ぼくたちは勉強ができない(ぼく勉)のネタバレ解説まとめ

『ぼくたちは勉強ができない』とは、 筒井大志が2017年より『週刊少年ジャンプ』で連載中の漫画である。2019年には第1期・第2期とアニメ化もされた。主人公で凡人出の秀才・唯我成幸が、得意分野では天賦の才能の恵まれるも、希望する進路に必要な科目はとことん苦手な、緒方理珠・古橋文乃・武元うるか、3人の教育係に任命され奮闘する。一ノ瀬学園OGで浪人生の小美浪あすみと、一ノ瀬学園教師で理珠と文乃の初代教育係でもある桐須真冬も巻き込み、5人のヒロインと大学合格を目指していく学園ラブコメディー。

『ぼくたちは勉強ができない』の概要

『ぼくたちは勉強ができない(略称:ぼく勉)』とは、 筒井大志により『週刊少年ジャンプ』で2017年10号から連載開始されたラブコメディー漫画である。2019年4月から第1期アニメ放送がスタート(全13話)。2019年10月から第2期(全13話)が放送された。シリーズ累計発行部数は2020年6月時点(17巻発売時点)で370万部を突破している。各話の表示は「問○」とされており、サブタイトルに必ず[x]が入っている。
受験勉強をテーマとして、高校3年生の1年間を中心に物語が展開する。
直接的な性描写は少なく、入浴シーンやコメディータッチな描写が多いことも特徴である。

一ノ瀬学園3年生で主人公の唯我成幸が、大学の学費免除となる特別VIP推薦を得る代わりに、学園長から一つの条件を出される。数学と物理の天才、緒方理珠。現代文、古文、漢文を得意とする才媛、古橋文乃。成幸の中学からの知り合いでスポーツ特待生、武元うるか。この3人の教育係となり、それぞれを志望大学に合格させる。それが成幸に言い渡された条件だった。
しかし、理系の理珠は文系大学、文系の文乃は理系大学への進学を志望。うるかはスポーツ推薦で英語試験が必須と3人とも苦手分野で受験を余儀なくされる。成幸は、得意分野は天才だが苦手分野はとことん絶望的な成績の3人に加えて、予備校で出会った一ノ瀬学園OGで理科(生物・物理)が苦手な、小美浪あすみの勉強も教えることとなる。
成幸は一ノ瀬学園教師である桐須真冬との指導方針に対する確執も乗り越えながら教育係を続けていく。

基本構成として、各話毎に一人のヒロインを話の中心に据えた一話完結型のストーリーとなっている。5人のヒロインからサブキャラクターまでしっかりと描き分ける画力の高さや、ヒロイン全員に対して満遍なくストーリーを展開するなど、作者の実力が詰まった作品となっている。
問150で完結(うるかルート「白銀の漆黒人魚姫編」)を迎えた。
最終回の最終ページ後に、問69を分岐点とし、他の4人のヒロイン全員とのパラレルストーリー(ぼくたちは勉強ができないRoute:if)を描くという、週刊少年ジャンプ本誌ではあまり例のないマルチエンディング方式が発表された。
Route:ifで描かれるストーリーの順番は、理珠ルート「機械仕掛けの親指姫編」、文乃ルート「文学の森の眠り姫編」、あすみルート「明日の夜の小妖精編」、真冬ルート「薄氷の女王編」である。

