マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(マギレコ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』とは、2011年に放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の外伝作品にあたる同名スマートフォン向けゲームアプリを原作としたテレビアニメ作品である。本作は主人公の魔法少女・環いろはが行方不明になった妹・環ういを探しに訪れた神浜市にて七海やちよをはじめとする多くの魔法少女と出会い、彼女らと力を合わせて神浜市で起きる数々の事件に挑んでいく物語を描いている。

CV:野中藍

本作及び原作『マギレコ』の原典である『まどか☆マギカ』の登場人物で、風見野市と呼ばれる町の出身である魔法少女。武器はやちよと同じく槍だが、この槍は如意棒のように伸縮自在で、さらに多節棍や分銅鎖、鞭など様々な形態に変形できる。そして幻惑の能力で分身を作り出し、敵を撹乱する戦法も得意としている。
男勝りな口調に勝気で好戦的な性格で、さらに自分のために魔法少女の力を使うというドライな価値観から、さやかも含めた他の魔法少女たちと衝突することが多い。また、普段はいつも何かを食べており、その一方で食べ物を粗末にする人間を目の当たりにすると殺意めいた怒りを見せるなど、食べ物に関して独自の倫理観を持っている。

本作では魔女の減少をきっかけに神浜市を訪れ、やちよと出会って魔女狩りの許可を求める。その結果、「他の魔法少女を傷つけない」「魔女は先着順で横取り禁止」という条件であっさりOKされたことで好きなように魔女を狩るべく神浜市で活動を開始。そこでいろはやフェリシアと会い、彼女らとも関わりを持つことになる。
その後にマギウスの翼に参加するが、目的はグリーフシードであり、ホテル・フェントホープで備蓄されていたグリーフシードを大量にくすねていた。そこでいろはたちに加えてまどか、ほむら、さやかと遭遇した際、人間兵器に改造された鶴乃とマミを助けるために奮闘する彼女らに感化され、なんだかんだ悪態をつきながらも共闘した。

キュゥべえ

CV:加藤英美里

本作及び原作『マギレコ』の原典である『まどか☆マギカ』の登場人物で、白くて耳長の可愛らしい姿をした謎の小動物。魔法少女の素質を持つ少女たちの前に現れては、その少女の願いと引き換えに自分の力を与えて魔法少女にしていく。ビー玉のような赤目でまゆもなく、口も動かさないその姿はまさに人形を彷彿とさせる。
一人称は「僕」で、イメージ通りに少年のように可愛らしい声を発するが、会話は口を動かさずにテレパシーで行う。魔法少女の素質がある人間以外に姿や声を感じることはできない存在で、さらに前述の人形を彷彿とさせる表情からその心の内を読み取ることは困難である。

その正体は地球とは異なる惑星を高度な文明で発達させた知的地球外生命体で、正式名称は「インキュベーター」。絶望も含めた生物の感情をエネルギー転換できる技術を発明し、その技術と抽出したエネルギーで宇宙におけるエントロピーの問題を解決するのが目的としている。
そして『まどか☆マギカ』と同じく作中のキュゥべえの姿は彼ら本体のものではなく、母星にいる本体が操作している一種の端末で、ひとつの個体が動けなくなると別の個体が食べて回収するため、いくら倒しても代わりが登場する。つまり多くの個体が女性からエネルギーを得るために、本体から遠隔操作されて地球に来ていることになる。

有史以前から地球を訪れ、地球人と接触し、数多の少女たちと契約して魔法少女にさせてきた。中には時代の転換をもたらしては文明の発展にも大きく関わり、歴史上に名を残す女性にも契約したことがあり、その中のひとりが『まどか☆マギカ』の外伝作品のひとつである『たると☆マギカ』に登場するタルトことジャンヌ・ダルクである。
そして目的のエネルギーとなる絶望の感情を得るために魔法少女を生み出し、やがて魔女へと導くというやり口から、その実態を知ったやちよやさやから多くの魔法少女から憎悪や敵意を抱かれている。しかし、前述の母星から送り込まれた端末として感情を持たない為、その憎悪や敵意も含めた人間の意識や思考を理解できない。

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の用語

魔法少女(まほうしょうじょ)

