安室透/降谷零(名探偵コナン)とは【徹底解説・考察まとめ】

安室透(あむろ とおる)/降谷零(ふるや れい)とは、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌の漫画作品『名探偵コナン』に登場する人物で、「眠りの小五郎」こと私立探偵の毛利小五郎の弟子。
小五郎の傍について探偵のいろはを学ぶため、探偵事務所の階下の喫茶ポアロでアルバイトをしている。自分自身も探偵として様々な依頼を受けているため、突然ポアロのアルバイトを休むこともしばしば」。しかしそれは表の顔で、正体は公安警察から組織に潜入している捜査官降谷零である。愛車は白のMazda RX-7。

赤井秀一(あかい しゅういち)

FBIの捜査官。
5年前から2年前までの3年間、諸星大という偽名でとある大規模な犯罪組織(幹部が常に黒ずくめの格好をしているため、「黒の組織」と呼ばれている)に潜入していた。コードネームは「ライ」。
来葉峠にて射殺され殉職したと思われたが、死体すり替えトリックが使われ、灰原哀を守るため沖矢昴として工藤邸の留守を預かっている。

「黒の組織」から赤井を殺害したと報告されても安室はすぐには信じようとはせず、ベルモットの手を借りて赤井に変装して彼の知り合いの周囲をうろついて、その反応から本当に彼が亡くなったのかを調べていた。
その過程で「沖矢昴は赤井の変装なのでは?」との疑念を抱き、公安の部下を連れて工藤邸に乗り込んだことも。そのときはコナンの策によってはぐらかされてしまった。

安室とは顔見知り以上の因縁があり、憎悪と復讐の対象として認識されている。
赤井が指す”彼”との間にあったこと、話から推測するに、警視庁の公安から「黒の組織」に潜りこんでいたがバレて殺されたコードネーム「スコッチ」のことで何かあった様子。

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諸伏景光(もろふし ひろみつ)

左がスコッチこと諸伏景光

赤井の言う”彼”とは、警視庁の公安部から「黒の組織」に潜入捜査していた捜査官のことで、「スコッチ」というコードネームを与えられていた。
本名は諸伏景光(もろふしひろみつ)。兄は長野県警の諸伏高明警部。

幼いころに両親を殺害され、東京の親戚に引き取られた彼は、事件のショックで失語症になってしまった。
そんなときに知り合って仲良くなったのが安室こと降谷零で、「しゃべったほうが楽しいよ」と言ってくれた彼のおかげで景光は声を取り戻すことができた。以来2人は親友。
その後2人は、理由はそれぞれ違うけれど共に警察官を志し、警察学校に入校。

警察学校卒業後の配属先は警視庁の公安と警察庁の公安に別れたものの、「黒の組織」と呼ばれる同じ犯罪組織への潜入捜査を命じられ、それぞれに潜入して捜査を開始。
潜入捜査中は共に任務を行うこともあり、ライこと赤井を加えてスリーマンセルで任務にあたることもあった。ところが、景光がノック、つまり潜入捜査官であることが組織にバレてしまい、スマホごと心臓を撃ち抜いて亡くなった。
「黒の組織」の記録では「裏切り者のスコッチをライ(赤井)が始末した」ということになっている。

赤井は、景光が亡くなる直前、拳銃を自分に向けて自殺しようとしていた景光に自身の正体がFBIであることを明かし、「お前ひとりを逃がすくらい造作もない」と自殺を思い留まらせようとした。
その時、階段を駆け上がってくる足音が聞こえて赤井に一瞬の隙ができてしまう。足音だけでは敵か味方か判別できず、万が一敵だった場合自分を撃たずにいる赤井にまでノックの疑いがかかってしまう。この一瞬でそこまで考えた景光は、引き金を引いて自殺。

そこに足音の主、安室が現れる。安室は景光からノックだとバレたことと「逃げ場はもうあの世しか残っていないようだ」という自殺を仄めかすメールを貰い、自殺を止めるべく駆けつけたが、時すでに遅く、すぐに景光に駆け寄って声をかけたけれど反応はなし。
赤井はまるで自分が射殺したかのように説明してその場を立ち去った。

