ご近所物語の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『ご近所物語』とは、1995年から矢沢あいが雑誌『りぼん』で連載した漫画、及びそれを原作としたアニメ作品。コミックは全7巻。自分のブランドの店を持つことが夢である主人公の幸田実果子と、彼女が通う矢澤芸術学院(通称:ヤザガク)でファッションに関する勉強をする個性豊かなキャラクターたちとの学生生活を描く。自分の夢や将来、そして恋愛などについて高校生の男女が、悩みながら成長していく青春恋愛漫画。

ツトム「実果子…… 会いに行こう。大丈夫だよ、居場所はおれが探し出してやるから!おまえの親父だって会いたいに決まってる!誰にも言わないから… 心配いらないから!一緒に会いに行こうな……」

実果子は両親が離婚した後、母親に気を使い父親のことを話題に出したり気にする素振りを見せずに過ごしてきた。しかし、ずっと押し殺してきた父親に会えない寂しさが爆発し泣き出してしまう。そんな実果子に父親に会いに行こうと誘うツトムのセリフ。

ツトム「おれはその……まだ半人前だし なんともしてやれない事もあるかもしんないけど でも 1人で悩むよりは2人のがいーじゃん?」

家に帰るとトイレで血を吐いて倒れている母親を発見した実果子。パニックになりツトムに相談しに行く。その後、母親は病院で胃潰瘍と診断され、落ち着いた実果子。そんな実果子に対して、一人で悩まなくてもいいという意味で声を掛けたツトムのセリフ。

神崎リサの名言・名セリフ/名シーン・名場面

リサ「だからさ… そーゆー一喜一憂する気持ちを…恋とゆーんじゃないの?世間は…」

ツトムの行動一つ一つに一喜一憂する実果子。しかし、実果子はツトムへの恋心を否定し続けている。そんな実果子の行動を見た親友で理解者のリサが、ツトムの行動一つ一つに振り回されるということは、恋なのではないかと実果子に気が付かせるセリフ。このセリフの後、実果子はツトムへの恋心を認めるようになる。

リサ「一緒に暮らしている人がいます。私を支えてくれる大切な人です。離れたくありません」

実果子と共にロンドン留学の資格を手に入れたリサ。しかし、リサには14歳から付き合っている恋人がおり、彼と離れるかロンドン留学するのかを悩んでいる。実果子は夢のためにロンドン留学する決断を下したが、リサは恋人と離れたくないとロンドン留学を断る。断る際に担任である浜田に伝えた理由。

如月星次の名言・名セリフ/名シーン・名場面

星次「実果子ちゃんが何を思って留学をやめようと決意したのかは知らないけど、君が言う『そのへんの子達』だって色んな事を思い悩みながら生きてる。一緒にされたくないなんて考え方は思い上がりだよ。女の子扱いされるのも子ども扱いされるのも嫌ならもう人前で泣いたりしちゃだめだ。本気で一流のデザイナーを目指すならそれ位の覚悟はした方がいい。夢を実現出来るかどうかは それに向かってどれだけ行動を起こせるかにかかってると僕は思うよ。その分犠牲にしなければならない事も増えてくる」

実果子の母親であり漫画家の留里子のアシスタントである星次。実は実果子と同じヤザガクの服飾科出身で、服飾のことについての実果子のよき相談相手でもある。ロンドン留学のチャンスが巡ってきた実果子であったが、ツトムと離れたくないという理由でロンドン留学の話を一度は断る。そのことを実果子から聞いた星次が言い放ったストレートな言葉だ。実果子は正論すぎるこの言葉に悔しさを感じるも、ロンドン留学について考え直すきっかけとなった。

星次「今 一番大切にしたいと思うものを 精一杯 守ればいい それもひとつの大きな勇気だよ」

ロンドンに留学するか、ツトムの傍にいるか迷ったことを星次に相談した実果子。そんな実果子に対し星次が答えたセリフ。

星次「そんなの言葉でならいくらでも言えるよ。行動に移せないなら口にするべきじゃない。みっともないだけだ」

実果子の夢は、デザイナーになって自分のブランドの店を持つこと。そのことをいつも星次に話しているが、学園祭間近ツトムとの喧嘩が原因で授業に遅れがちになってしまう。そんな行動と言動が伴わない実果子に対して星次が言った言葉。この言葉を言われた実果子は今までの行動を見つめなおし、学園祭に向けて真剣に取り組む姿勢を見せる。

櫻田広彦の名言・名セリフ/名シーン・名場面

広彦「『ごめんください』じゃなくて『ただいま』かな」

実果子の父親であり、留里子の元夫。一度は離婚した留里子と広彦であったが、実果子の働きかけによりヨリを戻すこととなる。そして、留里子が妊娠3か月目に入っていることが発覚し、急いで駆け付けた広彦が留里子にかけた言葉。この言葉に安堵した留里子は、「おかえりなさい」と言い返し涙を流す。実果子は母親と父親がヨリを戻すことをずっと願っていたため、このシーンを目撃し涙を流す。

広彦「奇跡は人の心の中で生まれるものなんだ」

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