犬童四郎助(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

犬童四郎助(いぬどう しろすけ)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』に登場するキャラクターで、網走監獄の典獄である。土方歳三が関わっている箱館戦争にて兄を亡くしているため恨みを持っており、職権を乱用し、私情で彼を幽閉していた。幽閉の日々を送る土方の目から“生きる希望”が消え去るのを待っていたが、アイヌの隠し金塊を巡る陰謀の中で土方は脱獄。「金塊の情報を求めて土方は再び網走監獄に戻ってくる」と予想し、その読み通りに現れた土方と死闘を繰り広げた末に、彼に斬られて息を引き取った。

犬童四郎助のプロフィール・人物像

職業:網走監獄の典獄(監獄長)
CV:土師孝也

犬童四郎助は野田サトルの漫画作品およびアニメ『ゴールデンカムイ』に登場するキャラクターである。犬童は、金塊を盗みアイヌを殺害したと言われるのっぺら坊が収監される網走監獄の典獄を務めている。犬童には新政府軍に属する兄がいたが、旧幕府軍と新政府軍が戦った箱館戦争にて旧幕府軍で戦っていた新撰組の土方歳三(ひじかた としぞう)に殺された。犬童は兄を殺されたことを恨み、土方に強い復讐心を抱き、自身が樺戸集治監獄にて典獄をしていた時代、樺戸で捕らえられた彼を幽閉していた。
その後、犬童が網走監獄の典獄に移動した際も、土方も連れて行き再び幽閉した。犬童が土方を処刑せず長年幽閉していたのは、土方の目から光が消えたら処刑したいと考えていたため。土方の目から光が消えるとは、生きる希望を失う事であり、旧幕府に尽くす彼を、殺された兄がいた明治新政府に下らせようとしていた。そのため土方と同じく新撰組であった永倉新八(ながくら しんぱち)が、土方との面会を犬童に求めるも全く取り合わず許可が降りることはなかった。しかし、30年以上立つも土方が生きる希望を失うことはなく、土方は金塊の在処を示す暗号を体に彫られた24人の囚人の脱獄の指揮を取り、網走監獄から脱獄し犬童から逃れた。アイヌを殺害し金塊を奪ったと言われているのっぺら坊が脱獄を土方に指示したため、そののっぺら坊が網走監獄にいるうちは土方は必ず戻ってくると犬童は信じていた。
のっぺら坊は

犬童四郎助の声優は土師孝也

犬童四郎助の厳格で落ちるいている低音の声を担当しているのは、土師孝也である。土師孝也は、ドラマをはじめとする俳優としても活躍しており、声優業ではアニメに限らず外国映画の吹き替えをする事もある。アニメでは『地獄先生ぬ〜べ〜』、『シャーマンキング』、『鋼の錬金術師』など数多くの作品に出演している。洋画吹き替えでは、『ハリーポッター』シリーズでスネイプ先生役を演じているアラン・リックマンの声優を多く担当していた。静かで落ち着いた低音が魅力の声優である。

犬童四郎助の能力・装備

薩摩弁

犬童は網走監獄の典獄を務める前、樺戸集治監の典獄を務めていた。その樺戸集治監にいたときに犬童は薩摩弁を習得している。薩摩弁をもともと使う者と普通に会話できる程であり、刺青の囚人で天才詐欺師である鈴川聖弘(すずかわ きよひろ)が犬童に扮して第七師団と面会した際、第七師団の鯉登(こいと)少尉に薩摩弁で話しかけられるも犬童を完璧に再現し流暢に喋ってみせた。

職権

犬童は樺戸集治監でも、網走監獄でも典獄を務めているため、典獄の立場を利用し職権を乱用することが多く見られる。土方歳三を秘密裏に幽閉し自分の手元に置いておいたり、第七師団が攻めてくることを予想し、囚人を違法で硫黄山で働かせて得た資金で大量の武器弾薬を購入していた。他にも網走監獄を自分の監獄だと言っており、自分の意思に背くものなどがいた場合にはその人物を殺害し、家畜の餌にするという残酷なことも平気でやっている。

剣術

手錠・鉄球

犬童四郎助の来歴・活躍

ゴールデンカムイについて

アイヌの金塊伝説とは

『ゴールデンカムイ』ではアイヌの金塊伝説が物語の中心である。時は明治末期、かつてアイヌ民族から奪われた莫大な埋蔵金が北海道のどこかに眠っているという噂が広まった。その噂を聞いた者は、自らの目的のために金塊を求めるが、当然金塊を狙う者が多く北海道各地で金塊争奪戦が起こった。その埋蔵金は日本の国家予算の三分の一と言われており、国外に持ち出せば相場は跳ね上がり高額になるといわれている。金塊を狙う者は、元新撰組「鬼の副長」土方歳三、「不死身の杉元」と呼ばれる陸軍の杉元佐一(すぎもと さいち)や、陸軍最強と謳われる第七師団を率いる鶴見(つるみ)などがいる。

