ゆるくて、重くて、愛おしい『宇宙家族カールビンソン』

SF映画のタイトルをもじった題名に、「昭和」を感じさせるパロディ。笑えるのに重さもある漫画、『宇宙家族カールビンソン』という物語について語ります。基本ギャグなんですけどね。『キャプテン版』『アフタヌーン版』とで微妙に違います。

一座の一員で、ロボット。コロナの乗っていた宇宙船にインプットされていた地球の文化データを自身に記録。巨大な目玉と脚、触手から成る少し異形型のロボットです。本体は脚の方。曰く「知的な太腿」。町では雑貨屋を経営しており、道具を売りさばくために野球をはやらせようとしたことも。

出典: twitter.com

パーカー

言葉を発しない、これと言って意思表示もしない謎の生物。アニカ原住民のジュン君に一目惚れされます。アニカ原住民皆女性と認識しているようですが、ジュン君以外は「アイツ(パーカー)一体何なんだ」と呆れ調で見ているご様子。

ライカ

傭兵時代のベルカの同期。訓練生時代から恨みを抱いていますが、全てしょぼいレベルでの逆恨み(から揚げ弁当を買われた、訓練成績で負けたなどの腹いせがばれて殴られた)。ベルカの命を狙い、原住民に嫌がらせをする半面、金を失ったコロナにクリスマスケーキを渡すという優しい一面を持つ、ツンデレキャラ。龍族の末裔とのことで、小さな翼としっぽ、角が生えています。幼児期その特徴からいじめられていたことや、父による虐待レベルの躾(何故か江戸時代の拷問)、親からちやほやされていた出来のいい姉との扱いの差などからひねくれた模様。しかし父がこっそり様子を見に来ていたことを姉から聞き、家族に関するわだかまりは解消。物語が進むにつれてやっていることは非道ながら常識人の部類に入るキャラに変貌。ベルカにはことあるごとに報復を行っていますが、やられパターンが決まっており、同居するショベル=マウスなどがいつ頃迎えに行けばいいか分かっているほど。頭はいい方で、大陽光を浴びて鋏を解かすほどの塔を破壊するため、皆が万策尽きたと慌てる中、暗くなってから近づき、あっさり破壊しました。

出典: buyee.jp

ベル化同様獣人化能力があり、変身後の姿はガメラのような龍。本人も知らないことでしたが、巨大化も可能。また自然界に力の源があるそうです。

ミドリ先生

幼稚園入園の話が持ち上がった際に現れた「謎のおねえさん」。当初はミステリアスな美女でしたが、徐々に守銭奴的な面やボケ役の面を見せていくようになります。幼稚園卒園後は小学校の先生に就任。

駄菓子屋のばーさん

ミドリ先生の遠縁の叔母、とのことですが先生の服にも見受けられる部の意匠以外共通点のない、一つ目の生物。喋りはしませんが、結構常識人。

チカ

またの名を「皆殺しのチカ」。一見すると、二つのお団子頭の付いた可愛い女の子ですが、この姿は擬態。頭部のお団子風の球体が本当の目であり、顔に見える部分は口。食事の際はここがクリオネのごとく開くため、彼女の食事風景を見た者は大概青ざめます。実は虫が進化した生物で、生体のほとんどが地球での昆虫のそれと酷似。脳がないため何も考えておらず、見たままを口にすることもしばしば。服を着ていると普通体型に見えますが、裸になると完全な虫の体であり、コロナを始め、見た者に多大なトラウマを与える存在。傭兵訓練所時代の、ベルカ、ライカの後輩。所かまわず卵を産み付けることも。オスを探しに行った際、何故かベルカにときめいていました。トックリバチのごとく、土で家を作ることも得意。

マイカ

ベルカ、ライカの傭兵訓練所時代の同級生。初登場タイトルからするに恐らく男性。体が鉱物で出来ており、心臓がない為脈もなく、倒れていたこともあって死体と間違われました。クールん見えてマイペースであり、暇だからと他者の様子をじっと見るなどしていましたが、アニカの住民に「いざという時の為の護身術」を教えたこともありました。が、大半が鉱物である彼だからこそできる代物(炎に鬱まれた際や、戦闘態勢のおとうさんに踏まれた際など)であり、変わり者扱いを受けたことも。

最強男

自称宇宙最強という、ロボットのような風貌の男。妻と二人の息子がおり、揃って傲岸不遜。コロナの家を勝手に住処に決め、住居権を争って住民全員と腕相撲をしますが、おとうさんにより腕を折られて敗北。以降勝手にライバル視しています。その後も時折登場しますが、子供の遊びに全力を出す、息子の不始末を「子供がしたこと」と受け流す半面、ライカ同様常識的な言動も見られました。

トム

最強男の次男で、コロナのクラスメイト。兄のボブは早々に留置所に入れられました。登場時、舶来のチョコを原住民に配って家来と称する、自分たちの遊び場に怪しい奴が潜んでいると聞くや「弱そうな奴なら袋叩きにしよう」と平然とのたまうなど、父に劣らぬ嫌味なボンボンぶりを披露。事あるごとに舶来品のおもちゃ等を自慢することもあったため、「国産品はないのか」と言われたこともありました。その一方で、家族の絵を描くという宿題が出た際、選択の余地なく父を描かされる(それも殴られて)羽目になるなど、それなりの苦労があるようです。

怪人虹男

宇宙を股にかける悪党で、アニカに来た当初もそれなりに悪事を計画。しかし牧歌的な星の空気に飲まれて、原住民の居候に甘んじる、妙な商売ばかり思いつくなどスランプに陥っていました。それでも商売に関してはそこそこ才能があるようで、彼の提案した妙な商売は皆繁盛しています。「虹男」というのは高祖父の代から続く家業ですが、自分には向いていないと父の写真に語りかけるシーンも。この時、いつもしている不気味な仮面を外していましたが、割と朴訥そうな兄ちゃんでした。

ケン

えどまち
えどまち
@edono78

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