『ぼくたちは勉強ができない』のあらすじ・ストーリー

緒方理珠と古橋文乃の教育係

出典: boku-ben.com

文乃(左)と理珠(右)。

主人公で自称「凡人出の秀才」こと、一ノ瀬学園3年生の唯我成幸は、貧しい家庭の手助けとなるよう大学の学費免除となる特別VIP推薦を目指して日々勉強に励んでいた。しかし、理系の授業では通称「機械仕掛けの親指姫」こと理系の天才・緒方理珠に競争相手にもされず、文系の授業では通称「文学の森の眠り姫」こと文系の天才・古橋文乃の後塵を拝していた。
特別VIP推薦のかかった学園長面談で成幸に1つの条件が提示される。
「一ノ瀬学園の誇る天才・緒方理珠と古橋文乃を志望大学に合格させるための教育係」
それが特別VIP推薦の条件だった。
しかし、理系の天才・理珠は文系大学、文系の天才・文乃は理系大学への進学を志望する。当初、簡単な教育係と思われたが、理珠は国語、文乃は数学がほぼ0点という状況だった。成幸は得意分野での受験を勧めたが、夢を否定されたと感じた2人は、その提案に猛反発して成幸のもとを去ってしまう。元々勉強の出来なかった成幸は、亡くなった父の言葉「お前はできない奴をわかってやれる男になれ」を思い出し、2人の勉強に付き合うことを宣言。理珠と文乃から信頼を勝ち得ることができた。

武元うるかが勉強会に参加

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成幸が新たに教育係を担当することとなる、水泳部のエースうるか。

成幸が理珠と文乃の2人の勉強を見始めてから数日後、学園長への定期報告の際に教育係をもう1人追加で頼まれる。
通称「白銀の漆黒人魚姫」ことスポーツ特待生・武元うるか。
成幸とうるかは同じ中学校出身で友人同士でもある。うるかはスポーツ万能ながら勉強が大の苦手だった。うるかが志望する音羽大学へのスポーツ推薦には英語の試験が必須と判明。成幸はVIP推薦のためにもうるかを勉強させようとするが、勉強嫌いのうるかは成幸から逃げ回る。しかし、理珠と文乃の2人が成幸に勉強を教えてもらっていると聞いて、うるかは態度を一変させる。実は中学時代から成幸に思いをよせていたうるかは、成幸に自分を一番見てもらいたい一心で勉強会に参加する。
成幸は、得意分野は天才だが、苦手分野は絶望的な成績の3人と一緒に全員で志望大学合格を目指していく。
ちなみに、最初から成幸に好意を抱いていたのはうるかだけだった。

「氷の女王」桐須真冬の登場

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かぜを引いた文乃(中央)。

学園長から、理珠と文乃の2人に対して、1学期の中間試験で平均点以上を取らせるように言い渡された成幸。学園長との面談には2人の元教育係で教師の桐須真冬も同席していた。真冬は学園長に対し、中間テストで結果が出なければ、成幸には教育係を降りてもらうべきと提言した。それを立ち聞きしてしまった理珠と文乃の2人は、成幸のためにも平均点以上を取ると意気込む。

初日に行われた現代文のテストで、理珠は想定外の出題に苦戦するも、成幸から教わった削読法を駆使して奮闘する。適当に書いた回答も正解していた理珠は、平均点以上の71点を取得した。
数学のテストは2日目だったが、体調不良を押して試験勉強に励んでいた文乃は、無理が祟り初日終了後に高熱を出して寝込んでしまう。成幸とうるかは文乃の看病のため、放課後に文乃の自宅を訪問する。うるかが意外な料理の才能を発揮して文乃のために食事をつくり看病をする。2人の看病のおかげで熱が下がった文乃も、成幸の助言を思い出して苦手意識を払拭し、数学で平均点を突破。なんとか成幸のクビがつながる。

学園長と一緒に中間テストの結果を確認する真冬。才能ある道を行かず、わざわざ苦手な道を進ませる成幸の指導方針に、真冬は納得がいかなかった。

理珠とのファーストキス事故

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滑り落ちる理珠。

山間の合宿所において、一ノ瀬学園名物の2泊3日学習強化合宿が開催された。
合宿場に向かう途中、山ウドを見つけて「天ぷらにすると美味しい」とはしゃぐ成幸。そんな成幸に対する恋心を自覚していない理珠は、無意識のうちに彼の姿を目で追っていた。成幸と普段通りに接する文乃とうるかをみて、理珠は不機嫌になる。だが、理珠は自分自身でもイライラの原因が理解できないでいた。
休憩中に成幸に話しかけられた理珠は、成幸の顔を直視できないどころか、一方的に成幸に怒りをぶつけて、合宿所を飛び出してしまった。