のっぺら坊とは

のっぺら坊はアイヌ民族を殺害し金塊を奪ったといわれる人物である。のっぺら坊は網走監獄に収容された後、金塊の隠し場所を外にいる自分の仲間に伝えるために、金塊の在処を示した暗号を24人の囚人の体に刺青として彫った。そして土方歳三に指揮させ、24人の刺青の囚人を脱獄させた。24人全ての刺青を合わせて暗号がわかる仕組みになっている。のっぺら坊の正体はアイヌ民族のウイルクという男性で、その娘はアイヌの少女・アシリパである。金塊の暗号の意味は娘のアシリパにしかわからないようになっているため、金塊を探す者はアシリパに近づき仲間になったり利用しようとする事もあった。アイヌ民族を殺害したと言われているが、実際はのっぺら坊が殺したわけではなかった。のっぺら坊が殺害したといわれるアイヌたちは、莫大な資金である金塊を前にお互いを信じられなくなり疑心暗鬼になった末に殺し合いに発展してしまった。その為のっぺら坊は関係なく、自分たちで殺し合ってしまったのだ。網走監獄にて、アシリパと行動を共にしている元陸軍の杉元がアシリパの代わりにのっぺら坊と接触した。杉元はのっぺら坊に金塊のありかを直接聞き出そうとしたが、のっぺら坊は娘であるアシリパにしか話さない、娘を連れてこいと要求した。遠くにいたアシリパは、同じアイヌでありアシリパの父と知り合いであるインカラマッの誘導により屋根に登ってのっぺら坊を見た。のっぺら坊は顔の皮を剥いでいたため顔はわからないものの、瞳の色がアシリパと同じ綺麗な青い目であった。娘の姿を確認し杉元にアイヌ殺害の真実や金塊の在処など話そうとしたが、のっぺら坊は真実を話す前に狙撃され殺害されてしまう。狙撃を指示したのは同じアイヌでありのっぺら坊を裏切ったキロランケだった。

犬童四郎助の過去

土方との対戦に備え体を鍛える犬童

犬童は網走監獄の典獄になる前は樺戸集治監の典獄を務めていた。犬童には1人の兄がいたが、兄は箱館戦争で死去してしまう。犬童の兄は明治新政府軍として箱館戦争で戦ったのだが、その時旧幕府軍として戦っていたのが土方歳三である。土方は犬童の兄を殺し箱館戦争で生き残った。犬童はその事で土方に憎しみを持つようになり、歪んだ復讐心へと変わっていく。犬童は典獄という立場を利用して、樺戸で捕らえられた土方を自分のいる樺戸集治監に幽閉した。土方の目から光が消えた時、明治新政府に降らせようと思った犬童だったが、その日が訪れることはなく犬童は網走監獄の典獄になった。犬童は網走に異動する際、土方も一緒に網走へ移させ、そこで再び幽閉した。長い間幽閉され、他の人との面会も許されていない土方であったが、生きる希望を失うことはなかった。そして土方は網走にいたのっぺら坊と出会い、刺青の囚人を率いて網走監獄を脱獄した。犬童は脱獄されてしまったが、監獄に残っているのっぺら坊を奪いに必ず土方が戻ってくることを信じていた。

網走監獄への襲撃

土方と手錠で結ばれた状態で戦う犬童

金塊を狙う者たちがのっぺら坊を奪いに網走監獄にやってきた。土方や、元陸軍の杉本佐一(すぎもと さいち)、アイヌの少女・アシリパ、アイヌ民族のキロランケなど土方や杉元に協力している者たちは、網走監獄の看守である門倉(かどくら)の協力もあり計画を練って網走監獄に侵入した。杉元はのっぺら坊が自分の父かもしれないというアシリパを連れて、監獄内にいるというのっぺら坊に接触したが、そののっぺら坊は事前に準備された偽者であった。偽物ののっぺら坊が奇声を上げたと同時に、計画を裏切った門倉が銃声と共に「侵入者だ」と周囲に知らせた。看守たちは動き出し、犬童に侵入者の存在を伝えた。犬童は、土方や陸軍最強の第七師団が、必ずのっぺら坊を奪いに来ると信じていたため、「ついにのっぺら坊を奪いにきたか」と言った。第七師団が船で網走監獄に向けて攻めてきたのを見た看守は、怯えた様子だったが、犬童は「落ち着け、訓練通りにやるのだ」と笑みを浮かべて言った。
船で網走監獄に向けて迫ってくる第七師団。犬童は第七師団が襲撃しに来ることを見越して訓練していたため、看守たちに訓練通りに動けと指示した。そして「門の両翼にマキシム機関銃を配備しろ。門を破って突入してきた兵士どもに銃器放火を見せてやれ。全員挽肉にしてやる。しばらくは豚の餌に困らん」と不敵な笑みを浮かべた。しかし第七師団も負けずに大砲を撃って網走側の門の塀を次々に破壊し侵入した。土方と同じく刺青の囚人で盲目の都丹庵士(とに あんじ)はアシリパを連れて本物ののっぺら坊がいるであろう訓練場へ行こうとしていた。

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