HACHI 約束の犬(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『HACHI 約束の犬』とは、2009年に公開されたアメリカ映画。1987年公開の日本映画『ハチ公物語』のリメイク作品である。ある寒い冬の夜、アメリカ東海岸の郊外の駅でパーカー・ウィルソン教授は1匹の迷い犬に出会う。飼い主を探しながら保護するが、妻の反対を押し切りパーカーは自分で飼うことにするのだった。首輪のタグに「八」と刻まれていた漢字から「ハチ」と名付けられその秋田犬の子犬は、パーカーの大きな愛情を受け立派に成長して行く。そんな幸せな日々がいつまでも続くと思われたが、突然の悲劇が降りかかる。

『HACHI 約束の犬』の概要

『HACHI 約束の犬』とは、2009年に公開されたアメリカ映画。1987年に公開された日本の映画『ハチ公物語』のリメイク作品である。
日本から飛行機でアメリカに渡った子犬の秋田犬は、辿り着いた郊外のベッドリッジ駅でゲージごと落ちてしまい、運んでいたポーターはそれに気付かずそのまま取り残されてしまった。木製のゲージは壊れてしまい外に飛び出した子犬は、旅行から帰って来たパーカー・ウィルソン教授と偶然出会い、保護される。
始めは一時的に保護するつもりで飼い主を探していたのだが、パーカーはすっかりその子犬に愛着を抱き、自ら飼うことにするのだった。その子犬の首輪のタグに「八」という漢字が刻まれていたことから「ハチ」と名付け、パーカーはハチに愛情を注ぎ育てて行く。
パーカーからの大きな愛情を受けすくすくと成長して行ったハチは、大学教授であるパーカーが大学へ向かう時に利用するベッドリッジ駅まで毎朝見送りに行き、パーカーが仕事を終えて駅に戻って来る午後5時に決まって迎えに行くのだった。
お座りをしてじっとパーカーの帰りを待つハチは、駅員や駅の周りにいる売店の人達からも可愛がられ、ベッドリッジ駅の「名物」のような存在だった。しかしそんな日々に、突然の悲劇が襲いかかる。パーカーは大学で講義中に倒れてしまい、帰らぬ人となってしまったのだった。

雪の日も、雨の日の、風の日も、暑い夏の日も、来る日も来る日もパーカーの帰りを待ち続けたハチ。10年にも及ぶ歳月、ハチはひたすらパーカーを駅の前で待っていた。
犬の視点で描かれる演出も取り入れられており、観る人の心を温かく包み込む。人間と犬の結びつきを描くエピソードは普遍的でありながらも、その感動は国境や人種、文化の違いを超えて通じるものがあり、ひたむきで健気なハチの姿に多くの共感と感動を呼んだ。

主人公のパーカー・ウィルソンを『Shall We Dance?』のリチャード・ギア、パーカーの妻のケイトを『ザ・コンデンター』のジョーン・アレンが演じている。監督は、『僕のワンダフル・ライフ』のラッセ・ハルストレムが担当している。

『HACHI 約束の犬』のあらすじ・ストーリー

ハチとの出会い

授業でヒーローについて発表するロニー

とあるアメリカの学校で、「自分のヒーロー」について発表するという授業が行われていた。ロニーという少年が1匹の秋田犬について話し始めた。黒板に「HACHI」と書く。
それは以前祖母から聞いた、祖父が飼っていた愛犬「ハチ」のことだった。
「ハチはおじいちゃんの犬です。ハチは”謎の犬”でした。どこから来たのか、保健所から脱走したのか、誰かの車から飛び出したのか。とにかく迷い犬だったのです」とロニーは言った。
そして時代はロニーの祖父、パーカー・ウィルソンがハチと出会った日に遡る。

ベッドリッジ駅で出会ったパーカー(画像奥)とハチ(画像手前)

