【ゲーム事件史】「ティアリングサーガ」 ファイアーエムブレム盗作裁判

ファイアーエムブレムの開発者が独立後に制作したゲーム『ティアリングサーガ』が巻き起こした事件まとめ。 ファイアーエムブレムキャラの続投やゲームシステムの類似などが盗作だとして任天堂から訴えられたタイトルです。

ティアリングサーガとは?

『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』とは、2001年にティルナノーグが開発、エンターブレインから発売したシミュレーションRPGです。
キャラを動かして敵と戦うオーソドックスなゲーム性で、戦闘時は画面が切り替わりRPGのような戦闘シーンが流れるという演出の作品でした。

ファイアーエムブレムと酷似している

発表当初の名称は『エムブレムサーガ』。また、事前情報はいずれもFEシリーズとの明確な繋がりを連想させるものだった。

出典: www26.atwiki.jp

そもそもティアリングサーガを製作したティルナノーグという会社は、もともと『ファイアーエムブレム』の開発会社であるインテリジェントシステムズの1人が独立して設立したものです。
その開発者とは「ファイアーエムブレムの生みの親」といわれた加賀昭三氏。

加賀氏が代表となって設立された会社なので、ファイアーエムブレムに多少似るのは仕方ないように思えます。
しかし! これが原因で後述するような裁判が起こることになりました。

加賀は当初FEシリーズの完全な続編として『エムブレムサーガ』を製作していたらしく、『ファミ通』での発表では『暗黒竜と光の剣』の「チェイニー」が登場すると仄めかし「他のキャラクターも出来る限り登場させたい」などと発言していた。

出典: ja.wikipedia.org

1.武器の名前が同じで性能までも一緒!

『ティアリングサーガ』をプレイすると、キャラクターや世界観・ゲーム性が『ファイアーエムブレム』シリーズと酷似していることがよくわかります。

たとえば名前や性能が全く同じ武器が複数存在したり、名前の一部を微妙に変えたものなどが登場しています。
騎兵・重騎士に大して威力の高い『レイピア』や、重騎士に有効なアーマーキラー・ハンマーなど。レイピアは主人公専用武器という点も共通しています。

2.ゲームシステムも共通点が多い

『FE外伝』とシステムが酷似している。
主に全体マップ移動、二つの軍を交互に操作する、敵にモンスターが存在するといった点がよく類似点として上げられる。

出典: www26.atwiki.jp

3.登場キャラもファイアーエムブレムと共通している

『FE 暗黒竜と光の剣』と『FE 紋章の謎』に登場するチェイニーが本作にも出る、などのインタビュー。

出典: www26.atwiki.jp

体験版時点でのリュナンの髪色が青かった(参考)。当時FEシリーズはスピンオフである一作を除いて皆主人公の髪が青く、ファンの間でもFE主人公=青髪というイメージが定着していた。
キャラクター関係では他にも、『暗黒竜』のヒロイン・シーダに似たキャラ *29 、名前がFEの似たようなクラスのキャラと同じ斧使い *30 、ペガサス三姉妹などのFEシリーズおなじみのポジションのキャラ、前述のチェイニーと同じ特技 *31 を持つキャラなどが存在する。

出典: www26.atwiki.jp

完全な一致ではないものの、複数のキャラがファイアーエムブレムシリーズと共通しています。
また、ゲーム内に登場する伝説にも、かつてファイアーエムブレムで舞台となった地名が出ます。

地名はFEと被った地名はほとんどない *32 が、あるFEシリーズの舞台を連想させるような名前の大陸も昔話に登場する。それも、名前を出す必然性が無いような場所で。

出典: www26.atwiki.jp

任天堂が著作権侵害で訴え、『FE・TS裁判』へ!

システムや登場アイテムのみならず、キャラまでがファイアーエムブレムと共通している『ティアリングサーガ』。
問題なのが、これらは”任天堂、およびインテリジェントシステムズにも無断”という点です。
「堂々とインタビューで答えていたし、任天堂の許可じゃないの?」と一瞬でも思ったでしょうが、これらはすべて正式な許可を得ずに製作されたものです。

いくらかつて所属していた開発者といえど、無断で類似したゲームを作ったら盗作、パクリです。
無論、『あの』任天堂が黙っているはずもなく、ティルナノーグとエンターブレインを相手どって裁判を起こしました。

任天堂とISは『ティアリングサーガ』の発売を、不正競争防止法違反と著作権侵害として販売差し止めと賠償金を求める訴訟をティルナノーグとエンターブレインに対して起こした。

出典: ja.wikipedia.org

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