警戒心が高かった。

ヴィレッタ・ヌゥ

CV:渡辺明乃
皇暦1991年6月1日生まれ(26~27歳)。 純血派メンバーで階級は騎士侯の女性。プライドが高く、強気な性格だが、冷静さと洞察力も備えている。シンジュク事変で自身のサザーランドを奪われたときにルルーシュにギアスを掛けられている。ギアスで操られた者達の不可解な行動やその際の記憶がないことを疑問に思い、記憶に残っていたルルーシュをシャーリーを使って調べようとした。その過程でゼロの正体を知るも、シャーリーの銃撃で負傷して記憶喪失となる。気を失っていたところを扇に発見され、その際、ゼロの名を口にしたことから扇に保護されることになる。記憶喪失時は繊細・温厚な性格へと変わり、扇から「千草(ちぐさ)」の名を与えられ、相思相愛となる。ユーフェミアが起こした式典での虐殺後の暴動にて、扇の部屋で暴徒に襲われたことから本来の記憶を取り戻し、アッシュフォード学園へ向かう。そこにいた扇を銃で撃ったが、殺害はせずに逃亡した。

V.V.(ヴイツー )

CV:冨澤風斗
皇暦1955年8月4日生まれ(62~63歳)。C.C.の後任として嚮団の現嚮主を務める人物(『R2』参照)。小学生程度の外見年齢で子供口調だが、彼もまたC.C.同様に幼少時代に人間を辞めて不老不死の肉体を持つ。シャルルの双子の兄であり、血縁上ルルーシュをはじめとするシャルルの子供たちの伯父にあたる。ルルーシュとナナリーの母であるマリアンヌを殺害した真犯人(R2参照)。1期においてはスザクにユーフェミアの死とギアスのからくりを教えた人物である(23話参照)。また24話ではナナリーを誘拐した謎多き人物である。

『コードギアス 反逆のルルーシュ』の用語

神聖ブリタニア帝国

テューダー朝期のイングランド王国を源流にした国家である。市民革命や国民議会を経験したことはなく、現代にかけて絶対君主制を敷いている。エリザベス3世の時代にナポレオンが大軍を率いてブリテン諸島に上陸した時、王党派はエディンバラに追い詰められ、女王は退位宣言を強要された(エディンバラの屈辱)。 この窮地から女王を救ったのが、後の初代皇帝となるリカルド・ヴァン・ブリタニアとその騎士リシャール・エクトル卿であり、アメリカ大陸に移住して領土を築き上げた。領土はアメリカ大陸、フィリピン、ニュージーランドなどと世界の3分の1を占めている。広大な領土だけでなく強大な軍事力、経済力を誇り、それを土台に植民地支配を展開しており世界征服を狙っている。植民地になった国・地域は「ナンバーズ」と呼称されている。首都はペンドラゴンである。

エリア11

極東にかつて存在した国家「日本(ニッポン)」がブリタニアの侵攻(極東事変/第二次太平洋戦争)により属領とされ変更された呼び名。11番目に植民地化されたことが由来である。植民地統治者である総督には皇帝の直接血縁者である皇子もしくは皇女が就任することになっており、初代総督は第三皇子クロヴィス。ブリタニア侵攻前は中立国であったとされ、首相(総理大臣)を首班とする議院内閣制が採られていた。世界最大のサクラダイト産出国である皇歴世界の日本は、無資源国家としての近現代史を辿っていない。太平洋戦争敗戦も経験しておらず、帝政日本の体制が21世紀にも多く受け継がれていた。具体例としては、旧軍存続、2010年当時政権を率いていた総理大臣が現役の陸軍参謀(文民統制不在)、財閥解体不実施、千島列島領有、等がある。

トウキョウ租界

エリア11におけるブリタニア支配の中枢、総督府の所在地である租界。主に池袋周辺となっており周囲にはモノレールが敷設され、その環状線沿いに外壁が張り巡らされており、地震等の緊急時にはエリア毎にパージ(分離)する事が出来る。

ゲットー

ブリタニア統治下にあるエリアの元々の国民が住む街のことで、イレヴンと呼ばれる日本人が住む街となっている。実在の地名(新宿、さいたまなど)も登場するが、カタカナ表記(正確には英語表記)で表される。スラム街となっており、ゲットーの区域内に敷かれてる地下鉄跡や下水道はレジスタンスの逃走ルートなどに利用されている。

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