安室は、心臓ごと撃ち抜かれた胸ポケットのスマホと、まんべんなく血に濡れていながら親指だけきれいな右手を見て、景光が親指を引き金にかけて自ら引いた、つまり自殺したことを見抜く。スマホごと撃ったのは、スマホの情報から自分の正体や家族、友人の情報が「黒の組織」に漏れて危険に晒されないようにするため。
しかし、自分の足音を追手と誤認したことを知らない安室は、のちに赤井がFBIだと分かったときに「赤井ほどの男なら自殺させない道をいくらでも選択できたはず」だと、親友を失った悲しみや怒りを赤井にぶつけるようになった。
赤井も「彼が自殺したのは自分のせい」だからと、安室からの憎悪を甘んじて受け入れている様子。

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シェリー/宮野志保(みやの しほ)/灰原哀(はいばら あい)

安室はバーボンとして「黒の組織」を裏切ったシェリーの粛清を指示されており、彼女の行方を探していた。
しかし、安室はシェリーを殺害するつもりはなく、彼女の所在が分かったら公安として保護するつもりだった。
コナンの策によって目の前でシェリーの乗った車両が爆発するのを見せられたため、彼女は亡くなったと思っている。

灰原哀の存在は知っているが面識はなく、灰原=志保だということも知らない模様。

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宮野エレーナ(みやの えれーな)

降谷少年(左)とエレーナ(右)

志保の母親で「黒の組織」の研究員だった。故人。
安室にとって初恋の女性。

幼いころ、ハーフであることをからかわれてケンカした降谷少年。近所の宮野医院でそのケガを手当てしてくれたエレーナは降谷少年に「人間なんて見た目は違っても…切り裂いて一皮むけばみーんな同じ血と肉の塊…その証拠に…黒人も白人も黄色人種も…みーんなこの通り…赤い血が流れてるでしょ?って言い返してやりなさい!!」と熱く語った。
エレーナ自身もハーフであるため、同じような経験があったのだろう。

世良真純(せら ますみ)

赤井の妹。
女子高生探偵。

世良は中学生のころ、FBIに入局してアメリカにいると思っていた兄の赤井を日本で偶然見かけた。
音楽をやっているところなど見たことがない赤井がギターケースを背負い、男2人と連れ立ってどこかへ向かう様子に興味を惹かれた世良は、こっそり赤井の後を追けるが案の定、何駅か乗り換えたところで赤井に気付かれて、「帰れ!」と叱られてしまう。

それもそのはず、当時まだ「黒の組織」に潜入中だった赤井は連れの男たちと任務に向かう途中だった。世良を叱ったのは、妹を危険なことに巻き込まないようにするため。
そんなこととは知る由もない世良は兄に叱られて落ち込んでしまう。帰りの切符を赤井が買ってくるのを待つ間、連れの男が世良にベースの弾き方を教えてくれた。その男を「スコッチ」と呼んで声をかけてきたもうひとりの連れの男。彼こそ安室である。

ポアロで会った安室に見覚えがあった世良は「ボクとどこかで…会ったことないか?」と聞くが、安室はなぜかはぐらかしている。

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江戸川コナン(えどがわ こなん)

安室はコナンがただの小学生ではないことは見抜いており、「眠りの小五郎」のカラクリにも気付いているものの、コナンの正体が新一であることまではまだ知らない模様。

コナンの協力を得るために小五郎の身柄を公安で拘束したり(事故で処理されそうだったため事件化するために一時的に小五郎を犯人に仕立て上げ、事件化した後解放した、小五郎が犯人にされたとなればコナンの推理力を借りられるだろうと考えてのこと)、コナンから「黒の組織」の「ラム」について聞かれたら「その人はとてもせっかち」というヒントを与えたりと、利用したり協力したりする関係。

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ベルモット

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