SK∞ エスケーエイト(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『SK∞ エスケーエイト』とは、2021年1月9日から放送された、スケートボードを題材にした青春オリジナルアニメーションである。監督は内海紘子、アニメーション制作はボンズ。舞台は沖縄。そこでは閉鎖された鉱山をスケートボードで滑り降りるルール無用の危険な極秘レース 「S(エス)」が行われていた。中でもそこで行われる「ビーフ(決闘)」に、多くの人々が熱狂していた。スケートボードが大好きな高校二年生・暦も、「S」にハマってた一人。 暦はカナダからの帰国子女で転校生・ランガを「S」に誘う。

『SK∞ エスケーエイト』の概要

TVアニメ「SK∞ エスケーエイト」第1弾PV

『SK∞ エスケーエイト』とは、スケートボードを題材にした青春オリジナルアニメーション。2021年1月9日から4月4日の間、朝日放送テレビ・テレビ朝日系列の深夜アニメ枠『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送された。TVアニメ放送期間中にWebコミックサイト『ヤングエースUP』にて本作の漫画の配信が開始。タイトルは『SK∞ エスケーエイト チルアウト!』。TVアニメの放送が終わった2021年7月には、新作アニメプロジェクト『SK∞ エスケーエイト(第二期)』の始動が決定している。さらにその人気は留まることなく、2021年12月には、『SK∞ エスケーエイト The Stage』というタイトルで舞台化もされた。

監督は内海紘子、アニメーション制作はボンズ。『Free!』や『BANANA FISH』を手掛けた内海は、アニプレックスのプロデューサーに瓜生恭子に「次は内海さんの作りたいものを作りましょう」と声をかけられたそう。それに対して内海が、過去に趣味でやっていたスケートボードを題材にした作品を提案したことで、『SK∞ エスケーエイト』の企画が始まった。

舞台は沖縄。
深夜、閉鎖された鉱山をスケートボードで滑り降りるルール無用の危険な極秘レース 「S(エス)」が行われていた。
そこは関係者以外立ち入り禁止の場所である。
中でもそこで行われる「ビーフ(決闘)」に、多くの人々が熱狂していた。
スケートボードが大好きな高校二年生・暦も、「S」にハマってた一人。
レキはカナダからの帰国子女で転校生・ランガを「S」に誘う。

スケートボードショップでアルバイトをしている暦は、「S」に出場する男性に新しいボードを届けるだけだったはずが、手違いでボロボロのボードを持ってきてしまった。
男性に激怒され、謝罪する暦。
そして、男性が「ビーフ」する予定だった相手のシャドウにも絡まれてしまう。

その横で、ランガは自分の足とボロボロのボードをガムテープで固定し始めた。
そして、スケートボード初心者のランガが、男性の代わりに「ビーフ」に出場することになた。
スケートボードの経験はないが、スノーボードの経験があったランガは、スノーボードとの違いに戸惑いながらも、少しずつボードを乗りこなしていくのだった。

「S」には、シャドウの他にも、裏の顔を持つ個性豊かなスケーターたちが登場し、アツいスケボーレースバトルが繰り広げられるのが魅力である。

『SK∞ エスケーエイト』のあらすじ・ストーリー

スケートボードの過酷な試合”S”

沖縄にあるとある閉鎖された鉱山では、”S(エス)”と呼ばれるスケートボードの試合が夜な夜な行われていた。鉱山の頂上から麓までを滑り降りるそのレースは、ルール無用の何でもありのレースだった。その過酷なレースの中でも”ビーフ(決闘)”と呼ばれる1対1の試合に、人々は熱狂していた。相手に爆竹を投げつけるなんてのは序の口。酷い者はスケートボードから降りて相手に暴行を加えたりする。それを見てスケートボーダー達は盛り上がっていた。

高校2年生の喜屋武暦(きゃん れき)もまた”S”にハマっているスケートボーダーの一人だ。今日もアルバイト先のスケボーショップ「DOPE SKETCH(ドープスケッチ)」の店長・岡正吉(おか しょうきち)と共に会場を訪れていた。今夜、歴は”S”界のアンチヒーロー・シャドウと”ビーフ”を行うことになっている。シャドウはデスメタルロッカーのような姿をしているスケートボーダーだ。”S”の会場ではお互いを”Sネーム”というニックネームで呼び合う。歴の”Sネーム”はレキだ。

まもなく”ビーフ”が始まり、レキとシャドウが一斉にスタートする。絶対に勝てると意気込むレキだったが、シャドウの爆竹による妨害でコースアウトし、あえなく敗退した。そして負けた代償に自身のスケートボードをシャドウに燃やされてしまった。

