不気味なエドワード・ゴーリーの世界

とても不気味なエドワード・ゴーリーの世界。決してハッピーではない内容に、いつの間にか夢中になってしまいます。

作家 エドワード・ゴーリー

ゴーリーの作品には、19世紀ヴィクトリア朝の英国紳士や淑女を彷彿とさせる人物が描かれている。エドワードという名前からも、多くのアメリカ人は生前のゴーリーについて、大英帝国の物故作家だと思っていたらしい。しかし、ゴーリーは1925年にシカゴで生まれ、2000年に75歳で心臓発作により亡くなるまで、生涯、海外旅行をしたことがない生粋のアメリカ人だった。

その作家としての仕事は、多岐にわたる。ハーヴァード大学でフランス文学を専攻、正規の美術教育を受けてはいなかったものの、ニューヨークの出版社でブックデザインを担当しながら、自身の作品も描き始め作家へ。装幀、原作、絵本、舞台の美術や演出、映画の脚本、テレビ番組のアニメーション……幅広いジャンルで活躍し、今もなお熱狂的な人気を博している。

出典: www.huffingtonpost.jp

絵本という体裁でありながら、道徳や倫理観を冷徹に押しやったナンセンスな、あるいは残酷で不条理に満ちた世界観と、徹底して韻を踏んだ言語表現で醸し出される深い寓意性、そしてごく細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感のイラストにおける高い芸術性が、「大人のための絵本」として世界各国で熱心な称賛と支持を受けている。

出典: ja.wikipedia.org

うろんな客

とある家庭に見たこともない奇妙な生物が入り込み、食事の輪に加わったり、家の中を歩き回ったり、様々ないたずらをしたり、わけのわからない行動を繰り返しつつ、17年以上も家に居つくという物語。

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ギャシュリークラムのちびっ子たち

本作では、アルファベット26文字それぞれを名前の頭文字とする計26人の子供たちが、それぞれがそれぞれ違う理由で死んでいく場面が描かれている。

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Bはベイジル、くまにやられた。このように26人の子供がどんどんと不幸な死を迎える様子が淡々と書かれています。

おぞましい二人

1960年代にイギリスで現実に起きた事件「ムーアズ殺人事件」をもとに描かれた。

ハロルド・スネドリーは、5歳にして病気の小動物を叩き殺しており、成人後は頻繁に本屋でポルノ本を万引きしていた。モナ・グリッチは酒浸りの両親のもとに産まれ、成人後は装身具売りの職につき、売り物にすぐ痛むよう細工をしていた。似た者同士のこの2人の男女は出逢い、犯罪映画を見るなど交際をするようになり、やがて共に暮らし始めた。
やがて2人は一生をかけた仕事として殺人を計画し、数か月かけた計画の末、1人の子供を家に誘って一晩かけて殺害し、土に埋めた。翌朝、慎ましい食事の後、殺した子供の写真をアルバムにおさめた。その後も2年をかけて3人の子供を殺害した。後にハロルドが殺した子供の写真を落としたことで罪が明らかになり、2人は裁判にかけられた。罪状は有罪だが精神疾患と診断され、2人は精神病院に入れられ、別れ別れとなった。ハロルドは43歳で持病の肺炎により死亡。モナは生涯の大半を壁の染みを舐めながら過ごし、80歳を過ぎて死亡した。

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敬虔な幼子

主人公の少年ヘンリー・クランプは、3歳にして自分の心が邪(よこしま)であること、にもかかわらず自分が神に愛されていることを知る。以来、彼は聖歌や聖句を憶え、信仰に励む。あるときに妹に空を飛ぶ鳥を指し示し、自分も死後は鳥のように天に昇ると語る。

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不幸な子供

主人公の少女シャーロット・ソフィアは、裕福で優しい両親のもとで暮していた。しかしある日、父が仕事先の海外で死んだと知らされ、母もやつれて死んでしまう。さらに唯一の親族であった叔父も、事故死してしまう。

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