本作も含めた『まどか☆マギカ』シリーズにおける重要なキーワードのひとつで、どんな願いでも1つ叶えることと引き換えにキュゥべえと契約を結び、魔女と戦う使命を課せられた少女たちの総称。魔法少女の素質はその人物が抱える因果の大きさによって決まり、主に国を束ねる者、救世主と呼ばれる者といったカリスマ性に優れた人間が高い資質を持つ傾向にある。ただし、まどかは平凡な中学2年生でありながらも高い素質を持っている。
魔法少女の契約の際には「ソウルジェム」と呼ばれる宝石が生み出され、このソウルジェムに蓄えられた力によって魔法少女へと変身し、「魔法」と呼ばれる能力を行使することができる。ただし、魔法を使うことはもちろん魔法を全く使わずにいたとしても身体を維持するためにソウルジェムが少しずつ濁っていき、完全に濁り切ってしまった瞬間に命を落とし、魔女を誕生させる要因となっている。

ソウルジェム

本作も含めた『まどか☆マギカ』シリーズにおける重要なキーワードのひとつで、魔法少女になる契約において少女の願いを叶えた代償として体から魂を抜き取られて生まれた宝石。よって、魔法少女にとっては肉体よりもソウルジェムのほうが本体だと言えて、ソウルジェムと魔力さえあれば傷ついた肉体を復活させることもできる。そして、このソウルジェムを破壊された魔法少女は完全に死に至ってしまう。
魔法を使用するたびに穢れが溜まって輝きが失われ、全く魔法を使わずにいたとしても肉体の維持のために少しずつ濁っていき、濁りきるとソウルジェムは後項の「グリーフシード」と呼ばれる黒い結晶に変化し、魔女が誕生する。

グリーフシード

本作も含めた『まどか☆マギカ』シリーズにおける重要なキーワードのひとつで、魔女が孕んでいる黒い宝石状の物質で、魔法少女が魔女を倒すことで入手できる。このグリーフシードがソウルジェムに溜まった穢れを移し替えることができるアイテムであり、ソウルジェムからグリーフシードへ穢れを移すことで魔法少女は命を繋ぎ止め、魔法を再び使えるようになる。

魔女(まじょ)

本作も含めた『まどか☆マギカ』シリーズにおける重要なキーワードのひとつである怪物たちの総称。「結界」と呼ばれる普通の人間には見えない異世界から「使い魔」と呼ばれる部下を伴って姿を現し、自分たちのやりたいことをやっている。そして、魔女に目をつけられた人間は「魔女の口づけ」と呼ばれる紋章のようなものをつけられ、自殺や交通事故などへ駆り立てられることが多い。
「魔女」という名に見合わず個体の多くが人型ではなく、さまざまなモチーフがキメラ的に組み合わさった不気味な異形の姿をしており、怪物や妖怪の類に近い。また、魔女は固有の魔女名を持っており、本作や原作『マギレコ』において画面上に登場する時に、独特の魔女文字がテロップで表示される。ちなみに魔女が誕生する経緯は、現時点において以下の3通りが示されている。

誕生経緯その1:グリーフシードから誕生する

穢れを多く吸ったグリーフシードからは、その穢れをエネルギーとする形で再び魔女が誕生する。そして、グリーフシードはまれに道端や人気のない場所に落ちているケースもあり、これらは利己的な魔法少女がポイ捨てしていったり、キュゥべえが回収したグリーフシードを再びばらまいている説などがある。

誕生経緯その2:使い魔から魔女に成長する

魔女の結界から出た使い魔は、人間を喰うことで親の魔女と同じ姿に成長する。ただし、使い魔は基本的にすべて魔法少女によって倒されるケースが一般的で、本作はもちろん、原作『マギレコ』や『魔法少女まどか☆マギカ』でこの経緯から生まれた魔女は登場していない。

誕生経緯その3:濁りきったソウルジェムから誕生する

絶望や魔力切れでソウルジェムが濁りきった時、外殻が砕けて中からグリーフシードが現れ、このグリーフシードから直後に魔女が誕生する。この際、大量の感情エネルギーが放出されることがあり、これこそがキュゥべえの真の狙いで、魔女はその結果生み出される産業廃棄物と言える。魔女となった魔法少女は元の人格を失ってしまい、家族や仲間など親しい人間の呼びかけにも応じなくなり、ただ自分の本能のままに動くだけの存在となる。
前項にてグリーフシードで穢れを転嫁することで寿命を延ばすことはできるが、やがてグリーフシードが足りなくなって魔力が切れるか、願いの結果が裏目に出て絶望に陥り、最終的に魔女になってしまう。

