NPCが生きている! ゼルダの伝説 ムジュラの仮面の作りこまれたNPC達

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は3日間を何度も繰り返すコンセプトであり、同じ風景・NPCの行動を何度も見る事になります。 この為か、プレイヤーが飽きないようにNPCの行動が非常に作りこまれています。

NPCが作りこまれている『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は”3日間を何度も繰り返す”というコンセプトの作品です。 同じ場面を何度も見なければならないというのは飽きるんじゃないかと思いがちです。 それを防ぐ為か、キャラの何気ない行動が非常に作りこまれています。

ゴーマン座長

「ミルクバーで飲んだくれている」、「主人公に悪態をつく」、「バーで楽器を演奏するイベントの際、野次を飛ばす」など、粗暴なセリフが目立ちます。
その理由はゲーム序盤で始まる、市長宅での会話イベントを見ればわかります。
初めてプレイした時のゴーマン座長のセリフに「なんだコイツは?」と思ったプレイヤーも多いでしょう。 3日間を何度もループすることで上記の会話イベントを聞いて、ゴーマンが自暴自棄になっている理由に気づく……という作りこまれた演出です。

お面を付けた謎の少年

1日目の最初に見かける、黄色い狐のようなお面をつけた少年。 ポストに手紙を投函するとすぐに走り去ります。 この少年には話しかけることが出来ず、後を追いかけると家に閉じこもってしまい、この時点ではその家に入ることもできません。 そして3日目にはクロックタウンから遠く離れた場所にこの少年が居ます。

この少年の正体はあるイベントで判明し、投函した手紙の内容、家に閉じこもる理由、なぜ3日目にクロックタウンから離れた場所にいたのかが分かります。 このイベントは3日間を費やしてようやくクリアできる長いものですが、ストーリークリアに必須ではありません。 サブイベントにも関わらず、3日間の行動が大変作りこまれています。 イベントの流れと結末を知った後だと、少年がどういう気持ちで3日間の行動をうかがい知れます。

アンジュ

ナベかま亭の受付をしているアンジュ。
行方不明になった婚約者を探しており、何かを思い悩むような言動が目立ちます。
カーフェイイベントの一部では、壁紙がはがれた壁からアンジュと母の会話が聞こえてきます。 この会話はイベント進行に直接関係せず、聞かなくてもイベントは問題なく進みます。 つまり完全に裏設定をプレイヤーに伝える為だけに用意された会話イベントであり、裏を返せばここまでキャラ設定が作りこまれているという事です。

クリミア

ロマニー牧場の牧場主であるクリミア。
アンジュとその婚約者であるカーフェイとは友達の関係です。 馬車で街に牛乳を運ぶイベントでは、アンジュとカーフェイに関する話をします。 この話ですが、捉え方を変えるとまるでアンジュとカーフェイの中を祝福していないかのような発言に聞こえます。ゲーム内では明言されませんが、クリミアはカーフェイに対して友達以上の感情を抱いています。 これに気づくと、クリミアのセリフやアンジュ関連のセリフの理由が全て分かります。

サコン

バクレツのお面を入手するイベントで登場するサコン。 スリの常習犯です。
1日目にサコンがスリをするイベントが発生するのですが、そこでスリに成功している場合、後々マニ屋に売りに来ます。 さらにイカーナ渓谷で怪しくうろついている姿がある他、岩で塞がれた洞窟のような場所に消えていく姿も確認でき、これも別のイベントで理由が明らかになります。
ストーリーにはまったく関わらない脇役なのに、ここまで行動や設定が細かく設定されています。

NPCがここまで作りこまれている作品もなかなかありません

コアなゲーマーには、キャラの設定や行動が綿密に作りこまれた作品を好む人が居ます。 もしアナタがそうだとしたら、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』を是非プレイしてみることをオススメします。 ここで挙げたキャラ以外も非常に細かく設定されており、作品の背景も凝りに凝られています。 何度プレイしても新しい発見がある作品です。

