ONE PIECE（ワンピース）の伏線・考察徹底検証！

3つの「古代兵器」とは、天候を操る「ウラヌス」、海を自由自在にできる「ポセイドン」、そして「プルトン」は島1つ破壊するほどの兵器です。この3つの古代兵器には“神”の名を持っており、“神”に匹敵するほどの威力があることからこの名の由来です。「兵器」というからには「敵を攻撃する目的で作られたもの」と考えるのが一般的ですが、作中では古代兵器が「攻撃を目的とした兵器」とは単純に言えない描写が数多く見られます。

例えば「魚人島編」でロビンとの会話の中で「ポセイドン」について（66巻・650話）

そして、その「ポセイドン」がしらほし姫だということが判明しました。海の森にある方舟「ノア」は、動力がないため海王類たちの力で初めて動かすことができ、そして海王類たちを動かす力を持っているのがしらほし姫です。「魚人島編」のワンシーンで、しらほし姫がロジャーやルフィが持っている能力と同じように、“万物の声”が聞こえている描写がありました。
2年前にロビンが空島で、古代兵器の在処を示した「ポーネグリフ」を読み解き、ある“約束”を果たすために「ノア」を造った「ジョイボーイ」と同じ時代に生きたしらほし姫が「ポセイドン」と呼ばれるのも無理はありません。そして「ポセイドン」は、ギリシャ神話に出てくる海を司る神「ポセイドン」からきています。「ポセイドン」は「攻撃を目的に造られた兵器」ではないことは明らかになっています。

「プルトン」は設計図まで存在しており、それを見たアイスバーグが
「…！！何の為にこんなもの…」（37巻・第355話）
ここでも「何の為に」という台詞が用いられており、プルトンも単純に攻撃を目的に造られた兵器ではないことが伺えます。ならば何故、「兵器」という言葉が使われているのでしょうか？

アラバスタ編でミス・ダブルフィンガーのセリフで
「目的がどうであれ、人を殺める事ができる物を…武器と…そう呼ぶのよ」（21巻・第192話）
ここでの「武器」とは、攻撃を目的に造られたものではなく、その殺傷能力により「兵器」と呼ばれるようになったと推測されています。
「ポセイドン」は世界を海に沈める程の力を持ち、リュウグウ王国の人魚姫・しらほし姫であり、そして「プルトン」は、一発放てば島1つ消し去るほどの力を持つ、造船史上最悪の戦艦。

しかし古代兵器最後の1つ「ウラヌス」については、本編において名前と天候を操る兵器として知られているだけで、全容や詳しい情報は明らかになっていません。そんな「ウラヌス」に関する情報や考察がネットを中心に様々な憶測が飛び交っています。

「ウラヌス」は天候を操る兵器として作中で語れていますが、この「天候」とは天変地異のことを指しているのではないかと言われています。「天変」とは異常気象の事を言い、暴風や大雨のことを指します。それに伴い「地異」は、火山の噴火や地震、津波などの地上の変異をもたらすことを示しています。これらを自由に操ることができる兵器を「ウラヌス」と言われています。
さらに、この「ウラヌス」はナミのことを言っているのではないか？と言われています。

その根拠として、ナミが「ウラヌス」と言われる所以の一つ「天候を操れる」ことと、2年間「空島・ウェザリア」で修業し、またしらほし姫の一件もあるので可能性はなくはないと思います。

少し考察してみると
・ しらほし姫のように特殊な能力に目覚めて天候を自由に操る
・ 特殊な兵器や乗り物でナミが持っている天候の知識を利用し天候を操る
大きくこの2つが考えられます。

そしてナミ自身にも数多くの謎があります。
ベルメールと出会ったときは姉のノジコが人知れずナミを拾ってきています。ナミは誰と誰の間で生まれた子供なのか不明です。また、しらほし姫との会話でナミと初めて会ったのにほっとしたり、ナミは自分と境遇が似ているとも告白しています。さらにサンジが「ナミさんはもしかして人魚姫だったりして」と言い、ルフィがイラストを描いています。

尾田先生がむやみにこのように描かないと思いますので、これも何かの伏線ではないかと思われます。尾田先生は、人間の血は入ると人間として生まれる可能性が極めて高いと言っていることから、ナミは人間と人魚のハーフで産み落とされた子供という可能性が十分にあります。
他にも、「ウラヌス」はルフィ説という噂もあります。