木製のゲージに入れられ日本から飛行機でアメリカへ渡った子犬の秋田犬は、列車に乗せられていた。辿り着いたのはアメリカの東海岸の郊外、ベッドリッジ駅。ポーターが様々な荷物を乗せ運んでいる途中でゲージごと落としてしまうが、ポーターはそのことに気付かずにそのまま行ってしまった。壊れたゲージから子犬は飛び出し駅をうろついていると、目の前に2本の足が止まる。パーカー・ウィルソンだった。旅行から戻り、駅に着いた大学教授のパーカーは、妻のケイトに連絡を入れていた。足元にいる子犬に気付くと顔を近づけ「どうした?迷ったのか?」と微笑み、抱きかかえる。「飼い主はどこだ?」と辺りを見渡すが、すでに誰もいなかった。
駅長のカールに飼い主が現れるまで預かってほしいとパーカーは頼む。そして帰ろうとするパーカーにカールは「一晩ならここで預かれるが、誰も現れなかったら保健所に連れて行くしかない」と言った。カールのその言葉にパーカーは足を止め、自宅へ連れて帰ることにするのだった。
自宅に着いたパーカーは、玄関からすぐの部屋に子犬を隠し、「ここにいるんだ」と言って頭を撫でた。そっとドアを閉めたタイミングで2階からケイトが「おかえりなさい」と言って降りて来る。パーカーは動揺しながらも平然を装いにこやかに挨拶した。「君を驚かせることが…」とパーカーは話そうとするが、ケイトは夫の帰宅がよほど嬉しいのか、ワインを片手に「早く来て」とパーカーの手を引っ張り、上機嫌に2階へ連れて行く。パーカーは階段を上る途中、子犬がいる部屋を心配そうに振り返っていた。
子犬はわずかに開いていたドアから出て来てしまい、パーカー達がいる2階の寝室に向かう。おもむろにベッドの下から子犬がケイトの足を甘噛すると、ケイトは驚き絶叫する。
ケイトは犬に対して嫌な思い出があるのか、飼うことについては断固拒否の姿勢を見せた。パーカーは「駅員が保健所に連れて行くと言うから家に連れて来たんだ。明日の朝起きたらすぐ飼い主を探すよ」とケイトに説明した。
パーカーは子犬を離れの物置小屋に連れて行った。毛布をかけてやり、息子が小さい頃に遊んでいたぬいぐるみを差し出す。「口が聞けたら話を聞けるのに」とパーカーは言い、「おやすみ」と言って小屋を後にした。

チラシを貼るパーカー(画像右)と鞄の中のハチ(画像左)

翌朝、娘のアンディが子犬の飼い主を見つけるためのチラシ作りを手伝っていた。アンディが「かわいい子ね。名前は?」とピアノを弾いているパーカーに聞くと、ケイトが「あるわよ。”臨時のゲスト”」と、あくまで一時的なのだと主張するように口を挟む。その様子を見たアンディは小声でパーカーに「飼ったら?」と言う。パーカーは「ママに話せ」と言った。「ママ?ちょっと来て」とアンディがケイトを呼ぶ。パーカーの楽譜に顔を寄せる子犬を見てアンディは「楽譜が好きみたい」と笑った。「音楽の分かる犬だ。うちで飼わなきゃ」と言うパーカーの前に、ケイトは「犬はもうイヤ」と言って、作ったチラシを見せた。

パーカーは、子犬を鞄に入れ出かけた。「飼い主が現れるまでこの子犬を預かってほしい」と保健所を訪ねる。職員は「ここはペットホテルじゃない。保健所だよ」と言った。「どうすればいい?」と聞くパーカー。職員は子犬を見て「かわいいからすぐもらわれるかも。2週間預かろう」と言った。「2週間だけ?」と言うパーカーに「この通り満員でね」と連れてこられたたくさんの犬を前に職員が言った。パーカーその犬達を目の当たりにして複雑な気持ちになり、他を当たることにした。

駅前の書店を訪ねるパーカー。店主のメアリーに「君に頼みたいことが」と言って鞄を置く。鞄から飛び出して来た子犬に驚くメアリーは「かわいい!はじめまして!どこで?」と舞い上がり子犬を抱き上げた。「昨夜駅で迷ってたんだ」とパーカーが答え、「チラシを貼ってもいいか?」と聞く。「いいわよ。その窓に」とメアリーは快く言った。「本当にかわいい犬ね」と子犬を可愛がるメアリーに「君が飼わない?」とパーカーが聞くと、メアリーは「アントニア。お前どう思う?」と飼い猫に尋ねる。するとアントニアは子犬に猫パンチを浴びせたのだった。

