【進撃の巨人】エレン「……な、なんでアルミンとミカサが大人になってるんだ!?」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回のお話では、エレンの記憶が10歳に退行してしまいます。子供になってしまったエレンに振り回されるミカサとアルミンたち。果たしてエレンは元に戻れるのか?

エレン「……な、なんでアルミンとミカサが大人になってるんだ!?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:25:34 ID:4whd6BMK0

アルミン「エレン、気が付いたんだね!」

ミカサ「エレン! 良かった」

エレン「ちょ、ちょっと待ってくれ。二人ともなんでそんなにおっきいんだよ。何だか成長していないか?」

ミカサ「何を言ってるのエレン?」

アルミン「待ってよミカサ。エレンは訓練中に頭を強く打ってるんだ。記憶が錯乱しているのかもしれない」

エレン「さくらん? さくらんってなんだ?」

アルミン「落ち着いてエレン。目を覚ます前に何があったか覚えてる?」

エレン「え? 今日はミカサと一緒に薪を拾いに行くから早く寝たはずだぞ。なあミカサ」

ミカサ「……? 何を言ってるのエレン。それは……」

アルミン「待ってミカサ! もしかしたら今のエレンは……」

エレン「あーお腹空いたなー。っていうかココ何処だよ。母さん御飯まだかなー」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:27:12 ID:4whd6BMK0

ミカサ「エレン!? カルラおばさんは……」

アルミン「ミカサ!」

ミカサ「?」

アルミン「」フルフル

エレン「なんだよ……? お前達今日はおかしいぞ?」

アルミン「ごめんエレン。ちょっといろいろあったんだ」

エレン「いろいろってなんだよ?」

アルミン「うん。後で説明するよ。ところでエレン、今エレンって何歳だっけ?」

エレン「おいおい大丈夫かよ。アルミン俺より頭良かったじゃねーか。俺は十歳になったばかりだぜ」

アルミン「そ、そう」

ミカサ「……」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:28:56 ID:4whd6BMK0

アルミン「結論から言うと、今エレンは幼児退行しているんだと思う」

ミカサ「幼児退行?」

アルミン「記憶が十歳の頃にまで巻戻ってるんだ」

アルミン「今のエレンは自分を十歳だと思ってる」

ミカサ「そんな……」

アルミン「訓練中の事故ではあるけど、やっぱり箇所が箇所だからね」

ミカサ「治るの? アルミン」

アルミン「僕からはなんとも言えない。流石にこういうことはそこまで詳しくないんだ、ごめん」

アルミン「ただ人並みな知識で言えば、ショック療法か、あるいは日常を過ごしている時にフッと思い出すことが多いって聞いたことがある」

アルミン「でも、その場合、個人差があって長い時間が掛かる場合もあるんだ。そうなるとやばいよ」

ミカサ「やばい? どうして」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:34:11 ID:4whd6BMK0

アルミン「僕らはこの後教官にエレンの状態を説明しにいかなきゃならない」

ミカサ「ええ」

アルミン「どうせすぐばれるし正直に話した方がいいと思う」

ミカサ「確かに十歳の頃のエレンに今の訓練は辛いと思う。何よりわからないことが多い」

アルミン「問題はそれだけじゃない。訓練生としてここにいる以上、使えないと判断されたら開拓地送りにされる可能性もあるんだ」

ミカサ「!」

アルミン「症状が長引けばエレンは訓練生としてここにいられなくなるかもしれない」

ミカサ「そんな……」

アルミン「だから、教官の所に行くのは気が重いけど、教官のサポートなし今のエレンを助けることは出来ないよきっと」

ミカサ「……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:38:19 ID:4whd6BMK0

アルミン「アルミン・アルレルト入ります!」

ミカサ「ミカサ・アッカーマン入ります」

キース「うむ」

アルミン「同僚、エレン・イェーガー訓練生の容態を確認。報告に参りました!」

キース「話せ」

アルミン「ハッ!」

アルミン「エレン・イェーガー訓練生に目だった外傷はありません!」

キース「そうか。ではすぐにでも訓練に復帰できるのだな」

アルミン「いえ、それが……」

キース「なんだ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:38:51 ID:4whd6BMK0

アルミン「エレン・イェーガー訓練生は今回頭を強く打っており、記憶の混乱が見受けられます」

キース「記憶の……? どの程度だ」

アルミン「現在の自分を、十歳の子供と認識してしまっているようです」

キース「記憶の退行か」

アルミン「! ご存知なのですか」

ミカサ「!」

キース「訓練中に頭を強打し、記憶の混乱を起こす輩は決して皆無ではない。退行もその一つだ」

アルミン「で、では……!」

キース「一週間だ」

アルミン「えっ」

キース「一週間イェーガーには特別療養期間を与える。その間に快復の見込が無ければ、残念ながらイェーガー訓練生には出て行ってもらう」

ミカサ「そんな……!」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:39:25 ID:4whd6BMK0

キース「我々は決して慈善事業ではない。知っての通り無駄飯を与える余裕は微塵もないのだ」

ミカサ「しかし……」

キース「イェーガーは優秀だ。成績も現在上位十名の中に入っている。それを鑑みての処置だ。これ以上の措置は講じられない」

アルミン「わかりました」

ミカサ「アルミン!?」

アルミン「行こうミカサ。まだ一週間で治らないって決まったわけじゃない」

ミカサ「……わかった」

アルミン「失礼します!」

ミカサ「……失礼します」

キース「……グリシャ、お前の息子をこんな目に合わせてしまっている俺を、お前は恨むか? 許せ……」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:44:21 ID:4whd6BMK0

