ムーンランド(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ムーンランド』とは、『少年ジャンプ+』にて2018年12月27日から2020年11月5日まで連載された、山岸菜による男子高校生たちの体操漫画である。『次にくるマンガ大賞2019』でWebマンガ部門にノミネートされた。自分の身体を自由に動かすことにしか興味がなかった主人公・天原満月が、同じ部に所属する天才少年・堂ヶ瀬朔良や他の人々との交流を通し、大会で勝つことの意味や楽しさを知り成長していく姿を鮮やかに描いている。

金烏台高校一年。満月の幼馴染。彼が満月を体操クラブに引っ張り込んだことが、満月が体操を始めるきっかけとなった。派手な技が好きで試合が好きな普通の少年だが、満月のよき理解者でもある。高校が分かれた今でも、満月とはよくLINEで連絡を取り合っている。

『ムーンランド』の用語

兎田高等学校体操部

主人公が所属する、弱小体操部。数年前の惨敗から練習を積み重ねてはいるが、去年の成績はエースが予選落ちという結果となっている。3年前の団体成績は出場15高中10位、そこから6位、3位と毎年順位をあげてはいる。

ひばり山高等学校体操部

男子校であり、強豪体操部の一つ。エースの真理央は全国で4位、証は7位の実力を持っている。

熊和高等学校体操部

15年連続でIHに出場している強豪校。兎田高校とは同じ県にある。昨年のIHでは団体3位。

金烏台高等学校体操部

IHで団体二連覇中の高い実力を誇る。主力メンバーのうち2人は全日本の決勝に残る実力を持っている。現在の主将は朔良の兄、暁良。

『ムーンランド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

満月の母「ミツが好きなものは大事にしていいのよ!!」

幼い頃、満月は虫が好きだった。だが大量の虫を身体に張り付けた満月を見て、妹の日奈は泣き出してしまう。母の美奈にも虫が嫌いだと言われ、じゃあ捨ててくると言った満月に、美奈は「それは駄目!」と叫んだ。「ミツが好きなものは大事にしていいのよ!!」と叫んだ美奈の言葉は満月にとっての基準であり、『ムーンランド』という作品の根底のテーマともなっている。

浅沼竜也「プレッシャーにはしたくないです 誰からも期待されてないの 俺ずっと悔しかったから 力に変えたい」

竜也は入学当初、これ以上上に行きたいのなら基礎から全てやり直さなければだめだと瓜生に指摘され、それを受け入れた。そのためにがむしゃらに練習していたところを、オーバーワークだと瓜生に止められる。「やってないと不安?」と瓜生に問われた竜也は、「プレッシャーにはしたくないです 誰からも期待されてないの 俺ずっと悔しかったから 力に変えたい」と返した。当時部に所属していた先輩たちは、自分たちが勝てなくとも、竜也のために基礎練習を積み重ねることを「お前ならできる」と期待して認めてくれたのだ。才能がないことで誰からも期待されてこなかった竜也を初めて認めてくれたのは、先輩たちだったのだ。

瓜生春馬「君と世界は ちゃんと繋がっているよ」

IH本戦、予選の落下を乗り越え完璧な出来栄えの体操を披露する満月は、スコアを大きく伸ばしていた。そのあまりの伸び様に観客は「兎田高校の監督はどれほど素晴らしいのか」と思っていたが、当の瓜生はそれが自分の力ではないことを知っていた。満月に積み重ねの大切さを教え、積み重ねるだけで難度を上げようとしなかった満月を見守り続けたのは、彼が最初に所属した体操クラブの監督だ。満月は自分の体操は自分の事しか大事にできていないのでは、世界のどこともつながっていない独りよがりなのではと悩んでいたが、そうではないと目の前の演技は証明する。瓜生は満月の演技を見守りながら、「君は 一人で体操をやっていたことは一度もない 君と世界は ちゃんと繋がっているよ」と呟くのだった。

堂ヶ瀬朔良「今日お前ができる一番いい体操を 俺に見せろ!!!」

兎田高校の逆転がかかるIH本選最後の演技前、満月はチームメイトたちの前で「ぼくは兎田高校に来て本当によかったよ」と言い出した。今日初めて自分の全部を出し切った体操をして、見たこともないすごい体操をたくさん知った。今この瞬間が本当に特別で、たぶん一生忘れられない日になる。そう告げる満月に、朔良は今自分たちが同じチームになったのはいろんな偶然が重なったからで、今日みたいな日は二度とこないかもしれない、だから今日勝ちたいのだと告げる。「今日お前ができる一番いい体操を 俺に見せろ!!!」と朔良に発破をかけられ、満月は目を細めて笑った。

『ムーンランド』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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