パーカーは子犬を連れて駅に向かう。駅前のホットドッグ屋台の店主、ジェスと挨拶を交わしコーヒーを買う。パーカーは「いい番犬になるぞ」と子犬を紹介するが、ジェスは「ホットドッグの番をするドッグ?要らんな」と冗談を言った。パーカーは、小さなカップに入ったコーヒーミルクを手に取り「これもらうよ」と言い駅に入って行った。
駅長のカールの所へ行き「飼い主は?」と聞くパーカー。カールは「現れもしないし電話もない」と答える。パーカーはカールにもチラシを渡し、駅に貼るようお願いした。
結局パーカーは子犬を鞄に入れたまま電車に乗り込む。パーカーはちぎった紙コップにジェスの屋台でもらったコーヒーミルクを入れ、他の乗客に気付かれないようこっそり子犬に飲ませてやる。しかし微かに鳴く子犬の声が聞こえ振り向く乗客がいた。パーカーは音が出るように大げさに新聞を広げ、必死に誤魔化すのだった。

パーカー(画像右)とケン(画像左)とハチ(画像中央)

大学に子犬を連れて行ったパーカーは、日系人である同僚のケンに、ゲージに貼られていた千切れた郵便札を見せる。ケンは「”ヤマナシ”と書いてあるがそれだけか」と言い、「日本の中央の県だ」とパーカーに教える。そして「普通の犬じゃない。”秋田犬”だ。特別の血統犬だ」と言った。するとケンが、子犬の首輪に付けられたタグを見た。そこには漢字で「八」と刻まれてある。ケンは「ハチ」と呟いた。聞き返すパーカーに「日本語の”8”だ。縁起のいい数字だよ」と教える。それを聞いたパーカーは「縁起がいいのか。それは素晴らしい」と上機嫌になり、「ハチ!ハチ!良い名前だ」と嬉しそうに言った。ケンは「君がそいつを見つけたのか。そいつが君を見つけたのか。運命だな」と笑った。
ハチは何の目的で日本からやって来たのか、どこへ行くつもりだったのか結局分からないままだった。

野球を観ているパーカー(画像上)とハチ(画像下)

家に帰ったパーカーはハチとじゃれながら秋田犬の歴史についてケイトに熱く語る。「ケンの話じゃ将軍が戦や狩りに連れてった犬だって。つまり犬の世界の王族だ」と嬉しそうに話す。「そういう王族犬の飼い主は見つかった?」とケイトは冷静に聞き返した。「10枚チラシを貼った。誰かがハチを引き取るさ」とパーカーが言うと「ハチって?」とケイトが聞く。パーカーが「こいつだよ。首輪にその文字が」と説明すると「名前まで?飼う気なのね」とケイトが非難の色を見せる。パーカーは「違うよ」と慌てて否定した。
すると、さっきまで近くにいたハチがいなくなっていることに気付く。パーカーとケイトが別の部屋へ探しに行くと、ハチはケイトが仕事で使う建築模型のような物を噛んで壊してしまっていた。ケイトは怒り、「何ヶ月もかけて作ったのに!家の中に置いとかないで。一晩中入れないでよ」とハチを追い出した。パーカーは仕方なく離れの物置小屋にハチを連れて行った。

その夜は風が吹き荒れ寒い夜だった。パーカーは夜遅く、小屋まで走って行き「ハチ。こっちにおいで。今夜は家で寝ていい」と言ってハチを抱き上げた。そして初めてハチが入った1階の部屋に一緒に入り、パーカーはパソコンで秋田犬について検索を始める。「これだ。見つかったぞ。お前の血統は4千年…それ以上だ」とハチに話しかける。ハチもパーカーと一緒にパソコンを眺めていた。そして更に検索を進め「これはすごいな。こう書いてある」とパーカーは呟く。「”人間と動物のパートナー関係は秋田犬が最初”知ってたか?」とパーカーは興味津々でその記事を見ていた。しかし夜も遅いため「そろそろお前を寝かさなきゃ」と言いハチを寝かせようとするが、パーカーが出て行こうとするとハチは起き上がって鳴き出してしまう。暗くて静かなのが怖いのかもしれないと思い、パーカーはがテレビをつけると野球が流れていた。タイミングよく野球が展開を見せたため「少し見よう」と言って、パーカーはハチと一緒にポップコーンを食べながら野球観戦を始める。そして気付いたらそのまま眠ってしまっていたのだった。
パーカーがベッドにいないことに気付いたケイトは1階の部屋のソファーで眠っているパーカーを見つける。「あなた。こんな所で…」とケイトはパーカーを起こす。驚いて起きたパーカーは無意識にハチを抱きかかえていた。そして決まりが悪そうに「今夜だけだ」と呟く。ハチを寝かせるパーカーはケイトに「驚いたね。こいつヤンキースファンだ」と言った。