ミカサ「どうするのアルミン?」

アルミン「とりあえずみんなには説明して協力してもらおう。僕はこれまでのケースを洗ってみるよ」

ミカサ「?」

アルミン「教官の話だと過去にもこういうことは結構あったみたいだし、良い解決策があるかもしれない」

ミカサ「! わかった。がんばってアルミン」

アルミン「うん。エレンにも簡単に事情は説明する。少しだけ嘘も混ぜるけど。だから出来るだけミカサは傍にいてあげて」

アルミン「きっと今のエレンからすると知らない人ばかりで心細くなるはずだから」

ミカサ「言われなくてもエレンの傍にいる。でも嘘っていうのは?」

アルミン「例えばエレンのお母さんのこととか」

ミカサ「! わかった」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:48:18 ID:4whd6BMK0

アルミン「エレン、入るよ?」

エレン「あ、アルミン、ミカサ! 見てくれよ! 俺もなんだか急に成長してるんだ! ほら、背だってこんなに伸びてる!」

アルミン「エレン、落ち着いて聞いて」

エレン「?」

~~説明ちう~~

エレン「俺が兵士に? 俺は今十五歳なのか……」

アルミン「うん、今のエレンや僕らが大きいのはそのせいなんだ」

エレン「アルミンの言うことだし、信じるよ。そうかあ、俺調査兵団に入ろうしてたんだろうな~」

エレン「あ、でもよく母さんが許してくれたな」

ミカサ「……」

アルミン「大喧嘩したみたいだけどね」

ミカサ(カルラおばさんのことは……言えない)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:53:39 ID:4whd6BMK0

アルミン「それじゃみんなにも紹介して説明するから」

エレン「みんな?」

アルミン「同じ訓練兵団の仲間だよ」

エレン「わかった」

~~説明ちう~~

アルミン「というわけなんだ」

ライナー「おいおいまじか。大丈夫なのかエレン」

エレン「うわー、すげえ筋肉の兄ちゃんだな」

ライナー「に、兄ちゃん!?」

エレン「すげーすげー! 俺もこうなるのか!?」

ライナー「ま、まあ鍛えればな///」

ベルトルト「何顔を紅くしてるのさライナー」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 14:57:06 ID:4whd6BMK0

エレン「うわー、こっちの兄ちゃんは背が高いな。俺も早くもっと大きくならないかな」

ベルトルト「え? た、高すぎてもいいことないよ」

エレン「なんで? 格好いいじゃん!」

ベルトルト「……エレンって小さい頃から良い子だったんだね、うん」

ジャン「お前等何簡単にのせられてるんだよ。馬鹿か、エレンがガキに戻ったって? 情けねーなおい」

エレン「む、この兄ちゃんは意地悪っぽい感じがする」

ジャン「なーにが兄ちゃんだよ。同じ歳だって言ってんだろ」

エレン「あ、そうだった」

ジャン「まあ頭の悪い死に急ぎ野郎は昔に戻ろうと戻るまいと頭の出来はたいして変わらないだろうけどな」

エレン「なんだと!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:01:00 ID:4whd6BMK0

エレン「あんたは人間の皮を被った化け物だな! 駆逐してやる!」

ジャン「おーおーやってみろガキエレン」

エレン「さっき同じ歳って言ったじゃないか!」

ジャン「ハハハッ、今の前は十歳なんだろうが」

エレン「っうぅ、くそぉ、駆逐してやる……」グス

ミカサ「! エレン」

エレン「な、なんだよミカサ! 泣いてねえよ!」ゴシゴシ

ミカサ「……うん、わかってる。ジャン?」ギロ

ジャン「う。わかった、俺が悪かった、エレン、俺と仲直りしようぜ。ほら握手だ」

エレン「……ふん。このイジワル兄ちゃんとは仲直りしねえよ!」プイッ

ジャン「こ、この……!」ピキピキ

ミカサ(エレン可愛い)

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:04:19 ID:4whd6BMK0

ジャン「下手に出てればいい気になりやがって……!」

ライナー「落ち着けよジャン、子供相手に」

ベルトルト「そうだよ、今のは君が悪いよ」

ジャン「な、なんだよお前等」

エレン「」ベーッ

ジャン「この野郎……!」

エレン「わあ!」ササッ ライナーノカゲ

ライナー「よしよし、俺が護ってやるぞ」

エレン「おお! 強いんだな筋肉兄ちゃん!」

ライナー「こうみえても訓練生二位だ」

エレン「すげー! 一位はどんな奴なんだ?」

ミカサ「私。エレンそれ私」クイクイ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:08:46 ID:4whd6BMK0

エレン「えええ!? お前なのかよ!」

ミカサ「でもエレンの方が凄い」

エレン「そうなのか? 俺立体機動とか出来るの?」

ジャン「俺より下手だけどな」

エレン「ムッ」

ライナー「ジャンいい加減にしろよ」

ベルトル「そうだよジャン」

サシャ「おはようございます! 調子悪い人はいませんか? いたら私がパァンもらってあげますよ!」

エレン「わっ、なんか元気なお姉ちゃんが来た」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:14:53 ID:4whd6BMK0

サシャ「お姉ちゃん? 何を言ってるんですかエレン」

エレン「俺のこと知ってるの?」

ミカサ「同期。サシャ・ブラウス」

エレン「そうなのか、よろしくな!」

サシャ「???」

ミカサ「実は……」

~~説明ちう~~

サシャ「へーっ、不思議なこともあるものですねえ」

クリスタ「どうしたの?」

ユミル「お前等ちょっと騒がしいぞ」

ミカサ「実は……」

~~説明ちう~~

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:15:30 ID:4whd6BMK0

クリスタ「エレンが退行?」

ユミル「なんだそりゃ。あひゃひゃ!」

クリスタ「もう笑うなんて失礼だよ」

エレン「可愛いお姉ちゃんは優しいんだな。こっちの下品なお姉ちゃんは何か恐い」

ユミル「下、下品……おいてめエレン!」

ライナー「よせよ、子供の言ったことだろ」ププッ

ベルト「そうだよ」ププッ

ユミル「てめえら……!」

クリスタ「もう、ユミル? 今のエレンは子供なんだよ?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:21:50 ID:4whd6BMK0