ウワサ

本作及び原作『マギレコ』の重要なキーワードのひとつである敵キャラクターで、神浜市内に流れている様々な噂(都市伝説のようなもの)が異形の怪物として具現化した存在。それぞれの名前にある特定の噂に固執しており、噂の内容から外れる行動を取る者を容赦なく排除しようとする(例:絶交階段のウワサは誰かと喧嘩して「絶交」と言った後、謝った者を嘘つきと認識して自らの結界の中に連れ去る)。
魔女の結界によく似た空間を自身の周りに展開したり、使い魔のようなものを引き連れているなど、魔女と非常によく似た性質を持っている。しかし魔力の波動は異なるものであり、倒してもグリーフシードは落とさない。そして、ウワサは「ウワサさん」と呼ばれる使い魔のような存在によって自らの噂を広めさせることで活動範囲を広めることができるが、ウワサさんが立ち去るとその事を忘れてしまい、結果として誰から噂を聞いたのかわからなくなってしまう。

ドッペル

本作及び原作『マギレコ』の重要なキーワードのひとつである魔法少女の隠された能力で、正式名称は「ドッペル・ウィッチ」。神浜市内で魔法少女のソウルジェムが穢れきった際に発動でき、凄まじい威力を誇る攻撃を繰り出すことができる。そして、穢れをエネルギーに変換して使っているため、ドッペルの使用後はソウルジェムが浄化され、魔女になることはない。
ただし、発動させることで高い依存性と副作用が魔法少女にもたらされるらしく、このうち副作用については頻繁に使ったことでドッペルが暴走してしまい、主である魔法少女の人格を乗っ取り、魔女のような姿となって敵味方関係なく攻撃して暴れ回るようになる。

自動浄化システム(じどうじょうかシステム)

9hyusoka0124
9hyusoka0124
@9hyusoka0124

Related Articles関連記事

ディズニー ツイステッドワンダーランド(ツイステ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ディズニー ツイステッドワンダーランド(ツイステ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ディズニー ツイステッドワンダーランド』とは、ウォルト・ディズニー・ジャパンとアニプレックスによる共同制作スマートフォンゲーム。 ヴィランズと呼ばれるディズニー作品の中で悪役として登場するキャラクターに焦点を当て、魔法士養成学校を舞台に物語が展開する。7つある寮はディズニー作品からインスパイアを受けている。 ヴィランズがメインになるゲームというのもありリリース当初から多くの注目を集めていた。また、JR京葉線連絡通路に広告を掲載、枢やながキャラクターデザインを担当するなど、話題性も高い。

Read Article

【あつ森】アニメ・漫画キャラの制服を再現したマイデザインがすごい!【マイデザインIDまとめ】

【あつ森】アニメ・漫画キャラの制服を再現したマイデザインがすごい!【マイデザインIDまとめ】

大人気ゲームシリーズ「どうぶつの森」のニンテンドーSwitch専用ソフト『あつまれ どうぶつの森』では、服やタイルを自由にデザインして作る「マイデザイン」という機能があり、人気を博している。特に人気漫画などに出てくる服を再現したマイデザインはたびたびネット上で大きな話題になっている。Switchオンラインで公開されているマイデザインは自由に使うことができるので、大好きなあのキャラになりきることも可能だ。ここでは様々な人気アニメ、漫画の制服を再現したマイデザインを紹介する。

Read Article

マギレコの全魔法少女の画像・変身動画まとめ【マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝】

マギレコの全魔法少女の画像・変身動画まとめ【マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝】

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は『魔法少女まどか☆マギカ』を原作とするスマートフォン向けゲームアプリである。作中には原作や外伝作品の魔法少女の他、ゲームオリジナルのキャラクターも登場する。 ここでは『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の全魔法少女の画像・変身シーンの動画をまとめた。

Read Article

ディズニーファンのツイステ不穏発言で炎上!SNSも大荒れでまさに「戦国時代」に!

ディズニーファンのツイステ不穏発言で炎上!SNSも大荒れでまさに「戦国時代」に!

とあるディズニーファンが、ディズニー公式の乙女ゲーム『ツイステッドワンダーランド(通称ツイステ)』に対する不穏発言をブログで公開し、大炎上してしまいました。この発言はTwitterなどのSNSでも取り上げられ、賛否分かれる大荒れとなりました。ツイステからディズニーを好きになるのは「アニメやゲームから戦国武将にハマるようなもの」としても、納得はできないようです。

Read Article

目次 - Contents