ハチを引き取るパーカー

ボールで遊ぶパーカー(画像中央)とハチ(画像下)

翌朝、パーカーは庭でハチと遊んでいた。パーカーが小さなボールを投げて取ってこさせようとするが、何度やってもハチはボールを取って来ない。「投げるから取って来るんだ。行け」とパーカーは言って何度もボールを投げるが、ハチはボールを素通りしてしまう。しかし名前を呼び掛ければ走って来るハチに、パーカーの笑顔は絶えなかった。
家の中ではアンディが「ママは厳しすぎる。パパはただ犬を助けたいのよ」とケイトに話していた。そして庭で遊んでいるパーカーとハチを眺めながら、アンディは「ママ」とケイトを呼ぶ。窓の外に目を向けたケイトは、パーカーが自らボールを口に咥えハチに教えている姿を目にして「あきれた」と呟いた。その時電話が鳴り、ケイトが出る。「チラシを見たんですね?申し込みはありません。良い方にもらって頂けたら。お宅の番号は?主人が掛け直します」と言ってケイトはペンを探す。チラシを見てハチを引き取りたいと希望する人物からだった。ふと、ケイトは庭にいるパーカーとハチに目をやる。楽しそうなパーカーを見てケイトは口元を緩めた。そして「ごめんなさい。飼い主ができました」と電話の相手に言ったのだった。

パーカー(画像奥)を迎えに来たハチ(画像手前)

月日は流れ、子犬だったハチは立派に成長しずいぶん大きくなっていた。パーカーにとても懐いており、「お前は留守番だ。仕事へ行って来る」と言ってパーカーが出て行くと、庭の柵の下の土を掘って外へ抜け出し、パーカーを追いかける。電車に乗ったパーカーは追いかけて来たハチの姿が窓から見え、慌てて外へ出る。「ハチ!」と呼びかけ「どうした。ここで何してんだ?」と言った。ハチは尻尾を振り、パーカーに飛びかかる。カールは30秒だけ電車を止めておくとパーカーに言った。パーカーが「うちに帰るんだ」と何度もハチを促すが、何度も戻って来るハチ。とうとうパーカーは諦めて、「カール。もう行っていい」と笑った。

家に戻ったパーカーは、ハチが掘った土を埋めていた。ケイトが庭にいるパーカーに気付き「パーカー?もう出たかと」と言うと「ハチが逃げ出したんだ」と答えるパーカー。ケイトは「私がやっとくわ。次の電車に乗って」とパーカーに言う。パーカーはケイトにお礼を言い、「もう逃げるなよ。じゃあね。行って来る」とハチに忠告した。
ケイトは寂しそうにしているハチにエサをあげていた。「これで最後よ」とハチの口に運ぶ。それでも催促するハチに負け「これがほんとに最後」と笑いケイトは再びハチにエサをやる。ケイトもすっかりハチに愛着を抱き、可愛がっているようだった。

夕方になり、ハチは庭の柵を飛び越えて再びベッドリッジ駅まで走って向かう。駅に着いたハチは改札口の目の前にある花壇に座り、パーカーが出て来るのを待っていた。パーカーの姿を目にしたハチは、一目散にパーカーの元に駆け寄る。パーカーは「やあ!ハチ!」と驚き、ホットドッグ屋台のジェスに「1日中?」と聞くと、ジェスは「いや、2分ほど前に現れた」と答えた。「じゃあケイトもここに?」とパーカーは聞くが、「見てない」とジェスは言う。ハチだけで来たのだと知ったパーカーは、ハチと一緒に家まで帰って行った。