エレン「俺は子供じゃない!」

クリスタ「きゃっ?」

エレン「あ、ごめんなさい」シュン

クリスタ「フフ、いいのよ」ナデナデ

エレン「なっ、やめろよ!」バタバタ

クリスタ(可愛いなあ)

ユミル「私のクリスタに……!」

アニ「あんたら、何をくっちゃべってるんだい? そろそろ訓練の時間だよ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:23:07 ID:4whd6BMK0

エレン「うわ、なんであのねーちゃんは怒ってるんだ?」

ライナー「ははは!あいつはあれが素なんだよ」

ベル「そうそう」

アニ「あんたら喧嘩売ってるの?」ギロ

クリスタ「違うのよアニ! 実は」

~~説明ちう~~

アニ「ふぅん、エレンがねえ」

エレン「な、なんだよ」

アニ「別に。っていうかなんでそんなに怯えてるのさ」

エレン「なんか顔が恐い」

アニ「……」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:23:53 ID:4whd6BMK0

アニ「……」スタスタ

ライナー「ん? どうし痛っ!?」ゲシッ

ベ「痛ッ!」ゲシッ

エレン「こ、こええええ……? なんだよあのねーちゃん……」

ミカサ「大丈夫、私がエレンを護る」

サシャ「訓練に遅刻しますよー」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:31:09 ID:4whd6BMK0

エレン「格闘訓練かー」

キース「貴様は見学だイェーガー訓練生」

エレン「わあ、ハゲてる」

キース「……」

ライナー「wwwwww」

「wwwwww」

コニー「wwwwww」

サシャ「wwwwwww」

キース「今笑った者、良いというまで走り続けろ」

ライナー「」

コニー「」

サシャ「」

キース「む? 他にもいたような……まあいい」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:33:54 ID:4whd6BMK0

エレン「あの」

キース「なんだ? それと私のことは教官と呼べ」

エレン「教官、俺も格闘訓練やってみたいです」

キース「貴様は今記憶がないのだろう」

エレン「でも、ミカサが一番って聞いた! ミカサ相手になら俺も負けないと思う」

キース「……ふむ。アッカーマン訓練生!」

ミカサ「ハッ!」

キース「イェーガーと組み手をしてみろ」

ミカサ「了解しました」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:37:17 ID:4whd6BMK0

ミカサ「エレン、これにはやり方があるの」

エレン「え、ただ戦うんじゃないのか?」

ミカサ「そうじゃなくて」

キース「いい。今回に限り好きにやらせろ。それが記憶を戻す鍵になるかもしれん」

ミカサ「わかりました」

エレン「よし、いくぞミカサ!」

ミカサ「いつでも構わない、エレン」

エレン「ふっ!」

ミカサ「はっ」

エレン「やっ! コチョコチョ」

ミカサ「!? ちょ、え、えれんぅぅ……///」

ジャン「……ハァハァ」

エレン「勝った!」

キース「なん、だと……」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:42:54 ID:4whd6BMK0

ザワザワ

エレンガミカサニカッタ……?

エレン「お前はくすぐりに弱いからなあ」

キース「……」

ミカサ「エレン、でもこれは私にしか通用しない」

エレン「その時は別の戦い方をするさ」

キース「やってみろ」

エレン「え?」

キース「ライナー・ブラウン! 走るのをやめてこっちへこい!」

ライナー「ハッ!」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:47:59 ID:4whd6BMK0

キース「エレンと戦ってみろ」

ライナー「!? し、しかし今の彼は……」

キース「貴様は巨人と戦えと言われて狼狽するのか?」

ライナー「い、いえ……わかりました」

ライナー「行くぞ、エレン」

エレン「うわー、筋肉の兄ちゃん強そうだからなあ」

キース「始め!」

エレン「えいっ」

ライナー「!? 目つぶしの砂!?」

エレン「さっき拾っておいて良かったぜ」ゲシッ

ライナー「あいたあ! す、脛を……」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:51:53 ID:4whd6BMK0

エレン「今だ!」パンチ

ライナ「l;jdkぁhjkgじあ!?」

キース(的確に相手の視界を奪い、急所を攻撃)

キース(一件荒削りな無法戦法だがどれも弱点を的確つき対応している)

キース(今までは型にはまった戦いしか教えてないが、子供の考えのような自由かつ奔放な戦い方が今のイェーガーを強くしているのか)

キース(実戦ではむしろそういった行動こそ求められる)

キース(……)

キース「イェーガー、この後の立体機動訓練、お前も参加してみろ」

エレン「え? いいんですか!?」キラキラ

ミカサ「教官!? それは……」

キース「私が個人指導を施す。もしかすると今のイェーガーは新しい風になるやもしれん」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 15:56:11 ID:4whd6BMK0

エレン「やっほぉぉぉぉぉっ! 見ろよミカサ! 俺、立体機動してるぞ!」

ミカサ「っ! 速い! エレンに追いつくのがやっと、なんて……!」

キース(アイツはこれまでこちらの教えた技術を飲み込もうと必至に努力していた)

キース(だがあいつの天賦の才はそのせいによって殺されてしまったようだ)

キース(無邪気な子供のように自由なやり方こそイェーガーには合うのかもしれん)

キース(驚くべき逸材だ……これまでと同じ評価の仕方なら恐らく今のイェーガーは及第点に届かない)

キース(しかし実戦の戦力としてみるなら……)