これはルフィが「ウラヌス」説というわけではなく、「ウラヌス」の操縦や使いこなしができるのが、ルフィのうな限られた人間じゃないと操縦ができないのではないかという説です。
ルフィのような限られた人間は「Dの意志」を継ぐ者ではないでしょうか？「ウラヌス」に限ったことではなく他の古代兵器も大きく関わってくると思います。
ナミの過去が明らかになることで「ウラヌス」の全容が明らかになる可能性があります。

それでは、3つの古代兵器が存在する真の目的とは何なんでしょうか？

「ポセイドン」について
『人を救おうとすれば幾千もの命を救える愛の力。悪意を持てば世界を海に沈める程の怖い力』（63巻・第626話）
この台詞から考えられることは
人命を救う力⇄世界を滅ぼす力
既に見たように、「古代兵器」の目的が世界を滅ぼすことでないとすると、その真の目的とは「人の命を救う力」ということになります。
これを裏付ける会話が「アラバスタ編」で以下のようにあります。
ビビ：『なぜ毎日戦いの訓練をするの？』
ぺル：『護衛兵ですから…この国をお守りする為です。強くならなければ』
ビビ：『誰と戦うの？』
ぺル：『さァ 戦うことより…守るのです』
ビビ：『違うの？』
ぺル：『…目的の違いです』（23巻・第208話回想シーンにて）

この208話のサブタイトルが「守護神」であることから「神の名を持つ」古代兵器「プルトン」を暗示していると考えると、「ポセイドン」同様「戦う」のではなく「守る」という「目的の違い」が表現されています。
「空島編」においても、「神」を名乗るエネルに対しルフィが「何一つ…！！！救わね神がどこにいるんだ！！！」（32巻・第298話）と叫んでいます。「キリスト教」の思想と似ていますね。このことが、古代兵器に「悪魔の名」ではなく「神の名」がつけられている所以でもあるのでしょう。

まとめてみると
古代兵器の真の目的とは、「何らかの脅威（巨大な戦い）から人々を救う」ことであり、それ故に「神の名」がつけられている
黒ひげのように世界を支配しようとする輩がいては人々の平和や命が脅かされますね。白ひげが言っていた「ロジャーが待っている男は…ティーチ…少なくともお前じゃねェ…」という台詞に納得ができますね。
ルフィの夢は「海賊王」ですが、エースが亡くなる直前に言っていた「お前の“夢の最果て”」とは、世界を平和にすることだと思われます。

[伏線・考察⑭グランドライン最後の島「ラフテル」]

最近、ワンピース「ゾウ編」で「赤い石“ロードポーネグリフ”」に、グランドライン最後の島「ラフテル」への行き方が記されていると明らかになりました。

歴史上「ロジャー海賊団」しか確認できていないという伝説の島。死期が近づいてきたロジャーが、白ひげと杯を交わしている場面で、白ひげに「ラフテル」への行き方を教えようとしています。

と、このようにどうやら「ラフテル」へは特別な行き方があり、新世界の海は何が起きてもおかしくないですから、通常の航海では辿りつけないようになっているということです。
そしてクローバー博士の仮説にある通り、「ある巨大な王国」が「ラフテル」なのではないかと推測されています。
また、元ロジャー海賊団の船医クロッカスは、「ラフテル」こそが冒険の最終地点で、ここに“ひとつなぎの大秘宝”「ワンピース」があるのだと言われています。

[まとめ 「ONE PIECE 」の存在]

まとめの考察になります。ここまでの[伏線・考察]をまとめてみると
“空白の100年”で起きたであろう“ある巨大な王国”（ラフテル？）と天竜人の長きにわたる戦い。その戦いで使われた3つの古代兵器、天候を操る「ウラヌス」、造船史上最悪の戦艦「プルトン」、海を自由自在にできる「ポセイドン」。この戦いと3つの古代兵器によってできたのが「レッドライン」と「グランドライン」の大きな壁2つ。その2つの壁が隔てる4つの海「東の海イーストブルー」、「西の海ウエストブルー」、「北の海ノースブルー」、「南の海サウスブルー」。
「Dの意志」がいずれ引き起こす、世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”や“王国の思想”、3つの古代兵器の復活を「世界政府」や「海軍」が恐れている。