ゾイド -ZOIDS-(初代・無印)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゾイド -ZOIDS-』は、タカラトミーの玩具「ゾイド」をモチーフにした、TBS系列で放送されたテレビアニメ。全67話。原作はタカラトミー。辺境の村に住んでいる少年バンは、ある日遺跡の中でカプセルの中に封印された少女フィーネと、オーガノイドのジークと出会う。記憶喪失のフィーネが呟いた「ゾイドイヴ」という言葉を手がかりに、愛機シールドライガーを駆り、世界を巡る冒険がはじまる。ゾイドを全てトゥーンレンダリングによる3DCGで描いており、ゾイドのリアリティや躍動感が魅力。

『ゾイド -ZOIDS-』の概要

『ゾイド -ZOIDS-』は、トミー(のちのタカラトミー)の玩具「ゾイド」をモチーフに制作された、ロボット、アドベンチャーの日本のテレビアニメ。TBS系列で1999年9月4日から2000年12月23日まで全67話放送された。ゾイドは、ZOIC(動物の)とANDROIDS(アンドロイドの複数形)を由来とする造語であり、動物や恐竜をモチーフとしている。当時では珍しく、ゾイドを全てトゥーンレンダリングのよる3DCGで描かれている。その為、ゾイドのリアリティが高く躍動感を感じられることが魅力。また、『ゾイド -ZOIDS-』以降、物体や特殊効果としてCGが導入されることになり、その枚挙に暇がない。
ゾイドというコンテンツの価値を押し上げた作品であり、直接の続編である『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』、『ゾイドフューザーズ』、『ゾイドジェネシス』へと、「ゾイド」シリーズが続いていく原点となった作品。

惑星Zi(ズィー)では、金属生命体ゾイドが存在している。惑星Ziにあるヘリック共和国とガイロス帝国は、長年戦争をしてきた。現在は停戦しているが、またいつ戦争が再開されるかも分からない程緊迫した状態だった。
物語の主人公・バンは、辺境の村ウィンドコロニーに住む少年である。姉と二人暮らしをしていたバンは、ある日、遺跡の中でカプセルに封印されているフィーネとオーガノイド(体長2~3mの小型ゾイド。大型ゾイドと合体することで、そのゾイドの性能を向上させたり、形状を変化させたりできる能力を持つ)のジークと出会う。記憶喪失だったフィーネが呟いた言葉「ゾイドイヴ」。この言葉を手がかりに、バンはフィーネとジークと共に、フィーネの過去に迫るべく、ゾイドイヴを探す旅にでる。

『ゾイド -ZOIDS-』は、バンが仲間達と共にゾイドイヴを探す冒険をしている中、惑星の支配者として君臨しようと暗躍するプロイツェンの野望を打ち砕く為に戦う第一部(少年編)。2年後、共和国と帝国の戦争が終結し、両国は和平を結んだ。しかし、再び戦乱を起こそうとする未知の敵が現れる。両国はこれに対抗する為に、共和国と帝国の垣根を超えた特務部隊ガーディアンフォースを設立。バンがこの部隊の一員として、活動していく第二部(ガーディアンフォース編)。この二部で構成されている。

『ゾイド -ZOIDS-』のあらすじ・ストーリー

第1部:少年期

バンとフィーネの出会いとレッドリバー戦線

金属生命体ゾイドが住む惑星Zi(ズィー)には、ヘリック共和国という国が存在していた。この国内にはウィンドコロニーと呼ばれる村があり、ここには主人公であるバン・フライハイトという少年が住んでいる。

ある日、バンは遺跡探索中に盗賊に襲われる。逃げ込んだ先で2つの大きなカプセルを発見し、片方から恐竜型のゾイドが出現した。バンはそれを「ジーク」と名付ける。
だが、盗賊が遺跡に激しく攻撃したため、バンたちは外に脱出する。ジークはバンの父親の相棒で、今は壊れてしまったゾイドの「シールドライガー」のコックピットにバンを座らせた。
すると、ジークがシールドライガーと同化して復活した。バンはシールドライガーを操って盗賊を撃退し、冒険が始まる。