エレン「あーだめだ! ミカサより浅い! くそお!」

ミカサ「フフ……」

キース(アッカーマンと同じか、もしくは……)

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:02:43 ID:4whd6BMK0

エレン「あー疲れたけど楽しかった!」

ミカサ「お疲れ様エレン」

エレン「ミカサもな。でもお前本当に一位なのか? 俺と変わらなかったじゃないか」

ミカサ「エレンも成績良かったから。きっと身体が覚えているんだと思う」

エレン「ふうん。まあいいや」

ライナー「エレン、風呂にいこうぜ」

エレン「うん! 背の高いにーちゃんも一緒に行こう!」

背の高い兄ちゃん「うん、いいよ」

エレン「そういえばアルミンは?」

ミカサ「調べ物してる」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:06:54 ID:4whd6BMK0

エレン「昼間はごめん。お詫びに背中洗うよ」

ライナー「悪いな」

エレン「いいって」ゴシゴシ

背の高い兄ちゃ「いいなあライナー」

ライナー「ははは、羨ましいだろう」

ジャン「ケッ、あほか」

ライナー「ジャンは何を拗ねてるんだ?」

エレン「俺に立体機動の手本見せてやるとか言って負けてたから」

背の高い兄「ああ……」

ジャン「……チッ」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:11:15 ID:4whd6BMK0

エレン「ふー、さっぱりした」

ライナー「おいエレン! だめだぞちゃんと頭を拭かないと」

エレン「ええーいいよメンドイし」タタタッ

ライナー「あ、おい!」

エレン「へへー」ドンッ

エレン「あ、ごめ……ってなんだミカサか」

ミカサ「だめ、エレン。ちゃんと頭は拭きなさい」ゴシゴシ

エレン「うわ、やめろよ! お前は母さんかよ!」

ミカサ「風邪をひくといけない」ゴシゴシ

エレン「ちえー」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:16:52 ID:4whd6BMK0

エレン「あとは寝るだけだなー」

ミカサ「エレン、何も思い出さない?」

エレン「んー、ぜんぜん」

ミカサ「そう」

エレン「で、俺は何処で寝ればいいんだ?」

ライナー「エレンは男子寮だ。こっちだよ」

エレン「男子寮? ミカサは?」

ミカサ「私は女子寮」

エレン「……えっ」

ライナー「?」

エレン「ミカサと一緒、じゃないのか……?」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:20:51 ID:4whd6BMK0

ミカサ「!」

エレン「べ、別に寂しいとかそういうわけじゃないぞ!」

エレン「ただいつも一緒に寝てたからで……」

エレン「そ、それにミカサが寂しがるからで!」

エレン「お、俺は……べ、べつに……」

エレン「な、なあ……俺本当に一人で寝る、のか?」

ライナー「俺たちと同室だよ。アルミンもいる」

エレン「ア、アルミンもいるなら……でも、ミカサは……」

ミカサ「今日は男子寮に泊まろう」

ジャン「なんだと!?」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:25:08 ID:4whd6BMK0

ジャン「おいこのスケコマシ野郎が!」

ジャン「ミカサがお前のとこに泊まるだとこの羨ましい!」

エレン「何言ってるんだよイジワル兄ちゃん」

ジャン「お前は一人で寝られないほどガキなのかよ? ああん!?」

エレン「ち、ちげえよ! ミ、ミカサなんかいなくたって……いなくたって……ね、寝られる、よ……」

ジャン「じゃあ一人でいいじゃねーか!」

エレン「お、俺はミカサの心配をしてやったんだよ!」

ジャン「ミカサがお前無しで寝られないわけねーだろ!」

ミカサ「寝られない」

ジャン「え」

ミカサ「エレンなしだと寝られない。だから私は今日はエレンと寝所を共にする」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:31:13 ID:4whd6BMK0

ジャン「え、え……」

ミカサ「もともと私はエレンと寝ていた。それが当たり前だった」

ジャン「い、いやでもなミカサ。男と女が……」

ミカサ「私とエレンは家族。何も問題はない」

ジャン「け、けどよ、お前も長いこと女子寮に住んでるわけだし眠れないなんてことは」

ミカサ「ジャンの言いたいことはわかった。つまり、私が嘘を吐いていると?」

ジャン「い、いやそんなことは……」

エレン「なんだよお前。ミカサの前になると急に態度変えやがって」

ジャン「うるせえガキ!」

キース「何事だ騒々しい」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:33:32 ID:4whd6BMK0

ジャン「っ! 教官、いや、あの、これは……」

ミカサ「教官、お話を宜しいでしょうか」

キース「言ってみろ」

ミカサ「今のエレンの症状はまだ光明さえ見えない状況です。この状況下の彼を一人にするのは些か危険と判断します」

ライナー「いや、寮には俺たちが」

ミカサ「エレン本人もつい昨日まで私と同衾している記憶が最新のものですので、今夜から記憶が戻るまでは私が一緒に寝るのがベストと提案します」

キース「……イェーガー訓練生」

エレン「ハ、ハッ!」

キース「貴様は寝所を誰かと共にしないと眠れないのか」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:36:26 ID:4whd6BMK0

エレン「しん、じょ?」

キース「寝る場所、ベッドや布団のことだ」

エレン「お、俺は一人、でも……ね、ねられ、ねれます……」

キース「……」

エレン「……」グス

キース「アッカーマン訓練生」

ミカサ「ハッ」

キース「貴様はイェーガー訓練生とは異性にあたるが同時に元同居人であり、実際に同衾の経験者だ。同衾しても何も問題は起きないと誓えるか」

ミカサ「問題ありません!」

ジャン「え、ちょ」

キース「ではアッカーマン訓練生にはイェーガー訓練生の面倒を命じる。男子寮では流石に角が立つので寝所は医務室のベッドを使え、以上だ」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:40:09 ID:4whd6BMK0

