クソゲー【真・聖刻(ラ・ワース)】を買ってしまった苦い思い出

クソゲーとは、いつの時代も罪深いもの。インターネットが普及した今だからこそ、買ってしまった人同士で慰めあったり事前に調べてクソゲーを避けるなんて事も可能ですが、昔は貯めたお小遣いで買ったゲームがクソゲーだったら、ひっそり落ち込むか、ひっそり怒りに震えるかしかありませんでした。そんなクソゲーのうちのひとつ、ラ・ワース。カッコいいパッケージと値下げ価格につられて買っちゃった人、きっといますよね?

糞ゲー愛好家の間では有名すぎるゲーム…らしいです。

アハーン大陸の中央に位置する広大な地域、中原の征服を聖刻教会の錬法師集団「聖輪八門」が狙っている。
そいつらの野望を阻止するため、盗賊団の少年シフォンが伝説の操兵「白き操兵」を捜し求める‥。

出典: www5f.biglobe.ne.jp

一応原作(小説)シリーズがあって、それらの外伝としての扱いらしいのですが…。
正直なところ原作が好きでこのゲーム買ったよ!という話は全く聞いたことありません。
それなのに、原作ありきのゲームなので、意味不明な用語がたくさん出てきます。
その上誤字も多いのが困り物。

どうして殴る蹴るしか出来ないの?

ゲームはオーソドックスなRPG。
そしてこの画像がラ・ワースのパッケージ。手前のバンダナ巻いてる少年が主人公のシフォン。
右のなぜか包帯を巻いた格好の子がヒロインのおてんば王女ミシェルダ。左の青い女性がアグーラ。
アグーラは味方としてパーティに加入しますが、正体は敵の幹部、つまりスパイ。
そして、実はミシェルダとアグーラは血が繋がっている…。という事がなんと全部説明書に載っています。
プレイする人を驚かせようという気が全く感じられません。

このゲームの大きな特徴としては、「操兵」と言われる所謂ロボット戦闘と、生身で戦う場合があることでしょう。
シフォンは最初は右のダサすぎる操兵で戦うのですが、後に左の「サイブレム」と呼ばれる操兵を父から受け継ぎ、アハーン大陸(なんて気が抜ける名前でしょう…)を救う戦いに赴くことに。

この操兵に乗って戦う戦闘が、だるすぎてたまりません。攻撃方法は殴ると蹴る「のみ」。
敵はガンガン火を吹いたり、ビームを発射したりしてくるのに、こちらは物理オンリー。
殴るは威力が弱く命中率が高い攻撃で、蹴るはその逆です。
でも殴るを選ぶと勝てないので、結局蹴るしか使いません。その上当たる確立は半々。
回復手段も無いので、戦略のかけらもありません…。
一応防御もありますが、全く意味がありません。

物語はシフォン達の敵となる組織、聖輪八門の会議から始まります。
世界制服を企む首謀ゾマと、その側近カーシャ、仲間になるアグーラの3人がメイン。
あとの5人は序盤からざくざく死んでいきます。
ちなみにこのゲーム、10時間程でクリアできるスッカスカゲーム。
そのうち4時間近くはレベル上げに費やされます。

頑張ってクリアした末には

つまらないストーリーにつまらない戦闘を乗り越えクリアした先のスタッフロール(BGMはOPデモと一緒)。
そこに浮かび上がる、目を疑う文字…

「スペシャルサンクス OYAJI NO WAKIGA」

えええ…

まとめ

ちなみにこのゲーム、定価は9,800円でした。私は当時980円で買ったものの、それでも高く感じた位クソゲーでした。
9,800円で買われた方のお気持ちを考えると…美味しいものでも食べさせてあげたくなります。

keeper
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