半妖の夜叉姫 弐の章（犬夜叉続編アニメ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

CV：木村良平、矢島晶子（前作および幼少期）
かつて『犬夜叉』で犬夜叉やかごめと大冒険を繰り広げた妖怪退治屋の娘・珊瑚の弟。本作では29歳ほどだと思われる。
妖怪退治を生業とする里に生まれるが、妖怪の襲撃で一度命を落とす。しかし自身と仲間の仇であるその妖怪に四魂の玉のかけらを体内に仕込まれて復活、さらに記憶を書き換えられて手下とされてしまう。珊瑚との接触を経て本来の記憶を取り戻し、離反した後は様々な勢力を渡り歩きながら自身が生き延びる術を探し続けた。途中で四魂の玉のかけらを失うも奇跡的に生存し、前作最終決戦にも参加する。
現在は妖怪退治屋の頭領となり、師としてせつなや翡翠を導いている。かつて殺生丸の下で長く活動していた時期があり、現在も彼に対しては強い敬意を抱いている。

翡翠（ひすい）

CV：浦尾岳大、武田羅梨沙多胡（幼少時代）
かごめの仲間である弥勒と珊瑚の息子。年齢はとわたちより2～3歳上だと思われる。叔父である琥珀の下で修業を積み、妖怪退治を生業としている。せつなの兄弟子。
かつて珊瑚が使っていた、身の丈ほどもある巨大なブーメラン飛来骨を得物としている。左手には数珠を身に着けているが、これは僧侶である父のものを受け継いだと思われる。その父に対しては、山奥で一人長期の修行に励んでいることから、「命懸けで妖怪退治をしている自分や琥珀を手伝おうともしない臆病者」とやや軽んじていたが、饕餮相手に披露した機転と胆力を見て考えを改めた。
妖怪退治の先輩として、とわやせつなに協力する。それぞれに個性的な両親と2人の姉に散々振り回されてきたため、「家族とはありがたくもあるが厄介なもの」との持論を持つ。

金烏（きんう）

CV：胡麻鶴彩
翡翠の姉。玉兎とは双子で、姉妹仲は非常に良好。
父親の俗っぽさを受け継いだか、かごめが「薬になる」といって桔梗の根を渡した際に「食べ物がいい」と不平を言っていた。

現在は尼の修行をしており、本人曰く「封印の術ならちょっとしたもの」。俗っぽいところは相変わらずで、僧籍のわりには感情豊かである。

玉兎（ぎょくと）

CV：上田瞳
翡翠の姉。金烏とは双子で、姉妹仲は非常に良好。
まだ赤ん坊だった頃の翡翠が泣き出した際には、金烏と共に「うるさい」と一喝していた。

現在は母と共に暮らしており、妖怪退治用の様々な道具を作るための彼女の工房を受け継いでいる。千日行に励む父の下を定期的に訪れている。

扇谷柊弾正（おうぎたに ひいらぎ だんじょう）

CV：田中正彦
関東管領。
立場に相応の落ち着きのある人物で、以前にとわを捕らえた際にも暴れられないよう腕を縛り上げる以上の無体をしようとはしなかった。娘である愛矢姫には甘く、彼女がちゃんと勉強しているかどうかこっそり覗きに来るなど、子煩悩な姿を見せている。

愛矢姫（あいやひめ）

CV：山岡ゆり
扇谷柊弾正の娘。館の中で甘やかされて育った少女で、性格は我がままかつ尊大。父の権力を笠に着て好き放題に過ごしている。
しかしさすがに姫君ということもあり、基本的には屋敷の中で過ごしている。いつか嫁に行くまで勉強漬けの日々を送ることに堪えられず、以前関わったせつなを強引に屋敷に連れ込み、1日だけ身代わりになってくれるよう頼み込む。せつなが渋々これを承諾すると、喜び勇んでお供を引き連れて出かけていったが、何をどうしてか蛸入道という巨大な妖怪に遭遇して鷲掴みにされる。
駆けつけた翡翠によって救出され、この時彼に恋心を抱く。

麒麟丸一派

麒麟丸（きりんまる）

CV：細谷佳正
東日本一帯の妖怪たちの王。日本屈指の大妖怪として名高いが、麒麟という名前や配下が四凶（饕餮、渾沌、窮危、檮杌）の名を冠していることから、もともとは大陸（中国）から流れてきた存在だと思われる。
深手を負った犬の大将に薬草を届けるなど高潔な性格だが、一方で戦闘狂的な気質の持ち主で、邪魔する者には容赦しない。かつて自分の右腕だった希林を通して、500年後の未来に妖霊星の本体が地球に衝突することを知り、これを破壊して「自分こそが最強の存在である」ことを永遠に歴史に残すことを画策。“時空を超える（＝タイムスリップする）”ために殺生丸にも協力させて、時の精霊・阿久留を捕まえようとしている。阿久留の力で時の風車を動かせば時空を超えることが可能となるが、これは末法末世の到来をも意味しており、時代樹の精霊からは警戒されている。

犬の大将と協力して、地球に迫る彗星「妖霊星」を叩き切るなど、その実力は規格外。そんな自分を「時空を超える半妖たちが倒す」との予言を受けた際は、むしろ「それほどの猛者と戦えるとは楽しみだ」と期待するようなことを口にする。しかし姉の是露がひどく案じるのを見て重たい腰を上げ、予言が指し示していると思われる者たち（とわ、せつな、もろはの3人と、犬夜叉や彼の仲間たち）の排除に乗り出す。

是露（ぜろ）

CV：坂本真綾
麒麟丸の姉。弟の好敵手である犬の大将を愛するも、その想いは果たされず、失恋の傷みに堪えかねて自身の妖力ごと心を切り離す。切り離された妖力と是露の心の塊は“虹色真珠”という7つの真珠に姿を変え、その強大な力を巡って争いの元となっていた。
「時空を超える半妖が麒麟丸を倒す」という予言を恐れ、これを為す可能性のある存在をことごとく抹殺せんと様々に策を張り巡らせる。とわとせつなが両親と離れ離れとなったのも、犬夜叉夫妻が封じられることとなったのも、元を糺せば是露が弟を守らんと画策したことが発端である。

なんらかの企てを進めており、再び虹色真珠を取り込もうとするも、その中に“それまでの所有者たちの感情”が封じられていることに気付く。迂闊に取り込めば自分自身の心理にも多大な影響があるため虹色真珠を前に歯噛みし、「殺生丸が自分の娘たちに虹色真珠を渡したのはこれが目的か」と激昂する。