エレン「お、俺は……!」

キース「イェーガー訓練生。これは命令だ。俺がそうしろと判断した。貴様、訓練生の分際で上官に逆らうのか?」

エレン「い、いえ……」

キース「明日も速い。今日以上に過酷にもなる。しっかり休め」ナデ

エレン「……はい。ありがとう、ございます」

キース「では解散! 何をしているキルシュタイン訓練生!」

ジャン「」

ミカサ「エレン、行こう。こっち」

エレン「うわっ、ひっぱるなよ!」

ジャン「」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:43:29 ID:4whd6BMK0

エレン「い、いいか? 勘違いするなよ? 俺は一人でも寝られるんだ」

ミカサ「わかってる」

エレン「……ミカサ」ギュ

ミカサ「!?」

エレン「俺、おかしいのかな」

エレン「俺、本当は十歳じゃないんだろ?」

エレン「俺、俺……情けなくないかな」

ミカサ「大丈夫、大丈夫エレン」ダキッ

エレン「でもよかった。ミカサは変わって無くて。はやく母さんにも会いたいな……」

ミカサ「……」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:47:52 ID:4whd6BMK0

エレン「あ、でもミカサ」

ミカサ「なに?」

エレン「何で髪を切ってるんだ?」

ミカサ「えっ」

エレン「お前の長い髪、可愛くて好きだったのに」

ミカサ「!? こ、これは立体機動の邪魔になるからって、エレンが」

エレン「あ、そっかー。確かに。ミカサが……家族がそれで命を落としたらやだもんな」

エレン「でももったいないなあ」

ミカサ「……伸ばす」

エレン「え?」

ミカサ(絶対にもう一度髪を伸ばそう)

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:53:44 ID:4whd6BMK0

エレン「ん……すぅすぅ」

ミカサ「エレン、寝たの?」ナデナデ

ミカサ「久しぶりにエレンと寝られる」

ミカサ「私も、ぐっすり寝られそう……おやすみエレン」ギュ

エレン「んぅ……ミカサぁ、母さん、父さん……」

ミカサ「……」ギュゥゥゥゥゥゥ

エレン「んんぅ……ぐすっ」

ミカサ「」ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

エレン「う、う、う……?」

ミカサ「」ギュウウウウウウウウウウウウ

エレン「く、くるし……?」

ミカサ「えれん……すぅすぅ」

エレン「ギ、ギブ……」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 16:58:22 ID:4whd6BMK0

ミカサ「エレン、エレン、起きて」

エレン「う、うう……」

ミカサ「エレンは昔から寝坊ばかり、フフ」

エレン「うう、ん、おは、よう……」

ミカサ「おはようエレン」

エレン「身体、痛い……」

ミカサ「? 筋肉痛? 昨日はエレン頑張ってたから」

エレン「わからないけど、身体、痛い……」

ミカサ「無理はしないで」

エレン「ん……」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:01:47 ID:4whd6BMK0

サシャ「エレン、おはようございます!」

エレン「おはよう、元気なねーちゃん」

サシャ「なんだかそう呼ばれるのは新鮮ですけど変な気分ですねえ」

サシャ「おや? お疲れですか?」

エレン「身体痛い」

サシャ「それはそれは。昨日は大活躍だったらしいですしね、筋肉痛かもしれません。もしつらいなら私がエレンのパァンを食べてあげますよ」

エレン「なんでそうなるんだよ。自分の分はちゃんとたべるよ。元気なねーちゃんは意地汚いんだな」

サシャ「う」ガーン

ミカサ「エレン、座ろう」

エレン「ん」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:07:59 ID:4whd6BMK0

クリスタ「おはよう」

エレン「あ、優しいねーちゃんおはよう。下品なねーちゃんも」

ユミル「お前その呼び方やめろ」

エレン「じゃあなんて呼べばいいのさ?」

ユミル「特別にユミル様で」

エレン「あー、馬鹿なんだなー。馬鹿ねーちゃん」

ユミル「てめこの……!」グリグリ

エレン「痛い、痛いって……この馬鹿力!」

エレン「うぅ、痛い」グス

ミカサ「ユミル……! 貴方、それは私に喧嘩を売っている物と判断する」

ユミル「おーおー保護者様のおっかねーこと」

エレン「保護者は俺だよ!」

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:08:30 ID:4whd6BMK0

クリスタ「ユミル! だめでしょ!もう!」

クリスタ「痛いの痛いのとんでけ~」

エレン「……優しいねーちゃん今時そんなのやる人いないよ」

クリスタ「ふぇっ?」

エレン「でもありがとう。痛くなくなった気がする」ニコ

クリスタ「あ」パアアッ

クリスタ「良い子だなあ」ナデナデ

エレン「止めろよ! 撫でるなよ! 俺は子供じゃねえよ!」

ライナー(天使)

アルミン(女神)

