あの伝説的ホラー映画のリメイク! 映画「ポルターガイスト」

スティーブン・スピルバーグが制作したあの伝説的ホラー映画がリメイクされて帰ってきました。平穏な日々を過ごそうとする一家を襲う怪現象の数々。最新鋭のガジェットを駆使した演出が更なる恐怖に視聴者を誘います。映画「ポルターガイスト」をご紹介致します。

あらすじ・ストーリー

郊外に格安物件の一軒家を見つけ、家族で越してきたエリックたち。心機一転、新たな生活をスタートさせるが、子供たちは次第に、家の中に潜む不気味な雰囲気を感じ取る。クローゼット、TV、天井裏……庭からは骨片のようなものが見つかる中、ある日、家にいたはずの幼いマディソンが忽然と姿を消してしまう。一体、この家では何が起こっているのか? おぞましい“秘密"を知った一家は、霊媒師に助けを求め、娘を取り戻すために決死の戦いを始める――。

出典: www.amazon.co.jp

悪霊VS霊能者の古典的構図と家族愛が見どころ

最近のホラー映画は霊能者というものをあまり見かけなくなったような気がします。怪現象に襲われた当事者が直接悪霊などに対峙するといったシチュエーションが多くなっています。しかし、今作は過去作のリメイクということもあって悪霊VS霊能者という古典的構図で対決が進みます。とはいえ彼が活躍するのはクライマックス。それまでは割と傍観者的な立場だったりします。しかしそのクライマックスがなかなかカッコ良い。胡散臭いオッサンかと思いきや、ラストはきっちり魅せてくれます。

この映画のテーマは家族愛。感動するかといえば、まあ特にはしません。あくまでジャンルはホラーですので感動的な要素に期待するのはお門違いというものでしょう。最後はハッピーエンドで、次に繋がるような伏線もありません。1つの作品で全てを完結させようという気概は近年のホラー作品にはあまり見られないものです。けれども、ラストシーンにもうちょっと含みを持たせる手法もありかなというのが個人的な感想。余韻を持たせるという意味では、キレイな終わり方は逆効果でした。

随所に見られる場違いなシーンが雰囲気を壊している

雰囲気はかなり良いです。家の敷地内にある大きな木は不気味で、なぜか部屋にあるピエロの人形が声を出して笑う場面など背中がヒヤリとしました。細かい部分での雰囲気作りには成功しているのに、何を思ったのか、無駄な日常シーンでそれがぶち壊しになってしまっています。

たとえば主人公の少年。妹が悪霊に連れ去られた後なのに平然と庭でドローン遊びしています。ドローンは後に重要なファクターはなりますが、クライマックス付近で妹の誘拐に背禁を感じて、単独で悪霊の元へと飛び込む少年の行動としてはいかがなものか。また、その姉もテレビで有名な霊能者が来たことにミーハーな一面を覗かせ、妹が危機的状況に陥っているのにそれはないよなと戸惑ってしまいました。全体的な雰囲気は統一されていたので尚更そのチグハグな場面が目立ってしまっていました。

まとめ

リメイク前の作品は残念ながら観ていません。タイトルだけは知っている程度です。しかし初めて観る方でも十分に楽しめます。むしろ初視聴の方のほうが楽しめるかもしれません。良くも悪くもリメイク作品。オリジナルを越えるのは並大抵ではありませんからね。ホラー作品としてはなかなか楽しめました。90分ほどの作品ですので、興味のある方はお手すきの時にでもご観賞ください。

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