トランスポーター イグニション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『トランスポーター イグニション』とは、2015年製作のフランス・中国のカーアクション映画でシリーズ4作目。監督は カミーユ・デラマール、製作・脚本は前作に続きリュック・ベッソンが務める。エド・スクライン演じるフランクはプロの運び屋を裏社会で営んでいるが、依頼人に父親を誘拐されてしまいロシアマフィアとマフィア娼婦のいざこざに巻き込まれてしまう。前作同様卓越したドライビングテクニックと格闘シーンはもちろん、フランクの父とフランクとの家族愛も見ることができる。

アンナとフランクの初顔合わせ

ホテルでアンナから依頼された仕事の内容を聞くフランク

マジェスティックホテルで14時に約束をしていたフランクは、アンナが座るテーブルへ行き静かに座る。フランクは自己紹介をしようとするアンナを止めて、お互いのために「ルールNO.1依頼人の名前は聞かない」ことを伝える。
そして「ルール2、一度受けた仕事の契約内容は厳守、守れない場合はキャンセルとする」と付け加える。
アンナは契約内容を「人を一人運ぶ。私をピックアップし目的地まで連れていく。荷物は2つで重量104㎏だ」と言う。依頼の日時は今日の17時、今から3時間後にモンテカルロ銀行前ということで契約は成立する。フランクは報酬金の半分を前金として受け取りホテルを後にする。

フランクの父の誘拐

フランクの父を誘拐するマリア

そのころフランクの父は、ワインショップで一本900ユーロもするシャトー・シュヴァル・ブラン 2005年ヴィンテージを購入しようとしている。高額のワインを選んだ客フランクの父に驚いた店主はフランクの父にお手頃なものをお勧めしようとしている。しかしフランクの父は、アメックスプラチナカードで支払いをする。
フランクは仕事が今日になってしまい、父と約束していた夕食に間に合わなくなったため断りの電話を入れていると、フランクの父の目の前で車が故障し立ち往生している美女マリアに出くわす。
息子に夕食を断られたフランクの父は早速目の前の美女を誘おうと目論む。父は「なにかお困りですか?」と美女マリアに声をかけると、いきなりスタンガンで気絶させられ誘拐されてしまう。

依頼人アンナとの仕事

同じ格好をしたアンナ、ジーナ、キャオを車に乗せるフランク

フランクの父が誘拐されたことを知らないフランクは、予定通り17時にモンテカルロ銀行前でアンナを待つ。金髪のウイッグをつけたアンナが銀行から出てきてフランクの車に乗り込む。
荷物は2つと言っていたのだがそこには「荷物」として金髪に黒いワンピースのアンナと同じ風貌の二人が現れ車に乗り込む。彼女たちはたった今銀行強盗を実行して出て来たのだった。
驚いたフランクは何があったのか聞く。「荷物」が「人」だとは聞いていなかったフランクは「一度取り決めた契約を変えることはできないと言ったはずなのに」と問い詰めると、アンナは「契約は変わっていない。この二人は私の荷物でジーナ49kg、キャオ55kg、合計104kgだ」というのだ。
フランクはこの契約は破棄すると言い張るが、最後にアンナにフランクの父親が拘束され拳銃を頭に突きつけられている映像を見せられ、しかたなく車を出す。

警察のカーチェイス

警察とのカーチェイスでどんどんパトカーから逃れていくフランク

パトカーとのカーチェイスがここから始まる。
何台ものパトカーを振り切り南仏の海岸線を驀進するフランク。追跡するパトカーが後をたたないためフランクは、広場の4隅にあった消火栓に軽く車をあてて水を噴射させ警察のバイクや車をスリップさせて逃走することに成功する。
途中でフランクは乗ってきた車を乗換え、今まで乗っていた車を爆破させ、そのまま目的地のアンナたちのアジトへと向かっていった。

