チア・アップ!(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『チア・アップ!』とは、2020年7月に公開されたハートフル・コメディである。余命が短いことを知った70代前半のマーサは長年住み慣れたニューヨークを去る。静かな余生を楽しむつもりで南部のバージニア州にあるシニアタウンに引っ越した。予想外の友情に恵まれたマーサは、高校時代に挫折したチアリーダーへの夢を叶えることを決意する。病魔と闘いながらかけがえのない絆で結ばれた仲間と全米チア・ダンスコンテストに挑戦する。その姿は老いに屈しない強い精神力への賛歌であり、長寿社会を生き抜くアイコンとなった。

「クロエに気持ちを伝えなさい。彼女みたいにモテる子には“当たって砕けろ”で行かないと。人生は短いのよ。とっとと動きなさい」。内気なベンがクロエに好意を抱いているのを見抜いていたマーサがベンにアドバイスをする。

シェリル「まったくチアリーダーって楽しいわね」

「まったくチアリーダーって楽しいわね」。自宅に軟禁状態のヘレンをコンテストに連れていくために、シェリルが石を投げて、ヘレンの息子トムの車のフロントガラスを割ってしまう。こんないたずらができるのも気が強いシェリルだからこそだ。

マーサ「18歳以上の部門だから問題ないはずよ」

「18歳以上の部門だから問題ないはずよ」。受付で大会関係者に「高齢すぎます」と言われたマーサの言葉。だが、この後に「若い女性が対象です」ときっぱり断られることになるが、通りかかったカール警備隊長が機転を利かせて強引にコンテスト参加を認めさせた。

コンテスト会場で鉢合わせした高校のチアリーダーたちとの会話で、クロエに自分たちのせいで退部せざるを得なくなったことを知ったシェリルが詫びる

クロエは「いえ、自分が望んだことよ。おばあちゃんが8人もできたんだもの」と優しい笑顔を見せた。クロエは、チアリーダーとしての練習時間を削ってもマーサたちの特訓に付き合うことに意義を見出していた。コーチを頼まれた時は嫌々だったが今はこのチアクラブにいることが楽しくなっていたのだ。

マーサ「この仲間で出られて幸せよ。みんなのこと大好きだからね」

「この仲間で出られて幸せよ。みんなのこと大好きだからね」。コンテストでの演技直前にチームで円陣を組み、皆への感謝を込めて言うマーサの言葉にメンバーは大きくうなずいた。

『チア・アップ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

チアリーディングの特訓は過酷を極めた

本作に出演したメンバーは、ロサンゼルスでブートキャンプを1週間、ジョージア大学で2週間のリハーサルを行い撮影に臨んだ。ダイアンは「覚えるのにもの凄い時間がかかった」と述懐している。

シニアタウンは実在する

本作のシニアタウン「サン・スプリングス」は、実在の高齢者の町サンシティ/Sun Cityという、アメリカ・アリゾナ州マリコパ郡にある砂漠地帯に造られた人口の街で撮影された。

長い歴史を誇るモデルチーム

マーサのチアクラブ「サン・スプリングス・オールスターズ」のモデルとなったのは、1979年結成の「サンシティポム」というアメリカ・アリゾナ州のチアリーディングチーム。55歳から85歳までのメンバーで構成されている。

日本のシニアチアリーディングクラブ

日本にも1996年に結成された「ジャパンポンポン」という名前のシニアチアリーディングクラブがある。採用条件は、「年齢が55歳以上」「自称“容姿端麗”であること」となっている

バスを運転するベンだが、免許はとったのか

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