パーカーとハチの毎日

パーカーを待つハチ

ある日、パーカーとケイトはアンディの恋人のマイケルを家に招いた。パーカーは庭でバーベキューの準備をしている。音大の教授であるパーカーに、マイケルは音楽の話題を持ちかけるが、パーカーは唐突に「君は娘が好きかい?」と尋ねた。面食らったマイケルだったがすぐに真剣な表情になり、「ええ。とても好きです」と答える。「そうか。どんな時もその気持を忘れるなよ」とパーカーは言った。そしてそばにいるハチにマイケルを紹介するが、ハチの興味はパーカーが焼く肉に注がれていた。

パーカーはある日、ハチが投げたボールを取って来ないことをケンに話した。それを聞いたケンは「秋田犬だからさ」と言った。「ボールが嫌いなのか?」と聞くパーカーに「コリーとかスパニエルを飼えばボールを取って来る」とケンが言う。「僕はハチで満足だ」とパーカーは笑った。「秋田犬は人を喜ばせることに関心がない。君が好きだから駅までついて行く。”ボールを取って来い”?奴には意味がない」とケンが話すと、パーカーは「楽しいし、ご褒美をもらえて僕がハッピーになれるのに?」と言うと、ケンは「物に釣られない。それが日本犬だ」と答える。そして「特別の意味がある時だけ物を取って来る」と言った。

朝、いつものようにパーカーが仕事へ向かうため家を出ようとすると、当然のようについて来るハチ。「ダメだよハチ。お前は留守番だ」とパーカーはハチを制す。ハチは黙ってパーカーを見上げていた。ハチの顔を見たパーカーは「負けたよ。来い」と言って、ハチを連れてベッドリッジ駅に向かった。
駅に着いたパーカーは「まっすぐ家に帰るんだ。夕方帰るからね」とハチに言うと、ハチは理解したように振り返って来た道を戻る。「いいぞ。いい子だ」とパーカーは嬉しそうに言う。ジェスとメアリーはその様子を微笑ましそうに見つめていた。
ハチが帰り道にあるレストランの前に立ち止まると店の人が出て来て「ハチ」と呼びかける。そして「ご主人には内緒よ」と言ってエサを食べさせていた。ハチは近所の人達からとても可愛がられていたのだった。

午後5時になり、パーカーがベッドリッジ駅に着く。パーカーは電車の窓から、花壇に座って待っているハチの姿を見つけた。改札から出て来たパーカーに走り寄るハチ。パーカーは「ただいまハチ」と満面の笑みを浮かべ「さあ。一緒に帰ろう」と言った。
ハチは毎朝駅までパーカーを見送り、午後5時になると決まってパーカーを駅まで迎えに行く。そんな日々が続いていた。

スカンクと対峙するパーカー(画像左)とハチ(画像右)

ある日、仕事を終えたパーカーがいつものように午後5時に駅に着くと、そこにハチの姿がなかった。パーカーはハチを探すが駅の周りにハチはいない。急いで家に帰ると、庭の倉庫にいたハチは何かに対し何度も吠えていた。パーカーがハチの近くに行くと、そこにはスカンクがいた。ハチはスカンクを警戒し出られないでいたのだった。パーカーはそばにあったダンボールをスカンクに被せ、ハチに倉庫から出るよう促す。ハチはダンボールを避けながらパーカーに飛び付き、パーカーはその拍子で後ろに倒れてしまった。パーカーの手がダンボールから離れスカンクが抜け出し、スカンクは強烈な匂いをパーカーとハチに放ったのだった。
帰宅したケイトは、脱ぎ散らかされた服と異臭に気付きバスルームに向かう。パーカーとハチが一緒にお風呂に浸かり体を流していた。「スカンクにやられた。君も入るか?」と聞くパーカーに、「パスするわ」と鼻をつまみながらケイトは言った。

マイケルと結婚をしたアンディはある日、「ニュースがあるの」と言ってケイトの元へやって来た。「私変わった?」と言ってお腹を触るアンディ。ケイトは大喜びでアンディを抱きしめる。アンディは妊娠したようだった。「パパは?」と聞くアンディに、ケイトは「もちろん庭よ」と答えた。アンディは庭へ向かい「パパ!」と呼びかける。パーカーは物置小屋でハチのマッサージをしていた。ハチに夢中でマッサージをしているパーカーに、「パパ聞いて。赤ちゃんが生まれるの」とアンディが言うとパーカーは驚いて立ち上がり「本当かい?赤ちゃんが?」と言ってアンディを抱きしめた。

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