暦とランガの出会い

暦には、爆竹の火花が「雪」のように見えた。

歴のクラスに馳河ランガ(はせがわランガ)というカナダからの転校生がやってくる。歴はランガに興味はなかったが、町中で偶然ランガと出会ってスケートボードを教えたことで仲良くなっていく。アルバイトを探していたランガは、歴も働いているスケボーショップ「DOPE SKETCH」になった。その初仕事で、ランガと歴は”S”の会場にいるとある客にスケートボードを届けに行く。しかし時間が迫って慌てていた歴は持ってくるスケートボードを間違えてしまった。それに客は激怒。新しいスケートボードでシャドウと”ビーフ(決闘)”を行う予定だった客は、歴に責任を取れと言い始めた。狼狽える歴をよそに、ランガはその横でスケートボードを足にガムテープで固定し始める。自分が”ビーフ”に参加するというのだ。

ランガはスノーボード経験者でかなりの上級者だが、スケートボードの経験はない。先日歴がスケートボードの乗り方を教えた時もバランスが取れずひっくり返っていた。無謀だと歴はランガを止めようとしたが、ランガはやめようとせず、結局そのままシャドウとの”ビーフ”に出ることになった。

スタートこそ躓いたが、滑り出したランガはあっという間にコツを掴み、シャドウに追いつく。焦ったシャドウは爆竹で妨害したりといろいろ仕掛けたが、ランガは負けなかった。レースは終盤に入り、シャドウは再びランガに大量の爆竹をお見舞いする。ランガはスケートボードごと高く飛び上がりそれをかわす。爆竹の火花はまるで雪のように舞い散り、ランガを輝かせる。その美しい光景を見た歴は、「この沖縄に舞う、白い雪を…」と零した。

ランガはシャドウに勝利。歴はランガに駆け寄り、その勝利を称えた。

ランガとMIYAの”ビーフ(決闘)”

ランガはシャドウとの”ビーフ”以降、きちんとスケートボードができるようになりたいと思うようになった。そして歴に教わり、スケートボードの腕を磨いていく。歴はランガに(デザインがものすごく微妙な)お手製のスケートボードをプレゼントし、ランガはそのスケートボードで練習に明け暮れた。歴とランガの仲は深まり、雑談の中でランガが父親の死をきっかけにスノーボードをやめたことを知った。

ある日、スケボーショップ「DOPE SKETCH」にスケートボード日本代表候補のMIYA(ミヤ)/知念実也(ちねんみや)がやってきた。聞けば先日のシャドウとランガの”ビーフ”の中継を見てランガに興味が湧いたとのこと。スMIYAは、ランガに”ビーフ”を申し込み、ランガはそれを了承した。”ビーフ”前に練習場でしたレースではランガはMIYAに敵わなかったが、”ビーフ”本番では歴が改良を加えたスケートボードを使い、MIYAに勝つことができた。ランガはMIYAに「また滑ろう」と笑顔を向ける。過去に自分が実力をつけすぎたせいで周りのスケートボード仲間から距離を置かれた経験があるMIYAは、ランガの言葉が嬉しくて涙した。

ランガとMIYAの”ビーフ”が終わると、そこに目元をマスクで隠した伝説のスケートボーダー・愛抱夢(アダム)/神道愛之介(しんどう あいのすけ)が現れた。愛抱夢はランガとシャドウの”ビーフ”やランガとMIYAの”ビーフ”を見てランガに興味を持ったのだ。勝つことこそが正義である愛抱夢は、ランガに負けたMIYAに罵声を浴びせる。愛抱夢の言葉に怒った歴は、その場で愛抱夢に”ビーフ”を申し込んだ。しかし愛抱夢は歴に興味がない。愛抱夢は自分が歴に勝ったら、ランガに”ビーフ”をするようにと条件をつけ歴との”ビーフ”を受けた。

歴と愛抱夢の”ビーフ(決闘)”

ランガと歴は後日、”S”の創始者メンバーの一人であるジョー/南城虎次郎(なんじょう こじろう)と出会い、愛抱夢について聞かされた。愛抱夢もまた”S”創始者の一人であり、”愛のマタドール”という異名を持っていること。そして”ラブハッグ”と呼ばれる技で対戦相手を何人も病院送りにした過去があること。それを知っても歴は愛抱夢と”ビーフ”をすることを躊躇わなかった。

”ビーフ”当日、観客が盛り上がる中、歴と愛抱夢のレースが始まる。愛抱夢は余裕を見せ、歴がスタートした後、間をおいてからスタートした。しかし愛抱夢はすぐに歴に追いつき、危険な妨害を歴に加える。そしてジョーが言っていた”ラブハッグ”を愛抱夢が繰り出した。歴はスケートボードから放り出されて宙を舞い地面に激突。歴はそのまま病院へと運ばれた。

ランガと愛抱夢の”ビーフ(決闘)”

愛抱夢(下)の技”ラブハッグ”をかわしたランガ(上)。

歴がレースを途中退場したため、”ビーフ”が愛抱夢の勝利となった。約束通り、次はランガが愛抱夢と”ビーフ”をする番だ。歴は過去、自分がスケートボードに誘った友達が大怪我をしてしまった経験があり、それもあってランガに”ビーフ”をやめさせたかった。歴はランガに愛抱夢との”ビーフ”をやめるように言うが、ランガは頑として譲らない。どうしても愛抱夢と”ビーフ”をすると言い張る。

