アニメ最終回のその後に注目!原作漫画「PandoraHearts」衝撃展開・ネタバレまとめ

アニメで伏線未回収に終わってしまったPandoraHearts(パンドラハーツ)の、気になるその後について簡単な解説付きでまとめています。「オズの正体は何だったのか?」「黒幕は誰だったのか?」「あのキャラクターは本当に死んでしまったのか!?」など、リアルタイム読者の間でも議論を呼んだ衝撃展開は度肝を抜かれること間違いなしです!

アニメPandoraHeartsのおさらい

PandoraHeartsのアニメは2009年に全25話が放送されました。
内、第23~25話でオリジナルストーリーが展開され、原作漫画とは異なるアニメオリジナルストーリーで幕を閉じています。

原作に沿って描かれたのは、オズ達がバルマ公爵に招かれてとあるオペラ劇場へ向かった場面まで。
そこでブレイクの過去と、100年前に生きた少女「アリス」に関する奇妙な真実がバルマ家秘蔵のジャックの手記によって明らかにされました。

アニメ化されたのは原作の8巻途中まで。
よって今回の衝撃展開まとめは「PandoraHearts8~24巻(最終巻)」で明かされた内容から筆者の独断と偏見でセレクトしていますので、その点ご了承ください。

オズの正体はチェイン

本作の主人公であり、語り部でもあり、読者目線のキャラでもあるオズ。
実は彼の正体こそが、かつてジャック=べザリウスと契約を交わした「本物の」血染めの黒うさぎ(ビーラビット)でした。

原作漫画初期やアニメにおいて「ビーラビット」と呼ばれていたのは少女の姿をしたアリスですが、
それは100年前にビーラビットだったオズを虐殺の苦しみから救うために自害し(生前のアリスが自分の喉を切り裂いていた理由)、直後にオズの力を奪い取って自らがチェインとなった結果。

アニメ放送後の展開ではオズが一人で鎌を使用するようになったり、エメラルド色の瞳が真っ赤に染まる様子が描かれています。
最終的にはビーラビットとしての記憶を取り戻しますが、元がチェインの自分はどうあるべきなのかを悩み、葛藤するオズの胸中も見所です。

主要キャラの退場が止まらない(その① ブレイクが死ぬ)

作中でも人気が高く、連載当初から主人公勢の主戦力として先頭を担ってきたブレイクですが、最終局面を目前に控え死んでしまいます。

理由は、2度に渡るチェインとの契約の影響で「肉体が限界を迎えた」から。
さらに死ぬ少し前からは肉体への負荷が視力低下を引き起こし、殆ど目が見えない状態になっていました。
それでも周囲の気配や物音を敏感に察知し、戦闘に支障をきたす事は無かったのは流石といった所でしょう。
アヴィスの意志との約束を果たせなかったブレイクは、後をオズ達に託します。

読者内でも「何か死にそうなキャラクター」と言われていましたが、実際に死なれると物哀しい気分になるもんです。

主要キャラの退場が止まらない(その② エリオットも死んでしまう)

とある出来事をきっかけに命の危機に瀕したエリオットは、死を回避するために「ハンプティ・ダンプティ」のチェインと契約します。
しかしそれは起こった出来事としてエリオットの脳内に記憶されておらず、次第に本人さえも無意識の内に「ハンプティ・ダンプティ」を使役して首狩り事件という凄惨な事件を引き起こすようになり、「首狩り」という謎の存在は世間を恐怖に陥れます。

ある一件を機にエリオットはようやく自分の行いを全て思い出しますが、既に手遅れな状況にまで来ていました。
迫られたのは「オズに殺される」か「自ら死ぬか」の2択…。
選んだのは、言うまでもなく後者でした。
エリオットはオズに自分を殺させる罪悪感を味合わせるのを頑として嫌い、最後には契約したチェインの存在を拒絶して自ら命を絶つ事となります(※契約者とチェインは繋がっているのでダメージも共有する為)。

べザリウス家とナイトレイ家の間に蔓延る遺恨のせいでオズと顔を合わせてはギャンギャン吠えていたエリオットですが、あの後お互いの腹を割って話し合い、2人は信頼に足る良き友人になっただけに、エリオットの途中退場は読者に衝撃を与えました。

”レイシー”の正体

アニメではべザリウス家の一角にある墓の主として名前だけが登場していましたが、
その後の展開で100年前の真実が明かされると同時にその正体が明らかになります。

「レイシー」は100年前に生きた人物。
グレン=バスカヴィル(真名はオズワルド)の妹にしてアリスと白アリスの母親。
さらにサブリエの悲劇を引き起こした黒幕にとって大切な人物でもありました。

しかしアヴィスの深淵と接触を図れてしまう「禍罪の子」であったために、
オズワルドによってアヴィスへ堕とされ、永遠にこの世から姿を消してしまいます。

物語の黒幕はジャック=ベザリウス

「サブリエの悲劇」を止めた英雄として100年に渡りその名は語り継がれ、時にアリスの記憶の断片に潜み、時にオズの体を乗っ取って数々の危機から救ってくれたジャックですが、これらは全て嘘であり演技でした。

この人物こそが100年前のサブリエの悲劇を引き起こし、PandoraHeartsという物語を生み出した「全ての元凶」だったです。

元々ジャックは下級騎士べザリウス家の妾の子で、その出自ゆえに大人たちから蔑まれていました。
この世の全てを恨みながらただ浮浪の毎日を過ごす日々…。
そんな彼の前に現れ、生きる希望を与えたのが「レイシー」でした。
ほどなくしてレイシーはジャックの前から姿を消しますが、以後8年間、
ジャックはレイシーを探し続け、再会を果たす為にどんな手段を使ってでも生にしがみつくようになります。
(後に「多くの人を利用し、汚いことも沢山やってきた」とも。)

しかしやっとのことで再開したレイシーはアヴィスへ堕とされてしまい、
次第にジャックは「レイシーが寂しくないように世界をプレゼントする」という想い取り憑かれていったのでした。

世界をアヴィスに堕とす為に、アリスやギルバート、ヴィンセントに加えて親友であったグレン(オズワルド)を利用し、鬼畜の限りを尽くして「サブリエの悲劇」を引き起こすに至ります。

さいごに

今回、リアルタイムで読んでいて特に衝撃だった内容をピックアップしたので話が繋がらないこともあるかもしれませんが、原作者・望月淳先生のミスリードを促すストーリー運びには定評があり、罠にハマればハマるほど楽しむことが出来ます。

既存設定に騙され、キャラクターの言葉に騙され、最後にはそれまであった常識の全てがひっくり返される漫画PandoraHearts。
ただのダークファンタジー漫画と侮ることなかれ!
もし機会がありましたら、是非原作漫画にてこの衝撃をご体感下さい。

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