下らなくても、今だから見るべき!超文明を持った火星人大侵攻『マーズ・アタック!』

あのティム・バートン監督によるB級SF映画です。しかし俳優陣が豪勢!ジャック・ニコルソンにピアーズ・プロスナン、グレン・クローズ、ナタリー・ポートマン、マイケル・J・フォックス、アネット・べニングにダニー・デビート!無駄に豪華な俳優陣が、ともすれば「お馬鹿」ととられるB級映画で楽しそうに(見える)熱演!その肝心の中身とは!?

あらすじ・ストーリー

火星から大量の円盤が飛来しました。その報告を受けた大統領はさっそくテレビで特集を組みます。やがて「火星人特番」もできますが、その最中に火星人が電波ジャック!ややあって歓迎式典が行われることになりますが、火星人たちの目的は友好ではなく、侵略だったという…。科学力では圧倒的に向こうが上!どうする地球!どうする大統領!

歓迎会。このあと阿鼻叫喚の地獄絵図と化します。

…とはいえ、一応ジャンルとしてはコメディに入るようです。人によっては「下らない」と称される小ネタや、他映画からのオマージュが満載。行われていることはえげつない殺戮行為、火星人はグロテスクなのに、惹きつけられる人がいるのもまた事実。

火星人

脳味噌むきだしにガイコツのような顔、という不気味さ満点の風貌。よく想像されるタコ型ではなく一応人型です。のっけから大量の牛に熱戦を浴びせるといった所業を行います。高度な知性を持つが為か、地球人には理解しがたい言動が多いです。火星人に関する特番を組んだ際電波ジャックで地球人に語りかけた内容によれば、ミドリ人という人種で、元々火星にいた現住生物と他の星から来た種族との混血。その歴史は8万年にも上り、自分たちの誕生を大いなる宇宙の意思と断言するなど若干の選民意識がある模様。但し、「どうやって火星語を翻訳するだけの知識を得たんだ」と聞きたくなる翻訳機によるもので、後半部分は意味不明なものとなっていました。

こんにちは、地球侵略に来ました。

火星語は引きつったような「ギャ」もしくは「クワッ」といった声に強弱をつけたもの。翻訳機は一応正常に作動していたようで、火星人大使とその一行は地球人側の言葉を訳した火星語を聞き、「ああ、はいはい」といったリアクションをしていました。監督が言うにはこの火星人たちは「何を考えているか分からない」そうです。悪い子をイメージしたとの情報もあります。そう考えると、火星人の行為、それなりに微笑ましく…。思うかどうかはあなた次第…。やっぱ大量虐殺っていうか殺人は飽きませんや、殺人は…。今の世の中、文明の利器はどんどん発達しています。が、その分他者にかける迷惑等の割合も倍加しているように思われます。この火星人が光線銃をぶっ放しまくるように。

ヒャッハー!

大使及びリーダーは派手なマントを着けていますが、その他大勢のモブ火星人は皆同じです。銃や怪光線を乱射する一方記念写真を撮る(「もうちょい右、左」と指示してました)お茶目な一面も。カントリーミュー軸を聞いた途端脳が破裂し、全滅しました。

超豪華俳優陣

何らかの皮肉としか思にような役どころばかりでしたが、それらを皆、一流と呼ばれる俳優陣が演じていることでも知られます。

ジャック・ニコルソン

『バットマン』の二代目ジョーカー(悪役)などで有名。12回のアカデミー賞ノミネート歴を持ち、主演で2回、助演で1回受賞しています。この映画に関しては「全部の役をやる!」というほどノリノリだった模様。
【役どころ1】アメリカ大統領。リンカーンを尊敬しているようですが、国民にアピールすることしか考えていない模様。火星人のことを国民に発表する際報道官に「リンカーンの威厳とファミリードラマを足した感時のスピーチ文を書いて」とのたまっていました。実際報道された番組では優雅に足を組み、暖炉をは背景に滑稽とも思える威厳を醸し出しています。火星人のリーダーに「何故殺し合う」ともっともらしく説教するものの、殺されます。

【役どころ2】火星人を使って一儲けを目論む実業家。俗物と言った感じの人物。ビジネス会議の最中火星人の攻撃で自社ホテルが崩壊、巨大な地球儀と共に外に放り出されて死亡。

グレン・クローズ

実写版『101匹ワンちゃん』のクルエラ・デ・ビル役など。アカデミー賞ノミネート歴は6回。演技派女優であり、エミー賞やトミー賞などを3回受賞。
【役どころ】大統領夫人。ホワイトハウス内部の改装に力を入れており、かつての大統領夫人の趣味が悪いとまでのたまいます。火星人が電波ジャックをした際「うちに入れたくない」「料理を出す時いいお皿は使わない」とも言いました。火星人が最初の攻撃をした際「ぶっ殺せ」とっや過激な発言も見せましたが、最終的にはレーガン夫人の止んでリあの下敷きになって退場。この役には『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバーなどが候補に挙がっていました。

ナタリー・ポートマン

『レオン』のマチルダ役で脚光を浴びた人物ですね。『マーズ・アタック』は『レオン』の翌年公開なので、まだ幼さの残る美貌が堪能できます。その後『スター・ウォーズ・エピソード1』から『エピソード3』のアミダラ女王役も担当。養子の似ているキーラ・ナイトレイは、アミダラ女王の影武者役をこなしたそうです。
【役どころ】両親よりはマシな、しかしちょい不良っぽい大統領の娘。特番で火星人を「知性ある生命体」と言った父に画面越しながら「地球には知性のある生き物なんていないものね」などと毒づきました。最終的には地球の危機を結果的に救ったことになる青年といい感じになっています。

出典: prismmm.com

サラ・ジェシカ・パーカー

子役上がりの女優さん。8歳でテレビ初出演、ブロードウェイミュージカル『アニー』でアニー役を演じたこともあるそうです。現在は香水ブランドをプロデュースしているとか。
【役どころ】ファッション番組の司会でしたが、諸事情で後述の科学者と火星人についてのトークをすることに。恋人と同棲していますが意外にイケメンな科学者にメロメロ。火星人が降り立った時その場にいましたが、何故か宇宙船に連れ込まれて飼い犬と頭を挿げ替えられました。最終的には爆死。ある意味火星人と心中です。

お気の毒に。

マイケル・J・フォックス

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で有名です。今作ではニュースキャスター役でしたが、熱があったようで早々に退場(火星人に殺される)となりました。

えどまち
えどまち
@edono78

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