【絵本・児童書】オトナが読んだっていいじゃない！

「おまえうまそうだな」の著者宮西達也さん。子供（とくに男の子）が喜びそうな題材が多い宮西さんですが、こちら「シニガミさん」はちょっとシニカルな内容になっています。食べる目的で病気で弱ったコブタを連れ帰ったオオカミですが、彼らをみつめるシニガミさんの語りで物語りは進行していきます。
え、もしかしたら？とドキドキします。絵本なのに？ と。宮西さんらしいといえば「らしい」絵本ですし、絵のタッチがまたピッタリなのです。
著者：宮西達也
出版社：えほんの杜

「あらしのよるに」のスペシャル版。スピンオフ的な作品。ガブがまだ小さかった頃の物語です。群れの中でみそっかす扱いのガブが手柄を立てるチャンスに恵まれましたが、その手柄はほかの仲間に取られてしまいます。信じられないと悲しむガブですがそんな彼をしっかり見ていてくれた存在が。それは母おおかみでしたが現実社会にも通じるものが…
著者：きむらゆういち
絵：あべ弘士
出版社：講談社

インディアンのティーチングストーリー。ティーチングストーリーとは生きることはなにかを教えてくれる、インディアンの物語なのだそうです。じっさまと一緒に荷を運んでいた老いたロバが古井戸に落ちてしまいます。じっさまの選択と結末はとても考えさせられます。さらに柔らかなタッチのイラストが物語の深さを引き立ててもいます。
著者：北山耕平・oba
出版社：じゃこめてぃ出版

ネットをにぎわせた一冊で今や大人気の絵本じゃないでしょうか。4コマ漫画を彷彿とさせる展開はとにかく笑いを誘います。けれど本人は至って真剣なのですが。日々成長していく子供の心の、もしかすると本当の思いがつぶやきとなっているのかもしれません。とにかく愉快で何度も読みたくなる一冊。
著者：ヨシタケシンスケ
出版社：ブロンズ新社

サバンナに住むヒョウのブルーノがジャングルに住むクロヒョウのリサに恋をしました。少し鈍感なブルーノはリサの気持ちがわからずにケンカしてしまいます。物語の初めから終わりまで惚気のようにストーリーが進みます。もちろんハッピーエンドなので恋人同士で読んでみてもだいじょうぶです！
著者：ピョートル・ウィルコン
絵：ヨゼフ・ウィルコン
出版社：セーラー出版

ミリオンセラー作家、法廷ミステリーの巨匠グリシャムが、初めて手がけた児童書! 主人公は13歳の少年・セオ。両親はそれぞれ弁護士で、会計士の叔父さんも元は弁護士という環境で育った影響で、将来は弁護士か検事を目指している。いま、街で一番注目されているのは、ゴルフ場のそばで起こった殺人事件の裁判。被告は推定無罪という判断が有力だが、セオはあやしいとにらみ、独自の調査をはじめる。
シリーズの第一作目。子供向けとはいえ本格的で書店で見たときは棚が違っているんじゃないかとさえ思いました。
著者：ジョン・グリシャム
出版社：岩崎書店