ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』とは1997年公開のドイツのロードムービー映画である。監督はトーマス・ヤーン。製作・脚本・主演のティル・シュヴァイガーはモスクワ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した。余命わずかなマーチンとルディが、死ぬ前に海を見ようと、ギャングの車を盗み海を目指すストーリーである。道中犯罪や騒動を巻き起こし、ギャングや警察に追われる身になるもなんとか逃れ、たどり着いた海を二人は眺めるのであった。

車で跳ねた少年にバナナを渡すアブドゥル(右)

フランキーの部下で、ヘンクとコンビを組まされているギャングの下っ端である。
キレやすく直ぐに我を忘れるところがある、荒くれ者である。
ヘンクとは噛み合ってはいないが、一応ヘンクのいう事は聞く。
ヘンク同様、間抜けな一面があり憎めない人物である。
アラビア人である。

フランキー・“ボーイ”・ベルーガ(演:フープ・シュターペル)

ハンクとアブドゥルを痛めつけるフランキー(中央)

ハンクとアブドゥルを部下に持つギャングである。
キレやすく、直ぐに暴力をふるう。
何をするか分からない恐ろしい人物にも関わらず、余命がわずかなマーチンやルディを撃ち殺すのをためらったりと、人間らしい一面を持つ。

シュナイダー(演:レオナルド・ランシンク)

やる気のない刑事シュナイダー

刑事でケラーの上司である。
やる気がなく、常に面倒臭そうにしている。
部下であるケラーが、事件が大きくなればなるほど面白がっている様で、その姿にうんざりしている。

ケラー(演:ラルフ・ケアフォート)

刑事でシュナイダーの部下である。
マーチンの事件が大きくなればなるほど、面白がって楽しんでいるようにしか見えない掴みどころのない人物である。
何度もマーチンとルディを追い詰めるが失敗ばかりに終わる。間抜けな刑事である。

マーチンの母(演:コーネリア・フローベス)

マーチンからキャデラックをプレゼントされる母親

マーチンの母である。
突然家を訪ねてきたマーチンを抱きしめ、優しく接する。
マーチンが起こした事件を知らない母親は、キャデラックをプレゼントされ「免許を取らなきゃね」と感激して喜びの涙を流した。

カーチス(演:ルトガー・ハウアー)

マーチンとルディの元にあらわれるカーチス

ギャングの大物ボスである。
マーチンとルディの事はニュースで知っており、自分の金を奪った張本人にも関わらず、海が見たいと言う二人の願いを叶えてやる。
威圧感と迫力あるボス的雰囲気を持っているが、人情味のある人物である。

『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』の用語

マルク

トランクの中から100万マルクを見つけるマーチンとルディ

マルクとはドイツの通貨である。ドイツでは2001年以降はユーロが導入されたことで廃止となった。
現在1マルクは日本円にして、大体65.57 円位になるのでマーチンとルディが銀行強盗で手にした金額はざっと492万円、ギャングから奪った金額は6557万円、ガソリンスタンドで奪った金額は19万6千円位になる。

ストックホルム症候群

ルディ(左)に銃口を向けるマーチン(右)

劇中、なんどか危機を抜け出す為、マーチンはルディを人質にしているふりをした。警官たちはルディを人質だと思い込み、なぜルディがマーチンのピンチを救おうとしたのか理由がわからず、ストックホルム症候群だと思っていた。このストックホルム症候群とは誘拐や監禁、人質になるなど被害者となったものが、犯人である加害者に対して信頼や愛情、同情などの感情を抱く事である。
1973年にストックホルムで起こった、強盗事件に因んで付けられた名称である。

『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

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