銀行強盗を追うカラゾフ

銀行の頭取(左)、カラゾフ(中央)、カラゾフの愛人マイッサが銀行強盗の際のビデオを見て検証している

アンナたちが銀行強盗を働いたモンテカルロ銀行では、駆けつけて来たカラゾフに頭取が銀行強盗時のビデオを見せながら状況を説明している。
頭取によると、金髪に黒いワンピースの装いをしたアンナは自分をエレナ・トゥルギンと名乗り、カラゾフの会計士トゥルギンの妻だと言ってパスポートと金庫の鍵も持っていたという。
銀行ではその場ではエレナが本物か偽物かは知らなかったが、とにかく金庫へのアクセスを拒否した。というのも会計士のトゥルギンのみが金庫へのアクセスが許可されていたからだった。

ところがあとからもう一人、先ほどの女アンナと同じ金髪に同じ黒いワンピースを着た女が現れる。頭取はその女に銃を突き付けられ、鍵を奪われたために金庫へのアクセスを拒むことができなくなってしまった。
その後3人目の同じ風貌をした金髪女はセキュリティーを攻め落とし、最後には外で待っていた運転手が3人を連れ去ったとカラゾフに報告した。

警察は逃走に使われた車を近くの駐車場で発見したが、車は丸焦げとなっており、それ以降の足取りは全くわからずお手上げだった。
一方、金髪3人を乗せたフランクが運転する車はアンナたちのアジトである倉庫の中へと入って行った。

フランク、アンナと新たな契約

フランク、アンナ、ジーナ、キャオと共にアジトに戻る

倉庫には縛られた父が椅子に座っているが、特に危害を受けた様子はない。これでアンナ、ジーナ、マリア、キャオの4人の女性がここに揃った。
アンナは報酬の残りをフランクに支払うが、ここでまだフランクもフランクの父も開放することはできないと言い、アンナは新しい契約をフランクに突きつける。
アンナは「その契約は単純なもので、彼女たちが訪れなければならない場所まで問題なく送り、家まで彼女たちを無傷で連れて帰ってくる」という契約だと言った。
フランクは「自分にメリットはない」と断るが、アンナは「メリットはフランクの父の命だ」と言う。
父の近くに置いてあるシルバーのアタッシュケースには4本の試験管が入っていてそのうち一本は使用済みとなっている。この試験管の中身は12時間以内に解毒剤を服用しないと頭痛や吐き気を引き起こし死に至ると言う毒だといい、使用済みの一本は父のドリンクに混入したと言う。
フランクがアンナの契約を受ければ解毒剤を渡すと言う。
フランクは父のためこの契約を受けざるを得なくなり仕方なく引き受けることとなった。

女版『三銃士』

アンナたちのアジトに置いてあった、本作中で何度か引用される原作『三銃士』の本

父はフランクに、「まー死に方としてはそんなに悪くないよ。今まで何度も孤独に血まみれで死ぬかもしれないと思っていたからね」と澄まして言う。
フランクは、そこに現れたアンナに仕事の詳細を聞くが、アンナは「私たちの言うことだけやって頂戴。知ればリスクが上がるし、知らない方があなたにとって有利よ」と言う。
すかさずフランクは「それは、アレクサンドル・デュマの引用か。じゃあ君はダルタニャンでその他の3人で三銃士ってところか」と返す。そこには『三銃士』の本が置いてあった。
フランクの父はフランクに「この本を読んだのか?」と聞くとフランクは「俺のお気に入りのフレーズは『君はとても親切だけど、私を放っておいてくれるならもっと親切な人になれる』だ」と皮肉たっぷりに言う。

そんな皮肉には動じないアンナは24時間以内にはすべてが終わると言う。

犯人捜しをするカラゾフ

カラゾフの下で働く売春婦を集めて犯人を捜すカラゾフ

カラゾフの方は、自分の元で働く売春婦で銀行の防犯ビデオに写っていた金髪と背格好の似た売春婦を倉庫に集めていた。足りないのは4人だという。銀行強盗に入った金髪女性はトゥルギンの金庫からパスポート、現金、ジュエリーなどを盗んだと思われる。しかし「金庫には大したものは入っていなかった」とカラゾフは言う。一方運転手をしていたフランクはカラゾフも昔から知っているといい、運転手フランクの身元はすでに割れていた。
応援にカラゾフの部下イマソフとユーリを呼び、銀行強盗犯を探し出そうと奮闘している。

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