さらに、もう1つのカプセルには記憶を失った少女「フィーネ」が入っており、バンは彼女をウィンドコロニーに連れて帰る。
バンの姉であるマリアにジークとフィーネを紹介した後村を案内していると、突如村が襲撃された。
この襲撃は、特別なゾイドであるジークの価値を狙う盗賊団デザルト・アルコバレーノのボス・ロッソによるもので、彼はジークを手に入れるために村人を脅し、バンの姉マリアを人質に取る。
バンはジークと協力してロッソ一味と戦い、マリアを救出する。自分のせいで再び村が襲われるかもしれないと思ったバンは、フィーネとジークと共に旅に出る決意を固めた。

途中、青年アーバインや運び屋のムンベイといった新たな仲間と出会う。ムンベイはガイロス帝国に爆薬を運ぼうとしていた。しかしその途中で、ヘリック共和国の領土防衛のための無人稼働ゾイド、スリーパーゾイドに襲われる羽目になってしまった。
積荷を捨て、その爆薬を爆発させることでバン達はなんとかその場を脱することに成功する。

レッドリバー基地のロブ・ハーマン大尉達により、バンたちは帝国の爆薬を運んでいた疑いで捕まってしまう。
バンとアーバイン、フィーネとムンベイは別々の牢屋に入れられた。
アーバインは爆薬を隠し持っていたため難なく脱出することができた。
フィーネ達を残し逃げたバンは、ジークが動かすシールドライガーと再会する。

バン達が共和国の追手と戦っている傍ら、ムンベイはハーマン大尉の部下であるオコーネル中尉に交渉を持ちかけていた。
ムンベイは緊迫した雰囲気を持つレッドリバー基地の様子を見て、もうじきこの場所で帝国軍との戦いがあることを予想する。
ムンベイは自分達を自由にする代わりに、共和国軍の手助けをするという契約を結んだ。

レッドリバー基地に、ガイロス帝国のシュバルツ少佐率いる帝国軍が現れた。ハーマンとシュバルツは対峙するが、お互い戦闘を避けようとする。しかし戦争肯定の思想を持つシュバルツの部下、マルクスの行動により、戦闘が始まってしまう。バンたちはムンベイの契約に従い、共和国軍を手助けして帝国軍を孤立させ、戦争が終結する。

レイヴンとの出会いとニューヘリックシティ攻防戦

レッドリバー基地を出発したバン達は、フィーネの記憶の手がかりである「ゾイドイブ」についての情報を得る。
ニューヘリックシティの国立科学研究所であれば、「ゾイドイブ」に関する手掛かりがつかめるかもしれないと、ハーマンから助言をもらった。
バン達は国立科学研究所で調査することを決意し、向かう途中でドクター・ディーという研究者に出会う。

しかし、バン達はドクター・ディーから「ゾイドイブ」に関する情報を得られず、さらに旅を続ける中で共和国軍との衝突が起きる。
アーバインとムンベイはハーマンの紹介状を示し、兵士達との対立を回避する。

兵士から逃れることに成功したバンとフィーネは、レイブンという名の少年に遭遇する。帝国軍の兵士だというレイブンは、黒いオーガノイド・シャドーを連れていた。
先程バン達を捉えようとした共和国軍はレイヴンに部隊を攻撃されており、オーガノイドを連れた少年を探していたのだった。
バンはレイヴンが、追ってきた共和国軍を蹂躙していく姿を見て、レイヴンを止めようとする。シールドライガーとジークと共に戦うが、レイヴンの実力は圧倒的だった。
バンはレイヴンに敗北するが、フィーネ達の励ましによって立ち直る。

ニューヘリックシティで再びドクター・ディーに会い、ガリル遺跡にフィーネの記憶に関連する手がかりがあることを知る。
一方で、帝国軍は首都の防衛を担うマウントオッサ要塞とニューヘリックシティへの攻撃を計画していた。帝国軍のプロイツェン元帥は、共和国大統領であるルイーズに対して降伏か全滅かを要求する。
ルイーズが「亡き夫である先代大統領ならば、民の為に降伏を選ぶだろうか」と悩んでいると、大統領の子息だったハーマンが「先代大統領であれば、民の為に勇敢に帝国とたたかう道を選ぶ」とルイーズに連絡してくる。
ハーマンとの縁もあり、バンは共和国軍に協力して防衛作戦に参加することとなった。