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:09:04 ID:4whd6BMK0

ミカサ「アルミンおはよう」

アルミン「おはようミカサ」

ミカサ「どうだった?」

アルミン「まずこれまでの例を調べてみた」

ミカサ「うん」

アルミン「それによると似たような例のうち八割は記憶が戻ってる」

ミカサ「!」パア

アルミン「でも、そのうち一週間以内に戻ってるのは一割から二割」

ミカサ「!?」

アルミン「おおよそ三ヶ月から一年のうちに戻るケースが多いんだ。その後も何年も経ってから思い出す人もいる。でも、一週間以内となると、流石にちょっと少ないんだ」

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:09:37 ID:4whd6BMK0

ミカサ「……」

アルミン「まだ一日だ。慌てるのは速いけど、少しだけ覚悟はしておいた方がいいのかもしれない」

ミカサ「わかった。もしそうなった時は、私もエレンと一緒に行く」

アルミン「ミカサ……」

ミカサ「今は考えないようにしましょう」

アルミン「うん。そうだね。僕ももう少し調べて直す方法を考えてみるよ」

ミカサ「お願い」

エレン「アルミンおはよう!」

アルミン「ああエレンおはよう」

エレン「なあなあ、また外の世界の話をしてくれよ!」

アルミン「え? しょうがないなあ、じゃあえっと……」

ミカサ「……」

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:10:48 ID:4whd6BMK0

アニ「おはようエレン」

エレン「おはよう恐いねーちゃん」

アニ「こ、恐くないよ」ニ、ニコォ

エレン「笑顔引きつってるよ」

アニ「」シュン

エレン「でも本当は恐いねーちゃんじゃないんだな」

アニ「わ、わかってくれたならいいさ」

エレン「なんだ、照れ屋なねーちゃんなだけか」

アニ「なっ!? だ、だれが照れ屋だって!?」

エレン「だって照れ屋じゃん」

アニ「この……」

エレン「わー! 逃げろー!」

アニ「……フフ、まちな!」

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:12:34 ID:4whd6BMK0

アニ「ま~て~」

エレン「やなこった~」

アニ「この~」

エレン「へへーん」

ミカサ「」

アルミン「」

アニ「!?」

アニ「い、いや、これは、その、違う、違うんだ」

クリスタ「いいなあアニ。エレンと追いかけっこ……」

アニ「/// わ、私はそんなんじゃ……」

エレン「あれ? もう終わり? 照れ屋のねーちゃん」

アニ「///」カァ

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:13:07 ID:4whd6BMK0

コニー「ジャン、どうしたんだよ?」

ジャン「俺、今十歳なんだ」

コニー「は?」

ジャン「記憶が退行しちゃったんだ」

コニー「おいおいマジかよやべーじゃねえか」

ジャン「うん、だからどうしたらいいか教えやがれ」

コニー「やっべーまじやっべー! 待ってろ今教官呼んでくる」

ジャン「え。あいや、そこまでおおげさにしなくてもいいんじゃねーか?」

コニー「おとなしくしてろよジャン!」タタタ

ジャン「……」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:13:39 ID:4whd6BMK0

コニー「あ、アルミン!大変なんだジャンが!」

アルミン「どうしたの?」

コニー「エレンと同じく幼児退行したって!」

アルミン「ええっ!?」

コニー「俺はこれから教官に」

ジャン「いやその必要はないぜコニー」

コニー「ジャン!?」

ジャン「もう治った。ありがとな」

コニー「なんだそうか。しかし良かったなー」

アルミン「ジャン?」

ジャン「……すまん」

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:14:12 ID:4whd6BMK0

エレン「わぁぁぁい! 立体機動! 駆逐してやる!」ズバン!

キース(驚くべき成長速度。いや、これが本来のイェーガーの素質なのか)

キース(これなら、例え記憶が戻らなくとも……)

エレン「うわああああああっ!?」ヒューッ

キース「しまった!」

キース(少し目を離した隙にミスをしたのか!)

ミカサ「エレン!」

ミカサ(だめ、間に合わない!)

ジャン「チッ!」ダッ

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:14:44 ID:4whd6BMK0

エレン「え?」

ジャン「しっかりしろよ、この馬鹿」

エレン「イジワル兄ちゃん、なんで」

ジャン「バーカ、そりゃ俺が格好いいからだよ」

エレン「……」

ジャン「ほら、大丈夫なら自分で立て」

エレン「うぅ、恐かった」

ジャン「チッ」

ジャン「男がこれくらいでメソメソすんな」ナデ

エレン「! う、うん……」

ジャン(見た目はいつも通りだからやりずれェ!)

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:16:02 ID:4whd6BMK0

ミカサ「ありがとうジャン! エレン大丈夫?」

エレン「大丈夫」

ジャン(ミカサが俺に礼を!?)

キース「よくやったキルシュタイン訓練生。貴様の動きは見事だった」

ジャン「ハッ!」

ジャン(へ、へへ!)

エレン「イジワル兄ちゃん」

ジャン「あんだよ」

エレン「ありがとう」ニコ

ジャン「お、おう……」

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:16:33 ID:4whd6BMK0

ライナー「あ~今日も訓練終わったな! 風呂に行くかエレン!」

エレン「うん!」

背の高い「あ、エレン、よければ今日は……」

エレン「イジワル兄ちゃん」

ジャン「あ?」

エレン「せ、背中洗ってやるよ!」

背の「」

ジャン「あ? いいって別に」

エレン「いいから!」ゴシゴシ

ライナー「くそー、兄貴分を取られた気分だぜ」

背「」

137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:17:04 ID:4whd6BMK0

ミカサ「今日はちゃんと頭拭いた?」

エレン「拭いたよ! 馬鹿にすんなって」

ジャン「大丈夫だろうよ」

ミカサ「そう、ありがとうジャン」

ジャン「お、おお///」

エレン「……」

エレン「ミカサ、先に行っててくれ」

ミカサ「? でも」

エレン「大丈夫だから。すぐに行く」

ミカサ「わかった」

エレン「……イジワル兄ちゃん。兄ちゃんてもしかして、ミカサが好きなのか?」

ジャン「!」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:17:37 ID:4whd6BMK0

ジャン「急にマセたのかガキ」

エレン「ちゃんと答えてよ」

ジャン「……」

エレン「……俺はミカサの家族だ。見極める必要があるんだ」ブルブル

ジャン「何そんなに震えてるんだよ」

エレン「震えてなんか」グス

ジャン「じゃあなんで泣いてんだ」

エレン「な、泣いてない!」

ジャン「……俺にミカサを取られるのは嫌か」

エレン「……わかんない。わかんないけど……ミカサがいないって思ったら、嫌だった」

ジャン「……チッ」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/24 17:18:16 ID:4whd6BMK0

