侍道3(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『侍道3』とは2008年11月にplaystation3用ソフトとしてスパイクが発売した和風アクションアドベンチャーゲームである。侍道シリーズの4作目にあたる。タイトルは3となるがシリーズ3作目は『外伝 サムライウエスタン』なので実質4作目。制作は前作までと同様アクワイアが担当している。2009年2月26日にXbox 360版が発売し、同年10月29日にはPS3用のみだが主人公モデルやアクセサリー、伴侶などをさらに追加した廉価版である『侍道3plus』がリリースされた。

『侍道3』オープニングムービー

『侍道3』の概要

『侍道3』とは2008年11月にplaystation3用ソフトとしてスパイクが発売した和風アクションアドベンチャーゲームである。侍道シリーズの4作目にあたる。タイトルは3となるがシリーズ3作目は『外伝 サムライウエスタン』なので実質4作目。制作は前作までと同様アクワイアが担当している。2009年2月26日にXbox 360版が発売し、同年10月29日にはPS3用のみだが主人公モデルやアクセサリー、伴侶などをさらに追加した廉価版である『侍道3plus』がリリースされた。本作は明治時代や江戸時代末期の話だった前作までから大きくさかのぼった戦国時代が舞台となる。非常に自由度の高いゲームで、主人公の容姿(服装、顔、アクセサリーなど)をプレイヤーの好みにエディット出来る。とはいえ最初は選べるスキンが少ないのでストーリーを進めてアイテムを充実させていくしかない。ゲームクリア後に獲得する侍点によって手に入るアイテムが違う。プレイヤーが操作する主人公はゲームの舞台となる祇州天奈で3つの勢力(農民、大名、野武士)と関わりながらストーリーを進め、幾度となく分岐するマルチエンディングへ向けて日々仕事(渡世)をこなしていく。どの勢力につくかでストーリー展開や敵も変わるので様々なパターンを試しながらプレイを楽しむ事が出来る。ひたすら渡世をこなしてお金を稼いだり、はたまた人切りとなり天奈の住人を惨殺し皆殺しにする事まで可能である。ちなみに子供と動物は殺害不可。
最重要要素とも言える武器は刀、槍(今作からの新武器)、素手が選択可能。武器は落ちている物を拾うか、道行く侍や登場人物の殺害等様々な方法で手に入れられる。入手した武器は町や村にいる鍛冶職人に依頼する事により鍛錬する事が出来る。攻撃力、防御力、硬度を強く出来るが鍛錬出来る回数が武器の質によって決まっているため、どれを選ぶかも考慮しなければならない。
その他、重さも武器を振る速度に関係してくるため自分に合った物を作る必要がある。重い方が攻撃力は倍増するが振りが遅くなるので隙が大きくなる。ゲームの難易度は「易しい」「普通」「難しい」「一撃死」の4つ。武器を強化したりある程度戦闘やゲーム性に慣れてからでないと「難しい」「一撃死」でのクリアは至難の業である。

『侍道3』のあらすじ・ストーリー

ベストエンディング「大団円」

ベストエンディング「大団円」の一幕

『侍道3』はマルチエンディングなのでストーリー中の行動やイベントでの選択によって分岐し様々なエンディングへと移行する。その中でも“最もハッピーエンド”なのがベストエンディング「大団円」である。

プロローグ

尾張の織田信長をはじめ名だたる武将が天下を奪い合い、いつ果てるともなく戦い続ける戦国の世。ここ祇州天奈でも名門「桜井家」は倒され、下克上により権勢をふるう乱世の英傑「藤森主膳」が天下をうかがう。そのため軍事力を最優先に強化したい藤森は天奈に強制的に圧政を敷いた。重税に苦しみながらも人々は懸命に生きていた。そしてまた、ひとつの戦が終わった。だが、累々と横たわる屍達だけが戦いを終えることが出来る。合戦場をさまようものにとって地獄とは、あの世かこの世か。

朽ヶ葉原を彷徨う落ち武者

大戦から生き残った主人公

朽ヶ葉原の戦で心身ともに傷つき、今にも倒れそうな侍がいた。息も絶え絶えながら戦地をさまよう中、そこにたまたま居合わせた農民により侍は高種村へと案内される。手当を受けたようだが気を失ってしまっていた。

高種村の農民達との出会い

高種村で幸太と話す主人公

目が覚め外へ出てみると、そこにいたのは梅宮宗近と名乗る男だった。一見隠居しているただの老人に見えたが、どこかただならぬ気配を持っていた。宗近は刀を携える侍に「これ以上、村に戦の影を落とすな。」と言い背を向ける。村の畑へ行くと一人の少年がいた。名は幸太。木の枝を振り、剣術の鍛錬のつもりらしい。幸太も宗近同様「お前がいると姉ちゃんが怖がる。」と言い、武士や侍を嫌っているようだ。そこへ幸太の姉であるおせいがやってくる。弟の無礼は詫びる、だから早くこの村を出ていくよう言われる。圧政を敷く藤森主膳への憎しみが伝わってくる様だった。

天奈城前で任官試験を申し出る

梅宮信之介との出会い

一度村を出た侍は藤森主膳が統治する天奈城へと向かう。そこで任官試験を受ける事になり、城内へと案内される。そこにいたのは元桜井家家臣の梅宮信之助だった。詳細は不明だが信之助は今、藤森主膳に仕えている。城に集められた野武士や侍、果てはゴロツキまで強面の男達が顔をそろえていた。「覚悟のある者は前に出よ」信之助の言葉に侍は一歩前に踏み出た。それを見た信之助は今この場で他の者を相手に力を見せろと言う。「私が見届けよう、では始め!」野武士たちが我先にと切りかかって来る。紙一重で切っ先をよけながら一人、また一人と野武士を切り捨てる侍。ようやく全ての野武士達を倒し、息を切らしていると侍の力量を見た信之助が口を開く。
「その力なら十分に我が藤森家でも活躍できるだろう、励めよ。」侍に声をかけ信之助はその場をあとにした。

街道に現れた謎の茶人

街道の寺に行くと現れる雪園(左)

街道の寺でのこと。「ほほう、これは興味深い。」声をかけてきたのは雪園と名乗る謎の茶人。雪園は「わたしは人相を見れるが、あなたも特別な人相をしている…なんにでも”成れる“人だ。」続けて「例えば…あの方のような。あの方も低い身分から立身出世している。」と言うと思い出したように「お茶会に遅れる」とご縁があればまた会いましょうと言い去っていった。

桜花党との出会い

桜花党の野武士と話す主人公

桜花党の拠点である実利城に向かうと門番に足止めされた。「何か用か?」と問われた侍は桜花党へ入る旨を伝えたが、力を試してやると襲い掛かって来た。門番相手に激しい攻防を繰り広げていた時「そのぐらいにした方がいいな、お前たちでは勝てない。」門が開き出てきたのは桜花党の女剣士いつせだった。仲間に加わるならと頭領である源十郎の元へ案内される。源十郎は城の2階であぐらをかいていた。「おう、よく来たな。遠慮はしなくていい、お前も好きにやってくれ。」源十郎は歓迎しているようだった。すると源十郎の隣にいた男が話かけてきた。「俺たちと一緒に藤森主膳を倒し、もう一度桜の花をさかせよう。」この男は梅宮祐馬。さきの梅宮信之助の実弟だ。槍の使い手で腕は立つようである。そして、いつせが口を開く。「私は竜胆いつせ。お前の腕が確かか、しかと見極めさせてもらう。」なかなか気の強い女らしい。源十郎に共に闘おうと言われたが、侍はどこか信用ならない気がしていた。

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