1999年にメンバーが死去したことにより活動を休止したバンド、フィッシュマンズ。

レゲエ、ロックステディ、ダブなどとロックを融合させたバンド、フィッシュマンズ。そのサウンドと魅力について注目してみた。

フィッシュマンズとは

フィッシュマンズ(Fishmans)は、1987年に結成された日本のバンド。

略歴

ボーカル、ギターの佐藤伸治を中心として1987年結成。初期のフィッシュマンズはレゲエを基調としたポップな楽曲を演奏していた。しかしオリジナルメンバー2人の脱退や、エンジニアであるZAKのレコーディングへの参加、レーベルの移籍に伴うスタジオ環境の変化などをきっかけに、その音楽性はレゲエの他、ダブ、エレクトロニカ、ロックステディを基調に、ロック、ファンク、ヒップホップなどの要素を取り入れたサウンドを展開した。

ポリドール移籍後の『空中キャンプ』、『LONG SEASON』、『宇宙 日本 世田谷』のいわゆる「世田谷」3部作を発表した時期からテクノ系の雑誌やサブカルチャー系の雑誌にもたびたび取り上げられるようになった。

1999年3月15日、佐藤が死去。これによりバンドは活動を休止する。

2000年には佐藤の全ての詩を収めた詩集「ロングシーズン-佐藤伸治詩集」が発売された(2006年には新装版が発売された)。

佐藤の没後、2004年にはトリビュートアルバムが発表された。2005年にRISING SUN ROCK FESTIVALでゲストボーカルを交えて復活ライブを敢行。2009年8月にはSWEET LOVE SHOWERにてUAをボーカルに迎え、「FISHMANS:UA」名義でライブを行う。

メンバー

佐藤伸治(さとう しんじ、1966年2月16日 - 1999年3月15日)
ボーカル、ギター、コルネット、楽曲のほぼ全ての作詞、作曲を担当。
結成前は「時間」と言うアマチュアバンドに在籍していた。
1999年3月15日に死去。33歳没。
茂木欣一(もてぎ きんいち、1967年12月15日 - )
ドラムス、コーラス、結成時から在籍。
2001年、東京スカパラダイスオーケストラに正式に加入。
MariMari rhythmkiller machinegunでもドラムを担当している。
柏原譲、加藤隆志(東京スカパラダイスオーケストラ)と「So many tears」を結成し活動している。

出典: ja.wikipedia.org

フィッシュマンズのサウンドと魅力

フィッシュマンズはレゲエやロックステディなどのサウンドの垣根を超えて、
独自のサウンドを生み出したある種のパイオニアである。
ゆったりとした中にもはっきりとした歌詞が存在し、
決して押しつけがましいものではない。
どちらかというと投げかけてくるようなサウンドと歌詞だ。
そのいくつかを紹介しよう。

幽玄とした空気感が漂う一曲。
歌詞にも注目したいところだ。

アンビエントのサウンドを取り入れたような一曲。
しかし、力強いギターサウンドとドラムが特徴。

ライブのDUBMIXバージョン。
静かに始まっていき、次第に各パートが重なっていく。

フィッシュマンズの代表曲。
数々のアーティストにもカバーされている。
特徴的なボーカルから発せられる歌詞は切ないものである。

最後に

このように影響力のあるバンドが早くに活動を休止、解散してしまうに至ることは悲しいことだ。
フィッシュマンズはレゲエやダブを深く理解していたと思われ、
その手法は現在の日本のレゲエバンドやロックステディのバンドにも影響を与えている。
独自のスタイルを築くことは非常に難しい。
ただ、フィッシュマンズを見ているとまるで自然にそうなっていったかのように思える。
そんなバンドがこれからも出てくることを期待したい。

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