音楽を超えた表現を追求するバンド:サカナクションの魅力

邦楽ロックバンドの中でも異彩を放ち、多くの音楽ファンを魅了する5人組バンド・サカナクション。最近では、新レーベルの設立や映画「バクマン。」主題歌【新宝島】をリリースするなど、精力的な活動を行っています。今回はそんな日本のロック界で常に注目の的である、サカナクションについてまとめてみました。

サカナクションって何者?

2005年結成、山口一郎(Gt,Vo)、岩寺基晴(Gt,Cho)、草刈愛美(Ba,Cho)、岡崎英美(Key,Cho)、江島啓一(Dr)の5人組バンド。
ベースの草刈以外は北海道出身。今年はそんな草刈の妊娠・出産のため、バンドとしてのライブ活動や夏フェス出演は控えていたので、
所属するVictorEntertainment内での新レーベル【NF Records】の設立、「バクマン。」主題歌【新宝島】のリリースなど、ライブ以外で話題になることが多かったようです。

デビュー当時から独自の芸術的な音楽センスと高いテクニックもさることながら、
特徴的なミュージックビデオなど、様々な面で他のバンドとは一線を画し、常に音楽シーンで注目を浴びてきたバンドと言えます。

印象的なMVと、独創的な楽曲たち

数々のMVを手がける映像作家・田中裕介氏ディレクションのMV。
この薄暗い洋室で、バンドのフロントマンである山口一郎本人と4人の山口人形が踊る姿は少し不気味さを感じさせますね。
このような芸術性の高い楽曲・映像作品が多いのがサカナクションの特徴です。

サカナクションの代表曲とも言える一曲。
山口のアップとなめらかに踊る足元の2カットのみで構成された印象的なMVです。

山口が「東京をホームにして、音楽で生きていく」という覚悟の証を作った曲。

1カメ・ワンカットで撮影されたプロモーションビデオは、断片化された文字が絶妙な配置とカメラワークによってある一点で瞬間的に次々と歌詞になる映像が話題となり、VMCの同年1月度「VIDEO OF THE MONTH」およびWOWOW1月度「Hits Seeker」に選ばれた。ちなみに監督はPerfumeのアートディレクションで知られる関和亮で、撮影にはCanon EOS 5D Mark IIが用いられた。[4]。別に「SCHOOL OF LOCK!」とコラボしたPVも存在する。また、このPVで第14回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門にて優秀賞[5]、2010年度SPACE SHOWER Music Video Awardsにて年間最優秀作品賞[6]をそれぞれ受賞した。

出典: ja.wikipedia.org

このように、個性的な楽曲をさらに彩る映像の芸術性・エンターテインメント性も見事に追求されています。
今年7月からは、サカナクション自らオーガナイズするクラブイベント【Night Fishing】を開催。

サカナクションがオーガナイズするパーティー「NIGHT FISHING」が7月に恵比寿LIQUIDROOM にて始動する。既存の音楽イベントの枠に捕らわれず様々なジャンルのクリエイターが集う音楽やアートの複合イベントとなる。

出典: www.liquidroom.net

このイベントは今後も定期的に行われるようです。
また、サカナクションが設立した新レーベル【NF Records】も、「音楽だけでなく、ファッションやアートなどを含めたカルチャー全般を融合した新しい音楽表現のあり方を追求する」がコンセプトになっているそう。
自らの音楽の枠を超え、「芸術」といった幅広い分野からのアプローチを追求するバンド、それがサカナクションなのです。

邦楽ロック界のエンターテイナー!

最新作は今までのサカナクションよりも、軽やかでポップな一曲!

最新作【新宝島】のMV、昭和の有名番組のパロディなんです!おわかりでしょうか?
楽曲とばっちり合ってスタイリッシュな映像作品となっています。
「バクマン。」の主題歌となった一曲ですが、山口はこの曲の歌詞制作に半年かかったそうです。
そのような苦悩を乗り越えた楽曲制作のほか、ライブ活動や夏フェス出演の自粛、新レーベルの設立など、様々なことがあったサカナクション。
それらを経てリリースした今作は「新しいサカナクションが、文字通り【新宝島】、新しい地平を目指すための第一歩」といっても過言ではないでしょう。
音楽の枠を超えた音楽を聴かせて、見せてくれるサカナクションの今後の活躍にも注目です!

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