ジャン「別にお前からミカサをとりゃしねーよ」ガシガシ

エレン「わっ、止めろよ!」

ジャン「おいエレン」

エレン「え、名前……初めて」

ジャン「家族だっていうなら、ミカサを大切にしろよ」

エレン「なん、で」

ジャン「人のもん奪うほど落ちぶれちゃいねーよ。それだけだ。じゃあな。歯みがけよ、トイレいけよ、寝坊するなよ」ヒラヒラ

エレン「……お、俺は子供じゃない!」

エレン「……」

ここまで。みんなありがと。それじゃまた。

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 07:49:15 ID:/fMrrWCx0

なんで残ってるんだよ。
落ちてると思ったのに……続きあげていくよちくしょう。

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 07:49:46 ID:/fMrrWCx0

ミカサ「あ、エレン。おかえりなさい」

エレン「ただいま……ってここ家じゃないだろ?」

ミカサ「そうだけど」

エレン「まあでも、そうだな。わかるよ」

ミカサ「今日はもう寝る?」

エレン「うん」

ミカサ「じゃあ横になって」

エレン「ミカサは寝ないのか?」

ミカサ「マッサージしてあげる」

エレン「マッサージ?」

241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 07:50:19 ID:/fMrrWCx0

ミカサ「今朝、体が痛いって言ってたから」

エレン「ああ……できるのかミカサ」

ミカサ「大丈夫、さ、横になって」

エレン「おう」パタッ

エレン「これでいいか」

ミカサ「うん。じゃあ始める」モミモミ

エレン「うひゃっ、足が……」

ミカサ「エレンの足、結構張ってる」

ミカサ「よくほぐさないと」モミモミ

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 07:53:22 ID:/fMrrWCx0

クリスタ「寝る前にエレンとミカサに挨拶を……」

「どう、気持ちいい?」

クリスタ「? 声が聞こえる……」

「気持ちいいよ……ミカサ」

クリスタ「えっ、これってまさか……」

「ふふ、エレン、こんなに固くして」

クリスタ(か、固い……ってどこなの、どこが固いの!?)

「今楽にしてあげる……」

「う、ああっ、ちょ、そこは……やめっ」

「だめよエレン。逃がさない……」

「あ、ああっ、ミカサ……!」

クリスタ「///」

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 07:54:04 ID:/fMrrWCx0

「ミカサ、こんなのどこで……」

「エレンの為に覚えた。エレン楽にしていい。全て私に任せて」

クリスタ(ミカサは凄いテクニシャンだったの? あわわ///)

クリスタ(このまま中身だけショタエレンが、ミカサに食べられちゃうの?///)

クリスタ(どうしよう、どうしよう私!?)

クリスタ(大変なこと聞いちゃった///)

クリスタ(///)ソソクサ

「ふぁ……」

「寝てもいい。マッサージはしておく」

「ん……」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 07:56:54 ID:/fMrrWCx0

ミカサ「エレン? 寝た?」

エレン「すーすー」

ミカサ「ふふ」ダキ

ミカサ(エレンの匂い。小さいころから変わらない)

ミカサ(エレンは私の宝物。絶対に守って見せる)

エレン「んぅ……母さ……」

ミカサ「……」

ミカサ「エレン……」ギュ

エレン「すぅ、すぅ」

ミカサ(エレンの唇から吐息が……)ゾクゾク

ミカサ(だめ、何考えてるの私?)

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 07:57:27 ID:/fMrrWCx0

ミカサ(でも、今のエレンは寝てる)

ミカサ(今なら、何をやってもわからない)

ミカサ(でもエレンは家族)

ミカサ(そんな、卑怯な泥棒みたいなやり方いけない)

ミカサ(じゃあどうして私の唇はだんだんエレンの首筋に近づいてるの?)

ミカサ(落ち着きなさいミカサ・アッカーマン)

ミカサ(あなたはあの時から自分の体を完璧にコントロールできたはず)

ミカサ(こんな裏切り行為……)

エレン「んん……? ミカサぁ……」ギュウ

ミカサ「!?」キュン

251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:00:26 ID:/fMrrWCx0

ミカサ(はぁ、はぁ、これは、やばい)

ミカサ(超大型巨人を相手にする方がはるかに楽)

ミカサ(いや、何も問題はない)

ミカサ(私たちは家族)

ミカサ(教官にもそう答えた)

ミカサ(だから)

エレン「すぅ、すぅ」

ミカサ(……)プルプル

ミカサ()スーッ

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:05:32 ID:/fMrrWCx0

(戦え!)

ミカサ(!?)

(戦うんだ!)

ミカサ「!」

(戦わなければ、勝てない!)

ミカサ(戦う……なにと?)

ミカサ(この情動?)

ミカサ(それとも……この後ろめたい気持ち?

ミカサ(私は……!)