理珠は山の中で成幸に対する発言を反省していた。一方で成幸に対するもやもやした気持ちの理由がわからず、何か仲直りするきっかけを欲していたところ、偶然山ウドの群生を目にする。これを渡せば成幸も喜んでくれると夢中で山ウドを集める理珠だったが、不意に降ってきた雨から逃げ惑う内、山中で迷子になってしまう。合宿所に帰ってこない理珠を捜して、成幸は山に入った。彼女が依然遊んでいた、理珠の祖母お手製のカードゲームの札が木の根本に落ちていることに気付き、「もしかしてまだ外(山の中)にいるのでは」と考えたのだ。
落とし物を頼りに理珠を捜す成幸は、山中の高台でうずくまる彼女を発見する。高台から降りようとした理珠は、足を滑らせてしまう。とっさに理珠を支えようとした成幸は、はずみで理珠とキスをしてしまった。
理珠と成幸は、キスではなくただの接触事故であったと、お互いに言い聞かせ納得しようとした。

後日、成幸は真冬に生徒指導室へ呼び出された。真冬は成幸に理珠との不純異性交遊(キス)について問いただす。あの時、真冬も山の中にいて、成幸と理珠のキスを偶然目撃していたのだった。真冬は成幸の必死な弁明に渋々納得するが、真冬は成幸に対し、彼の「人に寄り添う」教育方針には賛同しないと告げる。
真冬はかつて才能の無い生徒の夢を応援し、受験に失敗させてしまった過去があった。その経験から「才能ある人間がそれを最大限に活かせない環境は罪」「才能をドブに捨ててはいけない」という教育方針を掲げるようになったのである。「お前はできない奴をわかってやれる男になれ」という父の言葉を胸に文乃たちの夢を応援している成幸には、そんな真冬の考えがどうしても受け入れられない。
お互いに納得できないまま、真冬と成幸の話し合いは終了する。一方で成幸は、真冬が自分と同様に山の中で必死に理珠を捜していたことにも気づき、冷たい教師だと思っていた彼女が本当はとても優しい人間であることを知るのだった。

理珠とうるかの恋心に文乃の思い

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成幸の話をして照れるうるか(左)と困り顔の文乃(右)。

学園長から3人の成績が伸びていることを褒められて上機嫌の成幸。その嬉しそうな顔を見た友人の小林と大森に3人のうちだれかと付き合っているのかと勘繰られる。恋愛については否定したものの、キスについては否定できなかった成幸。その話が噂となって学園中に広まってしまう。噂を聞いたうるかは成幸に英語で「成幸は誰かとキスをしましたか?」と質問するが、「No」と答えられない成幸を見て思わずその場から逃げ出してしまう。

動揺を隠せないうるかは、落ち込んで座っているところに通りがかった文乃を呼び止めて、「友達の話」として恋愛相談を始める。自分自身と成幸を“友達”と“友達の好きな男の子”に置き換えただけのその内容から、文乃はうるかが成幸のことを好きなのだと気付く。唐突に友人の恋心を知ってしまったことに戸惑いながらも、文乃はキスをしたかどうかとその男の子に恋人がいるかどうかは直接は関係ないし、好きでいることを諦める必要は無いとうるかを励ます。勇気づけられるうるかだったが、そこに「成幸はキスの相手と5年付き合ってる」「もう同棲している」「すでに子供もいる」といったさらに誇張された噂が聞こえてきて意気消沈し、心配する文乃に見送られながらしょんぼりと帰宅する。
一方、理珠も動揺を隠せないでいた。キスの噂を耳にするたびに成幸を意識して何も考えられなくなり、しかも恋心に無自覚なためそれを解消する方法もわからない。集中力を欠いたうるかと理珠の2人は、翌日の小テストで急激に点数を落としてしまうのだった。

成幸は2人の点数が落ちた原因がわからなかった。必死に成幸へ言い訳をする理珠。普段はクールな理珠が成幸に対しては子供っぽく見えるほど感情豊かに接する様を目の当たりにした文乃は、昨日キスの噂を聞いて動揺する彼女の姿を目撃したことも合わせて、「理珠もまた成幸のことが好きである」と感付いてしまったのだった。

