幸福を描くことの出来る画家「トーマス・マックナイト」の癒し感の溢れるメロウな世界

トーマス・マックナイト(Thomas McKnight)は1941年、アメリカ・カンザス州のローレンス市に生まれる。
母親に油絵のセットをもらったことが彼に画家への道を開かせていくきっかけとなり、後にコロンビア大学で美術を専攻=芸術の世界へと進んでいく。

彼のまるで寓話の中の楽園を想像させる作品は室内からの描写がとても多く、特に部屋を含めて窓の外を描くといったシチュエーションが印象的です。
ここではトーマス・マックナイトの観ていて安らぎを感じさせる作品を何点かご紹介致します。

ギリシャ・ミコノス島で本格的な絵画を描き始めた彼の絵は当然ながらリゾート感に満ちており、部屋に飾るとたとえ窓のない部屋であってもマックナイトの絵そのものが窓の代わりを務めてくれて、更には窓の向こうの素敵な世界へと誘ってくれます。たとえニューヨークの摩天楼がそびえ立つ風景が窓の外に広がっていても、彼の絵筆によって描き出された林立するビルたちは静かにそこにたたずんで人々を見守っている様に感じられます。

昔、欲しくて買ったマックナイトの画集に寄せられた寄稿文に「幸福を描くことの出来る画家」と書かれていたのですが、画集を鑑賞しているうちにほのかな平和というか安らぎというか不思議な「癒し」を感じて、なるほどマックナイトという画家は「幸福を描くことの出来る画家」というに相応しいと思ったのでした。

自分でもイラストを描きますが、出来ればマックナイトのような観ている人に「幸せ」を感じてもらえるイラストを描いていきたいと思っています。

keeper
keeper
@keeper