エレン「すぅ、すぅ……」

255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:10:15 ID:/fMrrWCx0

エレン「ミカサ、ミカサ」

ミカサ「んぅ……エレン? おはよう」

エレン「おはよう、珍しいなお前が俺より遅くまで寝てるなんて」

ミカサ「辛い戦いだった」

エレン「は?」

ミカサ「けど安心してほしい。私は戦い、勝った」

エレン「えっと、なんの話だ?」

ミカサ「……なんでもない」

エレン「? そうか。にしても今朝も体が痛いんだよなあ」

ミカサ「マッサージが不十分だったかもしれない。今度はもっとやろう」

エレン「サンキュ」

256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:12:15 ID:/fMrrWCx0

エレン「今日はどうすんだ」

ミカサ「今日はたまにある休日。申請すれば外へも行ける」

エレン「そうなのか! じゃあ行こうぜ!」

ミカサ「わかった。でもその前にまず顔を洗って朝食を済ませてから」

エレン「わかってるっての!」

ミカサ「フフ」

エレン「楽しみだなあ♪」

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:19:26 ID:/fMrrWCx0

エレン「ん?」バシャバシャ 顔洗い

エレン「首筋になんか、痣みたいのができる。なんだろうこれ?」

ライナー「おはようエレン」

エレン「おはよー筋肉のにいちゃん!」

ライナー「どうしたんだ?」

エレン「ここに痣みたいのが……」

ライナー「本当だな、寝ている間にぶつけたのかもな」

エレン「うーん、ミカサがいたらぶつかるとしたらミカサだと思うんだけど、あ、もしかしたらあいつも何処か痣できてるかも」

エレン「聞いてくる!」

ライナー「なんか元気だなあ。本当に微笑ましい子供って感じだ」

「……」

262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:22:54 ID:/fMrrWCx0

エレン「ミカサー!」

ミカサ「エレン。私に早く会いたい気持ちはわかる。私もそれは同じ」

ミカサ「でも廊下を走ることは感心しない」

エレン「なんだよ」

ミカサ「廊下は走ってはいけない。誰かとぶつかるかもしれないし、転ぶかもしれない」

エレン「わかった、わかった。ところでお前痛いところないか?」

ミカサ「どうして?」

エレン「ほら、ここ。俺痣みたいのできてるから、もしかしたら寝てる間にミカサとぶつかったのかなって」

ミカサ「……」フイッ

エレン「? なんで目を逸らすんだよ」

ミカサ「なんでもない。痛いところはない。だから気にしないで。エレンもその痣のことは気にしない方がいい」

エレン「???」

263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:31:25 ID:/fMrrWCx0

エレン「そんなことより速く街にいこうぜ!」キラキラ

ミカサ「だめ。まずは食事をしてから」

エレン「ええーいいじゃねえか」

ミカサ「だめ。そのあと外出申請をだすから。これは私が書いてあげる」

エレン「うーわかったよ」

ミカサ「はい、これエレンの分」

エレン「はむっ」

ミカサ「エレン、いただきますが先」

エレン「お前は母さんかよ!」

ミカサ「エレン、食事中に喋らない。ほら、こぼした」フキフキ

エレン「じ、自分でできるっつーの!」

264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:35:25 ID:/fMrrWCx0

アルミン「おはよう二人とも」

エレン「アルミン! 街にいこうぜ!」

アルミン「え? あ、いや僕は調べ物があるからね」

エレン「ええーいいじゃんか」

アルミン「というかミカサ」

ミカサ「?」

アルミン(エレンを外に連れ出して大丈夫なの?)

ミカサ(どういうこと?)

アルミン(エレンがなんで外にいきたいか聞いた?)

ミカ(いいえ)

エレン「早く母さんに会いたいなー、立体軌道の自慢してやろう!」

ミカサ「!」

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:47:32 ID:/fMrrWCx0

アルミン(やっぱり)

ミカサ「え、えっと……エレン。やっぱり外出は……」

エレン「なんだよ、ちゃんと食べたぞ。速くいこーぜ!」

ミカサ「……アルミン」

アルミン「はぁ……わかった。僕もいく。上手くいくかわからないけどどうにか誤魔化してみよう」

ミカサ「ありがとう。それと」

アルミン「?」

ミカサ「早急に髪の毛を伸ばしたい。なんとかしてほしい」

アルミン「なんて無茶な……」

ミカサ「アルミン」

アルミン「調べてみるけど、期待はしないでよ……」

キース「……」

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 08:57:09 ID:/fMrrWCx0

エレン「わあ! やっぱ内地は人が多いな!」

アルミン「そ、そうだね」

アルミン(もうここは内地とは呼べないんだけどね)

エレン「なあシガンシナ区へはどっちにいけばいいんだ?」

アルミン「あ、ああそれよりエレン。おいしいお菓子が売ってる店があるんだ」

アルミン「まずはそっちへいかないかい?」

エレン「お菓子かーわかった!」

エレン「ほらミカサ!」ギュ

ミカサ「!?」

エレン「はぐれたら大変だからな!」

ミカサ(ああ、そういえばこのころはいつもこうやって手を繋いでいた)ジーン

270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 09:04:19 ID:/fMrrWCx0

エレン「アルミンも!」

アルミン「はは、人が多いから三人横に並ぶとかなり邪魔になるし僕ははぐれないよう後ろをついていくから大丈夫」

エレン「本当か? はぐれるなよ?」

アルミン「うん」

ミカサ「……エレン、はしゃぎすぎないように」

エレン「お前にいわれたくねーよ! なんかさっきからお前の手小刻みに震えてるぞ! 楽しみなんだろ?」

ミカサ「……うん」

エレン「まだまだ子供だなミカサは」ウキウキ

アルミン(君もね。まあ今はしょうがないけど)

272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/25 09:09:13 ID:/fMrrWCx0

エレン「わあ、美味いなあ!」

アルミン「でしょ?」

エレン「うし! じゃあはやく家にいこうぜ!」

アルミン「あ、あーっとその前に本屋によっていいかな?」

エレン「えー、早くしないと日が暮れちゃうよ」

アルミン「ご、ごめんごめん」

エレン「じゃあアルミン、後でうちへ来いよ。俺先に行ってるから」

アルミン「え!? あ、いやそれは……」

エレン「人に道を聞けば多分大丈夫だって」

ミカサ「エレン、待って」

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エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。

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アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。

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フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。

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エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

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ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。

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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。

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キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。

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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。

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ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。

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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。

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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。

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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。

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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。

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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。

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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。

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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。

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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

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