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

リンクの冒険(Zelda II: The Adventure of Link)のネタバレ解説まとめ

『リンクの冒険』とは、1987年に任天堂からファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。シリーズ2作目である本作は、他のシリーズ作品とは異なる、横スクロール視点のアクション性が非常に強いRPGとなっている。前作『ゼルダの伝説』でリンクがガノンに勝利してから数年後、未だガノンの影響が残り荒廃するハイラルを舞台に、「勇気のトライフォース」を復活させ、初代ゼルダ姫とハイラルを救うべく、リンクは再び剣と盾を手に、トライフォースの試練に挑む冒険に出る。

Read Article

ゼルダの伝説 時のオカリナ(時オカ、The Legend of Zelda: Ocarina of Time)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』とは、任天堂からNINTENDO64用に発売されたアクションアドベンチャーゲーム。シリーズ初の3D作品で、奥行きのある世界観や立体的な謎解き、壮大な物語など、その完成度の高さから、国内外で現在もなお非常に人気の高い作品である。神々の子孫が住むと言われる地ハイラルを舞台に、主人公リンクは子どもと大人2つの時代を股にかけた冒険を繰り広げ、伝説の秘宝トライフォースを手にし世界を支配しようと企む魔王ガノンドロフと戦う。

Read Article

ゼルダの伝説 4つの剣+(4剣+、The Legend of Zelda: Four Swords Adventures)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説 4つの剣+』とは、2004年3月18日に任天堂から発売された、ゲームキューブ(GC)用アクションアドベンチャーゲーム。専用アダプターでゲームキューブ都ゲームボーイアドバンスを接続することにより、最大4人までの多人数プレイができる。『ゼルダの伝説 4つの剣』の続編ストーリー「ハイラルアドベンチャー」のほか、「シャドウバトル」「ナビトラッカーズ」という2つの対戦ゲームが収録されており、3つの毛色の異なるゲームを楽しむことができる作品である。

Read Article

ゼルダの伝説 神々のトライフォース2(神トラ2、The Legend of Zelda: A Link Between Worlds)のネタバレ解説まとめ

2013年に任天堂からニンテンドー3DS用ソフトとして発売された、ゼルダの伝説シリーズのひとつ。世界観は、1991年にスーパーファミコンで発売された「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」からはるか未来の設定である。ロウラルの司祭・ユガによって絵画にされたゼルダ姫と七賢者たちを救うため、リンクは冒険に出る。今作新たに加わったシステムは、主人公リンクが壁の中に入り込める壁画化能力である。

Read Article

ゼルダの伝説1(初代、The Legend of Zelda)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説』とは、1986年に任天堂からファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。シリーズ第1作目ながら、物を押す、壁を爆弾で破壊するなど後のシリーズ作品に受け継がれる謎解き要素の基礎は完成されている。主人公のリンクは、「力のトライフォース」とゼルダ姫を大魔王ガノンの魔の手から取り戻すため、広大なハイラルに点在する8つの迷宮から「知恵のトライフォースのかけら」を入手し「知恵のトライフォース」を完成させるべく冒険に出る。

Read Article

ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス(トワプリ、The Legend of Zelda: Twilight Princess)のネタバレ解説まとめ

任天堂より発売された、Wii・ニンテンドーゲームキューブ用のアクションアドベンチャーゲームで、ゼルダの伝説シリーズの1つです。略称は「トワプリ」。ハイラルと呼ばれる世界を舞台に、主人公のリンクが、多くの人々との出会いの中で、彼らの助けを借りながら、困難に立ち向かい、ゼルダ姫を助けだしたり、巨悪から世界を守るお話です。

