思わずジャケ買いしたくなるトリビュートアルバム、その中毒性が異常すぎる

特定のアーティストやバンドの楽曲を、さまざまなアーティストが新しく解釈しカバーしたアルバムは「トリビュートアルバム」と呼ばれます。アーティストへの敬意を込めて発表されるトリビュートアルバムですが、そのアーティストを知らなくても思わず手をとってしまいたくなるような名盤をピックアップ!

『思わずジャケット買いしてしまうこの1枚』に選ばれたトリビュートとは?

日本のハードコアパンクバンド、THE STALIN(ザ・スターリン)のトリビュートアルバムとして2001年に発表された「365:A TRIBUTE TO THE STALIN」です。

参加アーティストは、三軒茶屋'S、BUKK、犬神サーカス団、R.O.M、大槻ケンヂと電車、赤犬、CYBER PROJECT、 KENZI & THE TRIPS、PANTA & MUSCLE POLICE、キューピークレイジー、Loopus、THUG LIFE、 The Kids Legend、BRAWLS、Lolita No.18。

「虫」「包丁とマンジュウ」「猟奇ハンター」などのスターリンの名曲をカバーしています。

この印象的なジャケットは……?

こちらのジャケットを手がけたのは、これまでTHE STALIN「虫」のジャケットや、筋肉少女帯「元祖高木ブー伝説」などもてがけた丸尾末広さん。

24歳でのデビュー以来「少女椿」「犬神博士」「芋虫」「パノラマ島綺譚」などの代表作で知られ、エログロに特化した作風が今だに人気を集めています。

セックス・殺人はもとより、眼球を執拗に舐める、カニバリズム、奇形などのアブノーマルな表現が多いのが特徴です。

倫理的にアウトなのでは……?という表現も多く、エロマンガの部類ではありますがジャンルに留まらないカルト的な評価を受けています。

「365:A TRIBUTE TO THE STALIN」の魅力

丸尾末広さんのアブノーマルな世界観は、スターリンの楽曲と高い親和性を持ち、それゆえトリビュートアルバムの完成度にも大きく影響しているのでしょう。

もちろん、参加アーティストそれぞれのスターリンに対する敬意も存分に感じられます。
細かなジャンル区分としては、必ずしもスターリンと同様の楽曲ジャンルではないかもしれませんが、だからこそスターリンに敬意を払った上で、作品を再構築するというトリビュートならではの魅力がつまっているのです。

参加アーティストのオリジナル楽曲と合わせて、チェックを!

犬神サーカス団「命みぢかし恋せよ人類!」

QP-CRAZY「団地妻キラー」

ロリータ18号「VIDEO KILLED THE RADIO STAR」

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