防衛作戦の最中にバンとレイブンは再び対決し、互角の戦いを見せる。シャドーはバンのことを「自分を楽しませてくれる相手」と認識し、去っていく。
バンの奮闘によって共和国軍の作戦は成功する。
帝国では戦争中に皇帝が崩御し、一時的に孫である戦争反対派のルドルフ皇太子が全権を握っていた。
帝国軍のルドルフ皇太子はルイーズ大統領との和平を求める姿勢を示す。

ブレードライガー誕生

バン達が過去に出会った盗賊団デザートアルコバレーノのロッソ達はルドルフ誘拐を目論んでいた。同時に、次期皇帝のルドルフが邪魔なプロイツェンが、彼を暗殺しようとしていたのだ。
ルドルフを誘拐しようとしていたロッソ達は、ルドルフを暗殺者達から守ることになり、行動を共にするようになる。

一方、バン達はガリル遺跡で調査を行うが、デスザウラーという謎のゾイドの名前しか見つけられなかった。
バン達は立ち寄ったオアシスで、ロッソたちとはぐれたルドルフと出会う。バン達はルドルフを迷子だと思い、ロッソたちを探すのを手伝うことにした。
しかし、ジェノザウラーと呼ばれる凶悪なゾイドに乗ったレイヴンが現れ、ルドルフを襲撃する。
ジェノザウラーは帝国が復活させたゾイドで、プロイツェンの秘密の研究過程で誕生したものだった。

ロッソたちの命がけの行動で難を逃れたバン達は、「ゾイドコア」と呼ばれるゾイドたちの心臓部分が抜かれた大量の残骸と、それを調査しているドクター・ディーを発見する。バンはデスザウラーに関する情報をドクター・ディーに見てもらうことにした。
ドクター・ディーはデスザウラーがはるか昔に存在した非常に強力なゾイドである事を説明した。そして、帝国がデスザウラーを復活させようとしているのではないかと考える。
ドクター・ディーは、レイヴンやジェノザウラーが復活実験の過程で生まれた可能性を推察し、バン達に「次にジェノザウラーに遭遇したら戦わずに逃げろ」と警告した。
ドクターの警告の甲斐なく、レイブンによってルドルフを攫われてしまった為、バンはジェノザウラーとの戦闘を余儀なくされる。
荷電粒子砲という大技によってゾイドコアを打ち抜かれたシールドライガーは石化して死んでしまったが、バンは諦めることなく自力でルドルフを奪還するとシールドライガーの元へ戻った。
そこでバンはシールドライガーが不思議な光の繭に包まれ、更にジークとフィーネがシールドライガーに何かを施している姿を目撃してショックを受け、1人その場を離れる。
そんなバンの後をルドルフが追いかけていった。

一方その頃スティンガーという男が、プロイツェンの暗殺一味を従えてだまし討ちを仕掛け、アーバインやムンベイ達を拘束してしまった。
事情を知ったバンは、暗殺一味のゾイドを奪って駆け付けようとするも、窮地に陥る。すると突然バンの身体が光の繭に吸い込まれ、シールドライガーのコックピットへと移動した。シールドライガーは全く新しいゾイド「ブレードライガー」に進化していたのである。
バン達はブレードライガーの力を駆使してルドルフを守ることに成功するが、暗殺一味によって皇位継承の証である指輪を盗まれてしまう。

一方のフィーネはシールドライガーを進化させる過程で力を使ったことで、自分が「古代ゾイド人」と呼ばれる一族の生き残りだという記憶を取り戻していた。

帝都攻防戦

一方帝国内では皇位継承の証である指輪を手にしたプロイツェンが、皇帝即位のため様々な陰謀を進行させていた。バン達はプロイツェンの野望を阻止するために一刻も早くルドルフを帝都に送り届けるべく旅を続ける。その間様々な妨害に遭いながらも協力者の助力を得てなんとか帝都に辿りつく。

ルドルフは帝都内で宰相と再会し、プロイツェンが近くの川の古代遺跡で何らかの研究を行っていることを聞かされる。バンはすぐさま遺跡に向かおうとして周りから「危険だ」と止められたが、その夜バンはフィーネとジークを連れて遺跡へと向かった。しかし遺跡に到着した際、プロイツェンとの対決が待ち受けており、バンは彼との戦いから逃げ出してしまう。そこで、古代ゾイド人であるフィーネの力に共鳴したデスザウラーが復活し、戦闘が激化する。
遺跡から戻る途中、バンはジェノザウラーを操るレイヴンと再び戦うことになる。しかし、バンはブレードライガーの力を使い、レイヴンを打ち破る。