仕方がなく歴は、ジョーや愛抱夢と同じ”S”の創始者メンバーの一人であるチェリー/チェリーブロッサム/桜屋敷薫 (さくらやしき かおる)のもとへ行き、ジョーとチェリーに愛抱夢の技を教えてもらうように頼んだ。ランガはチェリー達から情報を得、自身でも練習を積み、愛抱夢との”ビーフ”に臨む。

ランガと愛抱夢の”ビーフ”は熾烈を極めた。愛抱夢からの執拗な妨害をなんとか交わし、レースは続いていく。しかし試合の途中でパトカーのサイレンが鳴り響いた。”S”は違法であるため、警察に介入されると厄介だ。ランガや愛抱夢、”ビーフ”を見ていた観客もそれぞれ散り散りにその場を去る。ランガと愛抱夢の”ビーフ”が決着がつかないまま終わった。

”S”トーナメント 予選

歴が愛抱夢との”ビーフ”で怪我をした腕を湯治のため、歴、ランガ、MIYA、シャドウ、ジョー、チェリーは宮古島へ向かう。一方そのころ、愛抱夢は”S”のトーナメントを開催することを決めていた。

愛抱夢から”S”のトーナメント開催の発表があった後、ランガは歴にトーナメントのことを話した。しかし歴はどこか上の空でランガの話を聞いていない。歴は自分よりも後にスケートボードを始めたランガがどんどん成長していき周りの人間に認められている姿を見て焦り、その気持ちからスケートボードが楽しくなくなってしまったのだ。歴とランガの思いは徐々にすれ違っていく。

そんな中”S”トーナメントの予選の日がやってくる。予選の結果、本戦に進むのは、愛抱夢、MIYA、ランガ、ジョー、チェリー、シャドウ、ハリーという男、そしてキャップを深くかぶって顔を隠したスネイクと呼ばれる男の8人だ。愛抱夢はスネイクの正体は、自分の秘書の菊池忠(きくち ただし)だった。愛抱夢は自分に逆らってトーナメントに出場したスネイクの真意がわからず苛立っていた。

”S”トーナメント 本戦第1回戦

”S”トーナメントの開催を高らかに宣言する愛抱夢。

”S”トーナメントの本戦の日が来ても歴とランガはギクシャクしたまま。そんな気持ちでスケートボードをするランガの心の中はモヤモヤしていた。

”S”トーナメント1回戦第1試合は、シャドウ VS ハリー。勝者はシャドウだ。

”S”トーナメント1回戦第2試合はランガ VS ジョー。ランガが全力で滑るが、ジョーに次第に離されていく。ランガはそれに焦りを感じつつ、しかし未だ晴れない気持ちに沈んでいた。あんなに楽しかったはずのスケートボードが楽しくない。必死にジョーに食らいつこうとするランガの耳にふと歴の応援の声が届いた。ランガを避け、一人でトーナメントを見に来ていた歴が、ランガに声をかけたのだ。その瞬間ランガはハッとし、ジョーに遅れた分を取り戻すためにショートカットを試みる。ショートカットは無事に成功し、最後ギリギリでジョーに勝つことができた。ランガの勝利を聞いても素直に喜べない歴は、複雑な思いを抱えたまま続く試合を見守る。

”S”トーナメント1回戦第3試合は、愛抱夢 VS チェリー。チェリーはレース中、スケートボードを降りた愛抱夢にボードで顔を強く殴られ気を失う。”S”はルール無用なため、気を失ったチェリーが敗退、勝者は愛抱夢となった。

”S”トーナメント1回戦第4試合は、スネーク VS MIYA。結果はスネークの圧倒的勝利だった。スネーク/菊池忠は、幼少のころから愛抱夢に仕えており、愛抱夢にスケートボードを教えた過去がある。しかしスケートボードに取り憑かれて人が変わってしまった愛抱夢を見て後悔しており、自分がトーナメントに勝つことで愛抱夢からスケートボードを奪おうと考えていたのだ。

わかりあう歴とランガ

歴はひょんなことから出会った菊池に、「スケートは野蛮でマイナーで、不幸になるだけの下らない遊びだ」と言われる。その言葉に深く傷ついた歴は、「スケートって、すっげぇ楽しいんだ」と自分の本当の気持ちに気づき涙した。「楽しければ理由なんていらねえ」とウジウジ悩んでいた自分と決別した歴は家に帰る。すると妹の月日(こよみ)からランガが家に来て歴のスケートボードを持っていたことを教えられた。

家を飛び出した歴はスケートボードの練習場でランガを見つける。歴は自分の気持ちをランガに伝えようとしたが、うまく言葉にできない。ランガもまた同じ状況だった。そこでランガは歴に一緒にスケートボードをしようと提案する。2人はいつの間にか笑顔になって、ギクシャクした雰囲気もどこにいってしまっていた。ランガは「暦がいるから感じるんだ、楽しいって」と笑って言うのだった。

”S”トーナメント 本戦第2回戦

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