Read Article

ゼルダの伝説 夢幻の砂時計(夢砂、The Legend of Zelda: Phantom Hourglass)のネタバレ解説まとめ

2007年に任天堂からニンテンドーDS用ソフトとして発売された、ゼルダの伝説シリーズのひとつ。「ゼルダの伝説 風のタクト」から数か月後の話で、主人公リンクが幽霊船にさらわれたテトラ(ゼルダ)を助けるために冒険に出るストーリーとなっている。システム面では、ニンテンドーDSのタッチスクリーンやマイク機能を活かした謎解きがダンジョン各所に散りばめられている。

Read Article

ゼルダの伝説 神々のトライフォース(神トラ、The Legend of Zelda: A Link to the Past)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』は、1991年に任天堂からスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。シリーズ3作目で、『ゼルダの伝説』のゲーム性を踏襲しつつ、アイテムやリンクの行動が増え、より多彩な謎解きを楽しめる。また、シリーズ定番の伝説の剣「マスターソード」は本作が初登場。世界の支配を企む大魔王ガノンを倒しゼルダ姫を救うため、光と闇の世界を巡るリンクの冒険が始まる。

Read Article

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面(The Legend of Zelda: Majora's Mask)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は、2000年に任天堂からNINTENDO64用に発売されたアクションアドベンチャー。1998年発売の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の続編で、基本システムは『時のオカリナ』を踏襲しつつ、「3日間システム」や「仮面」による異種族への変身など、独自の要素も盛り込まれている。3日後に滅亡する運命の異世界「タルミナ」に迷い込んだリンクは、時のオカリナで滅亡までの3日間を繰り返しながら、タルミナを救うべく、世界を滅亡に導く仮面「ムジュラの仮面」を追う。

Read Article

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(The Legend of Zelda: Breath of the Wild)のネタバレ解説まとめ

2017年に任天堂より発売されたWii U/Nintendo Switch用アクションアドベンチャーゲーム。本作の特徴としてオープンワールドを使用しており、一本道の攻略ではなく自分で選び新しく探すゲームになっている。 それに伴い、武器防具の破損など『ゼルダの伝説』として新たな要素が組み込まれおり、今までにないハイラルの世界をリンクと共に冒険し、救うことが目的になる。

Read Article

ゼルダの伝説 風のタクト(風タク、The Legend of Zelda: The Wind Waker)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説 風のタクト』とは、2002年に任天堂からGC用に発売されたアクションアドベンチャー。アクションや謎解きはそれまでの3Dゼルダを踏襲しつつ、アニメ調グラフィックが採用され、雰囲気は一新された。舞台もハイラル大陸ではなく、大海原と島々という、風と海の世界である。魔物にさらわれた妹を救うため大海原の冒険へと飛び出したリンクは、やがて世界の秘密を知り、ハイラルとガノンドロフの因縁の戦いに巻き込まれていく。

Read Article

ゼルダの伝説 4つの剣(4剣、The Legend of Zelda: Four Swords)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説 4つの剣(The Legend of Zelda: Four Swords)』は、2003年に任天堂からGBA用に発売された『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』収録のアクションアドベンチャーゲーム。GBAの通信ケーブルを使い2~4人で遊ぶ、多人数プレイ用のゼルダである。プレイヤーは協力して4つのステージを攻略しながら、ステージ中で集めたルピーの獲得総額を競う。復活した風の魔人グフーにさらわれたゼルダ姫を救うべく、リンクは伝説の剣フォーソードで4人に分かれ冒険に出る。

Read Article

ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし(The Legend of Zelda: The Minish Cap)のネタバレ解説まとめ

『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』とは、2004年に任天堂からGBA用に発売された、アクションアドベンチャーゲーム。リンクの体を小人サイズに小さくする魔法の帽子「ふしぎのぼうし」を使い、通常の世界と小人の世界を行き来して謎解きを行う。「カケラあわせ」やモグラグローブなど、他シリーズ作品にない要素が多く盛り込まれている。復活した魔人グフーの呪いで石に変えられてしまったゼルダ姫を救うため、リンクは喋る帽子エゼロとともに、伝説のピッコル族の剣を手に入れ、グフーを倒す旅に出る。

Read Article

目次 - Contents