一方、皇位継承を巡る闘いは激化し、ルドルフはプロイツェンとの対決に臨む。
デスザウラーの思念に取り込まれたプロイツェンは皇帝であることを主張し、デスザウラーを召喚して混乱を引き起こす。共和国軍と帝国軍がデスザウラーと激しい戦闘を繰り広げる中、バンはアーバインやムンベイとも連携してデスザウラーの弱点を突き、撃破する。プロイツェンも敗北し、デスザウラーの爆発で姿を消す。

ルドルフの即位式が行われるが、バンは式典に出席せず、フィーネとジークと共に新たな旅に出る。

第2部:GF編

新たな戦いの幕開け

デスザウラーの事件から2年が経ち、帝国・共和国では平和が続いている。バンは成長し、共和国軍での訓練を修了した。
ウィンドコロニーに帰ると、大破したゾイドに乗ったドクター・ディーとフィーネが現れ、さらにマリアの悲鳴が聞こえてくる。
直後、ウィンドコロニーはステルスバイパーというゾイドに突然襲われる。バンはブレードライガーでこれを撃退し、村を守ることに成功した。それを遠くから赤い髪の男とオーガノイドが眺めていた。男の名はヒルツ、オーガノイドの名はアンビエントと言う。
ステルスバイパーによる襲撃が始まり、バンはこれを撃退する。調査で、共和国と帝国の軍事基地が同様のゾイドに襲撃されていたことが判明。GF(ガーディアンフォース)が平和を守るために設立され、バンはGFとしてフィーネの護衛任務を受ける。

バン達は遺跡で、先行調査を行っていたオコーネル大尉達が姿を消しているのを発見した。青い髪をしたリーゼという少女とそのオーガノイドが現れ、精神攻撃を仕掛ける。
リーゼはヒルツの仲間で人々を絶望に陥れていた。

バンはリーゼとの戦いに勝利し、フィーネを救った。バンはGFの任務で帝国に向かうことになった。そこでシュバルツの実弟トーマ・シュバルツ中尉と出会う。冷静沈着な兄のシュバルツ少佐と違って、トーマは少々せっかちで早とちりしやすい性格であるが、トーマとの関係が少しずつ深まっていく。

バンとアーバインは盗賊団の調査中に再会し、アーバインは盗賊団の懸賞金がかかった標的を追っていた。2年前からの再会を経て、2人は再び連携して戦うことを決意する。
一方、共和国の基地が突如破壊され、バンは破壊された基地の兵士からレイヴンの関与を示唆される。トーマを含む仲間たちと共にレイヴンとの対決に備え、改造を施したブレードライガーを用意する。
レイヴンは2年前の戦いの後記憶を失っていたが、ジェノザウラーで攻撃を続け、バンとの再会で記憶を取り戻す。戦いの中、レイヴンはシャドーと共に消える。

ジェノブレイカーの出現

トーマのディバイソンがジェノザウラーによって撃破される事件が起こり、アーバインやドクター・ディーを含む仲間たちが集結する。
ブレードライガーを改造してもレイヴンに歯が立たず、バンたちのゾイドは倒されてしまう。
レイヴンがバン達にとどめを刺す際、ジェノザウラーに合体するシャドーが彼に逆らい、戦線離脱した。

シャドーと再合体したジェノザウラーは進化を試み、赤い繭に包まれる。バンたちはジェノザウラーの進化を阻止すべく軍を派遣し、レイヴンを捕まえるが、ジェノザウラーは新たなゾイド・ジェノブレイカーに進化。
レイヴンはバンのブレードライガーを蹴散らし、アーバインのゾイドコアに致命傷を与え、姿を消す。
アーバインのゾイドコアの傷が深刻で、彼のゾイドは石化し、死ぬ運命に瀕する。アーバインは運命を受け入れようとしていた。