この時から、文乃は「2人のどちらを応援したら良いのか?」と悩まされることになる。
また、鈍感な成幸の様子に胃を痛め、胃薬を飲むことが増える。成幸が2人の様子について相談するたびに「これは女心の練習問題だよ」と発言するようになった。

うるかの好きな相手

無理をし過ぎて体調を崩し、倒れるうるか。

その後も成幸たちと勉強を続け、うるかは順調に英語の成績を上げていた。水泳部でも絶好調で、自己ベストを更新する。しかし好調であったがために本人も気付かないまま疲れが溜まっており、うるかは学校で倒れてしまう。

成幸の手で運ばれた保健室で、うるかはしばらく休むこととなる。心配で付き添った成幸は、ベッドの隣に座っていたところを寝ぼけたうるかに抱き着かれ、そこに水泳部の部員たちがお見舞いに駆け付けたため気恥ずかしさから咄嗟に物陰に身を隠す。うるかの無事を知って安堵した水泳部の部員たちは、寝ている彼女の前で「うるかは成幸が好き」という恋バナで盛り上がる。すぐ近くで隠れている成幸にも、当然それは聞こえてくるのだった。

うるかの症状はただの過労であっさりと回復するも、友人だと思っていた彼女からの好意を知った成幸は動揺を隠せない。うるかに「助けてくれたお礼をしたい」と言われて2人でラーメン屋を訪れた帰り、成幸は意を決して彼女に「お前の好きな奴って俺?」と問いかける。一瞬迷うも、今の関係を壊したくないという臆病さと、何より「受験を控えた成幸の負担にはなりたくない」という想いから、うるかは成幸の問いを否定するのだった。

小美浪あすみとの出会い

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理珠とほとんど変わらないほど小柄なあすみ。文乃たちにも当初は中学生だと思われていた。

夏休みに入り、成幸は予備校に通う。
成幸は学園長から教育係のご褒美として、予備校での夏期講習をプレゼントされていた。そこで成幸は、小柄な少女・小美浪あすみと知り合う。あすみはひとつ年上の一ノ瀬学園OGで浪人生だった。しかし、小学生とも思える姿に年下と勘違いした成幸は、あすみにひどく嫌われてしまう。慣れない予備校の授業スピードに戸惑う成幸だったが、あすみから塾での勉強方法を教わり、なんとか授業に付いていくことができた。
予備校が終わり帰宅しようとする成幸だったが、初めて来た場所に迷ったうえ、メイド喫茶「High stage(ハイステージ)」の勧誘に引っかかり、店内に連れ込まれてしまう。座っただけでも1時間1,000円になる代金が支払えない成幸。そんな成幸の前に、メイド姿のあすみが「小妖精(ピクシー)メイドあしゅみー」として現れる。
あすみは親に反対されながらも国公立大医学部を目指しており、予備校代や学費を稼ぐためにHigh stageでバイトをしていた。バイトの空き時間に勉強しているあすみだが、ふとした拍子に生物や物理などの理科が苦手と判明。あすみが解けなかった問題を解説する成幸。成幸のわかりやすい説明のおかげで解けなかった問題がわかるようになり、あすみは感心する。その日以降、お店の好意もあり、お客の少ない時間帯には成幸が来てあすみの勉強を見ることとなった。
ある日、店から帰る成幸に忘れ物を届けたあすみは、父・宗二朗と遭遇してしまう。宗二朗にメイド喫茶でのバイトを秘密にしていたあすみは、とっさに成幸が彼氏であり、成幸の趣味でメイドの格好をしていると嘘をついてしまう。医学部進学を反対する宗二朗に対し、成幸はあすみの真剣な気持ちを伝え理解を得る。しかし、その代償として成幸は宗二朗から彼氏と信じ込まれてしまい、彼の前では偽物の恋人を演じ続けることになってしまった。

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