一方で、ドクター・ディーは新しいゾイド「ライトニングサイクス」の開発に取り組んでおり、走行テストの際にゾイドのメモリーバンクが壊れるという事故が発生した。
この問題を解決するため、帝国軍からの依頼を受けたドクター・ディーは、彼の相棒である「コマンドウルフ」のメモリーバンクをライトニングサイクスに移植する提案をした。
初めアーバインはこれを拒否し、コマンドウルフを実験材料にすることを嫌がっていたが、これを説得したのはムンベイだった。
ムンベイは、「コマンドウルフは本当にこのままでいいのか。叶うならばもう一度レイヴンと戦いたいと思っているんじゃないか」とアーバインを叱咤し、アーバインは提案を受け入れる。
結果的に、コマンドウルフのメモリーバンクを移植したことで、ライトニングサイクスはアーバインとの高いシンクロを持つゾイドとして戦場に登場する。

ブレードライガーのさらなる進化とデススティンガーの復活

一方、バンはレイヴンに敗北した後、ブレードライガーの操縦技術に不満を抱えていた。
ブレードライガーのポテンシャルを超えるゾイドの操術技術をバンが身につけてしまったためだ。
しかし、フィーネはジークが進化しようとしていることに気づき、ゾイドの性能が上がりすぎることでバンへの負担が大きくなることを心配していた。いざ進化が起こると、バンは無邪気に喜んだ。
性能が向上したブレードライガーと共に、バンは成長した自分を実感し、再びレイヴンに挑むことを決意する。

レイヴンは今度こそバンを倒そうと、バンに勝負を仕掛ける。
結果はバンの勝利であった。
レイヴンはシャドーとの合体に過度な負担をかけてしまい、シャドーは光に包まれて消える。
同時に、古代の恐るべきゾイド「デススティンガー」の復活が進行していた。
ヒルツがデススティンガーの復活に成功し、その力を用いて脅威を広げている。
デススティンガーはヘリック共和国の都市を次々と荷電粒子砲で壊滅させ、首都のニューヘリックシティも焼き払われてしまった。

最終決戦

ニューヘリックシティを放棄した後、共和国軍と帝国軍は巨大なウィンディーヌレイクに集結した。そこには10年前から秘密裏に開発していた超巨大要塞「ウルトラザウルス」が存在していた。
ウルトラザウルスは7つのゾイドコアを備え、10体分の大型ゾイドを収容できるほどの巨体を持っている。両軍の兵士たちは結集し、ウルトラザウルスを起動させるための準備を開始した。

ウルトラザウルスを起動した一行は、「グラヴィティカノン」という武器を手に入れるために帝国領海へ向かう。途中、デススティンガーの妨害があったが、グラヴィティカノンを手に入れ、ウルトラザウルスに装着した。
この武器は「プラネタルサイト砲弾」と呼ばれる特殊な砲弾を発射でき、デススティンガーを倒すための手段だった。ただし、この砲弾は貴重な材料から造られており、実際に使用できるのは2発のみだ。

バンたちはデススティンガーに確実に砲弾を命中させるために、彼を足止めする作戦に乗り出す。1発目は破壊されてしまうが、2発目は命中し、デススティンガーを無力化することに成功する。しかし、その直後にアンビエントが現れ、デススティンガーと合体させて再び復活した。
デススティンガーは逃走し、バンとアーバインは追跡を開始する。しかし、デススティンガーと一緒にいたフィーネも光に包まれて消えてしまう。

光に包まれて消えた人々は、ダークカイザーという名の男によって呼び寄せられていた。彼はヒルツやリーゼを操っており、その正体は2年前に死亡したと思われていたプロイツェンだった。彼はデスザウラーのゾイドコアと融合して生き残っていたのだ。
プロイツェンはフィーネを洗脳し、全てのゾイドの根源であるゾイドイヴの封印を解かせようとする。プロイツェンはゾイドイブを自分のものにしようと、古代ゾイド人であるフィーネを連れてきたのだ。

バンたちはデスザウラーの復活を阻止するため、ゾイドイヴを停止しようとするが、それは他のゾイドも停止させることを意味する。バンは全てのゾイドを犠牲にするのを防ぐため、最終決戦に挑むことを決意する。
バンの指揮の下、ブレードライガーがグラヴィティカノンで発射され、デスザウラーのゾイドコアが破壊される。デスザウラーは崩れ落ち、ゾイドイヴは再び地下へと沈んでいく。
バンたちは勝利の感動に浸りながらそれを見守るのだった。

『ゾイド -ZOIDS-』の登場人物・キャラクター

主要人物

バン・フライハイト

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